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犯罪が起こりやすい場所はこんなところ

印刷用ページを表示する掲載日2024年7月26日

入りやすく,見えにくい場所が犯罪が起こりやすい場所

 

入りやすい
(領域性が低い)場所
とは?

・きちんと区切られていない。
・境がはっきりしていない。
・入るのに邪魔になるものがない。
 ↓
*どこからでも入れて,どこからでも逃げられる!

領域性が低い場所
入りやすい(領域性が低い)場所

見えにくい
(監視性が低い)場所
とは?

・人がほとんどいない。
・暗い。見わたせない。
・見るのに邪魔になるものがある。

*何が起こっているのか見えない。

監視性が低い場所
見えにくい(監視性が低い)場所

 

犯罪に強い3要素

 犯罪機会を減らすためには,次の犯罪に強い3要素「抵抗性」・「領域性」・「監視性」を高めることが必要です。
 地域安全マップは,領域性と監視性の視点から,地域社会を点検・診断し,犯罪に弱い場所,すなわち,領域性や監視性が低い場所を洗い出したものです。  

 

<犯罪に強い3要素による犯行抑止>

(1)物理的・心理的なバリア(領域性)があれば標的への接近を防げる。
(2)犯罪者が勢力圏の内側に入り込んでも,目撃される可能性(監視性)が高ければ,犯行に移る動きを阻止できる。
(3)あえて犯行におよんだ場合でも,抵抗性によって犯罪者は目的を達することができない。

犯罪に強い3要素による犯行抑止の図
犯罪に強い3要素による犯行抑止

 

  犯罪に強い要素 ハードな要素 ソフトな要素

場所
(地域)

(1)領域性

犯罪者の力が及ばない
範囲を明確にすること

区画性

区切られていること

縄張意識

侵入は許さないと思うこと

(2)監視性

犯罪者の行動を把握
できること

無死角性

見通しのきかない場所がないこと

当事者意識

自分自身の問題としてとらえること

標的
(個人)

(3)抵抗性

犯罪者から加わる力を押し返そうとすること

恒常性

一定不変なこと

管理意識

望ましい状態を維持しようと思うこと

*犯罪に強い3要素のうち,ハード面を重視する考え方が「防犯環境設計」,ソフト面を重視する考え方が「割れ窓理論」です。

○割れ窓理論とは?

 

参考資料:地域安全マップ作製指導マニュアル
東京都緊急治安対策本部(安全・安心まちづくり担当)発行
立正大学文学部社会学科(犯罪社会学)教授:小宮信夫 監修

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