ひろしま就活サポーターにインタビュー~戸田工業株式会社 長谷川真輝さん~
ひろしま就活サポーター 長谷川 真輝さん
令和6年度から「ひろしま就活サポーター」に任命
【所属企業】
戸田工業株式会社(広島市)
生活のさまざまなシーンで役立っている素材と機能を生み出している会社です。
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【主な仕事】
特許調査と技術動向分析など
入社のきっかけを教えて下さい。
広島県での就職を考えているときに、先輩から当社を紹介して頂いたことがきっかけです。説明会や面接でのやり取りを通じて、自分に合っていると感じました。
携わっているお仕事について教えて下さい。
知財業務を担当する部署にいて、主に特許調査と技術動向分析をしています。
当社の知財業務の大きな役割は特許の取得を通して、自社製品が模倣されることを防ぐことです。
特許調査では、特許の取得や他社の特許を侵害しないための調査をしています。
技術動向分析では、特許から得られる情報をもとに統計資料(特許マップ)を作り、開発の方向性を検討する際に役立ていただくことを目的にしています。
広島就職を選んだ理由について教えて下さい。
大学進学を機に広島県に住み、丁度よい都会さに魅力を感じたことと、実家に比較的近いことが理由です。
大学での専攻や今の仕事に活かせていることは何ですか?
大学では生物工学を専攻し、微生物の研究をしていました。今の仕事に活きていることは、「なぜ?」を突き詰める考え方だと思います。
大学の研究では実験結果に対して、「なぜ?」(原因)を考え、知識を活用して仮説を立て、検証をして、出てきた結果に対して再び「なぜ?」を考え…というサイクルを繰り返し、正しい原因を探しました。正しい原因が分かれば結果をコントロールすることが出来る一方で、正しい原因が分からなければ、現状より良い結果を出すことが難しくなります。
今の仕事でも良い結果を出すために、大学の研究で培った「なぜ?」を突き詰める考え方が活きていると思います。
【入社前】企業選びの軸はありましたか?
広島県で就職したいと考えていたので広島県の企業を中心に1dayインターンシップに参加していました。
同じように広島県を中心に就活をしていた先輩から広島県の企業の情報を聞きました。先輩から話を聞くまで、当社の存在は知りませんでした。
【入社前】学生の時に力を入れたことは何ですか?
習い事や部活に力を入れました。
囲碁を小学生から中学生まで9年間、陸上競技を中学生から大学院生まで11年間続けました。
【入社後】働く上で大切にしていることはありますか?
疑問を持ったらとことん「なぜ?」(原因、目的、根拠など)を考えるようにしています。正しい原因が分からなければ改善が難しく、目的を間違えると労力が無駄になり易く、根拠が曖昧だとアウトプットが弱くなると思うからです。
【入社後】どんな時にやりがいを感じたり、働いてよかったと思いますか?
仕事のやりがいは、分かることが増えることです。知財業務では、特許を通して自社や競合他社の過去から現在に至る様々な開発内容に触れることが出来ます。当社は化学メーカーですので、当社の属する範囲で化学業界の人たちが「化学を使って、どのように人々の生活に貢献してきたか」を知ることが出来ます。
仕事をする上で意識していることは、分からなかったことはすぐに調べて、次は分かるようにしておくことです。
会社ではどのような人が活躍していますか?
強みを活かせるような場面で働けている人だと思います。
会議など意見を出し合うような場面では知識や経験が豊富な人、交渉の場面では頭の回転が速く機転が利く人、黙々と作業をする場面では手先が器用で動きが早い人など、色々な活躍の仕方をする人や特徴があると感じます。
ひろしま暮らしの魅力を教えて下さい。
好きなところは丁度よい都会さです。
商業・娯楽施設、交通機関の発達具合といった都会の良い面と人の多さ、住宅費用など、都会の悪い面のバランスが丁度よいと思います。
休日はどのように過ごしていますか?
土日のどちらかは人と会い、どちらかはカフェに行って本を読んだり、囲碁や将棋をしています。
広島で働くこと・暮らすことをおすすめするポイントを教えて下さい。
商業・娯楽施設の規模感はさすが政令指定都市をもつ県だと思います。
プロスポーツが盛んで、スポーツ観戦が好きな人にはおススメです。
学生のみなさんにメッセージをお願いします!
後悔のない選択が出来るように、自分のことをよく分析し、知ってほしいと思います。
働き始めてからも、希望する配属先の選択や目指すキャリアの選択など、重要な選択の場面があります。自分の強みを生かせる、モチベーションを保てるような進路の選択ができることは皆さんにとって大きな強みになると思います。
やりたいことや強みが分からない方は、やりたくないこと、苦手なことから考えても良いと思います短所は長所の裏返しというので、何か分かるかも知れません。考える上で分からないことは実際に働いている人に聞くと良いと思います。
(インタビュー記事・会社概要・プロフィールは2024年10月時点)