自分たちで作り上げるからこそ
失敗が次への学びに繋がる

馬込 柚花さん

園芸課程 野菜・花きコース専攻 長野県出身 広島工業大学高等学校 エンカレッジコース 卒業
馬込柚花さんが話す様子

農業技術大学校への進学を決めた
理由を教えてください。

幼い頃から草花が好きで、庭で花を育てることも好きでした。花にかかわる仕事に就きたいという気持ちがあり、農大の野菜・花きコース 花き専攻に進学を決めました。栽培実習が組まれている農大で経験を積むことで、生産者と消費者どちらの気持ちも分かる生花店の店員になりたいと思いました。

授業風景

好きな授業について教えてください。

実習です。作物だけでなく、ハウスの手入れなどもできる限り自分たちで行うので、がんばりがいがあります。がんばった分、作物が応えてくれるので、次もまた頑張ろうと思えます。
うまくいかないこともたくさんありますが、みんなで相談しながら改善していきます。トライ&エラーを繰り返しながら、一つのものを仲間と作り上げていくことが好きです。

実習の様子

学校の魅力を教えてください。

栽培実習では、思い通りにいかない自然の厳しさ、普段手にしている作物が当たり前ではないことのありがたみを実感しています。講義で知識を学ぶだけでなく、実習を通して体験と結びつくことで、記憶にしっかりと定着するのは、実践的な授業が多い農大の強みです。
実習では、想定外の失敗やトラブルが日々起こりますが、自分たちで作り上げるからこそ、失敗が次への学びになります。
また、視察が多く、最先端の技術を見て持ち帰り、自分たちの実習に生かすことができます。

寮生活や庄原での暮らしはいかがですか?

寮生活は人と向き合い、深い人間関係を築ける良い環境。同級生や先輩、そして後輩たちと過ごす時間はとても楽しいです。みんなでルールを守りながら過ごす集団行動なので、社会経験としても良いことだと思います。大自然の中で生活するのは不便なことも少なくありませんが、人にとって自然は欠かせない存在。空気のきれいさや四季をきちんと感じられるのは自然豊かな庄原ならではの魅力です。地域の人や農家さんとあいさつを交わしたり、庄原の温かい人情に触れられる機会も多く、住んでいて心地よい場所だと感じています。

入学して、自分が成長したなと感じるのはどんなところですか?

年々厳しくなる暑さや凍えそうになる寒さの中で連日実習を行うので、忍耐力や考える力が身につきました。特に夏場の防除作業は厳しく、しんどいけれど達成感を得られるし、同級生や先生、先輩、後輩など仲間との団結力が生まれ、やるべきことから逃げない責任感を学びました。

卒業後の進路について教えてください。

生花店の店員として働きます。
スーパーと比べて日常的に使うことは少ないかもしれませんが、お客さんに「この店に来てよかった」と思ってもらえる接客を常にできる店員になりたいと考えています。学校で学んだ知識や経験を接客に生かしたいです。