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ひろしま県議会だより(第71号)

印刷用ページを表示する掲載日2023年4月16日

 

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ひろしま県議会だより第71号(1面)

2月定例会

巻頭写真は令和4年度広島県高等学校写真展に出展された 県立福山葦陽高等学校 山足 優奈(やまあしゆうな)さんの作品「青とシロ」

◆令和5年度広島県当初予算案を可決

◆本会議の質問・答弁(2、3面)

◆予算特別委員会の審査の状況、常任委員会の動きなど(4面)

2月定例会の概要

令和5年度広島県一般会計予算など82議案を可決並びに同意​

広島県議会は、2月定例会を2月7日から3月7日まで29日間の会期で開きました。
今回の定例会では、「令和5年度一般会計予算」や「修学資金等の返還債務の免除に関する条例の一部を改正する条例」、「電気料金等の価格高騰に対する支援の拡充を求める意見書」などの議案が提出されました。
本会議では、当初予算案のほか、県政が直面する諸課題について、3人の議員が各会派を代表して質問を行い、13人の議員が一般質問を行ったほか、令和5年度当初予算について、予算特別委員会を設置し、また、その他の議案について、各常任委員会で審査を行いました。
審議の結果、82議案について原案のとおり可決並びに同意しました。

2月定例会日程(令和5年2月7日~3月7日)

2月7日
本会議
開会、提案理由説明など

2月8日
全員委員会
提案事項の説明など

2月9日~16日
本会議
代表質問、一般質問など

2月17日
予算特別委員会
​運営方針等協議

2月20日~21日
各常任委員会
令和5年度当初予算の調査、付託議案の審査など

2月24日~3月2日
​予算特別委員会
​参考人意見聴取、総括審査

3月7日​
本会議
委員長報告、議案の採決など、閉会

議決の状況

令和5年度当初予算​
可決
一般会計 1件
特別会計 11件
企業会計 3件

令和4年度補正予算​
​可決
​一般会計 1件
特別会計 10件
企業会計 5件

条例案
可決
​修学資金等の返還債務の免除に関する条例の一部を改正する条例など 18件

人事案件
同意
広島県監査委員の選任の同意について 1件
 
その他の議案
可決
工事請負契約の変更についてなど 28件

意見書案
可決
電気料金等の価格高騰に対する支援の拡充を求める意見書など 4件
 
請願
不採択
​子どもの医療費助成制度の拡充を求める請願 1件
 
 
各議案に対する議員の表決態度(賛否)は、ホームページで公表しています。
広島県議会 検索 → 本会議情報 → 議案等審議結果
 

令和5年度一般会計予算等の概要

国の経済対策等を活用した令和4年度補正予算と一体的に予算編成し、ひろしまビジョンに掲げるそれぞれの欲張りなライフスタイルの実現を目指し、新型コロナウイルス感染症への対応、物価高騰・円安等への対応、社会的基盤の強化及びウイズ・アフターコロナにおける経済の発展的回復に向けたLX(ローカル・トランスフォーメーション)の実践に注力するとともに、広島サミットの開催とレガシーの継承・発展に向けて取り組む。
​〈当初予算〉1兆1,403億円 + 〈令和4年度補正予算〉341億円 = 〈総額〉1兆1,745億円対前年度比 -186億円

福祉や医療など
2,684億円(23%)

学校教育など
​1,860億円(16%)

借入金の返済
​1,470億円(12%)

道路・河川の整備など
​1,232億円(10%)

商工業振興など
​1,132億円(10%)

警察活動など
​655億円(6%)

地域振興や防災・危機管理など
​571億円(5%)

農林水産業振興など
​364億円(3%)

災害復旧
​174億円(1%)

その他
​1,601億円(14%)
​※端数処理の関係で金額が一致しない場合があります。

《主な施策》

◆新型コロナウイルス感染症への対応 計722億円

◆物価高騰・円安等への対応 計169億円

◆社会的基盤の強化 計705億円

◆ウイズ・アフターコロナにおける経済の発展的回復に向けたLXの実践 計212億円

◆それぞれの欲張りなライフスタイルの実現 計914億円

◆広島サミットの開催とレガシーの継承・発展 計31億円

 

ひろしま県議会だより第71号(2面)

県政に関する質問から(本会議の質問・答弁)

本会議では、6日間にわたって16人の議員が代表・一般質問を行い、県政が直面する課題について、県民の視点に立った議論を展開しました。
質問者名の後の「動画」をクリックすると、各議員の全ての質問の動画を視聴できます。

2月9 代表質問(要旨)

自民議連 : 下森 宏昭(しももり ひろあき) 議員〈三次市〉 〔動画
コロナ禍からの脱却・成長に向けた広島県づくり

コロナ禍からの脱却・成長に向けて、物価高騰への対応など、喫緊の課題を解決するとともに、本県の明るい未来を切り開いていくためには、ひろしまビジョンの加速や、中長期的な課題にも取り組む必要があるが、来年度どのような取組に果敢に挑戦するのか。

地域が持つ様々な資源や特性を生かして、地方を挑戦の場に変革していくローカル・トランスフォーメーションの実践などにより、ひろしまビジョンの全ての施策を着実に進め、相乗効果を生み出しながら、地域社会全体の価値を高め、本県の明るい未来を切り開いていく。
 
その他の質問項目

■県教委の官製談合防止法違反事案への対応
■G7広島サミット成功に向けた決意
■中山間地域の活性化
■広島県の持続的発展・県土強靱化に資する社会資本整備の推進
■高病原性鳥インフルエンザへの対応
■高度医療・人材育成拠点基本構想の実現に向けた取組
など

 
民主県政会 : 桑木 良典(くわき よしのり) 議員〈三原市・世羅郡〉 〔動画
県経済の再生に向けた賃上げの取組

県内で働く方々の生活を物価上昇から守るため、中小企業等を含めた県内企業の賃上げに向け、県も積極的に後押しする必要があると考えるが、今後の取組方針を伺う。

賃上げは、働く方々の生活の安定や労働力の質的向上につながるなど極めて重要であり、先般、広島県商工会議所連合会に賃上げを要望した。また、国の賃上げ支援制度の周知による利用促進や、賃上げに不可欠な企業の生産性向上のための県の設備投資支援など、県内企業の賃上げを可能にする環境整備の推進を図り、本県における成長と分配の好循環の実現に努める。
 
その他の質問項目

■令和5年度当初予算編成における施策や事業の優先順位づけ
■コロナ禍で経済的に困窮している県民への支援
■新型コロナウイルス感染症等の影響を受けている中小事業者等への支援
■地域医療の充実強化​
■関係者が一体となった治水対策など自然災害への対策強化
​■県が担うべき食料生産の役割
など

 
公明党 : 田川 寿一(たがわ じゅいち) 議員〈広島市西区〉 〔動画
旧広島陸軍被服支廠の保存・活用
被服支廠は、世界最大の被爆建物であり、被爆の無言の証人を未来に生かすために、せめて1棟は原爆の記憶を次世代につなぐ伝承の場にしてほしいが、いつまでに利活用の具体策を示し、耐震化を行うのか。​​

被服支廠の活用については、実現可能性のあるアイデアを活用の方向性として複数案取りまとめ、これらを基に、来年度以降、県と広島市で必要な活用策の案を検討し、最終的な活用策の議論を議会と行う。耐震化を含む安全対策については、実施設計を行っており、その結果を踏まえ、工事の実施を早急に検討する。
 
その他の質問項目

■G7広島サミット開催への期待
■新病院の基本構想
■子育て等応援施策の充実
■ヤングケアラーへの支援
■医療的ケア児への支援
■発達障害の児童生徒に対する支援の充実
など

 

2月10日 一般質問(要旨)

自民議連 : 本長 糧太(もとなが りょうた) 議員〈山県郡〉 〔動画
ひろしまの森づくり事業を活用した豪雪への事前対策

昨年12月、今年1月の豪雪では、道路に隣接する竹林や枯木が倒れ、通行止めや停電が発生した。管理が不十分な山林の事前伐採等について、県としても積極的に対策を進めてほしいが、所見を伺う。

道路沿線の管理が不十分な山林を放置すると、大雪が降った際倒木の危険度が増すことから、市町と連携して整備箇所を特定し、ひろしまの森づくり事業を活用した伐採を推進している。事業実施に当たっては、所有者の同意取得に時間を要するため、その業務の事業推進費を活用した外部委託を市町に働きかけ、迅速化を図っていく。
 
その他の質問項目

■中山間地域における地域交通の維持・確保
■安定的・持続的な農業経営に資する重点的な支援
■中山間地域における高等学校の存続
■地域におけるDXの推進に向けた支援
■特別名勝三段峡の抜本的な環境整備
など

 
民主県政会 : 高田 稔(たかた みのる) 議員〈安芸郡〉 〔動画
広島港の競争力確保

広島港が船社及び荷主から選ばれる中四国の国際拠点港湾としての役割を果たすため、海上物流のハブとしての機能強化やカーボンニュートラルポート(CNP)の形成にどう取り組むのか。

広島港の競争力向上には、新たな航路開設による貨物の集荷に加え、カーボンニュートラルの取組やコンテナターミナルにおける生産性向上が重要であり、東南アジア航路を運航する船社に広島港からの直行便就航を働きかけるとともに、CNP形成計画策定に向けた調査・検討やAIを活用したコンテナ配置の最適化等を着実に進める。
 
その他の質問項目

■転出超過に対する抜本的な対策の必要性
■物流2024年問題への対応
■ものづくり産業の人手不足への対応
■厳しい経営環境にある介護事業者への支援
■自己表現力の向上に向けた取組
■「ものづくり道」の伝承
など

 
広志会 : 井原 修(いはら おさむ) 議員〈東広島市〉 〔動画
県教委の組織風土の改善に向けた取組

教育委員会の官製談合等を指摘した報告書を見る限り、問題の原因が教育長にあることは明白であり、教育長が変わらなければ何も変わらないと考えるが、所見を伺う。

一連の問題の責任は、全て教育長自身にあり、現在、プロジェクトチームの設置や有識者への意見聴取により、改善策の議論を進めている。職場の心理的安全性やコンプライアンス意識の向上、不祥事を防止する仕組みづくりに加え、自身もサポート型マネジメントを徹底することにより、風通しのよい職場と、着実に教育改革を進める組織文化をつくり上げていく。
 
その他の質問項目

■教育長が進めた改革等の振り返り
■県教委官製談合等に係る弁護士調査費用の予算執行手続
■内部通報制度の外部窓口の設置
■公立高校入試制度における自己表現の評価
■広島県の産業政策
■医療再編に伴う地域医療への影響
など

 

自民議連 : 三好 良治(みよし りょうじ) 議員〈福山市〉 〔動画
福山市における道路整備

鞆未来トンネルの完成により広域的な観光周遊ルートが確立されるため、鞆町周辺道路の渋滞緩和や安全・安心の確保に向け、県道鞆松永線慶応浜工区及び県道福山鞆線の早急な整備が必要だが、現在の進捗と今後の計画を伺う。

鞆松永線慶応浜工区については、4車線のバイパス整備を進めており、用地買収が完了した区間から速やかに工事に着手する。また、福山鞆線の田尻町の海沿い区間については、台風等による越波対策の整備手法を検討しており、引き続き、沿線地域活性化に向け、着実な整備を進める。
 
その他の質問項目

■自治会組織の持続的な活動への支援
■国民健康保険の一元化
■人材開発支援助成金を活用したリスキリングの推進
■処遇改善加算制度の効果的な活用と賃上げ効果を持続させる県の取組
■少子化対策における親や子供たちの担うべき役割と教育方針
​■私立学校の教員確保
など

 
自民議連 : 狭戸尾 浩(せまとお ひろし) 議員〈大竹市〉 〔動画
インフラ老朽化対策

県は、インフラ老朽化対策においてメンテナンスサイクルを確立し、デジタル技術等を活用した維持管理に取り組んでいるが、今後、革新技術の活用をどう発展させていくのか。

革新技術については、施設整備や維持管理の効率化、高度化の視点から、積極的に導入することとしており、県内の公共事業での活用や、技術の試行・改良を進めている。今後も、AI画像解析等による効果的・効率的な維持管理を進めるとともに、革新技術のさらなる活用を図るため、革新技術活用制度への技術登録拡大に向けた幅広い業種への情報発信等を行う。
 
その他の質問項目

■広島デジフラ構想のこれまでの取組成果
■県産材の需要拡大
■大規模建築物への木材利用促進
■海ごみ対策の推進
■がん検診の受診率向上に向けた取組
​■「遊び 学び 育つひろしまっ子!」推進プロジェクト

 

ひろしま県議会だより第71号(3面)

県政に関する質問から(本会議の質問・答弁)

2月14日 一般質問(要旨)

ひろしま令和 : 村上 栄二(むらかみ えいじ) 議員〈福山市〉 〔動画
県庁本庁舎電力への再生可能エネルギーの導入

地球温暖化が原因とされる自然災害等が頻発する中、県庁本庁舎で使用する電力に再生可能エネルギーを導入することについて、県の本気度が問われているが、今後どう考えていくのか。

本県では、県有施設から排出される温室効果ガス削減に計画的に取り組むこととしており、県庁本庁舎では、来年度から使用する電力を全て再生可能エネルギーとするため、電力事業者と協議を進めている。今後も、県が温暖化対策を率先垂範し、広く情報発信することで温暖化対策推進の機運を醸成し、県民や事業者の主体的な取組につなげていく。
 
その他の質問項目

■行政経営の方針
■資格取得に係るインセンティブ制度の導入
■3Dプリンター住宅における技術支援
■Uターン移住への支援
■広島県立総合体育館の有料イベントでの使用
​■公共事業における電子マニフェスト使用の義務化
など

 

自民議連 : 玉重 輝吉(たましげ てるよし) 議員〈安芸高田市〉 〔動画
県内農業の稼ぐ力の向上

県内農業の稼ぐ力を向上させるため、地産地消の取組やブランド力を持つ県産品の輸出拡大など販売促進への支援等を、現場の実態を踏まえて推進してほしいが、どう取り組むのか。

持続可能な稼げる農業を実現するため、スマート農業の導入による生産性の向上や実需者とのマッチングなどによる地産地消を推進している。また、本県産日本酒のブランド化による輸出拡大やG7広島サミットを契機とした県産品の認知度向上による販路拡大を図るなど、生産から販売までの取組を一体的に進め、若者にとって魅力ある農業の実現を図る。
 
その他の質問項目

■地方鉄道の持続的確保に向けた今後の展開
■賃上げによる地域経済の好循環
■長期化するコロナ禍に伴う介護サービスへの影響と対策
■広島県水道広域連合企業団の事業開始
■県全域の行政DXの推進に向けた市町への支援
​■安芸高田市域の公共事業の推進

 

2月15日 一般質問(要旨)

自民議連 : 山木 茂(やまき しげる) 議員〈広島市西区〉 〔動画
少年消防クラブの活性化

地域の防災力を支えてきた消防団などの弱体化が懸念される中、課題解決には将来の地域防災を担う人材の育成につながる少年消防クラブの活性化が効果的だと考えるが、クラブの課題認識と今後の活性化策を伺う。

県内の少年消防クラブは、子供会や学校を母体とする組織が多く、子供の減少や地域・学校行事の縮小に伴い、十分な活動ができていない。今後は、消防団等と連携した防災訓練などの優良事例を横展開し、防火夜回りなど、子供たちの活動をSNS等で発信することで、活性化に向けた各クラブの取組を後押しする。
 
その他の質問項目

■多様なスポーツの推進に向けた施設等の整備
■少花粉苗木の安定的な生産体制の確保等による花粉症対策
■県営住宅における子育て世帯の支援
■台湾との異文化間協働活動の推進
■これからの教員に求められる力
​■ネウボラ優良事例の横展開
など

 

民主県政会 : 鷹廣 純(たかひろ じゅん) 議員〈広島市安佐南区〉動画
防災教育の進展に向けた学習システムの活用

デジタル学習の仕組みを導入し、教員や子どもたちが扱いやすい教材とすることで、県内全域における防災教育のより一層の進展が期待できると思うが、所見を伺う。

現在、小学校等で、土砂災害等を疑似体験できるVR教材等による出前講座を行っている。来年度は、生徒が防災学習に意欲的に取り組めるよう、動画や画像を取り入れたeラーニング教材を制作し、中学校での活用を働きかける。今後も、自分や家族の命、地域を守るために行動できるよう、デジタル技術を活用し、マイ・タイムラインによる防災教育を推進する。
 
その他の質問項目

■労働者の賃金引上げと処遇改善
■旧統一教会問題に係る被害者の救済
DXShipひろしまによって採用される人材の働き方
■広島県地域公共交通ビジョンの策定
■不適切な盛土への今後の対応
​■教員の負担軽減に向けた学習システムの活用

 

自民議連 : 沖井 純(おきい じゅん) 議員〈江田島市〉 〔動画
島嶼地域の発展に資する県の取組

島嶼地域の発展に向けて、地域の持つ本来の魅力の発信やアフターコロナを見据えた移住・定住に係る市町への支援などにどう取り組むのか。

島嶼地域は、瀬戸内の多島美を形成する地域の宝であり、移住者ならではの視点で地域の魅力を発信し、移住促進、企業誘致、関係人口の創出などに取り組んできた。来年度から、移住支援金に子育て加算を導入し、幅広い事業を対象とした起業支援金を新設することで、大都市圏からの移住ニーズや企業の分散化の需要を受け止められるよう積極的に取り組み、地域の発展・振興につなげる。
 
その他の質問項目

■公共土木施設の維持管理の充実強化
■本県の次年度の組織体制
■学校現場における対人教育
■コロナ禍を踏まえた県民の心の健康づくり
■広島都心エリアの活性化

 

2月16日 一般質問(要旨)

自民議連 : 緒方 直之(おがた なおゆき) 議員〈広島市東区〉 〔動画
G7広島サミットによる県経済や県民への影響

広島サミットは、開催に伴い交通渋滞をはじめ、経済活動等への影響が予想されるため、開催意義を十分に発信し、県全体の協力機運を高める必要があるが、県経済や県民への総合的な影響とその発信の在り方を伺う。

サミットでは、世界最高レベルの警備体制が必要であり、県民等に様々な制約を課すこととなるため、様々なチャネルを通じて丁寧に説明を行う。また、平和の大切さやアフターコロナを見据えた戦略的な広島の魅力の発信により、サミット開催が県民の誇りとなり、本県の未来を切り開く契機となるよう全力で取り組む。
 
その他の質問項目

■G7広島サミットにおける交通渋滞対策
■児童・思春期精神医療の体制強化
■若者の孤独・孤立等の実態把握とコミュニケーションの場づくり等の対策
■若者のメディア・リテラシーにおける課題と対策
■単身高齢者のウエルビーイングを保つための政策
​■広島ドラゴンフライズの新B1リーグ加入に係る県の対応
など

 

民主県政会: 西村 克典(にしむら かつのり) 議員〈広島市安芸区〉 〔動画
教員の定数内臨時採用の解消

定数内臨時採用の段階的解消に取り組むために設定した定数内臨時採用の割合の目標値の達成状況と課題認識、厳しさを増す正規教員の今後の確保対策を伺う。

臨時採用の割合は、おおむね目標値に達した小学校以外の校種は、計画初年度から数値は横ばいとなっている。採用倍率の低下が全国的な課題となる中、教員に必要な資質・能力を確保する観点から、一定規模の受験者数を確保するため、学生向け採用説明会の拡大や大学推薦による特別選考の実施、採用後の働き方改革の推進により教職の魅力向上に努め、必要な人材の確保に努める。
 
その他の質問項目

■イノベーション立県の実現に向けた道筋
■創業の気概を高める取組
■デジタル社会における高齢者支援
■東広島廿日市道路の早期完成に向けた取組
■管理者不明橋の調査
​■県庁の組織文化としての行動理念の浸透と実践

 

自民議連: 山崎 正博(やまさき まさひろ) 議員〈広島市安佐北区〉 〔動画
自然災害からの復旧・復興

平成30年7月豪雨により被害を受けた三篠川の災害復旧助成事業の進捗状況、工事完了見通しと完了までの安全対策、災害から命を守るための防災・減災対策への取組を伺う。

三篠川の河道整備や橋梁架替等は、事業用地取得の約9割、工事の約6割が完成し、令和5年度の完了を目指す。完了までの安全対策として、地域住民の適切な避難につなげる取組を推進するとともに、マイ・タイムラインの普及促進や自主防災組織による避難の呼びかけ体制の構築等、ハード・ソフト一体となった総合的な防災・減災対策を着実に推進する。
 
その他の質問項目

■中山間地域における人口減少対策
■食品ロス削減の推進
■高齢者に配慮した在宅医療提供体制の構築
■認知症バリアフリーの推進
■高齢運転者の交通事故防止対策
​■全ての世代が活躍する社会の構築

 

用語解説

ローカル・トランスフォーメーション(LX)
コロナ禍を契機とした暮らし方の変化やデジタル技術の急速な進展などの環境変化を踏まえ、地域が持つ様々な資源や特性を生かして、地方を挑戦の場として変革を起こすこと。

ひろしまの森づくり事業
森林が持つ県土の保全や水源涵養等の公益的機能を持続的に発揮させるため、県民共有の財産である森林を県民全体で守り育て、次世代へ引き継いでいくことを目的とした事業。

カーボンニュートラルポート(CNP)
水素・燃料アンモニア等の大量・安定・安価な輸入や貯蔵等を可能とする受入環境整備、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化等を通じて全体として温室効果ガス排出ゼロを目指す港湾。

DXShip(デジシップ)ひろしま
広島県全体のDXを効果的に進めるため、県と市町で協働してDXを推進し、情報システム人材を採用・育成・活用する新たなプラットフォームとして県・市町が参画する枠組み。

 

ひろしま県議会だより第71号(4面)

予算特別委員会の審査の状況

付託議案の審査結果
​令和5年度一般会計、特別会計、企業会計当初予算
可決

2月16日に設置された予算特別委員会では、2月24日に3人の参考人から意見聴取を行い、2月27日から3月2日にかけて、知事の出席の下で総括審査を行いました。
審査の中で委員から次のような意見や提言がありました。

●人口の転出超過が続いていることから、関係人口の拡大をはじめ、副業や転職、移住・定住の促進など本県に戻りやすい環境づくりについて、現場の声や実態を把握し、様々な関係部局が連携した取組を推進されたい。

●民間事業者のDX推進に向けて、経営者等に対するデジタル技術の理解促進、デジタル人材の確保・育成を図るとともに、業務の効率化や新たな付加価値の創出による競争力向上などの効果が見込まれる企業のデジタル投資の促進など、積極的な事業者支援に取り組まれたい。

●G7広島サミットについて、県内23市町の関係者や県民に広島で開催されてよかったと思ってもらえるよう、会議の成功はもとより、開催効果を県内全域に波及させ、本県の持続的な発展につなげられたい。

●少子化対策については、国へ本県のニーズや現状を伝え、今後の施策に反映させるよう積極的に働きかけるとともに、子育て負担の軽減や所得増加につながる施策なども含めて総合的に取り組む必要がある。

●高度医療・人材育成拠点基本構想に基づく新病院の基本計画策定に当たっては、高度医療の提供や専門医の育成機能の整備など、中山間地域も含めた県全体に効果が及ぶよう検討を進めるとともに、中長期の収支見通しや地域の拠点病院に関するビジョンも示す必要がある。

●農業経営体の稼ぐ力の向上に向け、スマート農業や食のイノベーションに係る事業を一層推進するとともに、米の価格低迷や物価高などの状況を踏まえ、県産食材の消費拡大や価格向上を図るため、思い切った施策を展開する必要がある。

●林業の魅力向上や担い手の確保に向け、ICTを活用した作業の効率化を図り、特に小規模経営体でも活用可能なスマート林業技術の導入を促進するなど、林業経営体が安定した経営環境を保てるよう支援する必要がある。

●公共事業の執行に当たっては、物価高などによる地域の建設事業者への影響を最小限とするため、物価変動を迅速に積算単価に反映させるなど、適正な金額での入札契約となるよう努められたい。また、公共事業の進捗に遅れが出ないよう、物価等の動向を注視しつつ、国に必要な財源確保を働きかけるなど、事業費の確保に取り組まれたい。

●広島高速5号線シールドトンネル工事の施工に当たっては、安全・安心の確保を最優先に考え、住民への適時適切な説明など丁寧な対応に努められたい。また、広島高速道路公社は、建設工事紛争審査会での協議において、毅然とした対応に努める必要がある。

●下水汚泥のコンポスト化については、運営の効率化や循環型社会の実現に向け、広域化・共同化計画への追加を含め、一層の促進を図られたい。

●教育委員会において、官製談合防止法違反など、県民の信頼を著しく損ねる事態が生じていることから、法令遵守はもちろん、教育長自らの意識改革と行動変容により、公平性・公正性を確保し、県民に信頼される組織に生まれ変わる必要がある。

●海外で通用する英語力に加えて、自ら課題を探求し解決策を導く力といった、実社会で活躍できる能力や資質を育み、グローバル社会において新たな価値や付加価値を創出できる人材を育成する必要がある。

●県内産業の振興に向けて、県外企業の誘致や、県内企業の投資促進につながる環境整備など、本県の持つ強みを訴求し、本県経済の発展を見据えた取組を行う必要がある。あわせて、コロナ禍や物価高といった難局を乗り越えるため、事業者に寄り添った伴走型支援の拡充が求められる。

●中小・小規模事業者へのリスキリングの普及に当たっては、事業者の声を酌み上げ、変化を的確に捉えた効果的な支援を行う必要がある。

 

委員名簿(15人)
委員長:金口 巖
副委員長:宮崎 康則
副委員長:出原 昌直
委員:本長 糧太
委員:玉重 輝吉
委員:柿本 忠則
委員:山木 茂
委員:畑石 顕司
委員:西本 博之
委員:下西 幸雄
委員:尾熊 良一
委員:佐藤 一直
委員:森川 家忠
委員:沖井 純
委員:犬童 英徳

常任委員会の動き(2月20日・21日開催)

総務委員会

付託議案の審査結果
​補正予算4件、条例案5件
その他の議決案件12件
​原案可決

主な質疑事項
◆職員の定年引上げを見据えた計画的な人事管理による組織の活性化及び効率的・効果的な組織運営体制の確保
◆学校部活動の地域移行・地域連携に向けた地域の実情に即した柔軟な対応及び市町の取組の支援
◆燃油費高騰対策に係る地域公共交通事業者の経営状況を的確に把握したきめ細かな支援
◆G7広島サミットの総合的な効果検証を踏まえた今後の国際会議等の招致

生活福祉保健委員会

付託議案の審査結果
​補正予算3件、条例案6件
その他の議決案件1件
​原案可決​

主な質疑事項
◆出産・子育て応援交付金やひろしま版ネウボラの構築等による妊娠期からの切れ目のない見守りや支援等の充実
◆生活福祉資金貸付制度補助金の償還事務における債務者とその家族に寄り添った丁寧な対応
◆児童福祉施設の設備及び運営に関する基準等の一部改正に係る市町や事業者への周知や送迎バスの安全装置の早期設置等の働きかけ及び発達段階や地域特性に応じた児童の安全対策の実施

農林水産委員会

付託議案の審査結果
​補正予算3件、条例案1件
その他の議決案件2件
​原案可決​​

主な質疑事項
◆生産コストの高止まりに苦しむ畜産事業者への支援の継続と配合飼料価格の動向を踏まえた適時適切な支援額の措置及び国に対する補填制度検討の働きかけ
◆県内の新たな製材工場の施設整備支援と原木の安定供給に向けた木材流通コーディネート等林業振興に資する支援の実施
◆農林水産物の海外への販売促進やそれに応じた生産拡大など攻めの戦略による農林水産業の振興及び国と連携した本県農林水産業を海外資本等から守る取組

建設委員会

付託議案の審査結果
​補正予算6件、条例案4件
その他の議決案件12件
​原案可決​​​

主な質疑事項
◆宅地造成及び特定盛土等規制法に基づく規制区域の速やかな指定及び新法の県民や事業者への丁寧な周知や関係機関と連携した取組の推進
◆企業の賃貸住宅手当の増額や子育て世帯のニーズを踏まえた公営住宅の充実等官民一体となった少子化対策に資する住宅政策の推進
◆広島県水道広域連合企業団における事業の最適化等早急な経営改善による工業用水の安定供給と持続可能な事業運営

文教委員会

付託議案の審査結果
​補正予算2件、条例案2件
その他の議決案件1件
​原案可決​​​​

主な質疑事項
◆幼稚園や学校における安全装置の設置やバス運行関係職員の安全意識の徹底等、子供の安心・安全に係る万全の対策の実施
◆ウイズ・アフターコロナにおける子供たちの感染防止対策と学びや体験の機会確保
◆官製談合防止法違反等の問題に係る教育長自らの意識改革と行動変容及び行政に必要な公平性・公正性が確保された組織風土への改革
◆医療的ケア児支援センターとの連携体制の構築

警察・商工労働委員会

付託議案の審査結果
​補正予算3件、条例案5件
​原案可決​​​​​

主な質疑事項
◆広島県警察関係手数料等に係る制度の変更点等の県民への分かりやすい説明
◆小規模事業者等のDX推進支援に係る外部専門家を活用したDX導入効果等の周知と経営指導員等のスキルアップ及び経営革新計画の策定など商工団体等支援機関と連携した取組
◆県内の中小・小規模事業者の賃上げに向けた業界団体への働きかけ等賃上げが実現できる環境整備

可決された意見書(3月7日議決)

●電気料金等の価格高騰に対する支援の拡充を求める意見書

●新型コロナウイルス感染症の後遺症を訴える方々の日常を守る取組の強化を求める意見書

●大雪被害を受けた農業者に対する支援を求める意見書

●高病原性鳥インフルエンザ対策を求める意見書


巻頭写真撮影の高校生に感謝状を贈呈

本紙の巻頭写真を撮影した、県立福山葦陽高等学校の山足優奈さんに、畑石顕司広報委員長が議長からの感謝状を贈呈しました。
その後、写真部の活動や写真撮影時のエピソードなどについて懇談しました。


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ひろしま県議会だよりは、6月、9月、12月、2月の各定例会後に発行します。

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