記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。
会見日:令和5年4月4日(火曜日)
(1)G7広島サミットを応援するスポーツイベントの開催について
(2)「HIROSHIMA FOOD HEROES CHALLENGE」採択事業者の決定について
(3)G7広島サミットを応援するスポーツイベントの開催について
(4)「HIROSHIMA FOOD HEROES CHALLENGE」採択事業者の決定について
(5)国際賢人会議について
(6)社会福祉法人サンフェニックスについて
(7)中国電力への課徴金納付命令について
(幹事社:朝日新聞)
幹事社の朝日新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事からの発表が2件あります。
本日1点目の発表項目ですが,「G7 Gymnastics〔ジムナスティック〕 Hiroshima」についてでございます。サミット開催まで残り45日となったところですけれども,世界中の人々の注目が広島に集まりつつある中で,1日も早く世界に平和が訪れ,スポーツを楽しめる世界が戻ってくるということを願い,「G7 Gymnastics Hiroshima」が広島で開催されますので,お知らせをいたします。このイベントは国際体操連盟が主催するものでございまして,G7サミットの広島開催にあわせて,G7各国の有名体操選手が広島に集い,平和への願いを世界に届けるというイベントであります。日本からは,2016リオオリンピック金メダリストの内村航平さん,2020東京オリンピック銅メダリストの村上茉愛さんも参加する予定でして,他の選手らとともに,平和記念資料館の訪問や慰霊碑への献花,広島修道大学ひろしま協創中学校・高等学校の体育館での子供たちとの交流会を予定しております。なおイベントの詳細については,明日14時から,国際体操連盟の渡辺守成会長が,東京都新宿のジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエアで会見を行うと伺っております。国連では,スポーツを通じた平和と開発を促す取組を進めておりますが,本県も核兵器のない平和な国際社会の実現に向けて,スポーツの力も活用して,平和の取組を推進しており,今回のイベントは,大変意義深いものと受け止めております。本県はイベントの趣旨に賛同しまして,広島市とともに,必要な協力を行ってまいる予定です。本県としても1日も早く,世界に平和が訪れ,スポーツを楽しめる,世界が戻ってくることを強く願っております。
次に,発表の2点目ですが,「HIROSHIMA FOOD HEROES CHALLENG」の採択者決定についてであります。県ではG7広島サミットを契機に,県の多彩な食資産を,多様な主体と磨き上げて,その魅力を発信する,「おいしい!広島」プロジェクトを推進しているところでありますが,その一環として,2月から広島県産の農水産物を使い,自由な発想で新しい料理や商品を生み出すチャレンジを支援するプログラムであります「HIROSHIMA FOOD HEROES CHALLENG」の参加者を募集して,このたび14者を採択いたしました。今回採択された取組の一部をご紹介しますと,広島県産のお酒と,かんきつ類などを使った広島県産オリジナルクラフトカクテルの開発や,広島菜入りちりめん昆布という,これ〔は〕名前だけ聞くと,和食で使われるようなイメージが強い食材を洋食利用向けに改良するプロジェクトなど,本県の食資産〔を〕磨き上げて,新たな魅力として発信されることが期待される内容となっております。県では,採択された取組につきまして,一部費用を支援する他,県内外に新たな食の魅力として認知が広がるよう,イベントなど,さまざまな機会を活用したプロモーション支援を行います。完成した磨き上げた食のお披露目会は,6月を予定しておりますので,それまでの,食のヒーローたちのチャレンジ過程も応援していただければと思います。また広島の食を磨き上げる新たなチャレンジャーの募集を4月7日から行いますので奮ってご応募いただければと思います。県ではこうした取組を通じまして県内のさまざまな場所で,県産食材を活用して,〔県産食材を〕活用した多彩な料理や,商品が供給されることによって,国内外の人に,広島はおいしいという認知を高めたいと考えております。その結果として広島の食資産を求めて,広島を訪れる人が増え,県産食材の生産拡大につながっていくという好循環を生み出していきたいと考えているところでございます。発表項目は以上です。
(幹事社:朝日新聞)
これらの件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお,手話通訳者の方が通訳しやすいよう,質問ははっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。
(時事通信社)
時事通信社の岸本と申します。G7の「G7 Gymnastics Hiroshima」についてお伺いしますが,各国の体操選手が,平和を祈念することの意義と,あと,また,あらためてこのイベントに対する期待を含めて,お聞かせいただければと思います。
(答)
実際にG7の,日本の例をご覧いただけると分かると思うのですけども,著名な選手が来て,イベントを通じて,国内外に平和のメッセージを発信するというのは,大変意義深い。影響力のある方が,やはり広島に来ていただいて,被爆の実相を見て,それを踏まえてメッセージを発信していただくというのは,意義深いと思いますし,平和とスポーツというのはやはり密接な関係がありますので,そういう観点からのメッセージも意義深いのではないかと考えています。ごめんなさい,それから2点目〔の質問〕は何でしたか。
(時事通信社)
期待についてです。
(答)
そういうことを期待したいということです。
(広島テレビ)
広島テレビの村上です。ちょっとイベント,先ほど〔発表のあった〕「G7 Gymnastics Hiroshima」のイベントについて,どこまで言えるかあれなのですが,教えてほしいのですが,これは,開催する場所は広島修道大学ひろしま協創中学高校で開かれて,ここで,何をするのでしょうか。ここで,体操選手たちがその体操を披露したりとか,そういうことをされるということでしょうか。
(答)
そうです。
(広島テレビ)
これは,在校生向けに披露すると〔いうことでしょうか〕。
(答)
これは在校生向けということではなくて,もちろん,場所をお借りするので,ひろしま協創中学高校には配慮することとなると思いますけれども,その他県内の体操をやってるような,小中高校生の〔児童,生徒や〕,体操選手〔といった〕そういう子どもたちを招待するという方向だと伺っています。
(広島テレビ)
わかりました。29日に,子どもたちのこの交流会で披露するということですね。
(答)
そうです。
(広島テレビ)
わかりました。ありがとうございます。
(日本農業新聞)
日本農業新聞の西野と申します。よろしくお願いいたします。すいません,「HIROSHIMA FOOD HEROES CHALLENG」についてお聞きしたいのですけども,2月上旬に「おいしい!広島」プロジェクトが始動して,今回その採択者が選ばれたということで,いよいよ始動し始めた印象を受けるのですけども,この14者の中で,何か農家,農業経営体であったり,農家の方がいると思うのですけども,あらためて,この方々たちに今後の展開で期待してる部分ではどこら辺になりますでしょうか。
(答)
まずこの県内の農水産物を活用してそれを磨き上げた食というのを,県内のさまざまなところで,それを提供していくと〔いうことです〕。県外から来られた,県内の皆さんも含めてなのですけども,実際にそれを食べていただいて体験していただいて,広島〔は〕おいしい,というイメージを持っていただけるようにつなげていきたいと考えています。それで,まず使うレストランが増えるということは,県産食材の利用が増えるということになりますけども,それがまた生産の拡大につながっていきますし,それがまた最終的には生産者の所得の向上につながり,農林水産業の活性化に繋がると,そういったこのいいサイクルです,それが描けるようにしたいなと思っています。
(日本農業新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:朝日新聞)
続いて幹事社質問に入ります。4月の,今日4日,5日に東京都内で第2回国際賢人会議が開かれています。昨年12月に広島で開かれた第1回会議では,座長の白石隆・熊本県立大学理事長が閉会後の記者会見で,2026年にある核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて提言をまとめる方針を明らかにしました。ロシアがベラルーシに戦術核を配備する方針を示し,核の脅威が高まる国際情勢を踏まえて,今回の第2回会議で湯崎知事が期待する成果を伺います。
(答)
今回の第2回会議で,〔会見室外の騒音について〕大丈夫ですか。12月の会議以降,この核兵器をめぐる国際情勢というのは一層厳しくなっていると認識しているところでありますが,そういう中で,G7広島サミットの直前に開催される今回の会議では,サミットの各国首脳による,核兵器のない平和な世界の実現に向けた,力強いメッセージに繋がるように,被爆地の切実な思いを胸に,議論を深めていただきたいと考えているところであります。また2026年のNPT運用検討会議に向けて提言をまとめるということでありますので,国際社会が一致団結して,具体的な核軍縮・不拡散が進展していくような議論になるということを期待したいと思います。引き続き,岸田総理のリーダーシップのもとで,国際賢人会議,それからG7広島サミットを契機として,核兵器廃絶に向けた,国際的な機運が再び盛り上がって,重要なことは,それは自主的に進展していくことだと思いますので,期待したいと思います。本県としても,この核兵器のない平和な世界の実現に向けて,さまざまな機会を活用して,国際社会への働きかけを進めていきたいと考えております。
(幹事社:朝日新聞)
この件について質問がある者をお願いします。では一般質問に移ります。他に質問がある者はお願いします。
(中国新聞)
中国新聞の平田です。よろしくお願いします。社会福祉法人サンフェニックスに関連する質問なのですが,先日,厚生労働省の課長会議,主管課長会議の方で,サンフェニックスと見られる事案について,不適切,適切とは言い難い対応があったと検証結果をまとめられておりまして,その中で〔公認〕会計士の同行が,日程調整がうまくいかなくて出来なかったとか,文書指摘がなかった,文書指摘もしなかったとか,さまざまな課題が指摘されているのですけども,〔令和5年4月〕1日付けで所管が広島県から兵庫県に移ったということも確認は出来てるのですが,この指摘,国の指摘について,受け止め等,国と県としての今後の対応をちょっと教えていただきたいと思います。
(答)
国の指摘は,重要な指摘だとも考えていまして,我々としてはもちろん真摯に受け止める必要があると考えています。この指摘を受けてというか,そもそもこのサンフェニックスの事案が発生した後で,我々としても,どういう改善が必要かということを考えていまして,まさに今回指摘があったような,この〔公認〕会計士だとかあるいは社労士との〔連携,つまり〕,そういった専門家に,きちんと,監査のプロセス,一連のプロセスにおいて,連携をしっかりと図って,その専門家の御意見を伺っていくということを,改善策として,取り組むこととしておりますので,まさにその指摘と合致したような対応を,きちんと,重要なことは実際にそれを実行するということだと思いますので,実行していきたいと考えているところです。
(中国新聞)
もう1件,これに関して,特別監査の結果など詳細な内容などは,公表しておられないのですが,検証結果のまとめの中でも,情報公開に基づいては積極的に閲覧を可能としておくようにという文言もありまして,利用者の立場に立った質の高いサービスを提供することを目的としているということもあるので,今後,県としても,この監査の内容などを,公開していくのに,公表の方針の見直しなどは検討していかれる考えはないでしょうか。
(答)
この点については,法律上の義務になっていないというところもあり,一方で,法人の名誉だとか社会的信用との関係ということもあるので,そのバランスを考えていかなければいけないということだと理解しています。そういう中で,今のところ,公表の予定はないというのが現在の考え方です。
(中国新聞)
わかりました,ありがとうございます。
(幹事社:朝日新聞)
他に質問〔は〕あるでしょうか。
(日本経済新聞)
日経新聞の阿部と申します。よろしくお願いします。中国電力に,経〔済〕産〔業〕省からカルテル問題で命令が下ったのですけれども,広島県,官公庁の入札での不正というのは広島県内分〔は〕含まれてないということであるのですが,当時,不当に高い金額,もしくは値下げしない金額の電力を,広島県も払っていた可能性もありますし,また可能性もあるということで,広島県として何か中国電力に説明を求めたりでしたりとか,今後指名停止を考えるとかそういう御検討はされていらっしゃいますでしょうか。
(答)
この公正取引委員会の命令の詳細の内容については,確認しているところでありますので,その確認した内容を踏まえた上で,法律の専門家にも相談をしながら,対応を検討していきたいと考えているところです。
(日本経済新聞)
ありがとうございます。ということは今,中国電力は,まだ詳細については取消訴訟もあるのでということで明らかにしていないが,それが明らかになってから,県としては対応やさらなる事実確認を進めるというそういう理解でよろしいですね。
(答)
中国電力さんには,やはり,この電力という公益サービスの提供者としての,この説明責任というのでしょうか,それがあると思いますので,それをしっかりと,お願いしたいと,それで信頼回復を図っていただきたいと思っているのですが,そういう流れの中で,事実関係なども確認をしながら,考えていきたいと思っています。
(日本経済新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:朝日新聞)
他に質問がある社はお願いします。〔質問が〕ないようですのでこれで知事会見を終わります。次回の定例会見は4月11日10時30分からを予定しています。ありがとうございました。
(資料)G7広島サミットを応援するスポーツイベントの開催について (PDFファイル)(681KB)
(資料)「HIROSHIMA FOOD HEROES CHALLENGE」採択事業者の決定について (PDFファイル)(1.46MB)
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