記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。
会見日:令和5年1月17日(火曜日)
(1)新型コロナウイルスの感染状況等について
(2)新型コロナウイルスの感染状況等について
(3)広島県グリーンボンドの発行について
(4)広島県グリーンボンドの発行について
(5)ユニコーン10について
(6)高病原性鳥インフルエンザへの対応について
(幹事社:日刊工業新聞)
幹事社の日刊工業新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は11時を予定しております。ご協力の方よろしくお願いいたします。まず,知事から冒頭発言が1件ありますので,お願いいたします。
それでは,コロナの感染状況について,ご説明したいと思います。資料をご参照ください。まず,直近の感染状況ですけれども,年明けには1日8,000人を超える新規感染者が連日確認された状況にありました。こういった状況を受けて,1月の3連休の前に,県民の皆さまに,感染対策の徹底など,あらためてお願いしたところでございます。その後の感染状況は,連休中の影響というのを小さく抑えられておりまして,第7波のピークであった,1週間の人口10万人当たりの〔新規〕感染者〔数が〕1,633.5〔人というのが第7波のピーク〕だったのですが,これを超える状況には至っていないというところであります。入院者数を,〔資料の〕3ページですけれども,入院者数をご覧いただきますと,3連休の前に急増しまして,前週比1.14倍の,この〔グラフの〕緑のラインです〔が〕,このシミュレーションの,緑のラインを超えてしまうような勢いだったわけですけれども,その後,小幅に減少〔ではなく〕,ごめんなさい,小幅に増減しまして,緊急フェーズ2の8割,80パーセントに達する状況というところまでは行っていないというところです。こういった状況でありますので,現在,本県の感染レベルを,すぐにレベル3に引き上げて,医療ひっ迫防止対策強化宣言を発出するといった事態には至っていないと認識しています。これは,県民の皆さまが感染対策にご協力いただいたおかげであると思っておりまして,あらためてお礼申し上げたいと思います。とは言いながら,感染者は,毎日数千人規模で確認されているところでありまして,病床使用率も,緊急フェーズ2の60パーセントを超える高い水準が続いていますので,まだまだ注意が必要な状況であります。〔資料の〕4ページをご覧いただきますと,季節性インフルエンザの状況になりますが,本県でも流行が始まっていまして,全国でも,ほぼ全てにあたる46都道府県で流行が始まっています。過去の流行シーズン,これが,〔資料の〕青色またはオレンジ色〔のグラフですが〕,青が平成30年から31年のシーズン,オレンジが令和元年から2年のシーズンですが,これを見ますと,流行開始から,急激に患者数が増加しています。今後,インフルエンザの流行が進めば,新型コロナとの同時流行が現実的なものになってくるということで,外来医療のひっ迫も懸念されるところであります。こういった状況を踏まえまして,県民の皆さまには,〔資料の〕5ページになりますが,県民の皆さまには,引き続き,次のことをお願いしたいと思います。まず,発熱などの症状が出た場合には,高齢者などの重症化リスクの高い方が適切に受診できるように,リスクが低い方は抗原定性検査キットによるセルフチェックをお願いいたします。〔資料の〕6ページになりますが,次に,救急車,それから救急外来の利用は,本当に必要な時だけにしていただきたいと思います。急な発熱などがありまして,利用を悩んだ場合には,かかりつけ医にご相談いただくか,救急電話相談窓口などにご相談していただければと思います。〔資料の〕7ページ,最後になりますが,感染をこれ以上拡大させないためにも,日常生活でのさまざまな場面,それから会食時の会話など,基本的な感染対策を,今一度,徹底してください。あらためて,最後〔に資料の〕8ページになりますけれども,現在も感染状況が高い水準が続いています。本県独自の「医療非常事態警報」は,引き続き発令中であります。感染拡大を防いで医療のひっ迫を回避するため,県民の皆さま,お一人一人のご協力をお願いしたいと思います。以上でございます。
(幹事社:日刊工業新聞)
この件について,質問のある社は,手を挙げて,社名を名乗ってから質問をお願いいたします。また,手話通訳者の方が通訳しやすいよう,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますよう,お願いいたします。ご質問ありますでしょうか。
(HOME)
広島ホームテレビの岡森と申します。よろしくお願いします。〔資料の〕2ページ目の,本県の直近の感染状況についてお伺いしたいのですけれども,昨日,約1か月ぶりに〔新規感染者数が〕2,000人を下回ったということで,湯崎知事として,今,減少傾向にあるというふうに言えるのか,そういった点を,1点お伺いできますでしょうか。
(答)
これについては,もう少し様子を見ていく必要があると思っています。1月の5日から7日まで,3日連続で〔新規感染者数が〕8,000人を超えるといったような状況がありましたが,年末年始に医療機関が閉まっていることによって,それが溜まっていて,反動があったということがあるので,その時と比較して感染者の数が減少しているということで,ピークアウトしたとは,なかなか判断は,まだ現時点では難しいかなと思っています。
(HOME)
ありがとうございます。
(幹事社:日刊工業新聞)
他に質問がある会社さん〔はありますか〕。どうぞ。
(中国新聞)
中国新聞の平田です。よろしくお願いします。一方で,死亡者数が増えているのかなというふうに思います。最高〔で1日〕15人〔の死者が〕出たということなのですが,ここについては,どういうふうに受け止めていらっしゃるでしょうか。
(答)
死亡者数が増えているように見えるのですけれども,確かに,今月を見ると,15日現在で〔死亡者数が〕108人になっていて,〔月ごとの〕過去最多〔人数〕を更新する可能性が高いといったような状況かと思っています。その理由なのですが,まず一つは,もちろん,過去最大に近い水準まで感染者数が上がっているということと,あと,延べ感染者数で見ても,第7波に迫っていると,そういうことがあるのですが,高齢者の感染者数と感染割合が,第7波よりも高くなっているということがありまして,〔それにより死亡者数が〕増えているのかなと考えています。年代別の,いわゆる致死率〔や〕死亡数を見ると,ほぼ〔第7波と〕変わらないので,ウイルスの特性が変化しているということではなくて,基本的に,高齢者の感染が増えているということだと認識しています。
(中国新聞)
それはやはり,クラスターなどに代表されるような,いわゆる福祉施設とか,そういった高齢者施設で〔感染が〕増えているという印象なのでしょうか。
(答)
詳細な分析というのは,まだできていないのですけれども,高齢者施設だとか,あるいは病院で,多く〔の〕クラスターが発生しているということが影響しているのかなとは思っています。
(中国新聞)
あと,死亡原因の傾向なのですけれども,コロナに関連する肺炎というよりは,一時期多かった,いわゆる基礎疾患の悪化というところが言われているのですが,そういう影響があるのでしょうか。
(答)
それはもう,第7波とか,前からもう,そのようになっていますので,そういった状況は,特に変化しているとは認識していないです。
(中国新聞)
インフルエンザの流行入りなのですが,先ほど,同時流行というのが現実的に,これからなってくるかもしれないという話だったのですけど,注意点としては,県民は何に注意すればよいかということなのですけれども〔いかがでしょうか〕。
(答)
これは,もうやはり,何かマジックがあるわけではなくて,基本的な感染対策をしっかりとしていただくということに尽きると思います。
(中国新聞)
いわゆる,検査キットを使った,抗原検査のキットを使って陰性だったとしても,発熱などあったら,これからやはりインフルエンザを疑わなければいけない状況になってくるということでしょうか。
(答)
なので,そこは,キットで,コロナのキットで陰性だった場合には,その旨,病院に連絡して,お伝えした上で受診していただければと思います。〔そうすれば〕インフル〔エンザ〕も調べてもらえるということです。〔それ〕で,もちろん,抗原検査で陰性だからといって必ず〔しも〕コロナではないと,コロナの感染はないというわけではないので,そういうことも含めてお伝えした上で,検査で「こうでした」という結果をお伝えした上で,〔医療機関に〕かかっていただければと思います。
(中国新聞)
あと,コロナの感染検査キットの無料配布は,これはまだ当面続けるというお考えでしょうか。
(答)
これはまだ継続しています。
(中国新聞)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社:日刊工業新聞)
他にご質問〔はありますでしょうか〕。
(RCC)
RCCの末川と申します。直近の感染状況について,3連休の影響は小さいというお話がありました。これは,県が想定していた,例えば県外との往来が予想以上に少なかったとか,そういった,何と言うのでしょう,県としての見解というのを,もう少し詳しく教えていただきたいのですが,いかがですか。
(答)
県外の往来は,年末年始を含めて,必ずしも少なかったわけではないのですが,これは前からお話しているとおり,今は,県内での接触によるところが主たる感染要因になっているというか,全国的に,広島県がすごく〔感染状況が〕低くて,他の県が高くて,そこ〔感染状況の高い県〕との往来で〔感染者が〕増えるという状況ではなくて,むしろ均てん化していたりとか,あるいは広島県の方がむしろ〔感染者が〕多いというような〔状況があって〕,本当に〔広島県の感染者が〕多いかどうかというのはちょっと若干,疑問なところもあるのですけれども,そういう状況なので,実際の,人と人との接触機会,そういったものが,想定していたよりも大きくはなかったのかなとは思いますが,そこはちょっと詳細は分からないです。日中の人出だとか,あるいは夜の人出を見ると,夜の人出は必ずしも多くなっていないです。逆に言うと,際立って,日中もそうなのですけれども,際立って人出が増えていたということではないということです。
(RCC)
ありがとうございます。
(幹事社:日刊工業新聞)
他にご質問はございますでしょうか。〔関連の質問が〕ないようでしたら,続いて知事から,もう1件発表がありますので,お願いいたします。
それでは,今日の発表項目ですけれども,「広島県グリーンボンドの発行について」であります。県では,「2050ネット・ゼロカーボン」の実現に向けまして,全庁横断的にさまざまな環境施策に取り組んでいるところですけれども,こうした取組の一環といたしまして,環境改善効果のある事業に使途を限定した県債であります「広島県グリーンボンド」を発行することといたしました。発行額は50億円で,中四国9県の中では,初の取組となります。いただいた資金,いただいたというか,お借りした資金ですけれども,〔その資金〕は,瀬戸内海の良好な漁場環境の創出であるとか,あるいは脱炭素化に向けたサステナブルな都市再生,また,エネルギー高効率な県有施設の整備などに活用してまいりたいと考えております。また,広島県グリーンボンドを購入いただいた投資家の皆さまに,広島県の森林〔もり〕づくりや海づくりにご参加いただくため,活動を支援するメニューをご提供いたします。例えば,自然公園内の森林あるいは県内の海岸に,「○○の森」といったように,愛称をつけていただいて,そこで行う植樹であるとか,伐採,あるいは海岸清掃などの環境保全活動を,施設管理者などが技術的にサポートいたします。他にも,県が環境活動団体へ配布する清掃用品への企業名の表示であるとか,県のホームページで投資家の皆さまの環境への取組の紹介などを行うこととしております。本日,この会見終了後より,野村証券,それから三菱UFJモルガン・スタンレー証券にて,購入についての問合せの受付を開始いたします。県内外の多くの投資家の皆さまに,本県の環境施策に対して共感いただきまして,広島県グリーンボンドの購入を検討いただきたいと思っております。県では,広島県グリーンボンドの発行によりまして,本県の環境施策に賛同いただける企業の拡大を目指して,「2050ネット・ゼロカーボン」の実現に向け,広島県が一体となって,地球温暖化対策に取り組んでまいりたいと考えております。私からは以上です。
(幹事社:日刊工業新聞)
この件について,質問がある社はお願いいたします。
(日本経済新聞)
日経新聞の阿部と申します。よろしくお願いします。〔資料の「3」の〕(2)の環境保全活動の支援なのですけれども,こちらは,環境債〔グリーンボンド〕を購入した企業さんは,追加の資金は必要なく,支援メニューを受けられるのでしょうか。「何とかの森」とかと〔名前が〕付くのでしたら,追加でネーミングライツの資金が必要になるのでしょうか。
(答)
いや,これは,その〔グリーンボンドを購入いただいた〕中で,何と言いますか,メリットとして付加されるという,そういう形のものです。
(日本経済新聞)
ありがとうございます。あと,購入対象者が法人投資家向けですが,一部自治体の環境債では個人投資家の買えるものもありますけれども,今後,さらに発行するとなった時に,個人投資家にも対象を広げるお考えはありますでしょうか。
(答)
それは,今後の検討だと思いますし,何と言いますか,今回,こういう設計をしていますけれども,いろんなことがあると思いますので,それはまた,いろいろ検討しながら考えたいと思います。
(日本経済新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:日刊工業新聞)
他に〔質問は〕ございますでしょうか。
(幹事社:日刊工業新聞)
〔質問が〕ないようでしたら,続いて,幹事社質問に入らせていただきます。今年度,「ユニコーン10」の事業を始めました。政府も5年で100社創出する方針を打ち出しております。まだまだ先の成果になると思うのですけれども,今年度,手応えはいかがでしょうか。
(答)
ユニコーンというような,急成長を目指すような企業というのは,地域の産業に刺激を与える,また,東京一極集中の流れを変えていくといったようなことで,企業だとか人材を集積させて,その刺激が,さらに次の挑戦の着火剤のような形になって,イノベーション・エコシステムの発展に寄与していくのかなと思っております。ユニコーン10プロジェクトというのは,取り組み始めたばかりでありますし,成果の発現というのを感じるまでには,もう少し時間がかかるかなと思っていますが,まずは今年度,ユニコーンを目指す企業を対象とした,アクセラレーションプログラムを始めて,しっかり取り組んでいきたいと考えています。〔それ〕で,このプログラムを採択したのが12社あるのですけれども,東京証券取引所のグロース市場に上場を果たすといった,成功を収めた起業家による企業成長に必要なノウハウの提供であるとか,提携を希望する企業に対するプレゼンテーションの場を設定したり,あるいはベンチャーキャピタルとのネットワークの形成をしたりといったような支援を進めておりまして,これから,こういったものの成果が上がってくるということを期待しています。この他,このプロジェクトにおきましては,ユニコーン候補となる企業が,ビジネスに必要な人材や企業と交流できるコミュニティを形成したり,あるいは伴走型の支援を行ったり,支援先の企業が開発した製品やサービスの市場調査や,海外展開の支援などの取組をしていきたいと思っておりまして,こういう形で,広島で急成長を志す企業をサポートしているところです。〔それ〕で,この他にも,地方で,経験値のある人材とか資金調達の環境というのはやはり不足しているので,こういったことについて,国への要望というのを粘り強く続けていきたいと思っております。県としては,現行の国のスタートアップ支援策などもありますので,そういったものもしっかり活用しながら,10年間で10社創出という目標に向けて,まずは,本県初になるユニコーン企業を1社生み出すことに,全力で取り組んでいきたいと考えているところであります。
(幹事社:日刊工業新聞)
ありがとうございました。この件につきまして,ご質問がある社はありますでしょうか。〔質問が〕ないようですので,一般質問に移りたいと思います。一般質問で,他に質問がある社は,挙手をお願いいたします。
(中国新聞)
中国新聞の松本です。よろしくお願いします。鳥インフルエンザのことでお伺いしたいのですけれども,県として,今週から現場に派遣される職員さんを増員されているかと思うのですけれども,その狙いと言いますか,意図,背景をお伺いしたいのと,今後の,例えば殺処分とか,防疫措置,制限解除の見通し,スケジュール感などがあれば教えていただきたいです。
(答)
これまで,まず,県の職員の動員もあるのですけれども,陸上自衛隊,それから,JAだとか,あるいは,農〔林〕水〔産〕省の方からも,人を派遣していただいておりますし,世羅町の事例では世羅町,それから今は三次市から職員を派遣いただいております。他の都府県からも,あわせて25人,家畜防疫員を派遣していただいておりまして,こういった皆さまに心から感謝を申し上げたいと思います。その中で,今回,動員数を増やして,やはり早期に,まん延防止を完了していくということを目指しているというところであります。そのために,必要な動員を行っていくということでございます。〔それ〕で,〔今後の〕見込みとしては,これはちょっと,なかなか,まだ言いにくいところもあるのですが,殺処分自体は,今週いっぱいとか,それぐらいには終わりたいと思っております。
(中国新聞)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社:日刊工業新聞)
他にご質問がありますでしょうか。それでは,〔質問が〕ないようなので,これで知事定例会見を終わりたいと思います。次回の会見は,1月31日火曜日の10時半からを予定しております。どうもありがとうございました。
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