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知事記者会見(令和2年4月6日)

印刷用ページを表示する掲載日2020年4月6日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和2年4月6日(月曜日)

発表項目

〔動画(1)〕

(1)新型コロナウイルスに係る県知事緊急メッセージ

質問項目

〔動画(2)〕

(2)新型コロナウイルスに係る県知事緊急メッセージ

〔動画(3)〕

(3)新型コロナウイルスに係る県知事緊急メッセージ

会見録

 (司会)
 皆さま,大変お待たせいたしまして申し訳ございませんでした。ただ今から,本県の現状を踏まえまして,知事から緊急メッセージを行っていただきたいと思います。それでは湯崎知事,お願いいたします。

新型コロナウイルスに係る県知事緊急メッセージ

 本日は,本県における新型コロナウイルス感染症の発生状況について,現状をご説明した上で,県民の皆さまに五つのメッセージがございます。まず,現状認識ですけれども,先日,これは3月29日の日曜日です。〔3月29日〕に開催されました専門家会議においては,帰国者からの感染の報告例やリンクの追えない事例が複数発生してきており,今後の感染拡大の可能性が懸念されると,また,今後1,2週間の行動が大きく影響しますと,指摘されたところでございます。まさに,現在の広島県の状況は,感染早期から感染期へ差し掛かっている状況にあると考えています。〔モニターをご覧ください。これは広島県を含む,〕それぞれの,他県の状況ですけれども,それぞれのクラスターの発生状況など個別の事情については,詳細に把握できているわけではありませんけれども,他の都道府県の状況をみますと,1例目の発生から経過日数に差はあるのですけれども,感染者数が一気に増加する転換点というものがございます。一方でクラスターが発生したにも関わらず,その後の患者数の発生を抑制できている自治体もございまして,〔モニターを示して〕これちょっと小さくて見にくいかもしれませんけれども,最初の感染者が発生したのが1日目です。そこから急速に拡大しているところがあるわけですけれども,一方でこの青い線の〔自治体〕ようにあまり拡大していないところもございます。〔それ〕で,広島県は,これまた見えにくですけれども,赤〔い線〕です。今,〔モニターを示して〕ここでありまして,ちょっと首をもたげているといったような状況にあるというところでございます。そういうことで,他県との比較の中で,広島県をみたところ,現在のところ,感染者の発生は一定程度抑えられておりますけれども,今後,クラスターが発生するなど,状況によっては患者が一気に増加するということも懸念されます。感染経路が不明な感染者もおりまして,今後,この感染経路不明な感染者からの感染が急拡大するというおそれもございます。〔それ〕で,専門家会議から1週間経過した時点で県内の感染者は,その時点から倍増しているという状況でございます。今後,今週ですが,1週間の状況は極めて注意深く見ていく必要があると考えておりますけれども,現時点が今後,感染者の爆発的増加を抑えこめるかどうかの転換点にあると考えております。こうした状況を県民の皆さまにご理解いただきまして,今後の感染拡大の防止にともに取り組んでまいりたいと考えております。それで,まず,第1項目目のお願いでありますけれども,感染例が発生した場合には,保健所による積極的疫学調査にご協力お願いします。個人情報の保護は徹底いたします。〔それ〕で,具体的に申し上げますと,感染者の方には,感染のおそれのある接触者を特定するために詳細に行動歴を把握する必要があります。そのための調査にご協力お願いします。疫学調査で感染のおそれがある接触者とされた方については,これは感染者の,元の感染者の症状がある,あるいは,〔症状が〕ない,いわゆる無症状病原体保持者の方も含めてPCR検査のための検体採取にご協力をお願いいたします。〔ボードを掲げて〕「あなたの積極的疫学調査への協力が周囲の方の命を助けることになります」。繰り返しますが,「あなたの積極的疫学調査への協力が周囲の方の命を助けることになります」。ぜひ,ご協力をお願いします。この点につきましては,本日あらためて広島市,呉市,福山市の保健所設置3市と県とで方針を共有したところでございます。それから,移動者の方へのメッセージでありますけれども,県内の陽性患者〔は〕15名,これまでいらっしゃいますが,直近判明の4名は大都市圏との往来があった方であります。患者が多数発生している地域との不要不急の往来は控えるようにお願いいたします。大都市圏から県内に移動された方を含め,往来された方で体調の悪い方,発熱,咳などの症状がある方は,他者に感染を広げないように外出を控えてください。海外から帰国された方は,入国から14日間は自宅や宿泊先などで必ず待機してください。それから三つ目のメッセージ,お願いでございます。不特定多数の密接状況の回避でありますが,いわゆる3密,「密閉」,「密集」,「密接」が重なる状況は徹底的に回避してください。店舗やサービスなどを利用される場合にもこの3密が重なる状況は徹底的に回避してください。また,濃厚な密接の場面が生じるような夜の接客店等については,感染のリスクを理解していただき,利用を自制していただくようお願いします。こういったことで,影響を受ける店舗やサービス提供事業者の皆さまにおかれては,公的な無担保融資や雇用調整助成金,また現在,政府で検討されている給付金などの支援策の活用もご検討いただければと思います。県や商工会議所で相談窓口を開設しておりますので,まずは積極的にご相談ください。〔それ〕で,〔ボードを掲げて〕「あなたが3密を避けることが周囲の方の命を助けることになります」。繰り返します。「あなたが3密を避けることが周囲の方の命を助けることになります」。それから,学校再開に向けてのメッセージであります。本日から学校が再開されています。まず,我々は,子どもの健康と安全を守ることを第一に考えて,その上で子どもたちの学習の機会を確保する必要があります。こうした中で,他県との比較の中で広島県をみたところ,感染者の発生は一定程度抑えられている状況でありまして,学校再開を,現時点でさらに延期するという状況にはないことから,教育委員会と協議の上,学校を再開するとしております。学校再開に当たりましては,国のガイドラインに加えて県の専門家委員会の意見を受けて,再開に向けた具体的な留意事項を学校に通知するなどしておりまして,対策を講じているところであります。しかしながら,今後,新規感染者数が急増するなど,県内の感染状況が悪化した場合には,私が自治体の首長として,学校の設置者に対して臨時休業を要請することも考えられます。子どもたちの学習機会を守るためにも,今後の感染拡大を起こさないように,我々大人が,3密を始めとして感染拡大防止に全力を尽くしましょう。これは学校での感染拡大防止に加えて,その周囲の我々大人が,子どもたちの学習の機会を守るためにも,今後の感染拡大を起こさないように3密を始め,3密の忌避を始めとして「感染拡大防止に全力を尽くしましょう」,ということでございます。それから,最後でありますけれども,これ〔は〕,今週末の話であります。先ほど申し上げたとおり,今週の状況を注視する必要がございます。今週の県内における感染状況を注視して感染の急拡大の兆しが見られるような場合には,本県においても場合によっては,今週末,県民の皆さまに不要不急の外出自粛をお願いする可能性がございます。県民の皆さまにおかれては,万が一,不要不急の外出の自粛をお願いすることとなるような場合には,ご不便をおかけしますけれども,感染拡大防止のためにご協力をお願いいたします。私からは以上です。

 (司会)
 それでは,皆さまからのご質問を受け付けたいと思います。ご質問がございましたら,挙手をして社名を名乗ってからお願いいたします。

 (幹事社:TSS)
 それでは,幹事社のTSSから3点ほどお話をお伺いさせていただきます。まず,1点目なのですけれども,なぜ今のタイミングでのメッセージの発表となったのでしょうか。

 (答)
 現時点では,患者の接触歴を疫学的に追うことが可能な状況にある一方で,県内において感染源が現時点で追えない事例というのも複数発生しています。これも,先ほど申し上げたとおり,先週の1週間で感染者が倍増というか,確認されている数が倍増しているという状況もございます。こうしたことから,現在の広島県の状況というのは感染早期から感染期へ差し掛かっている状況にあると考えておりまして,現在のところでは,感染者の発生は一定程度抑えられていますけれども,今後,クラスターの発生であるとか,あるいは市中感染など感染源を追えない事例が増えることで,患者が一気に増加することも懸念されます。このため,この1週間が感染者の爆発的増加を抑え込めるかどうかの転換点であると考えておりまして,今回,会見を開催させていただいたところでございます。こうした現状を県民の皆さまにご理解いただきまして,今後の感染拡大の防止にともに取り組んでいただきたいと考えてるところでございます。

 (幹事社:TSS)
 近いうちに政府が緊急事態宣言を出すとの報道もありますが,県として対応を考えていらっしゃいますでしょうか。

 
 (答)
 まず,広島県が直ちに〔緊急事態宣言の〕対象になるとは考えておりません。緊急事態宣言による私権制限の影響というのも非常に大きくて,慎重な検討がなされるべきであると考えていますが,ただ,今,東京をはじめとする地域の状況を見ますと,今後,感染が爆発的に拡大して,事態をコントロールすることが不可能になれば,多くの死者が出るということも考えられます。このため,必要な時には,躊躇なく緊急事態宣言が行われるべきだと考えておりまして,広島県においてもそういった状況になれば,この緊急事態宣言を出していただくというようなことになるのではないかと思いますが,いずれにしても,そうならないために早期に対応を図っていく。〔モニターを示して〕このカーブ,こういう上がり方をしないということ,これは早めの対応というか,今の状況というのは,2週間ほど前の,1週間から2週間前の状況を反映したところでありますので,これから〔対応策を〕打つことが,これから1週間から2週間の間の感染者の状況をどうコントロールするかということに繋がっていきます。ということで,早めの対応をしていきたいというわけです。

 (幹事社:TSS)
 最後に,外出の自粛を要請することもあるとお話にあったのですが,まだ外出の自粛の要請ではないということでしょうか。

 (答)
 はい。現時点で,これまで東京とか大阪で行われているような外出の自粛ということではございません。ただ,場合によっては,そういうこと,これも我々としては,〔モニターを示して〕このように大きく急カーブを描く前に対応したいと思っていますので,場合によっては,そういうこともあり得るということを,現時点から少し注意喚起をお願いしているということでございます。

 (幹事社:TSS)
 ありがとうございました。

 (司会)
 その他,〔質問は〕ございますでしょうか。

 (日経新聞)
 日経新聞の田口です。2点お伺いしたいのですが,現時点で感染拡大が進んでいる地域,東京とか大阪とかへの往来自粛に対する県としてのスタンスをお教えいただきたいのと,もう1点,東京とか大阪とかに緊急事態宣言が出たとき,〔緊急事態宣言が〕出る前と出た後で県民の動きというものが,例えばさらに往来自粛を要請〔するのか〕,その辺,〔緊急事態宣言が〕出る前と出た後でどう対応が変わるのかについても教えてください。

 (答)
 現時点で感染症が多発している地域,これは東京に限らず,東京,大阪,神奈川,福岡については,不要不急の往来は控えていただくようお願いしたいと考えています。〔それ〕で,実際に,この緊急事態宣言が行われた場合には,その時の東京都であるとか,政府の対応策の中味を見ていく必要があると思っています。方向としては,より往来の自粛を強くするという方向になると,現時点では考えていますが,それぞれの地域の緊急事態宣言に基づく対策,これを見て判断するということになると思います。

 (司会)
 〔他に質問は〕よろしいでしょうか。それでは,手が挙がった順で,読売さん〔からお願いします〕。

 (読売新聞)
 読売新聞の木村です。これからの1週間が感染を抑えるために大事な時期だ,というお考えはよくわかりました。では,それと同時に学校を今日から再開されているということなのですが,一部報道では不安を持っている子どもたちの署名活動も始まっているということですが,ちょっと対応に矛盾を感じるのですけども。この辺りはどうでしょうか。


 (答)
 現時点で,まだ〔感染が〕急拡大しているという,結果としてそうなっている時期ではないということです。急拡大にならないようにしなければいけない,ということなのですが,まさに学校が再開されて,人の往来も活発になるということなので,この度の会見を〔開催〕させていただいているということでもあります。前提として,子どもの命と安全を守るということが非常に重要でありますけれども,同時に,子どもたちの学習の機会を確保するということも非常に大事なことであります。繰り返しになりますけども,幸いにも現時点では,急拡大のところの手前でありますし,まだ散発的な発生状況で,積極的な疫学調査が可能な状況であると現時点では考えています。そういう意味で,そうではないような状況になっている他の自治体で見られるような,学校再開をさらに延期するというような状況ではないと考えているところです。いずれにしても,学校の再開に当たっては,学校の中での感染拡大の防止策,これはいろいろありますけども,熱が出た場合とか,あるいは咳エチケットとか,手洗いとか,そういったことを徹底するのと,しっかり喚気を行うとか,そういったことを講じるということで,再開させていただいて,〔それ〕で,今後,もちろんこの状況を見ながら,再度,学校の設置者に臨時休業を要請するということは,当然,念頭に置きながら,今,再開しているという状況です。

 (司会)
 その他,先ほど,〔手が〕上がった順番では,NHKさん,RCCさん〔の順番〕ですが,NHKさんよろしいですか。〔それ〕では,RCCさんお願いします。

 (RCC)
 RCCの小林です。先程,知事も言及ありましたけれども,ここのところ,確認された感染者の中では,県外から移動してきてわかったというケースがいくつかあるかと思います。ちょうど異動の時期ということもあるので,そういった部分もあるのかと思うのですが,この点についての知事の所感と,あと,先ほど往来の自粛の要請は,基本的には県民だとは思うのですが,例えば,県内出身者とか,あるいは,そういった方々に対しても呼びかけているものなのでしょうか。

 (答)
 〔呼びかけているのは〕いわば,広島に来られる方々です。感染者が多発している地域から来られる人には,またお願いしたいことがございまして。まず,やはり,広島に来られて,体調が悪いとか,発熱や咳などの症状があるという方は,他者に感染を広げないように,また,そういったリスクがあるということを念頭に置きながら,外出は控えていただきたいと,特に注意していただきたいと思っています。ごめんなさい。質問の前半は何でしたか。

 (RCC)
 県外から移動されてきた方々〔の感染〕が,多いことに対しての知事の考え方です。

 (答)
 そういうこともあるので,その不要不急な往来を控えるようにしていただきたいというお願いに繋がっているところです。

 (RCC)
 これは,ですから県外の県内出身者とか,そういった皆さんにも呼び掛ける内容であるということですか。

 (答)
 そうです。 なかなかここで申しあげても東京とか大阪とかに,いや広島県では〔こういう発信をしているというのは〕,なかなか伝わらないので,正直に申し上げて。〔それ〕で,来られた方々は,やはり注意していただきたいということをお願いできればと思っております。これは海外からの帰国者も同様です。

 (司会)
 〔RCCさん,その他は〕よろしいでしょうか。

 (中国新聞)
 中国新聞の畑山です。お願いの最初に,保健所への疫学調査への協力をしてほしいとのお話があったのですけれども,これは調査に応じてもらえないようなケースが,いくらか発生しているという状況なのでしょうか。

 (答)
 これまでのところは,おかげさまで,かなり調査には,ご協力いただいています。ただ,実際に保健所の皆さんが,調査をお願いするにあたって,かなり抵抗感を感じられている方もいらっしゃいます。今後,感染者が増えて,その調査も増えるといった場合,これはその先の接触者もそうなのですけれども,ご協力がいただけないと,そこにまずリスクが生じるということと,それから非常に時間を取ってしまうということがあります。そうすると,調査が回らなくなるといったようなこともあります。そういうことを防ぐためにも,積極的に調査へのご協力をお願いしたいというところであります。

 (中国新聞)
 もう1点,前に示されているグラフを示されながらお話をされたのですけれども,今日の会見に臨むに当たり,そのデータを分析をされた上での今日の発信という形になるのでしょうか。それぞれの例示されているところのですね,他県の状況と比べての分析をされた上で,それに基づいての発信ということになるのでしょうか。

 (答)
 いわゆる疫学的なデータのエビデンスという観点からは,これは現状ではありません。なので,ただ,今のこの発生状況というのは,それぞれの県で,これは当然,人口だとか,人口密度だとか,いろいろなことによって変わるので,そういったすべてのパラメーターを勘案した,学問的な調査,分析というのは,今できない状況です。ただ,この急拡大していくところと,そうでないところがあるということは間違いないことでありますので,急拡大しないためには,早期の対応というのが重要だと〔いうことです〕。また,徹底的な対応というのが重要だと認識していますので,この急拡大するところと,しないところの差というのをご覧いただいているということであります。

 (司会)
 その他,〔質問は〕ございますでしょうか。

 (NHK)
 すみません。NHKの五十嵐です。先ほど知事の方から大都市圏への往来の自粛についてのお話があったんですけれども,具体的な都道府県を挙げていただけたらと思います。

 (答)
 先ほど申し上げましたけれども,東京,神奈川,大阪,そして福岡であります。ただ,都市圏として一体的なところもありますので,そういったところも,ご注意いただければと思います。

 (NHK)
 もう1点ですね,広島県内の感染者が,今,15名となっていますけれども,行政として,感染経路が特定,把握されている例というのは,そのうちの何例に当たりますでしょうか。

 (答)
 15件のうち。〔事務方に対して〕7件,いや8件ができているよね。

 (事務方)
 はい。

 (答)
 8件ができている。7件ができていないという状況です。

 (HOME)
 すいません。広島ホームテレビの井上です。先ほどに話が戻るのですけれども,急拡大しているところと,急拡大していないところが,そのグラフで分かると思いますが,この差はどういったところを対応したから,この差がでた〔と思われていますか〕。


 (答)
 それは,先ほどもお答えしましたけれども,詳細な分析はできないので,そうではありませんが,ただ,こう急拡大するときには,こう上がっていきますということなので,そこに行かない〔ようにする〕。〔それ〕で,そこに行かないためには,徹底した感染防止対策をするということが必須なのは,これは,いずれにしても間違いないことなので,それを行っていきましょうということであります。

 (HOME)
 いわゆる,そういう対策をされたので〔その自治体は急拡大していないということですか〕。

 (答)
 そうは申し上げておりません。それはもうあまりにもパラメーターが多すぎて,それは何とも言えない。ただ,やらないと拡大することは間違いないです。やって拡大したというところもあるかもしれないが,やらないと拡大することは間違いがないことなので,疫学的調査で一つ一つ,つぶしていくということも含めて〔やらないといけない〕。〔それ〕で,もちろん個々人の感染防止対策,あるいは集団での感染防止対策,そういうことをやらないということはあり得ないので,それを早めに徹底してやるということが,少しでも急カーブに行かないということを実現する上で重要なことだと考えているということです。

 (HOME)
 ありがとうございます。

 (司会)
 その他,〔質問は〕ございますでしょうか。

 (読売新聞)
 読売新聞の木村です。質問プラス要望というかお願いなんですけれども,広島市等の発表によりますと,感染者の方等の要望によって,性別も発表しない,居住区も発表しない,というケースが大変多いのですけれども,広島県では,今までそういうようなケースはないのですけれども,今後もそういうような対応になってくるのかということと,これは要望ですけれども,県民市民の方の不安を少しでも払しょくできるようにプライバシーに配慮した上での,できるかぎりの情報公開はお願いしたいと〔いうことです〕。以上です。また,広島県もそういう準拠で,要望があった場合には居住区ですとか性別すらも公開しないということもあり得るのでしょうか。

 (答)
 それは,こういうことだと思うのです。その患者さんご本人には,丁寧にご説明をして,県民の不安を解消するために,必要な個人情報の公開についてご本人から了承を得られるように取り組んでいくということは間違いないと思います。一方で,これは広島市の方も説明したと思いますけれども,経路を追うということが非常に重要であります。経路を追うというのは,〔陽性患者の〕上流,下流とあるのですけれども,感染源を特定していく,できるだけ,ということと,それから感染させたかもしれないという方々を特定して,追いかけていくということが非常に重要であります。この協力が得られないと,我々の知らないところで,感染者が増えていく。〔それ〕で,それがコントロールがきかなくなるということです。広島県の場合には,まだ1件1件追っていけば,追っていける状況です。〔それ〕で,この状況を維持するということが非常に大事なので,その感染者のご協力を得るということが非常に重要です。そのために,必要であれば,場合によっては,一定の情報を公開しないということがあるかもしれません。ただ,目的としては感染拡大防止ということであります。一方で,県民の皆さん,住民の皆さんの不安というのもあるので,そうならないようにできるだけ情報は公開したい。プライバシーに問題のない範囲でと考えているところでございます。

 (司会)
 その他,〔質問は〕ございますでしょうか。〔質問はないということで,〕よろしいでしょうか。それでは,以上をもちまして終了としたいと思います。皆さま,今日はありがとうございました。

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(資料) 新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた確認事項 (PDFファイル)(438KB)

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