記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。
会見日:令和4年10月11日(火曜日)
(1)パラスポーツの国際大会・国内大会開催について
(2)全国旅行支援について
(3)ワクチン接種について
(幹事社:中国新聞)
幹事社の中国新聞です。これから知事定例会見をはじめます。終了時刻は,14時を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事からの冒頭発言が1件ありますので,お願いします。
1点,私からご紹介したいと思います。今月から来月にかけまして,県内で,パラスポーツの国際大会など,大きな大会が相次いで開催されますので,ご紹介させていただきます。まず,10月20日木曜日から23日日曜日にかけまして,同時に二つのセーリング国際大会が広島観音マリーナで開催されます。一つは,障害の有無や程度,年齢にかかわらず,同じルールで,誰もが一緒に楽しみながら競い合う「2022ハンザクラスアジアパシフィックチャンピオンシップ」であります。もう一つは,各国の選考基準を通過したパラアスリート同士が競い合う世界大会であります「パラワールドセーリングチャンピオンシップハンザクラス」となります。この二つの大会を通じまして,世界10か国以上から,約120名のアスリートが観音マリーナに集結して熱戦が繰り広げられます。ぜひ,瀬戸内,広島湾を舞台に,誰もが一緒に楽しめるスポーツを通じた国際交流が広がることを期待しています。そして,次に,11月4日金曜日から6日日曜日にかけまして,知的障害のあるアスリートが,日頃のトレーニングの成果を発揮する全国大会であります「スペシャルオリンピックス2022広島」が,これは県内各地で開催される予定です。こちらも,日本全国からアスリートが約900名,スタッフ,ボランティア,観客含めて総勢約1万6,000人が広島にお越しになって,スポーツを通して広がる出会いであるとか,あるいは歓びを分かち合って,熱い想いや心の交流を図る場となります。県としても,大会の成功に向けて,応援,また協力いたしまして,こうした大会開催を契機として,パラスポーツの魅力を広く伝え,活力ある共生社会の実現を目指してまいりたいと考えております。県民の皆さまには,ぜひ,これらの大会をご観覧いただきまして,アスリートの皆さまへ熱い声援を送っていただければと思っております。発言は以上です。
(幹事社:中国新聞)
この件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお,手話通訳者の方が通訳しやすいよう,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますよう,お願いします。
(幹事社:中国新聞)
〔質問が〕ないようなので,続いて幹事社質問に移ります。全国旅行支援が11日にスタートしました。今日〔11日のスタート〕です。広島県としてどのように取り組み,どのような効果を期待していますか。一方で,減少傾向にある新型コロナウイルス感染者が再拡大する懸念もあります。経済活性化とコロナの抑制の両立にどう取り組むか,考えを聞かせてください。
(答)
本日から「やっぱ広島じゃ割」の全国旅行支援割が開始されたわけですけれども,「やっぱ広島じゃ割」〔全国旅行支援割〕の主な内容としては,全国を誘客対象として,宿泊旅行代金の40パーセント,最大で一人1泊当たり8,000円を割引するとともに,平日であれば3,000円,休日は1,000円の地域クーポンを配布するという内容となっています。皆さまから大きな関心をいただいているところでありまして,長く厳しい状況が続いておりました本県の観光産業にとって,観光需要回復の大きな起爆剤になると思っております。また,県外の宿泊客の皆さまへ,県産酒類,お酒類です。〔県産酒類〕の購入に使えるクーポンを配布する「飲んでみんさい!広島の酒クーポン事業」もあわせて実施していますので,秋の行楽シーズンを迎えて,ぜひ「やっぱ広島じゃ割」や「広島の酒クーポン」をご活用いただきまして,これをきっかけとして,全国の多くの皆さまに,瀬戸内や里山を生かした本県ならではの魅力に触れていただきたいと思いますし,日本酒をはじめ,本県のおいしい食をしっかりと楽しんで,県内の旅行を楽しんでいただければと思っております。また,この全国旅行支援割を実施する上では,感染の再拡大に繋がらないように,旅行業者や宿泊事業者に対して,チェックイン時の検温などの体調チェックであるとか,あるいは入浴場や飲食施設などの共用施設における3密の回避といった,感染防止対策などの徹底について要請しております。加えまして,利用される方に対しても,基本的な感染対策を徹底していただくこと,体調が悪い場合には旅行をキャンセルしていただくことをお願いすることで,新型コロナの感染拡大防止に努めて,観光に対する安全,安心を確保しつつ,事業を実施していきたいと考えています。なお,「やっぱ広島じゃ割」でも,他県の制度でも,利用条件としては,ワクチンの3回接種,〔または〕PCR〔検査等〕の陰性確認も〔条件として〕ありますけれども,〔そのいずれかが利用条件〕となっておりまして,これを機会に,可能な方はワクチンの3回接種をご検討いただきたいと思っています。あわせまして,新型コロナウイルス感染症の年末年始の流行を防ぐためにも,オミクロン株対応ワクチンの接種時期が到来した方は,速やかに接種を受けるように,ご検討いただきたいと思います。引き続き,感染対策をしっかりと継続しつつ,社会経済活動も回復させていきたいと考えております。
(幹事社:中国新聞)
この件について,質問がある社はお願いします。
(HTV)
広島テレビの鶴と申します。今日から全国旅行支援の利用予約が始まったということで,弊社も今朝から取材させていただいた中で,やはりちょっと,観光地の宿泊施設の事業者の方々〔の間で〕混乱がまだ起きているような状況で,弊社の取材では,その予約の仕方が,県のマニュアルの中で,自社サイトだけが対象なのかとか,それとも「じゃらん」とか,そういうサイトも対象なのかというところが明記されていなくてわからないという〔ことで〕,営業開始時間から〔予約の受付を〕始められなかったというような混乱が起きていたところがいくつかあったのですけれども,こういった〔混乱が〕,全国的にも,宿泊施設の中で混乱が起きていると思うのですけれども,知事が現時点で把握されていらっしゃる利用開始に当たっての状況,どう把握されていらっしゃるかと,こういった混乱が起きたことの受け止めをお伺いしたいです。よろしくお願いいたします。
(答)
制度としては,全国〔旅行〕支援割の旅行商品,これはホテルあるいは旅行業者さんが販売するものは対象となるということなのですが,ちょっと「じゃらん」とかネットの取扱いがどうなっていたかというのは,ちょっと私は詳細〔が〕わかりませんけれども,制度の理解を深めるための特設ページの立ち上げだとか,コールセンターでの問合せ対応というのも行っていますし,事務局から,ブロック割と全国旅行支援割の違いというのも,動画でご説明もしてきているところです。その中で,まだ混乱しているということであれば,それがどういった点について混乱しているのかということをしっかりと把握しながら,必要であれば,改善していくなり,説明を追加するなりしていくことになるかなと思います。
(HTV)
ありがとうございます。
(中国新聞)
中国新聞の平田です。先ほど,流行の再拡大についての対応というのをお話しされたのですが,実際に事業を停止する基準というのを設ける都道府県も出てきている中で,広島県として,こういった基準を設ける考えというか,見通しはありますでしょうか。
(答)
これはやはり,感染の動向をよく見ながら判断していくということになると思います。これまでもそうでしたけれども,例えば,感染拡大の伸び方とか,それによっても対応が全然変わってくるのです。なので,非常に細かい,何と言いますか,基準みたいなものを作るのは,なかなかちょっと,正直難しいところがあって,例えば,以前で言えば,〔営業〕時〔間の〕短〔縮の要請〕であるとか,何らかの行動制限する時も,何かこう,クリアな数値基準みたいなところを作るべきだという議論があって,そのようにされていた〔基準を作っていた〕ところもありますけれども,ほとんどその〔基準の〕とおり〔には〕行っていなかったのです。ということもあるので,現時点では,何か,クリアな数値基準〔を設ける〕みたいなことは考えていませんが,何と言うのでしょうか,変異株〔の,また〕違うものが入ってくるとか,あるいは感染の拡大のスピードだとか,いろんな条件を見ながら,適切に対応していく必要があるかなと思っています。
(中国新聞)
もう1点,旅行支援の関係〔で質問〕なのですけれども,市町村独自で割引を設けたりとかするような〔ところもありますが〕,広島県の場合は,今回,独自の割引をするというのはなさそうなのですけれども,その辺,追加で何か,そういうサービスをこれから打っていくということはあるのでしょうか。
(答)
県としてですか。
(中国新聞)
はい。
(答)
県としては,お酒のクーポンが,取りあえず30万枚ありますけど,そういったものをあわせて活用していただきたいと思っています。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:中国新聞)
〔他に関連の質問がないようですので,それ〕では,一般質問に移ります。他に質問がある社はお願いします。
(中国新聞)
続けてすみません。新型コロナウイルスのワクチンに関することなのですが,先日,厚生労働省の方で,BA.5対応ワクチンというのが承認されまして,政府の方では13日から接種が始まる見通しを示しているのですけれども,県内の方では,いつ頃から接種が開始されるかという見通しがありますでしょうか。
(答)
今週の後半から11月7日の週にかけて,BA.5対応のワクチンが入ってくるということになっていますけれども,具体的に各市町で,ちょっといつから始まるかというのは,〔事務方に向かって〕これは今はまだわからないですか。
(事務方)
まだわからないです。
(答)
まだ,〔いつ始まるか,〕ちょっとそこまでは,そこまでの詳細はまだわからないという状況です。
(中国新聞)
早ければ,もう来週からでも〔接種を〕始める市町が出てくるという見通しではあるのでしょうか。
(答)
すみません。見通しとしては,今はわからないというところなので,もちろん今週からワクチンとしては入ってくるので,そういう〔来週からでも接種を始める市町が出てくる〕可能性はあると思いますけれども,具体的にいつから始まるかということは,ちょっと今〔は〕把握していないです。
(中国新聞)
今週〔ワクチンが〕入ってきても,まだ来週〔の接種開始は難しいのか〕,今週〔の接種開始〕は難しいとしても,今週〔ワクチンが〕入ってくれば〔来週には開始する市町もあるのでしょうか〕。
(答)
いや,〔接種を開始する市町があるかは〕わからないので,わからないと申し上げています。
(中国新聞)
わかりました。もう1点〔の質問〕は,そのBA.5〔対応〕のワクチンなのですけれども,9月からBA.1対応のワクチンが入ってきているのですけれども,BA.5〔対応のワクチン〕が入ってくると,国の方は,接種を受ける人が〔ワクチンの〕種類を選べるようにするかどうかというのは,もう,自治体に委ねますというふうに言っているところです。普通に考えると,BA.5〔対応のワクチン〕の方を選択して,BA.1〔対応のワクチン〕が余ってしまう,そういうことにもなり兼ねないかなと思うのですけど,県としては,その辺〔の〕対応をどうされるか,見解を〔お願いします〕。
(答)
今のところ,国は,その取扱い指針について,はっきりとしないというところがあるのですけれども,我々としては,BA.1対応のワクチンでも,オミクロン株に対しては,従来株対応のワクチンを上回る効果はあると考えていますし,今後の変異株についての効果も期待はされるので,できるだけ早く,どのタイミングでBA.5〔対応のワクチン〕が入ってくるか,と言うか〔BA.5対応のワクチンが〕注射〔接種〕できるようになるかということもあるのですけれども,できるだけ早く,〔ワクチンの〕接種はしていただきたいと,現時点では思っています。〔BA.1対応のワクチンとBA.5対応のワクチンが〕併存するわけなので,もし,県民の皆さまがBA.5対応のものを選択すると,かなり偏ってそちらを選択するということになれば,これは必然的に〔BA.1対応のワクチンが〕余るということになるのだと思いますけれども,それはある意味で言うと,我々の,私の理解としては,国がそれも許容しているというか,そうならざるを得ないと〔考えていると〕いう,そういうものだと理解しています。つまり,BA.5〔対応のワクチン〕を打ちたいと言っている方に,「いやいや,あなたは,今在庫があるのでBA.1〔対応のワクチン〕を打ってください」というふうに〔対応〕するということは,我々の判断としてはできないということです。そういう意味では,国がはっきりと方針を示してほしいと思います。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:中国新聞)
他に質問がある社はお願いします。〔質問が〕ないようなので,これで知事会見を終わろうと思います。次回の定例会見は,10月25日火曜日,10時30分からを予定しています。ありがとうございました。
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