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知事記者会見(令和2年12月補正予算案の概要(追加分(2)):令和2年12月15日)

印刷用ページを表示する掲載日2020年12月22日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和2年12月15日(火曜日)

発表項目

〔動画(1)〕

(1)令和2年度12月補正予算案(追加分(2))の概要について

質問項目

〔動画(2)〕

(2)令和2年度12月補正予算案(追加分(2))の概要について

会見録

 (事務局)
 お待たせいたしました。それではただ今から令和2年度12月補正予算案追加分(2)の概要等につきまして,説明を行います。説明は湯崎知事です。それではお願いいたします。

令和2年度12月補正予算案(追加分(2))の概要について

 「新型コロナウイルス緊急対応」として,12月補正に追加提案する予算案につきましてご説明させていただきます。まず,あらためてになるかと思いますが,県内の感染状況をご説明します。昨日から,県全体では,107名,これは発表ベースですけれども,増加しておりまして,延1,724名の患者さんが確認されています。発症日別で見ますと,こちらにあるように,11月中旬から,四つ目の山が,これまでの山とは比較にならないくらい,高い,大きいものとなってきております。特に,12月に入ってから,昨日までの2週間で,〔新規感染者が〕869人が確認されておりまして,患者数が急激に増加しております。現在のところ,12月の上旬現在,1日70名以上の発症者が確認されているところです。直近14日間,〔グラフを示しながら〕これ点線で囲っておりますけれども,まだ確認されていない例があると考えていますので,直近のところは,これでもまだ〔四つ目の山の〕全容ではないということをご理解いただければと思います。主要都道府県との比較を見ましても,広島県の急激な立ち上がりが,継続しているというところでありまして,直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数,広島県全体で,21.20になりますが,これは大阪府,東京都,北海道に次いで,全国で4番目の高さとなっております。このまま感染が広がりますと,今以上に深刻な状況になると危惧しているところであります。前回もご説明させていただきましたけれども,11月以降の感染者の増加状況を整理した結果,週ごとの累計感染者数は前週の2倍で推移し続けております。このまま推移しますと,今週の土曜日,12月19日までに,さらに600名ほどの感染者が発生して,13日時点の累計感染者の1.5倍まで感染者数が増加するものと予測しております。なんとしても,今,ここで,感染拡大を食い止める必要があるという状況であります。12月以降の患者さん〔新規感染者〕の状況を居住地別に見てまいりますと,広島市が633人と圧倒的に多くなっておりまして,〔広島県〕全体の73パーセントを占めております。広島市の状況を主な指標で見ますと,人口10万人当たりの全療養者数は,新しく感染された方から治癒された方を除いて出た数ですけれども,人口10万人当たりの療養者数は44.45と,ステージ4の水準を大きく超える状況であります。また,同様に,〔直近1週間の〕人口10万人当たりの新規報告者数は,つい先日,ステージ4の水準に近いと申し上げましたけれども,昨日現在では,36.45となっておりまして,こちらもステージ4の水準を大きく超えております。ステージ3の水準を超えたのが12月7日でありますので,わずか1週間でありますが,2倍になったということであります。また,7日間の平均の感染経路不明割合は,50パーセントを超えた状態で高止まりしているという状況です。このように広島市の感染状況は,非常に厳しい状況にあるというところでございます。直近1週間の指標について,広島市と広島県を,広島県の場合は,広島市を含む全体〔の数値〕になりますが,広島市の状況が,県全体を押し上げているというところでございます。ちなみに,広島市を除いた広島県〔の数値〕で見ますと,新規報告者数が,9.9人でありまして,療養者数も,12人でありますので,ステージ3の水準には,まだ至っていないという状況であります。感染経路ですが,これも先日来,広島市が,分析された結果でありますけれども,11月の推定感染経路〔として〕,飲食のシーン,それから職場での感染が60パーセントを占めておりまして,こういったところを見ると大きなクラスターというよりも小さなリンクがたくさんあるという状況ですけれども,飲食のシーンや職場で起こっていることが推測されるところであります。今申し上げたように,会食と接待飲食,そして,職場内〔の〕合計で,約6割となっておりまして,これらの状況から推定されるのは,会食などあるいは職場でマスクを外して会話するといったような状況があって,そこで感染が発生している。そして,その感染が,さらに次の感染を誘発しているということが推察される状況であります。したがって,今回の対策の基本的な考え方,これも従来から説明しておりますとおり,マスクを外す機会をできるだけ少なくするということと,やむを得ずマスクを外す場合でも,接触や会話などを低減することとしているところであります。しつこいようですが,繰り返しますと,今回の集中対策〔である〕「人と人との間の飛沫による感染を回避すること」に焦点を当てまして,「マスク着用」の徹底,それから,会食の場などの「マスクを外す場面での飛沫対策」を徹底するための対策を講じていくものでございます。こちら〔スライド16ページ〕は,集中対策の概要をお示ししているとおりでございまして,〔期間は〕1月3日,日曜日までの約3週間で,年末年始を含んで行いたいと考えております。この中で,広島市内の飲食店の皆さまには,飛沫感染予防対策,これは,アクリル板などの設置,あるいはマスク会食等,それから,換気による感染予防対策を行っていただくこと,これは直接,飛沫を浴びるということではなくて,小さな飛沫が空気中を漂ってしまうという状況がおきますので,それを換気によって外に押し出していただくというところです。それから,利用者への感染防止対策の徹底,これは利用者の方が意識して飲食の場面で,例えば回し飲みをしないとか,手指をきちんと消毒するとか,そういったことも含めたような対策をしていただくということ,マスク会食であれば,このマスク会食をするといったようなこと,こういったことを徹底していただくようにお願いしたところであります。「飛沫感染予防対策」,この1の部分ですが,これについて追加の支援策を行うことといたしましたので,それをご説明させていただきますが,これもすでにご説明しているものでございますが,a〔パーテーション設置〕,b〔他者との間隔を1メートル以上離すこと〕,c〔マスク会食を徹底させ,マスクを外した会話は控えさせること〕のいずれかをやってくださいというお願いです。パーテーションの設置あるいは他のお客様との間隔を1メートル以上空ける,あるいはマスク会食を行っていただく,マスクを外しているときには会話は控えていただく,こういった,a,b,cのいずれかをやっていただくということですが,このうち,aのパーテーション設置につきましては,座席の3方向をアクリル板やビニールカーテンなどのパーテーションで仕切るといった,飛沫感染防止のための物理的対策を講じていただきたいというものであります。ちなみにこれは,a,b,cは物理的な対策です。要するに,飛沫をこういったパーテーションで防ぐか,あるいは距離で防ぐか,あるいはマスクで防ぐか,というのが今回の飛沫感染防止対策でありますので,すべて物理的対策ですが,aのパーテーションを利用する場合,このための新たな補助金制度を創設いたしました。10月から始めている,〔スライド19ページの〕下の,既存の補助金〔飲食店における新型コロナウイルス感染症予防対策事業費補助金〕があるのですが,こちらの既存の下の方の補助金,こちらはアクリル板ももちろん使えたのですが,その他,非接触型の体温計であるとか,換気扇といった,感染予防対策に広く使っていただいているところでございますけれども,今般,アクリル板などのパーテーションの設置だけを目的としまして,新たな支援制度をつくったところであります。これが〔スライドの〕上ですけれども,二つ〔の支援制度の〕両方ご利用いただくこと,併用ができますので,積極的にご活用いただきまして,飛沫感染予防対策をしっかりしていただいた上で,さらに下の方もご利用いただいて,その他の感染予防対策を講じていただきたいと思います。ちなみに,新しい制度の内容ですが,補助額は,上限10万円といたします。繰り返しになりますが,パーテーションなどの仕切りの設置に限定した制度であります。事業者ごとではなくて,店舗ごとで申請を受け付けます。したがって,店舗ごとに10万円ということです。イラストにありますが,これも何度も申し上げていますけど,この部分,画面上だと少し見るのが難しいかもしれませんが,テーブルの長さだけではなくて,テーブルからはみ出て,座っている位置というのは,テーブルよりも外側ですから,テーブルの外側の位置までパーテーションがあって,隣の人を向いたときに,隣の人との間にパーテーションがあるといったような設置をお願いいたします。そういう設置が条件になります。アクリル板だけでなく,ビニールカーテンなど他のものでも物理的にしきることができれば結構です。12月10日木曜日から,2月26日金曜日までに,購入して設置されて,支払完了された経費を対象といたします。そして,この補助金は,広島県内全体の飲食店を対象としています。広島市内に限定しておりません。この点,お間違えの無いようにお願いしたいと思います。また,業種別ガイドラインを遵守していることや,広島積極ガード店に登録していることといったような形で感染防止対策を積極的に行っていただくことを要件としておりますので,必ずご確認いただければと思います。「飲食店における新型コロナウイルス感染症予防対策事業費補助金」,これは前のもの,既存の補助金と同じにしています。そして,これも繰り返しになりますが,既存の事業費補助金と併用できますので,県内の飲食店の皆さまは,これらの支援制度,合計すると20万円になりますので,これを積極的に活用していただいて,飛沫感染予防対策を講じていただくようお願いいたします。これもまた一部繰り返しになりますけれども,〔モニターのスライド21ページを示して〕これは良くない例です。こうテーブルの幅だけ,〔パーテーションを〕置いてあるところがよくあるのですが,これだと座った状態だと,直接隣の人が見えるという状況です。そうすると当然飛沫も飛んでくるという状況になります。あるいはこういう方向,前の人に対してはあるのだけれど,これもよくあると思うのですけれども,これも横の人に全くガードがないということです。ですから,こういう形で前の人がいない,カウンターのようなもの,ここまで,パーテーションで仕切っていただく,横を向いても直接に相手が見えない。透明だから見えますけど,直接向き合わない形になるということです。ここで遮断されるという。4人掛け何かの場合には,こういう形でこういうのが必要だということです。6人掛けになったらここにさらに,もう1枚あれば,ここにまた座ることができるというような形になりますので,前の人と横の人に飛沫が飛ばないという対策をとっていただくということであります。それから,この対応策の追加と言いますか,さらなる対応になりますが,先ほど申し上げたように,広島市の感染の拡大が非常に速い状況になっています。「直近1週間の人口10万人当たり新規報告数」36.45と,ステージ4の水準を大きく超える状態になっています。この感染拡大に歯止めを掛けて,外出の自粛あるいは幅広い施設の使用制限などこういった極めて厳しい措置,いわゆるロックダウンのような措置を回避するためには,迅速に対策を行っていく必要があると考えておりまして,「飲酒の場」,これまでの飲食の感染も,やはりお酒が関わっているだろうと見られるものもたくさんございます。お酒が入るとマスクも外した状態で,ついやはり喋るとかいうことが,つい気にならなくなって,仮にパーテーションがあっても立ち上がって喋ってしまうとか,そういったことがおきがちですし,お酒を注いで回ったり,そういうなかで,マスクを外して会話してというような,さらに杯まで共有したりして,そういうことが起きやすいので,それを避けるために酒類の提供をする飲食店におけるお酒の提供時間と営業時間そのものの短縮を,12月17日木曜日から実施していただくことを要請いたします。具体的には,まず地域でありますけれども,今ここで,これもちょっと遠くからだと画面上見にくいかもしれませんが,この〔スライド23ページの〕ピンクで囲っている地域,ここを対象としてお願いいたします。これは西側が太田川放水路,そして,東は京橋川,それから南が,霞・庚午線で囲まれた地区ですが,ここに一部京橋川の東側になりますが,猿猴川を挟んで,広島駅周辺これを加えた地域になります。この地域内でお酒類を提供される飲食店に,12月17日木曜日から1月3日日曜日までの,年末年始を含む2週間余り,お酒類の提供時間と営業時間の短縮を要請いたします。具体的な要請内容ですが,要請期間中の全期間,したがって,令和2年12月17日から令和3年1月3日までお酒類の提供時間を朝5時から夜の19時以前まで,かつ営業時間を朝5時から20時以前に短縮していただくという内容でございます。この要請にご協力いただいた方への支援ですが,お手元の資料の25ページになりますが,対象エリアの酒類提供店舗において,今申し上げた要請期間であります12月17日から1月3日までの18日間の全期間,酒類の提供時間を5時から19時以前まで,そして,営業時間を5時から20時以前に短縮したお酒類の提供施設に,1店舗当たり72万円を支援いたします。今回の要請の結果として,19時以降お酒を提供できなくて,20時以降閉めるということだと,営業できませんと,要請期間中すべて休業を行われた酒類の提供飲食店に対しては,1店舗当たり82万円,72万円に10万円を上乗せする形で支援いたします。それぞれのケースの詳細はこちらをご覧いただければと思います。ご注意いただきたいのは,4とか5,これは資料の26ページにありますので,そちらをご覧いただければと思いますが,ご注意いただきたいのは,4とか5で,お酒を提供時間を19時前ということで短縮しても,営業時間を8〔20〕時より後まで継続されるような場合,こういった場合には対象外になりますし,逆に営業時間だけ8〔20〕時で終わりますよと,ただお酒も8〔20〕時まで出しますというような場合にはもちろん対象外になりますので,お気を付けただきたいと思います。申請に必要な書類は,あらためて細かいことは周知させていただきますが,営業許可書の写しであるとか営業時間などの短縮が分かる張り紙といったようなものの写真,これは前回,春のときもやっておりますが,そういったものは求めていく予定でございます。これらの取組に必要な予算として,76億円余,これらに必要な,これらというのは,パーテーション等の仕切りの予算それから,今の協力支援金が合計で76億円余になりまして,それに加えて,予備費もだいぶ減っておりますので,今後の不測の事態に対応するための予備費8億円を積み増すということにいたしまして,合計で84億円余,85億円弱の補正予算案を16日,ですから明日に追加提案いたします。なお,補正予算案の詳細については,お手元に「令和2年度12月補正予算案の概要」をお配りしておりますので,ご覧いただければと思います。また,今後の新型コロナウイルス感染症への対応についても,当然引き続き,感染者の発生状況などを注視いたしまして,時機を逃さないでしっかりと取り組んでいく必要があると考えております。最後に,Go To トラベルキャンペーンですが,先ほどご説明したとおり,広島市内において感染拡大が急増していることを踏まえまして,広島市内に居住される方が他の地域に旅行して,感染を拡大することを防止するといったことや,他地域の方が広島市に旅行に来られても,今,安心して観光いただける状態でないということを踏まえまして,Go To トラベル事業の支援対象から広島市を除外するように,12月13日に国に要請しておりまして,現在,調整中でございます。昨日,政府のコロナ対策本部会議において,12月28日から,全国一斉のGo To トラベル事業の一時停止が発表されておりますけれども,本県としては,12月28日よりも先行して実施できるよう,引き続き,国に対し強く働きかけてまいりたいと考えているところでございます。私からの発表は以上でございます。

 (事務局)
 それでは記者の皆さまから,ご質問を受け付けたいと思います。ご質問がございましたら,挙手をして社名を名乗ってからお願いいたします。

令和2年度12月補正予算案(追加分(2))の概要について

 (NHK)
 NHKの五十嵐です。まず,今回の支援策を盛り込んだ緊急の補正予算なのですけれども,資料の方にも「切迫した危機の抑え込み」といった非常に強い言葉,危機感を現した言葉が並んでいますけれども,あらためてこの年末年始にかけて今回の補正予算の対策で県としてどのように対策を講じていきたいかという意気込みを伺えますでしょうか。

 (知事)
 これは今,説明した通り,急速に〔感染が〕拡大しているのが広島市であります。それで,その広島市の感染状況を見ると飲食,それから職場,それから家庭,というのでほとんどを占めるという状況です。〔それ〕で,その中で,今,やはり飲食のシーン,それから職場でのシーン,ここでの感染を抑え込む。〔それ〕で,その感染の状況はマスクを外して会話をするいったような形です。いわゆる,大きな場所でたくさんの人が集まって,そこで一度にたくさんの人が感染するという,いわゆる3密の状態というよりも,身近なというか,近い範囲で飲食であれば一緒に食事をしているグループの間で感染をするといったような状況が起きていますので,それを徹底的に抑えていくということであります。そのために,一つは飲食店対策として,こういったパーテーションなどといった方法で徹底的に仕切るといったことをお願いするということと,それから,特にお酒が入るとどうしてもそれが実施が難しくなってくるというところがありますので,お酒の提供時間の短縮もお願いすると,あわせて営業時間の短縮もお願いするというものであります。そして,職場については,テレワーク,5割の出社を目標に職場に来る人の数を減らす。それによって,そういったシーンを減らすということですけれども,もちろんそのときには,マスクを付けて会話する。マスクをちゃんと付けるであるとか,あるいは会議などで3密にならないようにしっかりと換気などを行うといった対処策を取る。それをお願いしたいと思っております。繰り返しになりますが,今,大半を占めています飲食のシーンと職場でのシーン,これを徹底的に抑えていきたいと考えています。

 (NHK)
 それから飲食店への要請なのですが,先ほど,ピンク〔の線〕で囲ったエリアということなのですが,おそらく感染が拡大している広島市中心部であると思うのですけれども,あらためてこのピンクで囲ったエリア,例えば,半径中心から何キロメートル以内であるとか,どういった基準でこのエリアを定めれらたのでしょうか。

 (知事)
 やはり飲食,特に飲酒が絡む,これは飲酒の提供時間の短縮ということでございますので,これは広島市中区の中心部のエリアに集中してお店があるということと,現実として,こういった中心部での感染の事例が数多く起きているということです。〔それ〕で,その狭いエリアに限定すると,そのすぐ外側のお店に皆さん逃避すると言いますか,そちらの方に行ってしまうので,あまり狭いとかえって,そちらに集中して感染リスクを高めることになりますので,いわゆる中区,それから西区のデルタ地帯を中心として広島駅周辺にも〔お店が〕たくさんありますので,そういったところを含めて,その周辺部を対象にしたということでございます。それから,横川駅周辺です。横川駅周辺もそういったお店が多いということで,横川駅周辺も対象として設定するということとしております。これは,より安全サイドに立って対象地域を選定しておりますので,該当になる酒類の提供の飲食店の皆さま,大変な状況だと思いますけれども,何卒ご理解とご協力を賜れるようにお願いしたいと思っているところでございます。

 (NHK)
 最後に,Go To トラベル事業についてなのですけれども,先ほど,引き続き,〔広島市を対象地域から除く〕時期を早められるよう〔国〕に働きかけを行っていくということなのですけれども,そもそもこのGo To トラベル事業は政府が一時停止することについて,表明した。突然表明したのですけれども,その受け止めと,今後,例えば,担当の西村〔経済産業〕大臣等にWeb等で要請されるお考えはあるのでしょうか。1点だけ,最後に〔お願いします〕。

 (知事)
 西村大臣とは既に電話でやり取りはさせていただいておりまして,〔それ〕で,政府全体で全国で一時停止するということは,今,現状,感染拡大地域が全国各地にいろいろあるということを踏まえると,これは適切なご判断だと思いますし,一部の地域だけ継続すると,そういった地域の方々のところの予算がどんどん消化されることも含めて考えると,ここは一旦全国的に立ち止まるということは必要なことでもあると思います。

 (時事通信)
 すみません,時事通信の阿萬ですけれども,この時短に協力した店舗に72万円ですとか,休業したところに82万円というのは,これは店舗の規模に関わらず一律この協力金を支払うということなのでしょうか。それとも規模に応じて,金額が変わるということでしょうか。

 (知事)
 これは,店舗の規模に関わらず〔一律〕ということです。

 (時事通信)
 わかりました。ありがとうございます。

 (中国新聞)
 中国新聞の畑山です。時短についてですが,東京都などは10〔22〕時までの営業としていたりすると思います。〔それ〕で,当初から,知事はそれよりも前倒しする可能性があると,広島県はです。と,言及されていたと思うのですけれども,結果として〔東京よりも〕2時間早めるというかなり厳しいものかなと思うのですけれども,この時間設定の根拠を教えていただきたいのと,あと,今回の金額72万円と82万円,これの根拠についても教えてください。

 (知事)
 結局,この対策の目的というのは,飲食のシーンでこうやって〔パーテーションなどによって〕物理的な防御を取っても,お酒が入るとどうしてもそれがおろそかになってしまうという,そういう状況が生まれやすいということがありまして,そこを防御するということであります。そうなると,やはりそういった時間はできるだけ短くしていくということが必要であります。〔それ〕で,この他県の状況を見ますと9〔21〕時とか10〔22〕時という営業時間をとっていて,これはなかなか正直感染状況が改善していないということがあります。〔それ〕で,これは地域的な面と今のような営業時間の面の両方があるのだと思っていますけれども,効果が出ないと延々と続けるということになりかねないので,やはりしっかりと効果を出すために強めの〔対策を〕,できるだけ短く,深くやると,〔それ〕で,もちろん早くやるということが重要だと思っていますので,これで我々ができるところのぎりぎりのところをやっていくと,これで効果が出なければ,また次の対応を考えなければいけないのですが,そういうものだと考えています。

 (中国新聞)
 〔支援金の〕金額については,いかがでしょうか。

 (知事)
 金額は,国の方で交付金を用意していまして,1日〔当たりの金額に〕年末年始の期間,対象期間がありますけれども,その対象期間中,1日〔当たり〕4万円の協力支援金について政府の方で財源手当てをしていただけるということがありますので,そこをベースに,この日数は,本県の場合,〔12月17日から〕1月3日までとしていますので,その日数〔18日間〕を反映した金額〔72万円〕になります。それに10万円を追加すると,休業した場合にです。

 (中国新聞)
 この休業した場合の10万円オンするというのは,本音を言えば休業してほしいという気持ちの表れというか,メッセージがあるのでしょうか。

 (知事)
 〔休業してほしいというメッセージ〕というよりも,ご承知のとおりお酒をメインに提供されるお店というのは,そもそも9〔21〕時から営業しますとか,8〔20〕時から営業しますとか,というところがたくさんあるわけでありまして,しかも,お酒しか〔というか〕ほとんどメインがお酒というお店がたくさんあります。そういったところは,事実上,収入がゼロになるということです。それでやはり営業できる店と営業できない店と〔について〕少し営業ができないというというところに着目して〔支援金を〕追加する必要があるということで追加させていただきました。

 (中国新聞)
 もう1点,対象のエリアについてなのですが,先ほどもありましたけれども,エリアの設定の考え方は先ほどおっしゃられたと思うのですけれども,エリア外の店舗の営業については,通常どおり,〔感染防止〕対策に気を付けながらやられて良いという〔ことでしょうか〕。

 (知事)
 そうです。ただ,先ほどから申し上げているように,〔感染防止〕対策に気を付けてと言うか,三つの対策です。こういった〔パーテーションのような〕物理対策をする。それから換気をする。感染予防策を徹底する。これをしっかりとやっていただくということが必ず必要です。そうでない場合には,休業してくださいという,これもメッセージです。ただ,その場合には,支援金は出ません。

 (TSS)
 TSSの梅田と申します。すみません,確認なのですが,このエリア,時短営業するエリアに関してなのですが,これ〔は〕区で言いますと,中区,南区,それから東区ということでよろしいですか。

 (知事)
 西区,中区,南区です。東区は入っていないです。

 (TSS)
 東区は入っていないということで〔よろしいですか〕。

 (知事)
 はい。

 (TSS)
 ありがとうございます。このエリアに関してなのですが,対象となる店舗〔は〕だいたい何店舗ぐらい想定されているでしょうか。

 (知事)
 これはちょっとなかなか把握が難しいところですが,ざっくり言うと,〔広島〕市内全域で約1万店舗ありまして,ここには約6千〔店舗〕ぐらいあるのではないかと推定しております。

 (事務局)
 その他,〔質問は〕ございますでしょうか。

 (産経新聞)
 産経新聞の格清でございます。今,5,6千店舗というお話があったのですけれども,本来,酒類を提供していない店舗等は対象外ということになったりとか,実際〔に時短を〕やったり,やらなかったりとかというのが出てきたりとか,結構,店舗側に判断が委ねられているところがあると思うのですけれども,だいたい酒類提供だと,どれぐらいの店舗数,何パーセントぐらいの店舗数が参加するかという,そのような見通しというのはあるのかなというのを教えて欲しいのですが。

 (知事)
 実は,お酒を提供しているかどうかというのは,飲食店の営業許可上,差がないので正直に言うと正確にはわからないというところがあります。ただ,ご存じのように本当に喫茶店だとかで,全くお酒を提供しないお菓子のお店だとかがございます。〔それ〕で,我々としては,今の数の3割ぐらい〔の店舗〕が参加されるという一応想定で積算していますけれども,それは3割で良いということではなくて,できるだけ多く〔の店舗に〕参加していただきたい。これはただ積算上そうしているということです。

 (事務局)
 その他,〔質問は〕ございますでしょうか。

 (中国新聞)
 中国新聞の樋口です。先ほどもちょっと触れられたのですけれども,対策を取らないところについては,協力金を出さないというのは,従前から言ってらっしゃって,このエリアの中で対策がまだできていないところがあると思うのですけれども,例えば,休業をしますと言ったところに全部出すのか。それとも休業をした上で,さらに対策を取るという証明みたいなものを確認した上で出すのか,支給対象のところですが,休業したところ全部に出すのか。多分これは後から払うことになると思うのですけれども,このチェックのところです。基本的にアクリル板とかを付けたというところまで確認して,何らかの対策を取って,しかも休業したところに支給するのか。

 (知事)
 それは良い質問だと思いますが,これは,対策を取っているかどうかという部分とそれから時短しているかどうかという部分はこれは別なので,そもそも休業されている場合は,そもそも物理的な対策だとかは関係がないです。休業される場合は,それ〔感染防止対策〕は基本的には必要ないです。そういうことになろうかと思います。ただ,営業される場合には,当然,そういうガイドラインを守っていただくということです。〔それ〕で,ただ,別途先ほどご説明した10万円の補助がありますけれども,営業再開したときには,やはり引き続き,対策を取っていただく必要がありますので,それはぜひ補助金も活用して〔対策〕期間後に営業されるときに対策が取れるようにしておいていただきたいと思います。

 (中国新聞)
 わかりました。基本的に1月3日〔まで〕というので,今,線引きされているので,この後に申請するという想定で良いですか。

 (知事)
 そうです。対策期間後に。

 (中国新聞)
 〔対策期間後に〕申請するということですね。

 (知事)
 はい。

 (中国新聞)
 それとあと一つ,3日まで,来年の1月3日までと,今,一応線引きをされていますけれども,若干,議会の方からはもうちょっと〔期間を〕延ばすことも検討した方が良いのではないかという声も出ています。その期間の延長については,今の段階ではどうですか。

 (知事)
 それは状況を見てだと思います。

 (中国新聞)
 今はとりあえず来年の1月3日まで。

 (知事)
 どこかで設定しなければいけないので,3週間というのが,まず,一定効果が見え始める期間でありますから,3週間という設定をさせていただきました。

 (中国新聞)
 財源の方は国の交付金ということなのですけれども,これは国がどこまでだったら出しますよとかという線引きはありますか。各都道府県の方に。

 (知事)
 〔事務方に向かって〕この期間中,何日からでしたか。

 (事務方)
 〔12月〕16日から1月11日です。

 (知事)
 12月16日から1月11日までの間は,1日4万円という計算で,その他の日については,1日2万円というのが上限になっています。〔それ〕で,日数制限がなくなりましたから,そこでの制限というよりは1日当たりの制限で何日行ったかというところになろうかと,〔それ〕で,国の財源としては,8割国が手当てするということになっていまして,〔それ〕で,ただ,残りの2割についても国の臨時交付金がありますので,それを使っても構わないという制度になっています。

 (中国新聞)
 今回の補正の分については,全額国の交付金を充てる予定だということですか。

 (知事)
 そうです。この休業協力と言うか,時短の協力支援金枠というのがあって,〔それ〕で,それを使いながら,それとは別の臨時交付金の配分額から今の2割の部分を賄っていくということです。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (知事)
 さっきの休業した場合に,対策を取る確認をするかどうかというのは,〔事務方に向かって〕これはもう一回確認が要りますでしょうか。

 (事務方)
 今,〔確認〕する予定は休業の確認が取れれば出すように〔しています〕。

 (知事)
 休業を確認すれば〔出すということ〕。

 (事務方)
 はい。休業・〔営業時間の〕短縮を確認して,それの対価ということです。

 (知事)
 〔休業・時短が確認できれば〕出すということです。

 (中国新聞)
 それは事後的に必ず対策を取りますので,というような誓約を申請のときにあわせて出してもらうとか,そういうことまでは特に求める予定は今のところない〔ですか〕。

 (事務方)
 現在のところ〔ありません〕。〔注意〕喚起はしますけれども,それを条件というところまでは,考えておりません。

 (中国新聞)
 ありがとうございました。

 (中国新聞)
 中国新聞の宮野です。エリア,23ページのエリアのところで確認させていただきたいのですが,この地図を見ると,広島駅が入っているのか入っていないのか,入っているのかな。

 (知事)
 広島駅は入っています。

 (中国新聞)
 〔広島駅は〕入っている。駅ビルも〔入っていますか〕。

 (知事)
 駅ビルも入っています。

 (中国新聞)
 ただ,駅の北側のエリアは入っていない。

 (知事)
 駅から北側は入っていないです。

 (中国新聞)
 〔駅の北側にも〕ある程度,飲食のお店はあるかなという感覚ではあるのですが,この。

 (知事)
 若干です。

 (中国新聞)
 そこまで多くはないかということで外されているということで,駅のビル内は入っているということですね。わかりました。続いて,ちょっと別の視点からの質問なのですが,スライドの12ページでステージの判断の部分についてお伺いします。これは,広島市だけでなく広島県で見ても,療養者数とか新規報告者数は,ステージ3を上回ってまして,療養者数については,ステージ4の数値も上回っている状況にあります。現状の認識としては,まだステージ2にあるというのは理解しているのですが,今,ちょうど県が集中対策が始まっています。17日からは,新たに時短もするということでこういった効果を見てからステージをどう捉えるのか,考えるのかなとも思うのですが,いかがでしょうか。

 (知事)
 これはなかなか難しい問題なのですけれども,先ほどもちょっと申し上げたように広島県全体の数字が上がっているのは,広島市の数字が上がっているからなのです。ですから,広島市以外のところ,広島市近辺のところは若干高いところもあるのですけれども,それ以外の全体をなべてみると,例えば,新規報告者数で言うと9.9なので,ステージ3〔の基準〕というのは15ですから,それと比べるとまだ低い状況です。〔それ〕で,療養者〔数〕についても,15人のところ12人なので,これもまだ〔ステージ3には〕いっていないという状況があります。したがって,対策が必要なのは,やはり明らかにステージ3に該当している広島市であって,その他のところはまだそういう状況にない。平均にするとそう〔いう状況に〕なってしますのですが,まず広島市にしっかりとした対策を打つということが第一の課題だろうと認識しているところです。

 (中国新聞)
 それ以外,新規感染者数が9.9とか,療養者数が12というのは,広島市以外の県内でということですか。

 (知事)
 そうです。

 (中国新聞)
 わかりました。そういう意味では,広島市がステージ3に該当するというのは,今,わかりました。これは県全体ではなくて,市のエリアを切り出して,ステージ3とか4とかという判断をするという考えになりますでしょうか。

 (知事)
 いわゆる,これはステージ3です。というのは都道府県単位ということになっていますので,最終的な判断は都道府県単位です。ただ,実態として広島市にそれと同じ基準を当てはめてみたらどうかということで,これはもうステージ3に該当するということで,ステージ3相当に該当すると考えているということです。

 (中国新聞)
 はい。ありがとうございました。

 (事務局)
 その他,〔質問は〕ございますでしょうか。

 (日経新聞)
 日経新聞の田口です。Go To関連で年末年始のかき入れ時に全国一斉に停止で観光事業者も大きな痛手を受けているのですが,広島は〔全国に〕先駆けて停止を要請しているのですが,広島市民に対して,年末年始に市外への帰省の自粛も求めている中で,年末年始の県内観光,県民が県内を観光する,周遊することに対しての呼び掛けというか,その辺というのはどういう形になっているでしょうか。

 (知事)
 これは全体として,まずこの基本的な集中期間における対策として,県民の皆さまにもやはり注意していただきたいと思っています。〔それ〕で,広島市の皆さんに対しては,外出機会をできる範囲で減らしていただきたいというお願いをしています。したがって,観光についても同様に考えていただきたい。ただ,これも何度かご説明させていただいていますけれども,我々が考えていますのは,帰省というのは,家族同士の付き合いというか接触の仕方になるわけです。基本的に〔です〕。この旅行に行った場合には,逆に旅行先には知らない人ばかりなので,知らない方とマスクを外して親しく一緒にご飯を食べるというシーンはあまり想定されないです。ただ,もちろんマスクを外さなければ感染しないというわけでもありませんし,接触感染の恐れもありますから,できるだけ注意していただく必要がありますけれども,まったくやめてくれと言っているわけではありません。それからもう一つあるのは,例えば,初詣〔です〕。これは,またちょっと後日,いろいろ申し上げないといけないと思うのですけれども,初詣であるとか,そういう人が非常に集まるところになると3密に近い部分があります。周囲の状況がなかなか,予測がつかないということも起き得ますから,そこはやはり注意していただきたいと思っております。そこはまた具体的にあらためて申し上げていきたいとは思います。

 (事務局)
 その他,〔質問は〕ございますでしょうか。

 (中国新聞)
 中国新聞です。行ったり来たりで恐縮なのですが,再び金額のことについて,協力金です。緊急事態宣言が出ていたときの,広島県の感染拡大防止協力支援金,そのときは,雇用のあるなしで差をつけられたり,店舗数があるかないかで,事業者ごとへの支給ということで,そういった違いもあったりしたのですけれども,今回は一律店舗ごとにされていて,規模や雇用は関係なく一律にされていると思うのですけれども,そこの理由をお聞きしたいのと,緊急事態宣言の期間の間はデリバリーされている部分は休業とみなさないとか,営業短縮とはみなさないとか対応があったかと思うのですけれども,今回その辺りはいかがですか。

 (知事)
 これはまず,今回の対策は感染防止を中心として考えていますので,経済的な損失への支援というよりも,感染防止にご協力いただく,こういうことだと考えていますので,大企業等含めてということですし,できるだけ多くの店舗に,ご参加いただく必要があると考えておりますので,店舗ごとを対象とするとさせていただいております。雇用との連動という観点からは,雇〔用〕調〔整助成〕金も今だいぶ浸透してきておりまして,この利用も進んでいますので,雇〔用〕調〔整助成〕金を利用して,休業などする場合には,ご活用いただきたいということと,前回いろいろと,パターンが複雑になってわかりにくいというようなお声も多々いただきましたので,そこをもう少しシンプルにするといったようなこともございます。それから後,何でしたか。

 (中国新聞)
 デリバリー〔についてです〕。

 (知事)
 デリバリー,これは,オッケーです。

 (事務局)
 その他〔質問は〕ございますでしょうか。よろしいでしょうか。〔それ〕では,質問がないようなので,以上で終了したいと思います。ありがとうございました。

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