記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。
会見日:令和4年10月4日(火曜日)
(1)新型コロナウイルスの感染状況等について
(2)新型コロナウイルスの感染状況等について
(3)「飲んでみんさい!広島の酒クーポン事業」について
(4)「飲んでみんさい!広島の酒クーポン事業」について
(5)福山駅前広場再編事業への期待について
(6)岸田政権への評価と期待について
(7)G7サミットについて
(8)北朝鮮による弾道ミサイルの発射について
(9)マイナンバーカードの普及について
(10)マイクロン社設備投資に対する国の助成について
(幹事社:日刊建設新聞)
幹事社の日刊建設新聞です。これから知事定例会見をはじめます。終了時刻は,11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事からの冒頭発言が1件ありますので,お願いします。
それでは,まず,コロナの感染状況について,ご説明したいと思います。お手元の資料をご覧いただければと思います。直近の感染状況ですが,〔資料の〕2ページにありますように,新規感染者数は減少傾向となっております。ただ,感染水準で見ますと,第6波のピーク,これは資料の中で,グレーの線を下の方に引いてあります〔が〕,この第6波のピークを,わずかに下回るという程度でありまして,依然として,水準としては高いところにあるという状況です。次のページをご覧いただきますと,入院の状況ですが,入院患者数の減少傾向が続いておりまして,10月1日から,病床フェーズを一般フェーズ4に引き下げています。その一般フェーズ4においても,病床使用率50パーセントを下回って推移しているという状況です。今後も,入院者数の推移などを基にして,適切な病床確保に努めていきたいと考えております。また,これもご承知のとおりですが,〔資料の〕4ページで〔示しているとおり〕,国の方で,9月26日から発生届の対象者が見直されたところであります。本県においては,引き続き,全ての感染者の情報を把握する体制を維持しております。今後の県の方針〔について,資料の〕5ページですけれども,高齢者をはじめとして重症化リスクの高い方に対策を重点化しつつ,医療機関のご協力をいただきながら,全ての患者,感染者の方に行政サービスが届くよう,引き続き対応していきたいと考えております。〔資料の〕次のページをご覧いただきますと,重症化リスクの高い高齢者等を守る対策としまして,このたび,高齢者施設等の従事者検査を拡充いたしまして,クラスター対策を強化することといたしました。現在は,高齢者施設等のうち,特別養護老人ホームなどの入所施設を対象に頻回検査を実施しておりますが,これに加えて,デイサービスなどの通所事業所や,訪問介護などの訪問系事業所でも頻回検査を実施できるよう,対象を拡大します。この検査対象の拡大は,ウィズコロナ社会に移行するための環境整備として,国が全国に要請しております。本県としても,要請に応じて対策を強化するものでございます。この取組については,10月11日火曜日から開始いたしますので,多くの施設で取り組んでいただきまして,重症化リスクのある高齢者などへの感染拡大防止に繋げてまいりたいと考えております。〔資料の〕7ページ〔ですが〕,あらためまして,県民の皆さまへのお願いとなっております。引き続き,医療機関の負荷を軽減しながら,必要な方に医療を提供できるよう,ご協力をお願いいたします。また,感染防止対策〔について,資料の〕8ページになります。県民の皆さまお一人お一人に,しっかりと感染防止対策に取り組んでいただくことが,引き続き重要であります。特に,オミクロン株対応ワクチンの接種も始まっております。接種のタイミングが来た方は,ワクチン接種を,ぜひ積極的に検討してください。引き続き,県民の皆さまにご協力いただきますよう,あらためてお願い申し上げます。私からは以上です。
(幹事社:日刊建設新聞)
この件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお,手話通訳者の方が通訳しやすいよう,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますよう,お願いします。
(中国新聞)
中国新聞の平田です。よろしくお願いします。全国一律の全数把握の簡略化が始まって1週間が経ったのですが,広島県は,今,知事がおっしゃったように,全ての感染者の把握というのを続けておられると思うのですが,運用について,現場の負担とかがどう変わったかというような声が上がっていたり,順調かどうかという〔ことについての〕知事の見解,そこを教えていただければと思います。
(答)
元々,我々が行っている運用は,〔9月〕26日以前と,ほぼ変わらないところでありますので,今のところ,特に何か,問題〔や〕課題が生じているとか,運用に負荷がかかるとかいうような声は出ていません。一部,入力するところが変わったりとかしているところが一部あって,それで何と言いますか,国の発表と〔県の発表の〕数字がちょっと異なったりとか,そういったこともありますけれども,これは一時的な,ちょっと〔運用が〕変わったところによる,一時的な混乱だと思っていますので,今後,制度が浸透すれば改善されていくのかなと思っています。
(中国新聞)
その,入力方法など〔が〕ちょっと変わったところで,初日から,国の発表している数字と,県の〔発表している〕数字がちょっと違ったりというのが,今も続いているというところ〔がありますが〕,これは,集計のタイミングの違いだったりとか,あと〔は〕一部〔の〕医療機関が,善意と言うか,〔善意のような〕形で入力してしまう部分があったというふうに聞いているのですが,誤入力だと思うのですけれども,その辺については,今後,国の発表のものと県の発表のものが,違いが出ないようにする対策とか,もしくは,ちょっとそこ〔違いが出ないようにする対策〕は見通せないのであれば,県として,こういう思いだというものがあれば,お願いします。
(答)
まず,医療機関が違うところに入力してしまったということは,先ほども申し上げたように,これは何と言いますか,だんだん落ち着くと思うのです。基本的には,慣れの問題だと思うので〔落ち着くと思います〕。あと,タイミングの問題というか,今,国が発表しているのが,〔県よりも〕1日遅い,1日違う数字で発表されることになっているのですけれども,これは公表するタイミングが違うということから来ていることなのですが,国が,前日の24時までに医療機関から報告があったものを公表すると〔いうことで〕,24時から24時,0時から24時まで〔に報告があったもの〕ということなのですが,本県では,医療機関に日次報告を求めていないので,前日24時までに各医療機関で届出を入力したものを,県と,それから保健所設置市の3市と,それから陽性者登録センターで集計して,国のシステムに報告する。そうすると,国に報告したものは,次の日に出てくるわけです。〔一方で〕県は当日に公表を行うということになるので,これはどうしても1日ずれてしまうわけなのです。これは,国に〔対して〕「〔国の公表する数字は〕1日前のデータである」ということを注記するように依頼しているのですけれども,そういった情報が,そういうものであるということは分かるようにお願いしています。〔それ〕で,集計については,入力日が指定できないとか,あるいは,1日1回〔のみの入力〕で修正ができないとか,こういった課題があるので,入力ミスにも対応できるように,他県も含めて,今,システム改修については国に要望しているところです。
(中国新聞)
県としては,やはり,国の対応がどうなるか定まるまで,1日早い情報が県だということで,県の情報を積極的に県民に意識して見てもらうように〔したい〕ということでしょうか。
(答)
県としては,我々の発表としてはそうなっていますので,それはちょっと,他県との比較というところがやや難しいところがあるのですが,これは報道機関の皆さまも,県発表分をかなり使っていただいているのではないかと思いますので,個別の発表分は〔県発表分を使っていただいていると思いますので〕,それで,我々としては,周知というか,ご理解いただきたいと思っています。あえて,何かこう,1日遅らせた数値を出していくという必要もないのかなと思っています。
(中国新聞)
あと,この全数把握については,今,感染状況はかなり落ち着いてきているというか,感染者数が減ってきているので,あまり,どれぐらいの効果かというのはちょっと見えないところがあると思うのですが,やはり,感染者数がまた拡大した時に,また議論が〔されるようになり〕,声が大きくなってくる問題かなと思うのですけれども,今後,インフルエンザ等も流行〔すると〕言われていますけれども,第8波とか,そういうところを見据えて,全数把握自体をどうしていくのかという議論を始めておくべきかなと思うのですが,その辺については,知事の見解はいかがでしょうか。
(答)
まず,これ〔は〕以前から申し上げていますけれども,医療機関の作業というか,業務全体の軽減の問題で,広島県としては,いろんな形で,その負荷の軽減をしながら,そもそもの大きな課題だったHER-SYS〔ハーシス〕の入力項目についても,かなり限定的になってきているということと,今,いわゆる全数把握をやっていませんというところ〔都道府県〕も,〔代わりに〕患者さんに紙を渡して,その紙も作らなくてはいけないのですけど,それを渡して説明する,こういうことをしてくださいという説明〔を〕する説明の手間があったりとか,あるいはそうではなくても,別のデータベースに入力してもらうということをやっているところが多いのです。そうすると,それは新たな業務になっているわけで,全体として,医療機関の負荷が,広島県と違うやり方によって軽減しているかというと,それはちょっと,正直わからないという状態です。一方で,今後,第7波のピークを大幅に超えるような状況になってきた場合に,これをどうするのかと〔いうことですが〕,これはいわゆる発熱外来とか,〔医療機関が〕ひっ迫してくるという可能性はあるわけでありまして,そういった点については,やはり今後しっかりと感染動向を注視しながら,今後,そういう〔感染〕急拡大が起きた場合にどうするかというのを,医師会とも連携して,ご相談というか,ご意見も伺いながら,こういった患者情報の提供,医療機関がどう扱うのかということも含めて,対策〔を〕適切にしていく必要があると思っています。その時にはまた,ウイルスの特性とか,いろんなことで,ケース〔が〕変わってくるので,そういうことも含めて考える必要があると思っています。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:日刊建設新聞)
次に,知事から発表が1件ありますので,お願いします。
それでは,私の方から,「飲んでみんさい!広島の酒クーポン事業」の開始について発表したいと思います。これ〔は〕,10月7日から,広島の酒造りと観光を盛り上げるために開始するものであります。この事業は,広島県酒造組合が,県の補助金を活用して実施いたします。県外からの宿泊客の皆さまに,広島のお酒の購入に使えるクーポンを,県内142の宿泊施設において配布いたします。配布対象施設は,専用のウェブサイトでご確認いただければと思いますが,また,クーポンの利用可能なお店というのもございまして,これは県内に114店舗ございます。これも専用のウェブサイトでご確認いただけます。それで,この事業の開始を記念しまして,10月9日〔の〕日曜日,午後1時から,広島駅北口のイベントスペースで,オープニングセレモニーを開催いたします。私も参加いたします。秋の観光シーズン〔になり〕,明日から少し涼しくなるみたいですけれども,まさに旅行にもってこいの季節になっていまして,旅行については,現在ブロック割を行っていますが,今後,全国拡大も予定されているところであります。こういった制度を活用して,多くの皆さまに広島を訪れていただきまして,日本酒をはじめとして,ワインであるとか,あるいはウイスキー,ジンといった,おいしいお酒,それからもちろんおいしい食べ物,魅力ある観光地とか自然といった本県の魅力をしっかりと体験いただきたいと思っております。県では,こういった取組を通じまして,酒どころ広島の認知向上と,観光需要の喚起に努めてまいりたいと考えているところでございます。発表項目は以上でございます。
(幹事社:日刊建設新聞)
この件について質問がある社はお願いします。
(NHK)
NHKの石田です。今,ご説明いただいたと思うのですけど,あらためて,今回のこの事業に関して,事業の狙いと言いますか,事業者支援なり広島のお酒の発信なり,いろいろあると思うのですけど,知事の方から,あらためて狙いについて伺えればと思います。
(答)
このコロナ〔禍〕の中で,飲食店の〔営業〕時〔間〕短〔縮〕とか,あるいは休業といったようなことを通じて,お酒について,特に大きな影響を受けているというところがあります。これを機に,需要の非常に減ってしまった,広島のお酒,広島は酒どころでもありますので,この需要を喚起すると同時に,これ〔この事業の対象者〕は広島への訪問者に限定しているのですけれども,訪問者の皆さま,県外からの訪問者の皆さまに,広島は酒どころであるというところで,おいしいお酒を知っていただきたいと思っております。これを通じて,旅行もそうですし,それから酒をはじめとする飲食,〔そして〕もちろん,広島のブランドという,こういう盛り上がりというか,認知度の向上を図っていきたいと考えています。
(NHK)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社:日刊建設新聞)
その他〔に質問がある社は〕ありますか。
(幹事社:日刊建設新聞)
〔それ〕では,続いて,幹事社質問に入ります。福山駅周辺地区の拠点性の向上に向けた取組の一つとして,居心地が良く歩きたくなるウォーカブルな空間への転換を目指した福山駅前広場の再編事業の基本方針の検討,策定が進んでいます。来年,令和5年度からは,基本計画の検討,策定に移行する予定です。広島県も,この取組を支援していますが,湯崎知事の期待するところなど伺えればと思います。
(答)
福山駅周辺地区というのは,備後圏域最大の公共交通の結節点でありまして,広域から,人であるとか,あるいは企業を惹きつける魅力的な求心力の核となるエリアだと認識しています。本地区に新たな活力と賑わいを創出するということは,福山市,それから備後圏域はもちろんですけれども,県全体の発展にとっても大変重要だと考えているところです。こういったことから,県としても,福山市の駅周辺再生の取組を支援しているところでありまして,駅前広場の再編について,「福山駅前広場協議会」というところで検討されていますけれども,ここにも参画しているというところです。今回の〔福山〕駅前広場の再編は,駅前広場を,公共交通の,車もあるので「公共」と限らないのですけど,交通の結節機能と,それから,都市の広場機能が融合する広場に変えていくというコンセプトで,駅周辺への人の流れを生み出して,良質な民間投資を呼び込める魅力と賑わいの空間を目指すということになっています。県としても,駅前広場に,さまざまな人々が集まって,そこにまた,滞在とか滞留して,また新たな交流などの価値が生まれると〔いうこと〕,それが広場周辺の街区にも波及していくと〔いうこと〕,それを目指して,広場空間〔は〕今,拡大することを検討されていますけれども,その完成後の活用方策なども含めて検討していくということは大変重要だと思っています。そういった検討を経た上で,駅前広場が,「人」中心の,親しみやすい,楽しめる場と,訪れる価値だとか期待感のある場となることで,福山駅周辺地区全体の魅力向上に繋がっていくように期待しているところであります。
(幹事社:日刊建設新聞)
このことについて,関連質問がある社はありますか。〔質問がないようですので,それ〕では,一般質問に移ります。他に質問がある社はお願いします。
(NHK)
すみません。NHKの川田です。2問,質問させてください。1点目は,今日で岸田政権,地元広島選出の岸田政権が発足してから1年というタイミングでありますけれども,あらためて知事のご評価を教えていただきたいと思います。その上で,2点目〔の質問〕なのですけれども,岸田政権が調整した後,知事も連携されて,広島サミットが実現しますけれども,これから〔サミットまで〕あと7か月余りという状況になっております。あらためて準備状況ですとか,あとは今後,政府とどのような調整が必要かとか,あとは先日,議会でも予算が成立しましたので,その辺も含めて,あらためて意義などを一言いただければと思います。
(答)
まず,岸田政権〔が発足して〕1年というところですけれども,この間,コロナはもちろんですけれども,原油価格,物価高騰とか,ロシアのウクライナ侵攻とか,非常にさまざまな,困難な課題に直面されていると思います。そういう中で,現場の声にも耳を傾けながら,これ〔については〕皆さん,いろんなご意見あるかもしれませんけど,我々からすると,結構,いろんなルートを通じて,〔話を〕聞いていただいてると思うのですけれども,リーダーシップを発揮して対応いただいていると考えています。特に,核兵器廃絶を巡る情勢というのが,今,本当に厳しいというか,核兵器の使用が,何か,眼前に迫っているような,そんな状況になっていますけれども,そういう中で,「核兵器のない世界」の実現というのを,国際社会に積極的に呼びかけていただいていまして,これまでのところ,本県の取組ともあわせて,核廃絶に向けたメッセージというのは,これまで以上に強く発信できていると思います。ただ,それをさらに超えるような,今の状況の悪化というのもあるので,今後,G7サミットもありまして,G7サミットを決定していただいたというのも広島にとって非常に大きな感謝をしたい点ですけれども,G7サミットを通じて,今回また,平和の問題について積極的にこの〔サミットの〕中で取り扱っていくという方針でありますので,核廃絶に向けた我々の思いを世界に届けるということを,さらに,今後,国と我々地元,広島市,広島県で一体となって進めていけたらという期待を持っています。引き続き,その他,デジタル田園都市〔国家構想〕とか,あるいは人材育成とか,あるいはスタートアップというところで,県との連携というのが見えるところがたくさんあるのです〔が〕,そういった中で,我々の目指している,「〔安心▷誇り▷挑戦〕ひろしまビジョン」〔が〕ありますので,それの実現に,連携しながら取り組んでいけると考えているところです。
(答)
それから,G7〔サミット〕については,今,やるべき事項〔や〕取り組むべき事項というのは,県民会議〔や〕,それから,広島県〔及び〕広島市〔において,〕それぞれ,大体〔の〕リストアップは終わっていまして,そういう中で,〔一方で,〕直近で言うと,正直言うと,実は国葬でたくさん外国の賓客が来られたので,それの対応で,外務省のいろいろな決定が少し遅れ気味になっているというところがあります。我々としては,例えば,県産食材の利用促進に向けて,推薦リストを各市町から出していただいたりして,そういったものを近日中に外務省に提供していきたいと考えております。大きな我々の業務であります「宿泊の確保」については,〔宿泊〕予約センターを9月1日に開設して,順次,参加施設を募集しているのですけれども,163施設の参加をいただいたりしております。さらには,主会場の見込みがある町内会の主要メンバーとの意見交換をして,積極的に対応していただけるということですけれども,そういったことで,非常に細かいところから,大きなところまで,今,順次,着実に準備を進めているというところです。今後,200日前イベントといったこともやっていきたいと思っていますし,企業から,協賛とか応援をいただくというのは,9月14日から〔9月〕27日まで実施して,ガイドブック,それから幟だとか,「お店でフェアをやります」といったことも,応募いただいています。それから,平和発信についても,専任の平和プロジェクト推進課という〔組織を〕県民会議の中に立ち上げて,今,準備をしております。こういった形で,着実に準備は進めているところでありまして,今後,国葬も終わったので,〔準備を〕加速して,外務省の方でいろんなことを決定していって,我々もそれにあわせた準備をしていきたいと考えています。
(幹事社:日刊建設新聞)
終了予定時刻が迫っているのですけど,最後の質問にしたいと思います。
(中国新聞)
中国新聞の永山と言います。2点,すみません,質問させてください。1点目は今日〔の〕朝,北朝鮮がミサイルを発射したというのがありました。まずこの受け止めと,県としてどのような対応を取ったのか,今後取る予定があるか,その辺りをお聞きかせください。これが1点と,もう一つ,ごめんなさい,全く話は変わるのですけれども,マイナンバーカードの普及に向けて,政府が来年度創設するデジタル田園都市〔国家〕構想の交付金の一部について,住民のカード取得率が全国平均以上でなければ申請できない仕組みを検討していると〔いう方針を示しています〕。県内の自治体の首長からも,これに反発する声が上がっています。知事の,この方針についてのお考えをお聞かせください。マイナポイントを延長するというような方針も示されていますけれども,こういった政府のマイナンバーカード普及の取組について,〔取組〕全体についてもご意見あればお願いしたいと思います。すみません,以上2点お願いします。
(答)
北朝鮮の弾道ミサイルについてですけれども,これ〔は〕今回,ちょっとまだ,推定という,エムネットを通じた情報ですが,青森の上空を飛んで,太平洋側に落下したというように認識しております。被害の報告はないと今のところ聞いていますけれども,こういった,非常に,安全保障上の,あるいは国民の安全に大きなリスクとなるようなことを行うということには,強い憤りを感じているところです。県としては,〔今回は〕方向的に,北方であったということなので,県内で何か対応があったということ,あるいは対応したということはありませんけれども,今後,仮に弾道ミサイルが,本県に影響するような形で発射した場合には,国民保護計画に基づいて,情報伝達だとか,あるいは警戒区域の設定だとか,体制を整えていますし,これ〔は〕以前も,ちょっといろいろ〔対応を〕やりまして,ちょっと最近行われていないので,あらためてまた周知していく必要があるかなと感じているところですけれども,避難を呼びかけて,屋外にいる場合には頑丈な建物に避難してくださいとか,落下した場合には,いろいろ,弾頭の種類で,被害の様相だとか,対応が異なってくるので,情報収集していただいて,政府あるいは我々から,指示もあるので,それに従って落ち着いて行動していただきたいというようなこと,こういったことをお願いすることになります。今,申し上げたような〔対応について〕,これは,平成21年〔度〕に最初に〔行動マニュアルが〕できて,その後,ミサイルということで,〔平成〕29年〔度に〕,弾道ミサイルに特化した対応フローというのを作っているので,それが,実際〔に〕ワーク〔機能〕するように今後も進めていく必要があると思っています。それから〔何の質問でしたか〕。
(中国新聞)
マイナンバー〔カードの普及について〕です。
(答)
すみません。マイナンバーについては,これはそもそも,やはりマイナンバーの普及というのは,国の事業だと思うのです。それが進んでいるところ,進んでいないところがあると言って,地方の財政措置を,インセンティブとか,あるいはペナルティーとして使うというのは,これはあってはならないことだと思っています。〔マイナンバーカードの普及が進んでいない〕そもそもの根本の原因というのは,マイナンバーを使う〔ことについて〕,何と言うか,理由がない〔のです〕。マイナンバーと言うか,ごめんなさい,マイナンバーは普及しているのですけれども,マイナンバーカードを取得する理由がないと国民が感じていることが根本的な問題なので,それを,地方の努力が,それは悪いのだと転嫁するのはおかしいと思いますし,その平均点を〔基準にするというのは,そもそも〕平均というのは,全ての都道府県が100パーセントにならない限り平均以下のところが必ず出てくるわけなので,単純にこういうベルカーブを描くのだとしたら,半分はそうなる〔平均以下になる〕わけであって,それ〔を基準にするの〕もおかしな話です。なので,これはちょっと,私としては,あまり適切な対応とは思えないなと思っています。
(HTV)
広島テレビの門脇です。先月,国が,東広島市のマイクロンメモリジャパンの方に助成を,最大で約465億〔円の助成を〕するというような発表がありましたけれども,それを受けて,県内の経済影響,経済効果について,どのようにお考えか,お願いいたします。
(答)
マイクロンの新しい工場というのは,世界最先端のDRAM〔ディーラム〕を製造するという拠点になりまして,これに伴って,雇用であるとか,設備投資は今,順次しているところですけれども,もちろんその生産の拡大ということが大きく期待されるところであります。今回の補助金の獲得については,県も,マイクロンと非常に密接に連携を取りながら,やり取りをしてきたところでありまして,今般,こうやって決定したということは,大変嬉しく思っているところです。
(HTV)
雇用とか経済面に関しての影響については,どのようにお考えでしょうか。
(答)
今,申し上げたとおりで,今後,これは経〔済〕産〔業〕省側の発表ということなのですが,総従業員数が,約3,900人になると聞いています。生産については,これはまた,いろんなメモリの市況によって変化してくるので,一概にこうだということがなかなか言いにくいのだと思いますけど,これまでの投資は,かなり,千億単位の巨大な投資になってきていますし,それがさらに次の投資にまた結びついていくという観点から,相当に大きなものになると認識しています。それについては,詳細は,マイクロンの方にご確認いただいた方が,ちょっと正確なお答えになるかなと思っています。
(幹事社:日刊建設新聞)
これで,知事定例会見を終わります。次回の定例会見は,10月11日火曜日,13時30分からを予定しています。ありがとうございました。
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