令和3年10月20日(水曜日)にZoomにてオンラインセミナーを開催しました。
講師として国立環境研究所 気候変動適応センター長の向井人史様,株式会社ウェザーニューズClimate newsプロジェクト調査役 の志賀康史様をお招きして,ご講演いただきました。
多くの方のご参加ありがとうございました。
気候変動の現状と適応について
講師:国立環境研究所 気候変動適応センター長 向井 人史 氏
講演資料 (PDFファイル)(6.23MB)
気候変動に係るリスクとチャンス
講師:株式会社ウェザーニューズClimatenewsプロジェクト調査役 志賀 康史 氏
講演の内容等については,株式会社ウェザーニューズに直接お問い合わせください(法人の方のみ)。
https://jp.weathernews.com/contact/inquiries-about-our-services-biz/(外部サイト)
その他,セミナーに関することは下記までお問い合わせください。
ひろしま気候変動適応センター (広島県立総合技術研究所保健環境センター内)
電話:082-255-7131 Fax:082-252-8642
E-mail:hkckankyou@pref.hiroshima.lg.jp
各講演の概要は次のとおりです。
気候変動で何が起きるか,気候変動適応の重要性,国・自治体の取り組みなど,気候変動適応全般に係わる内容を紹介していただきました。
講師:国立環境研究所 気候変動適応センター長 向井 人史 氏
質問1
海面上昇の話がありましたが,日本はこのまま気温が上昇した場合,どのくらいの影響を受けますか。
また,広島はデルタ地帯で標高が低いので,堤防を高くしたりまたは移動等,対策しなければならないのでしょうか。
回答1
ゼロメートル地帯以下だと洪水が起こると大変なことになります。多くの平野,広島もそうです。歴史的に見ると堤防を作ったりしますが,日本は台風を含め災害が多いので非常に難しいと思います。砂浜が失われることやどのくらい堤防を建設するのか等大きな問題です。今後数値をモニタリングしながら検討・対策していくようになると思います。
地球温暖化を起因とした激甚化する気象現象は地域経済,日常生活への影響も大きくなっています。
西日本豪雨時の広島県内への影響を振り返り,これからの気候変動に対する適応と緩和策について最新の技術動向を踏まえ,考える内容を講演していただきました。
講師:株式会社ウェザーニューズClimatenewsプロジェクト調査役 志賀 康史 氏
環境リスク・経営リスクの可視化
気候変動リスクマネジメント
気象データで企業戦略を高度化
質問1
今までの経験から,企業からはどういった相談が一番多かったでしょうか。
回答1
企業が気候変動リスク分析をした後に、具体的にどんなアクションを起こすか困っているケースが多いです。
質問2
公共施設防護のためには気象解析が大変重要な役割があります。気象解析について今後の方針であったり,気象庁との共同での検討予定等がありましたらお聞かせください。
回答2
当社では国立環境研究所や気象庁などの公共データも利用させていただいておりますので、共同のような取組になっていると思います。
質問3
企業や自治体に対して災害対策のコンサルはされていますか。
回答3
気象をベースとして既往災害の分析をさせていただいていますので,この企業様だとこのレベルで被災する・災害が発生するということが予見できます。その段階でお伝えしますので,事前の対策がとれるようになります。
これをコンサルティングというか分かりませんが,我々の運用を伴う災害対策サービスのひとつです。
セミナー全体の概要はひろしま気候変動適応センターのホームページをご覧ください。
(ひろしま気候変動適応センターホームページはこちら)
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