意見書(私学助成の充実強化を求める意見書)平成26年9月定例会
発議第13号
意見書
私学助成の充実強化を求める意見書
私立学校は、それぞれの建学の精神のもと、子供たちの学ぶ意欲に応える特色ある教育を積極的に実践し、公教育の振興・発展に大きな役割を果たしている。
近年、グローバル化が進む中で、私立学校には時代の進展や社会の要請に応じた新しい教育が求められているが、依然として公私間における公費支出と保護者負担に大きな格差があるほか、少子化による児童生徒数の大幅な減少や社会経済情勢の変化など、私立学校を取り巻く環境はこれまでになく厳しい状況に直面している。
公教育の将来を考えるとき、公私相まっての教育体制が維持されてこそ健全な発展が可能となり、個性化・多様化という時代の要請にも応え得るものであり、そのためには、私立高等学校等における教育条件の維持・向上と保護者の経済的負担の軽減を図るとともに、私立学校の経営の健全性を一層高めていくことが強く求められている。
よって、国におかれては、私立学校の教育の重要性と現状を認識し、教育基本法第8条の「私立学校教育の振興」を名実ともに確立するため、私学助成制度に係る国庫補助制度を堅持され、一層の充実を図られるとともに、私立学校施設耐震化への補助の拡充など私立学校の教育環境の整備充実を図られるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成26年10月3日