オープンキャンパスレポート!
体験することで
農業がもっと⾝近になる​

夏休みまっただ中の8⽉7⽇、広島県⽴農業技術⼤学校オープンキャンパスを開催しました。
県内で唯⼀、農業を実践的に学べる学校ということもあり、広島市や福⼭市、遠くは静岡県など、県内外から25名の⾼校⽣たちが集結! 農業⾼校の⽣徒さんだけでなく、普通科の⾼校⽣も参加してくれました。保護者のみなさまにもお越しいただき、50名近い参加者でにぎわいました。30度を超える猛暑に負けず、熱気にあふれた1⽇の様⼦をお届けします。​

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当日の流れ

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受付を終えたら
イベントが幕開け

受付で⼿続きをすませたら、名札を受け取り会場へ。体験プログラムがあるため、作業服など動きやすい服装での参加を推奨していますが、更⾐室も使⽤できるのでご安⼼を。

13時になったらオープンキャンパスがスタート。校⻑のあいさつの後、当⽇のスケジュールを説明するオリエンテーションを実施。その後、副校⻑から当校の特徴、卒業後の進路などについて説明しました。

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在校⽣インタビューでリアルな学校⽣活をイメージ

続いて、野菜専攻の2年⽣の学⽣に参加してもらい、在校⽣のインタビューを⾏いました。1⽇の過ごし⽅や部活のこと、さらには寮の⾷⽣活や⼊学して驚いたことなどを⾚裸々に(!?)話してくれたおかげで、⾼校⽣のみなさんも、リアルな学校⽣活がイメージできたのではないでしょうか。

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4コースそれぞれが特徴的な農場実習

在校⽣インタビューを終えたら、オープンキャンパスのメインとなる、農場実習がスタート。「野菜‧花き(野菜専攻)」「野菜‧花き(花き専攻)」「落葉果樹」「⾁⽤⽜」と4つのコースがあり、それぞれが最⼤3回の農場実習を⾏います。参加者は希望のコースを選ぶことができ、2つのコースを体験できます。

 

野菜‧花きコース(野菜専攻)ではトマトの収穫を体験

農⼤では⼈気の⾼い「野菜‧花きコース(野菜専攻)」。先⽣からは、授業の後や⻑期休みの際も管理しないといけないこと、真夏のビニールハウスの暑さなど、農業の楽しさと同時に厳しさもお伝えしました。この⽇は農業の厳しさを痛感するような猛暑。在校⽣が収穫⽅法や収穫時期の⾒極め⽅を伝授し、みんなでトマトを収穫。その後選果場に⾏き、袋詰めをするまでの⼯程を体験していました。

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ビニールハウスの中は本当に暑く、ツラい作業でもありますが、滝のような汗を流しながら、⽣き⽣きと作業してくれました。参加者にそれぞれ在校⽣がついて作業をレクチャー。年齢が近い者同⼠でわからないことも聞きながら、和気あいあいと楽しそうに作業をしていました。

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収穫後は選果場に移動し、店頭に並ぶ商品が同じ重さになるように計り、表⾯の汚れをきれいに拭いて袋詰め。販売される商品の⾒た⽬が綺麗なのは、このような⼯程があるからこそ。⽣徒たちが袋詰めした商品は後⽇、道の駅などへ出荷しました。

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花の収穫体験ができる野菜‧花きコース(花き専攻)

「野菜‧花きコース(花き専攻)」では、アスターという夏に咲くキク科の花の収穫から調製までの⼀連の流れを体験してもらいました。こちらでも、在校⽣たちがマンツーマンで指導。実際に収穫している花を⾒ると、完全に開ききったものではなく、5〜6分咲きのものばかり。これは店頭に並んだ時や、その後に⼀番綺麗な状態にするためです。

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1本ずつ丁寧に収穫し、校内の選花場で出荷の準備を⾏います。収穫した花は⼀旦⽔につけた上で、調製。この時は事前に学校側で⽔につけておいたものを使い、調製〜花を束ねる作業までしてもらいました。参加者の中には農業に関わったことがない学⽣も。花が店頭に並ぶまでにどんな⼯程があるのか、実際に体験できる機会は他ではなかなかないので、将来の選択肢を広げるための経験になったようでした。

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落葉果樹コースでは梨の収穫を体験

「落葉果樹コース」の体験内容は、梨の収穫〜調製。まずは講座教室で収穫できる梨の⾒極め⽅を、先⽣が伝授しました。⾊と果⽪の状態で判断をすること、収穫の際には傷つかないように⼿袋をつけるなどです。

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簡単な講義の後は、すぐ側にある梨園へ!通常は、早朝の涼しい時間帯に作業するのですが、今回はオープンキャンパスということで特別に⽇中に実施。
梨を傷つけないよう⼿袋をつけて収穫します。3グループに分かれ、在校⽣たちが⽀援しながら、実際に⽊から梨をもいで収穫しました。⾃分が⼊るかもしれないコースの先輩と交流ができるので、⼊学後の校内の雰囲気もしっかり感じることができたはずです。

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⼦⽜と触れ合える⾁⽤⽜コース

「⾁⽤⽜コース」では、校内にある⽜舎を⾒学。参加者には⽜舎の⾒学、哺乳やロープワークを体験してもらいました。室内には扇⾵機があって思いのほか快適に過ごせること、⽜の⾏動や体調を管理する最新システムが導⼊されていることを説明すると、⾼校⽣たちは驚いていました。

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まずは⼦⽜にミルクを与える哺乳を体験。「代⽤乳」を使ってミルクを作るところから始まり、⼦⽜に哺乳。実は翌⽇から離乳をする⼦⽜で、最後の哺乳という貴重なタイミングを⾼校⽣が⾏ってくれました!

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⽜をつないでおく際に必要なロープワーク体験では、みんな⼤苦戦! フェンスを⽜に⾒⽴てて、男結びや⼥結びなどを実践。「⼊学したらテストに出ますよ」という先⽣のコメントを聞き、結び⽅を覚えようと⼀⽣懸命に挑戦してくれました。
学校に⼊ってどのコースにするか迷っている⽅や、ふだん農業に関わっていない⽅にとっては、実際の作業を体験できる貴重な機会ということで、何度も参加してくれている⽣徒さんもおられました。

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⽣活の場となる寮を⾒学

⼊学希望者が気になる場所No.​1といっても過⾔ではない、寮の⾒学に出発。男⼥に分かれ、⾷堂やお⾵呂、部屋などを⾒て回ります。
保護者からも、⽣活⾯の気になる点などさまざまな質問が⾶び交いました。親元を離れての共同⽣活は誰もが不安を感じるもの。⽣活の場を実際に⾒ながら、少しでもその不安を解消できる機会になっていたらうれしいです。​

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すべての体験と寮⾒学を終えたら、⼤教室に戻って閉会に⼊りました。体験で収穫した野菜や果物をそれぞれが受け取り、オープンキャンパスはこれにて終了。希望者には個別相談を実施し、体験や⾒学の途中では聞けなかったことなどをマンツーマンでじっくりとお話しさせていただきました。

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校内を⾒学したり、話を聞くだけでなく、体験を通して楽しみながら農業に触れられる当校のオープンキャンパス。先⽣や在校⽣たちと直接コミュニケーションをとることができ、実際のリアルな学習環境や⽣活環境を知ることができる貴重な機会でもあります。農業の道を志している⼈はもちろん、農業未体験の⼈も⼤歓迎! 1年に2回開催しているので、少しでも農業に少しでも興味があるなら、ぜひ気軽に参加してみてください。体験すれば、農業のことをもっと好きになるはずです!