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知事記者会見(令和2年4月14日)

印刷用ページを表示する掲載日2020年4月17日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和2年4月14日(火曜日)

冒頭発言

〔動画(1)(2)(3)〕

(1)県内企業からのマスク等寄贈について

発表項目

(2)核軍縮等に関する「ひろしまレポート2020年版」について

質問項目

(3)核軍縮等に関する「ひろしまレポート2020年版」について

〔動画(4)(5)〕

(4)本県の外出自粛要請について

(5)新型コロナウイルスに係る避難所の対応について

〔動画(6)(7)(8)〕

(6)県選出国会議員に係る一連の報道について

(7)ひろしまトリエンナーレの中止について

(8)新型コロナウイルスに対応する医療体制について

会見録

 (幹事社:TSS)
 幹事社のTSSです。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,11時00分を予定しています。ご協力をお願いいたします。まず,知事から冒頭発言がありますので,お願いいたします。

県内企業からのマスク等寄贈について

 今日の発表項目の前に,一つございまして,県内企業3社からのマスク等の寄贈についてでございます。このたび,株式会社広島銀行様から,医療用マスクN95,5千枚と感染対策防護服セット5百個,それからマイクロンメモリジャパン合同会社様から,サージカルマスク1万枚,また株式会社ナカガワ様から,三層不織布マスク1万枚の寄贈がございます。県では,いただいたマスク類を在庫が特にひっ迫している帰国者・接触者外来設置医療機関などに配布いたしまして,ご活用いただくこととしております。県内企業の皆さまにおかれても,医療用マスク,特にN95や防護服などご寄贈いただけるものがございましたら,県の薬務課までお申し出いただければ,大変ありがたく存じます。県では,引き続き関係機関と連携しまして,感染拡大防止に努めるとともに県民生活および県民経済への大幅な縮小と停滞に備えて,さまざまな対応をとってまいりたいと考えております。

 (幹事社:TSS)
 この件について,質問がある社は,挙手をして,社名を名乗ってからお願いします。〔質問がないようですので,〕続いて知事からの発表がありますので,お願いいたします。

核軍縮等に関する「ひろしまレポート2020年版」について

 それでは,発表項目が1点ございます。この度,国際平和拠点ひろしま構想を具体化する取組の一つとして,8回目となります「ひろしまレポート2020年版」を取りまとめましたので,ご報告いたします。例年ですと,専門家を交えて発表させていただきますけれども,新型コロナウイルス感染症の影響によりまして,一堂に会することができませんので,今回は私から発表させていただきます。まず,昨年の主な傾向についてですけれども,核軍縮分野については,米露の中距離核戦力全廃条約いわゆるINF条約の失効や,一部の核保有国による核兵器保有数の増加,アメリカによる核保有数の情報公開停止など,核保有国において〔核〕軍縮に逆行する動きがみられておりまして,全体として後退傾向にあると言えると評価されています。また,核不拡散分野につきましては,イランの核合意JCPOAからのアメリカの離脱や,それに伴いますイランによる合意義務の一部履行停止など,核不拡散の懸念を助長する動きがあります。次に,被爆75周年の新たな取組についてですけれども,核兵器廃絶への強い願いを訴え続ける被爆者と,その思いを受け継いで,将来,国際平和貢献人材としての活躍を目指す若者のコラムも新たに掲載いたしました。また,これまでも作成していました小冊子について,次世代を担う中高生の核兵器廃絶への関心を喚起して,広島の取組への参画を促すために,中高生にとってわかりやすいものになるように,見直ししています。今後,各国の国連代表部や大使館に送付しまして,核兵器廃絶に向けた機運の醸成を図る一助となるように,広く発信していきたいと考えております。本県では,引き続きこういった取組を通して核兵器のない平和な世界の実現が確実に進められるよう,取り組んでまいります。なお,後程,公益財団法人日本国際問題研究所軍縮科学技術センターの戸崎主任研究員に,東京からウェブでご参加いただきまして,詳しくご説明いたしたいと思います。私からは以上です。

 (幹事社:TSS)
 この件について,質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いいたします。

 (読売新聞)
核軍縮について,日本の順位なんですけれども,資料を数えたとろ,12位ということになると思うんですけれども,昨年は11位で,一つ順位を下げているんですけれども,このことについて知事の所見を伺います。

 (答)
 順位を下げたことの私の見方〔ということでしょうか〕。

 (読売新聞)
 一桁だった時代もあると思うんですけれども,〔昨年は〕11位。最近は二桁が続いていますし,一つでも順位が下がったということについて,所見を伺います。

 (答)
 日本の,実は評点自体は,2019年は変わっていないというか〔2018年と〕同点なのです。〔それ〕で,大きな動きがなかったのですけれども,これは逆にいうと取組が進んでいないということも言えると捉えております。他の国で努力しているところが相対的に上がっているということなのですけれども,日本政府においては,唯一の被爆国としてさらなる努力をしていただきたいと思っておりますし,核兵器のない平和な国際社会の実現に向けて,これまで以上に,被爆75周年ということもありますし,リーダーシップを発揮していただきたいと考えております。先ほど,他が上がったと申し上げましたけれども,これは具体的にいうと,カザフスタンと南アフリカが,核兵器禁止条約を批准したということがありまして,それで総点が上がったということです。それで日本が相対的に順位が下がったという形です。

 (読売新聞)
 はい,わかりました。ありがとうございました。

 (幹事社:TSS)
 他にこの件について,質問がある社は,いらっしゃいますでしょうか。

 (中国新聞)
 中国新聞の宮野と言います。今回,核軍縮が停滞や後退傾向にあるという分析なんですが,その中で今年は,コロナウイルスの関係でNPT再検討会議が延期になり,その他の国際会議もなかなか今,渡航制限とかもありますし,難しいような状況にあります。その中で,いかに,その停滞状態を前に進めていくか,県として取り組めるようなことは考えていることがあるでしょうか。

 (答)
 今回のコロナウイルスの影響は,とても大きいと思っていまして,NPTも延期になりましたし,いろんな我々が取り組んでいる事業もなかなか思うとおりに行かないというような状況になっています。一方で,今,我々としてはできることをやっていくしかないと思っています。例えば,今回発行した「ひろしまレポート」であるだとか,あるいはこれまでのラウンドテーブルの議長声明だとか,あるいはストックホルム国際平和研究所との共同研究といったものは,それはそれで進んでいますので,こういったものを各国の代表部などにお届けして,次のNPTの会議だとかに向けて調整を促すという努力をしていきたいと思っています。現在,非常に厳しい状況ではあるのですけれども,逆に言うと,おそらく一定期間,時間が取れたということで,その間に,直接的に集まっての会議はなかなか難しいところではありますけれども,WEB会議なども含めて,〔これまでに我々が作成した「ひろしまレポート」などの資料を〕活用していただいて,各国が歩み寄って,合意形成をめざしていくと,そういった努力を,この間に示していただきたいと思っています。それを後押しするという意味でも,我々も今,会議として行うものではないものは,できるだけ〔資料を〕お届けしたりして,〔核兵器廃絶に向けた機運の醸成を〕促していくと言うか,そういう一助になるように努力したいと考えています。

 (幹事社:TSS)
 この件について,他に質問のある社は,お願いします。〔質問がないようですので,〕続いて幹事社質問に入ります。

本県の外出自粛要請について

 (幹事社:TSS)
 県は先週末県民に対して外出自粛要請を行いましたが,その効果と影響をどう受け止めていらっしゃるかあらためてお伺いします。また,さらに昨日,県内での感染拡大を受けて,外出自粛要請は平日に拡大されましたが,どのような影響が生じると考えているか,あわせてお伺いしたいと思います。

 (答)
 まず,県民の皆さま,それから企業の皆さまには,先週末の外出自粛要請にともに取り組んでいただきまして感謝申し上げたいと思います。〔それ〕で,今,ご質問の中にもありましたように,昨日,専門家のご意見を踏まえて,本県の状況を感染拡大警戒前期,これは我々はレベル3というような形で位置づけましたけれども,そう位置づけた上で,外出自粛要請を平日に拡大したところであります。県民の皆さま,それから県内企業の皆さまには,さらにご不便をおかけをすることになりますけれども,外出自粛要請というのは,根本的には,人と人との接触を減らしていくということが目的でありますので,それによって感染拡大を防いでいくということがあるのだということをあらためてお伝えしたいと思います。そういう意味で,この外出自粛要請というのは,自らの命,あるいは,その大切な周りの方の命を守るものだと捉えていただいて,これは一人ひとりが,取り組むということが非常に重要なので,引き続きのご協力をお願いしたいと思っています。〔それ〕で,昨日もご紹介しましたけれども,田中電気工業さんにご提供いただいたデータによりますと,外出自粛を要請した先週末の広島市内中心部の人出です。これはセンサーの前を通られた人を観測しているというやり方ですけれども,この前の週末と比べてほぼ半減しているということもありますので,一定の効果はあったのかと認識しております。携帯電話の位置情報からの情報というのも若干,今,調べつつあるところですが,それだと5割ほどは落ちていないというような状況だとみております。〔それ〕で,いずれにしても一定の効果はあったということだと認識しています。一方で,この外出自粛要請によって,一部の店舗は閉められましたし,買い物も減るということで,県内消費は停滞を余儀なくされるということは間違いないと思っていまして,地域経済への影響というのは,少なくないだろうと考えております。〔それ〕で,昨日は,外出自粛要請を拡大したことに加えて,企業の皆さまに在宅勤務の目標設定をお願いいたしました。これによって,週末の外出自粛要請と比較しても地域経済に与える影響というのも大きくなるのではないかと思っておりまして,経済的な問題,あるいは就業環境の変化でご不便をおかけして,混乱を生じかねないということも認識しておりますけれども,県としては,まず大事なのは,感染拡大が諸外国にみられるような非常に厳しい状況にならないようにすると,そうなる前に食い止めるということが非常に重要だと考えておりますので,今般の要請,県民の皆さまとそれから企業の皆さまに対する要請に繋がったということであります。ぜひ県民の皆さま,あるいは事業者の皆さまには,こういったことをご理解いただいて,人との接触機会をできる限り削減するように,平日も含めた外出自粛をお願いしたいと思っております。〔それ〕で,企業の皆さまには目標を設定した上で,在宅勤務をさらに推進するといったような形で,従業員の方の他者との接触機会を減らすように取り組んでいただきたいと思っています。〔それ〕で,県としては,こういった対応の影響を常に注視しまして,適宜適切に対応していきたいと考えております。

 (幹事社:TSS)
 この件について,ご質問のある社は,お願いします。

 (中国新聞)
 中国新聞の岡田です。今の外出自粛に関連してお伺いします。知事が今おっしゃったように,一部,店舗を閉めるような動きもあるのですが,例えばデパートとか遊興施設とか,生活必需品を扱っていないけど,例えば,飲食店とかですね,どういうふうに対応して良いのかという,どこまで外出自粛に事業者側として協力すべきかというような,不安とか戸惑いもあるみたいなんですけど,知事としてはどういう,今,街の姿を描いていらっしゃるのでしょう,教えていただけますでしょうか。

 (答)
 現時点では,いわゆる特措法の緊急事態宣言に当たるという事態ではないので,なかなか我々としても,店舗等の事業の休業ということをお願いするのは難しいということは認識しております。一方で,もちろん,特に今は,いずれにしてもお客さんが減っているということも含めて,より一層,人と人との接触を減らすというために,店舗を閉める等の対応をしていただくのは,ありがたいと考えております。

 (中国新聞)
 それはあくまでも知事としての要請というよりは,もう,自主的な判断に委ねるということでしょうか。

 (答)
 現時点では,〔そう〕です。なかなか,そこまで踏み切る根拠がないというところであります。

 (幹事社:TSS)
 この件について,他に質問のある社は,お願いします。

 (日経新聞)
 日経新聞の田口です。全国でみてみても,仕事が紙ベースだったり,決裁でハンコが必要だったりですとか,緊急事態宣言がでている地域での在宅勤務というものがなかなか思うように進まないという状況がある中で,中小企業とか特にそうだと思うんですけど,県としてどのようなチャネルをとおして,在宅勤務を呼び掛けて,その効果とかをどのように検証されるのでしょうか。

 (答) 
 これについては,まず,商工会,商工会議所に私が行って,お願いしてきたいと思っています。そうした団体を通じて,まず,依頼をかけていくと,ということを努めたいと思います。特に,中小企業もありますけども,大企業でも徹底していただくということです。大企業でもそれなりの〔在宅勤務をしていない〕従業員の数がいらっしゃいますので,そこをやると。もちろん中小企業に対してもです。呼びかけしていただくということがあると思います。それからこれは,足元ですぐというのは,物理的な時間の問題もありますけども,テレワーク等の導入に当たっての支援もありますので,そういったことを活用していただくようお願いしていきたいと思っています。〔それ〕で,効果については,人の流れという観点からみていくのかなと思っておりまして,それが,今,取れるようにいろいろな調整をしているところです。

 (幹事社:TSS)
 この件について,ご質問のある社は,お願いします。〔質問が〕ないようでしたら,他に質問がある社は,お願いします。

新型コロナウイルスに係る避難所の対応について

 (NHK)
 NHKの五十嵐です。新型コロナウイルスの感染拡大の中で,先ほど知事の方からも,人と人との接触を避けるという話がありました。その一方で,これから迎える大雨の猛威,出水期を迎え,避難所の開設のあり方についても課題になっているかと思います。知事としては現時点で,このコロナ感染拡大の中で,避難所開設についてどのようにお考えでしょうか。

 (答) 
 これについては非常に深刻な課題だと受け止めておりまして,〔それ〕で,まず,いくつか対策があると考えていますけれども,一つは避難所ではなくて避難所の他に,例えば親戚であるとか,友人であるとか,大雨においても安全な場所に避難することができる場所が確保できれば,それを確保していただくという方法が一つ。それから,避難所そのものの対応として,例えば仕切りをつくるとか,あるいは,離れるとか,そういったことがあります。〔それ〕で,これはまた具体的に,どういうことができるかを詳細に検討する必要がありますので,今,市や町とその具体的な検討を図ろうとしているところであります。ただ,出水期もまもなくということでありますので,これは急いで,できることを進めていきたいと考えております。

 (NHK)
 関連して。急いでやっていく,ということで,市や町とは,どれぐらい,いつまでに期限を設けて,そういった結論を得ていきたいというお考えでしょうか。現時点でのお考えがあれば〔お願いします〕。

 (答) 
 いつまでというのは,まだ言える段階ではありませんけども,市や町との打合せを予定していまして,そういったところで練っていきたいと思っています。

 (幹事社:TSS)
 この件について,他にご質問のある社は,お願いします。〔質問が〕ないようでしたら,この他の質問がありましたらお願いします。

県選出国会議員に係る一連の報道について

 (中国新聞)
 中国新聞の樋口です。河井夫妻の問題に絡みまして,現職県議のところに強制捜査というのが入りまして,先週の木曜日なんですけれども,中でも,元議長で3期12年議長を勤められた桧山県議のところに家宅捜索が入るという事態にまで発展したのですけれども,そのことについて率直に,知事〔は〕どのように受け止めておられるかというのをお願いします。

 (答)
 まさに捜査中ということだと思いますけれども,私からなかなか事実関係もわからないので,コメントは難しいかと思っているのですが,ただ,いずれにしてもそういったことで有権者の皆さまもご心配されているということがあると思うので,そこはやはり〔河井夫妻と〕同様にどういったことなのかということをご説明いただくということが必要なのではないかと思います。

 (中国新聞)
 今,おっしゃった説明というのは,河井夫妻の方に事実関係を説明してほしいという〔ことですか〕,それとも〔強制捜査を受けた〕県議の方にという〔ことですか〕。

 (答)
 県議の方もです。ご説明があっても良いのではないかということです。強制捜査〔を受けた〕ということについてです。

 (中国新聞)
 これまで,任意の聴取ということで,かなりの数の議員とかが,〔任意の聴取を〕受けているよというのが,かなり取材対象も認めているわけですけれども,〔また,〕報道もされていると思うのですが,強制捜査というところになると,ステージが一つ上がったというか。

 (答)
 そういうイメージは〔あります〕。

 (中国新聞)
 事実関係をまず説明してほしいという〔ことですか〕。

 (答)
 そうです。

 (中国新聞)
 〔それ〕で,その関係で,議員さんも含めて相当数の後援会の幹部とかですね,まだ疑いの段階なのですけれども,かなり手広く,幅広く〔河井〕夫妻がお金を配ったのではないかという疑いがもたれていますけれども,依然として捜査中であるということであったりとか,入院されているということであったりとか,〔河井夫妻は〕事実関係の説明というのはされていないと思うのですが,この状況を今,知事はどう見てらっしゃいますか。

 (答)
 繰り返しになりますけれども,これだけ大掛かりな捜査になり,なおかつ,報道でもいろいろな方がいろいろなお話をされている状況ですので,やはりご本人からの経緯のご説明というのは,必要なのではないかと思っています。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

ひろしまトリエンナーレの中止について

 (中国新聞)
 すいません,話題が変わりまして,トリエンナーレの関係で1個だけ教えてください。ひろしまトリエンナーレがいろんな賛否両論あったのですけれども,中止ということになりまして,理由としては,コロナウイルスの感染拡大を受けた措置ということなのですけれども,一番聞きたいのは,いろんな批判とかが,特に議会方からとかも,市民団体とかからあって,事前に出品作をチェックすると言うか,外部委員会でフィルターを通した上で,展示していくということに対して,ディレクターの方が反発したりして,残念だということを表明されたりということもあったんですけれども,その辺の県の意思決定というか,そういう委員会をつくってやっていこうとしたことについては,適切だったというふうに知事はお考えなのか,ああいう〔元総合ディレクターの中尾浩治氏の〕会見を受けてですね,どのようにお考えですか。

 (答)
 今回の対応というのは,対応というか,対応しようとしていた案なのですけれども,結局中止になりましたので,これを実行することはなかったのですが,これはどんなイベントでもイベントの目的に沿った事業を行う,これは当然のことなのだと思います。〔それ〕で,その中で,今回は,芸術作品を展示するということがありますので,その作品の選び方について,最終的に〔作品を〕選んでいかなければならないのですが,その中で,行政が作品選定に関わらない,という形をつくることが重要だと考えたわけです。〔それ〕で,これはあいちトリエンナーレで皆さんが議論して,この運用について,提言が出されております。〔それ〕で,その中で,民間〔の方〕が会長になって,〔それ〕で,アーツカウンシル〔行政と一定の距離を保ちながら,文化政策の執行を担う専門機関〕というのをつくって,そのアーツカウンシルが助言するという形です。こういった,あいちトリエンナーレの提言を参考にした形にしてまして,〔それ〕で,民間で会長は〔選ぶことができず〕,ちょっと今回は行政がやらざるを得ないというところがございましたので,会長〔行政〕にアドバイスされるという形になると,また行政が作品選定に関わるということになるので,そこを切り離して民間の,愛知で言うところの民間の会長とアーツカウンシルの役割を集約した第三者委員会を設置することにしたわけでありまして,そういった形で進めることができたらと考えていたところです。

 (中国新聞)
 そういった「検閲的だ」とか言う意見が出ていたことに対しては,どういうふうに〔捉えていらっしゃるでしょうか〕。

 (答)
 検閲的にならないように行政は〔作品選定に〕関わらないと,そのようにしたということです。

 (中国新聞)
 結局中止になったのですけれども,そこを徹底したやり方だと検閲的にはならないと,検閲的というほどには当たらないと〔いうお考えでしょうか〕。

 (答)
 そうです。

 (中国新聞)
 もう一つだけ,中止になったことに自体に対しての受け止めと言うか,9月からなのですけれども,ただ,やはり準備期間などもあるので苦渋の決断だったと思うのですけれども,中止になってしまった。そういうことにならざるを得なくなったことについて,〔知事のお考えは,〕どうででしょうか。

 (答)
 これは,コロナウイルスの影響で中止せざるを得ない。これは〔作品の〕製作期間などもありますので,早めに決断しないといけないということがあって,現実,今,皆さんに来ていただけるような状況にはないので,また,開催時がどうなっているかということも今の段階で想定できないということで,これは本当に残念でありますけれども,中止の判断をせざるを得ないというところでありました。

 (中国新聞)
 当面,別の代替のイベントであったりとか,そういった,別の機会でああいうアート作品を連れてくるとか,そういった今のところお考えはないでしょうか。

 (答)
 今回,中止にしたのは,延期にしようとしても,もう来年の展示だとか,会場の使用だとかが,ほぼほぼ決まっているのです。なので,やむを得ないということなのですけれども,何かしらの形で,もちろんできたら良いと思いますし,それはこれから考えていかなければいけないと思っています。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (幹事社:TSS)
 11時を過ぎましたが,他に〔質問は〕ないでしょうか。

新型コロナウイルスに対応する医療体制について

 (HTV)
 広島テレビです。よろしくお願いします。昨夜,県内の宿泊施設で患者を受け入れる,軽症の患者を受け入れるというような話があったのですけれども,それについて知事の見解を教えてください。それと具体的にどこのホテルをお願いするとか,名前を教えていただけるのであれば,教えていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。

 (答)
 医療体制については,今,さまざま確保を進めているところでありまして,まず,広島県新型コロナウイルス感染症患者受入れ調整本部というのをやっておりまして,〔それ〕で,今,まず医療機関における病床の確保というのを進めています。〔それ〕で,現時点での見込みとしては,これまで119床の確保と申し上げているところでありますけれども,だいたい200床ぐらいまでの目途がついております。〔それ〕で,一方で,軽症者がかなりベッドを埋めていくということもありますので,また無症状の方もその中には含まれるわけですけれども,そういった方はホテルなどで療養していただくということで,これは重傷者をしっかりとケアしていくということにおいては,非常に重要な動きになると,取組になると考えています。〔それ〕で,これまでアンケートなど調査を行いまして,実は26施設,約2000室で〔部屋を〕提供しても良いとご回答いただいています。〔それ〕で,当面は,広島市内のホテルで,これは一つの施設で200室を稼働したいと考えていまして,現在,受入の実施に向けた詳細について,ホテル側と調整を行っているところであります。これについては,地元説明をした上で,今週中には開始したいと思っていますけれども,具体的なホテル名は,これは確定しないと申し上げられないので,そこはご理解いただければと思います。〔それ〕で,なぜ一つ〔の施設〕にするかと言うと,医療のケアも必要なので,病院外のところでそういったことを行う。例えば,検体を採るとか,そういったことも必要になってくることから,結構オペレーションとしては難しいものになります。そのノウハウを持っている人が,ばらばらに行くのは難しいので,集約して入っていただくということなのですが,今後,患者数の動向などにも注視しながら,また地域のバランスもありますので,こうした軽症者の受け入れのホテルも増やしていきたいと思っておりますし,もちろん,病院の病床数もさらに確保していきたいと考えているところです。

 (HTV)
 今週中にも,ということですけれども,やはりスピード感を持って対応していくということで〔しょうか〕。

 (答)
 そうです。現時点で119床のうち,61床が使用予定になっています。65人の患者がいて,4名退院されていますので,61〔床〕なのですけれども,まだ,そういう意味で60〔床〕ぐらいあるのですが,現在の感染者の発生状況から見ると,急いで軽症者の受入れ先というか療養先を確保した上で,さらにベッドを空けていくということをしていきたいと〔考えています〕。

 (幹事社:TSS)
 それでは,これで知事定例会見を終わります。次の定例会見は,4月21日火曜日の10時30分からを予定しています。ありがとうございました。

ダウンロード

(資料)核軍縮等に関する「ひろしまレポート2020版」について (PDFファイル)(246KB)

(資料)「ひろしまレポート2020年版」本文 (PDFファイル)(9.01MB)

(資料)「ひろしまレポート2020年版」概要版 (PDFファイル)(4.15MB)

(資料)「ひろしまレポート2020年版」小冊子 (PDFファイル)(2.35MB)

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