記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。
会見日:令和5年6月20日(火曜日)
(1)災害への備えについて
(2)「DX実践道場」の入門者の募集開始について
(3)平成30年7月豪雨災害からの復興の歩みについて
(4)新型コロナウイルス感染症について
(5)高速5号線について
(6)G7広島サミットについて
(7)太田川治水ダムについて
(8)知事の海外訪問について
(幹事社:NHK)
幹事社のNHKです。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず知事からの冒頭発言が1件ありますのでお願いいたします。
災害の備えについて、一言申し上げたいと思います。現在、本県は梅雨の真っただ中、今日は、お天気もよいのですけれども、今月2日には台風2号や梅雨前線の影響によって、四国、近畿東部、東海地方で線状降水帯が発生し、各地で記録的な大雨となりました。県内では、幸いにも大きな被害はなかったのですが、前線が予想よりも南側を通過したためでありまして、予報どおりであれば、県内でも災害が発生してもおかしくないような状況だったと考えています。近年、「数十年に1度」や「これまで経験したことのない」大雨といったような災害が全国各地で発生しています。本年でも、平成30年7月豪雨、それから令和3年8月の大雨による災害が発生したということは、記憶に新しいところかと思いますが、今後も災害がいつ起きても不思議ではないと考えています。災害から命を守るために最も大切なことは、やはり適切に避難行動をとっていただくということです。市町から避難情報が発令された場合には、〔マイクの音声が切れたため中断〕ためらわずに早めの避難をお願いいたします。県民の皆さまにおかれては、日頃からお住まいの地域のハザードマップなどで、災害危険箇所を確認した上で、避難のタイミングや、複数の避難先などをあらかじめ決めておいていただくなど、適切に避難できるように備えを行ってください。県ではこうした災害への備えをまとめて行うことができるマイタイムラインの取組を推進しているところです。県民の皆さまには、ご家族などで話し合って、マイタイムラインを作成していただきまして、いざというときは、地域で声をかけ合って、早めの避難を実践していただくようお願いいたします。
(幹事社:NHK)
この件について質問ある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお、手話通訳者の方が通訳しやすいよう、質問は、はっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。
(RCC)
RCCの寺岡と申します。備えの呼びかけのところで、マイクがあれになった〔マイクが切れて音声が撮れなかった〕部分もあるので、非常に恐縮なのですけれど、「今後いつ起きてもおかしくない」のくだりぐらいから、マイクが不調になってしまったので、もう一度読み直していただいてもよろしいでしょうか。ごめんなさい。
(答)
それでは、あらためてですけれども、本県でも平成30年7月豪雨あるいは令和3年8月の大雨による災害が発生しておりまして、今後も災害がいつ起きても不思議ではありません。災害から命を守るために最も大切なことは、適切に避難行動をとっていただくことであります。市町から避難情報が発令された場合には、ためらわずに早めの避難をお願いします。県民の皆さまにおかれては、日頃からお住まいの地域のハザードマップなどで、災害危険箇所を確認した上で、避難のタイミングや、複数の避難先など、あらかじめ決めておいていただくなど、適切に避難できるよう備えを行ってください。県ではこうした災害への備えをまとめて行うことができるマイタイムラインの取組を推進しています。県民の皆さまには、ご家族などで話し合っていただきまして、マイタイムラインを作成していただいて、いざというときは、地域で声をかけ合って、早めの避難を実践していただくようお願いいたします。
(幹事社:NHK)
この件に質問がある社はいらっしゃいますでしょうか。では次に、知事からの発表が1件ありますので、お願いします。
それでは、「DX実践道場」の入門者の募集開始についてでございます。今回、「DX実践道場」を行いますが、令和4年11月に策定した「広島県DX加速プラン」に基づきまして、民間事業者によるDX実践を後押しするため、今年度から実施するものでございます。その中身ですけれども、県内の中小・小規模事業者が抱える課題について、デジタル技術やデータを活用して解決するため、課題整理から取組の実践までを一気通貫で伴走支援するものです。具体的には、勤怠管理や人事労務といったバックオフィス系の業務や、お問合せ対応や窓口受付といったフロントオフィス系の業務などにおける課題解決に向けて、8月からITツールや補助金活用などの各種勉強会を開催いたします。加えまして、ITコンサルタントなどの専門家が、参加事業者の課題整理や実行計画の策定、ITツールの導入に向けた支援など、DXの実践に向けた伴走支援を行います。また、対象者につきましては、特に業種や分野を問わず、DXにまだ取り組めていない事業者はもちろん、DXの更なるステップアップにチャレンジしたい事業者の方に積極的にご参加いただきたいと考えています。本日から、入門者、〔DXの実践〕道場のため、入門者〔としています〕けれど、参加者の募集を開始しますので、積極的にご紹介いただければと思います。〔これは〕メディアの皆さんへのお願いです。さらに、DX実践道場のキックオフイベントを行います。7月11日、「経営者向けのセミナー」を行います。DXを実践するためには、経営者が、デジタル技術やデータの利活用を理解して、リーダーシップを発揮することが重要かと思います。このため、今回のセミナーでは、サイボウズの青野さんと、FAプロダクツの天野さんのお2人を登壇者としてお迎えいたしまして、講演やパネルディスカッションを行って、経営者の役割や社員の巻き込み方などをお伝えいたします。こちらについても、本日から参加者の募集を開始いたします。県では、こうした取組を通じまして、DXに取り組む民間事業者を拡大し、全県的なDXの推進を図ってまいりたいと考えております。私から以上です。
(幹事社:NHK)
この件について、質問がある社は、お願いします。〔他の質問は〕大丈夫でしょうか。
(幹事社:NHK)
続いて、幹事社質問に入ります。来月6日で、西日本豪雨の発生から5年となります。多くの地域で復興が進んだ一方で、県内には、今も途上の地域や、土砂災害の懸念がある箇所が多くあります。5年を迎えるに当たっての知事の受け止めと、これまでの歩み、今後の県内の災害対策について、所感をお聞かせください。
(答)
平成30年7月豪雨から間もなく5年を迎えるわけですけれども、災害関連死を含めて、152名の尊い命が失われて、さらに、なお、5名の行方不明者もおられるという状況でありまして、まずは、この豪雨災害によって犠牲となられた方々に対して、心より哀悼の意を捧げますとともに、被災者の皆さまにはお見舞いを申し上げます。また、西日本豪雨の後も全国で、毎年のように浸水や土砂災害による被害が発生しております。いつまた広島県で大規模な災害が起こらないとも限らない状況です。5年という節目を迎えるに当たりまして、引き続き、災害への備えに、万全を尽くしていかなければならないと、あらためて強く感じております。復旧復興の進捗状況につきましては、災害の発生から5年を経過する中で、国や市町を始めとして、多くの皆さまのご支援に支えられて、着実に進展しているものと考えております。例えば、ピーク時には、1350世帯ありましたみなし仮設住宅などの仮住居への入居者ですけれども、今年2月には全て解消しておりまして、こういった形で多くの指標で達成すべき水準に到達しているというところです。一方で、土木や農林の災害復旧事業は、入札不調などの影響や、平成30年度以降にも災害が頻発するなどといったこともありまして、工事の着手に遅れが生じていましたけれども、工期の短縮や、省力化に資する工法の積極的な活用や、業者や技能労働者の確保などに取り組んでいただいた結果、今年度中に全て完了するという見込みになっております。被災前よりもさらによい状態に県全体を押し上げるように取り組んでおりまして、再度災害の防止を図るためのインフラ施設の強靱化や、県民一人一人の適切な避難行動を促す「『みんなで減災』県民総ぐるみ運動」の強化、また災害拠点病院をはじめとした医療施設や、県内企業における、いわゆるBCP〔事業継続計画〕の策定の促進など、さまざまな分野で、具体的な対策が進んでおります。引き続き、ハード・ソフト一体となった総合的な防災・減災対策に取り組みまして、将来にわたって、災害に対して強くまた安全安心に暮らせるまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
(幹事社:NHK)
この件について質問がある社はありますでしょうか。
(毎日新聞)
毎日新聞社の安と申します。西日本豪雨災害の件について、1点質問がございます。全国で土木技術者が減少を続ける中で、広島県においても土木技術者の減少が課題になっているかと思います。また、いつ、こうした西日本豪雨のような大きな災害が発生するかわからない中で、土木技術者の減少によって復旧にさらに遅れが生じることは懸念されると思うのですが、この件についてはどういった対応などを考えていらっしゃるのでしょうか。
(答)
2面あると思うのですけれども、民間の工事事業者さんにおける技術者の話と、県庁あるいは市町の土木技術者の確保、この両方に課題があると思います。工事事業者さんのことについては、これはなかなか災害など、どうしてもピーク〔が重なること〕になってしまうので、確保が大変ということになるのですけれども、この〔災害復旧〕工事に入っていただく業者のエリアの拡大や他県からも来ていただく〔など〕、そういった対応を〔平成〕30年豪雨の際にも行っていますし、その時にかなり確保が大変だったので、今後は最初からそういったこと〔エリアの拡大など〕が必要だということも念頭に置きながら、復旧計画を作っていくということが必要だと思います。ちなみに確保のためのコスト増については、見積りにコスト増を反映させるという形で、〔コストの〕上積みをして対応していますので、そういったこと〔見積もりのコスト増〕も今後やっていく必要があるだろうと思います。それから、県庁や市町の土木技術者確保についても、やはり大きな災害で通常よりもかなりの人数が必要になってくるような場合には、他県からの融通〔派遣〕を受けておりまして、これは協定もありますし、まずは中国5県からお願いするということもありますし、規模が非常に大きい場合には、全国知事会で調整して、派遣していただくということを行っています。一方で、長期的に見て全体の数の確保ということがやはり課題ですし、特に市町においては、確保できる人数も限られていて、人材育成にも課題があるので、そういったことについては、人材を共有していくというような考え方も含めて、今後検討していく必要があると考えています。
(毎日新聞)
ありがとうございました。
(幹事社:NHK)
他に〔質問は〕ありますでしょうか。NHKからすいません、知事のおっしゃられたことの中で、土木・農林分野の復興の関係なのですけど、今年度中に全て完了する見込みとおっしゃられたと思うのですけれど、土木・農林分野の復興事業自体が今年度中に全て完了するということで〔よろしいでしょうか。〕
(答)
はい。
(幹事社:NHK)
わかりました。ありがとうございます。土木・農林分野は、具体的には農地整備とかそういったようなものになるのですか。
(答)
農地の復旧が、結構遅れていましたけれども、これについても完成するということになると思いますし、土木については、砂防〔など〕いろんなものがありますけれども、そういったものがほぼ完了するという見込みであります。
(幹事社:NHK)
ありがとうございます。では、一般質問に移ります。他に質問がある社はお願いいたします。
(毎日新聞)
毎日新聞の中村と申します。新型コロナの関係なのですけれども、5類移行後の今の感染状況について、少し今、微増傾向にあるかなと思うのですが、知事のご認識をお伺いしたいです。
(答)
まさに今、おっしゃったとおりで、比較的低位で安定していますけれども、微増しているという状況です。直近で言うと、6月5日から11日までの数値で、定点観測をしているところで433人〔正しくは、443人〕です。医療機関当たりでいうと3.92〔人〕になっています。従来の全患者数に引き戻して考えると、今年の2月中旬ぐらいの水準でありまして、これは感染拡大が終息しかけていたタイミングだと思いますけれども、当時は2月13日から19日の人口10万人の新規報告者数が1,472人、ごめんなさい〔、1,472人ではなく〕147.2人というぐらいのレベル、1日当たり大体600人程度の感染者と同じぐらいのレベルだと推定しています。現在の、定点報告数は、全国と比べるとやや低い、全国5.11〔人〕で、広島県が3.92〔人〕なので、やや低いのですけれども、緩やかな増加傾向にはあるということで、今後の感染動向は注視する必要があると思っています。そういう意味では、引き続き、手洗いや換気といった基本的な感染対策に取り組んでいただければと思いますし、65歳以上の高齢者あるいは基礎疾患のある方は、5月からワクチン、春のワクチン接種を行っていますので、接種もご検討いただければと思っております。
(中国新聞)
中国新聞の伊藤と申します。違う質問で申し訳ないのですが、高速5号〔線〕について伺いたいのですけれども、先日、施工管理委員会が開かれました。事実上のゴーサインが出たと思うのですけれども、知事としての受け止め、所感を伺いたいなと思います。
(答)
先週金曜日に、施工管理委員会がご指摘のように開催されまして、隆起が生じた原因やあるいは、その対策案について、大体妥当であるというご意見をいただいているところです。今後、公社として、住民説明会を開催して、内容について丁寧に説明を行った上で、掘削を再開したいと考えているところであります。引き続き、住民の皆さんの安全・安心ということを第一に置きながら、地表面の変位の抑制などの対策をとりつつ、慎重に掘削作業を進めていきたいと考えているところです。
(中国新聞)
追加で質問なのですけれども、住民の方々、複数の方々ですけれども、騒音振動や住宅の被害の申告等も公社に相談されていらっしゃいますが、その点については、知事としてどのようにお考えでしょうか。
(答)
工事に伴う建物の不具合や騒音などの振動の影響について、申出をいろいろいただいておりまして、引き続き、こういった影響については、丁寧に対応していくということが必要かと考えています。実際に建物などの不具合が生じたところは、公社で状況をもちろん確認した上で、工事との因果関係が否定出来ないといったようなものについては、応急措置を講じるといったようなことをやっていると認識しています。やや厄介なのが、騒音とか振動の問題でして、これは公社が、今マシーンの直上のお宅を個別に訪問して、この掘削に伴う振動や騒音の感じ方の聞き取りを行う、あるいは不安に感じられる方は、掘削の時間帯に休息できるような、ホテルやマンスリーマンションといったような個別の生活状況に応じた仮の施設を提供するといったような対応を努めていますが、そうはいっても、ずっと続くものなので、やはり影響が大きいかなと思っていまして、引き続き、住民の皆さまのご不信だとかご不安を可能な限り、払拭できるように、住民の皆さんのニーズに沿った提案を考えていくといったことで、丁寧な対応をしていきたいと考えています。
(中国新聞)
最後の質問なのですけれども、先日の施工管理委員会と、住民意見表明の場の間で、住民の皆さんが理事長さんに発言を求められたのですけれども、理事長さんが「被害を認識しておりません」と発言されたのですが、今後多分事後調査等でいろいろと被害の状況を確認されるというお考えだと思うのですけれども、そういった発言が出たことで、住民がかなり不信感を抱いていらっしゃるのですけれども、出資者の県として、公社にどういった姿勢で臨んでもらいたいかということがありますでしょうか。
(答)
恐らく、何か言い回しなど、全部〔やりとりを〕聞いてないので、よくわからないのですけれども、当然、熊谷理事長もこういった被害といいますか、影響が出ているということは認識されていると思います。対応についても、認識されていると思うのですけれども、それが例えば、何て言いますか、受け止め方とか、言い方とかの相違で、そういうふうに言われているのかなと思います。そういう意味で誤解なのだろう、やりとりの誤解なのだろうと思っていますが、そういったことも含めて、住民の皆さんの不信を呼ばないように、丁寧な対応をしていくことを心がけていただきたいと思います。
(中国新聞)
ありがとうございました。
(HTV)
広島テレビの門脇です。広島サミットから1か月が経ちましたけれども、知事が何か変化を感じていらっしゃる点であるとか、今後期待している点があれば教えてください。
(答)
まずは、無事〔G7広島サミットが〕終わったことを皆さんにあらためてお礼申し上げたいと思っていますけれども、その後、やはりいろんなところで、少なくとも広島では、いろんな形で、サミットの話題が取り上げられて、皆さん、メディアでも出てきますし、口の端にも上ってくるといったような状況が続いているかと思います。まだ、そういう意味でサミットの余韻が広島には、強く残っていると思いますし、観光客についても、〔平和記念〕資料館も一時すごい行列〔になっていた状況〕は、少しずつ解消されているかもしれませんが、全般的に〔観光客が〕やはり多くなっていると聞いていますので、今後、このサミットで生まれたいろんな機運、平和についての機運もそうですし、あるいは広島の魅力の発信という機運についてもそうですけれど、これをうまく持続するように取組をしていければと思っているところです。
(HTV)
ありがとうございます。関連なのですけれども、サミットに伴う経済効果について、県としていつ頃までにまとめたいとか、その辺のお考えはいかがでしょうか。
(答)
これ〔経済効果のまとめ〕は、若干時間がかかると思っていまして、秋頃〔にとりまとめる〕感じになると思います。
(HTV)
ありがとうございます。
(RCC)
RCCの寺岡と申します。サミットに関連してなのですけれども、平和に対する機運というところも、今言及があったと思うのですけれども、やはり、広島ビジョンであるとかで、核廃絶に向かったのかどうか疑問に思っている方々もいらっしゃるのは事実だと思うのですけれども、核兵器に関していうと、やはり新しい安全保障の提言など、そういったところも必要になってくると思います。それで今、広島でHOPe〔において、〕いろいろとやっていると思うのですけれども、どうやって今後、核廃絶に向けての機運、どう絡んでいくか、どう提言していくかというところも所感があればお聞かせください。
(答)
まずやはりNPTといった機会もありますので、そういった機会を通じて国際社会に核兵器廃絶の必要性とか重要性とか、そのためのステップといったような〔こと、また〕、今、ポストSDGsの話もしていますし、あるいは新しい安全保障の考え方ということも検討していますので、そういったことを展開していくということがあると思っています。HOPeとしては、今申し上げたように、来年に、「サミットフォーザフューチャー」という国連の会議があって、ここで、事実上、ポストSDGsの、ゴールについての議論がいろいろ始まるといったことになると思いますので、そこ〔「サミットフォーザフューチャー」〕に向けて、核兵器廃絶、持続可能性との関連づけということをさらに進めていきたいと思いますし、それから核兵器のない世界、ないしは核抑止に依存しない新しい安全保障の考え方ということについても、引き続き、研究プロジェクトを進めていますので、そういった成果をしっかりとアピールしていきたいと考えています。国も、〔広島〕ビジョンの中で、核戦力データについての透明性の向上やあるいはFMCT〔核兵器用核分裂性物質生産禁止条約〕の交渉やあるいはCTBT〔包括的核実験禁止条約〕の早期発効も記述されていますので、今、FMCT〔核兵器用核分裂性物質生産禁止条約〕については、フレンズ会合のようなことを開催するということも言われていますので、そういったステップを着実に進めていただきたいと考えています。
(記者)
フリーランス記者の宮崎と申します。関連でお聞きします。広島への注目もいろんな意味で、高まっている中で、今年も平和記念式典が開かれるということですが、その場において県知事も従来どおり知事挨拶という形でメッセージを発せられるかと思います。広島ビジョンにおいては、核抑止を肯定するような考え方が示されたという理解もあるのですけれども、知事はこの間、一貫して、核抑止の問題を解決しなければ核廃絶はないというようなことを私どもの取材でもおっしゃっていただいていました。今年の知事のメッセージは、こういった中で、広島からの訴えとして、どういったところに力点を置いたメッセージを発せられようと今、考えておられますでしょうか。
(答)
すみません、なかなか先取りして、申し上げにくいのですけれど、今考えています。まだ考え中といいますか、まだ下書きも出来ていないので、今は何とも言えないのですけど、ただやはりG7サミットもあったので、それを受けてどうするのかということ等は言っていきたいかなと思っています。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社:NHK)
この他は大丈夫でしょうか。
(中国新聞)
中国新聞の平田と申します。先日、中国地方整備局が河川整備計画の中に、新たなダムを安芸太田町に〔建設する〕ということで、原案を出されたのですが、これに対する知事の受け止めと、会議の中で〔話が〕あったのが生態系への影響や、住民生活への影響、そういったところが懸念される声が出たのですけれども、それについて、どういったご意見があるかお聞かせ願えますでしょうか。
(答)
まず、太田川水系の治水対策は、非常に重要な課題で、特に防御している対象が、広島市、大部分が広島市になっており、経済的にも社会的には非常に大きな影響があるところですから、県民の安全安心を確保するためには非常に重要な課題だと認識しています。それをどうやって実現するのかということについて、今議論がなされているわけですけれども、これは、まさに生態系の問題あるいは住民の皆さんの生活への影響とか、そういったことも含めて、しっかりと押さえた上で、また住民の皆さんの理解も図った上で、どういった対応をするのかということが早期に決定して、治水の安全度の向上を図っていくということが重要なことだと考えています。
(中国新聞)
それはダムの建設自体は、一つの選択肢であるというお考えであるということでしょうか。
(答)
もちろん、選択肢だから、いくつかの〔課題が〕挙げられていて、今は国交省としては、それ〔新しくダムを建設すること〕が既存ダムとの組合せで、有力な案となっていると理解しています。
(中国新聞)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社:NHK)
最後の質問としたいと思いますが、他に〔質問は〕大丈夫でしょうか。
(中国新聞)
中国新聞の河野と申します。先週のことについてお聞きできればと思いまして、基本的にずっと1週間、「公務なし」と知事往来にもなっていました。1日〔のみ〕英国出張〔と知事往来に掲載され〕、研究機関との会談も入っていました。先週、英国に行かれていたのであれば、どのようなことをされていて、どのような成果があって、またもう一つ、英国に行かれていたのであれば、出張費用は県費負担だったのかどうかお聞きできればと思います。
(答)
先週は政務でイギリスに行く用務がありまして、〔イギリスに〕行ってきたのですが、そこであわせて、先ほど申し上げた、核抑止に頼らない、安全保障の在り方を考える研究について、相談するために、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)に行って、所長と話したところです。所長は、ヒッペルさんと言うのですけれども、フォン・ヒッペルさんの〔呼称の〕方がよいのかな〔と思いますが〕、あとは、ウクライナ情勢あるいは核兵器をめぐるロシア・中国の動き、サミットのことについて、意見交換を行いまして、所長からは、ウクライナ情勢を受けて、ヨーロッパの国々の関心が、どうすれば、ロシアや中国を核兵器はもとより、軍縮の国際的な枠組みに引き込めるかという点になっていると話しております。新しい国際情勢の中で、厳しい調整になっているわけですけれども、大変難しい課題ですが、核抑止によらない安全保障の在り方を考えるということについて、極めて重要なことだと、先方〔フォン・ヒッペル所長〕もご賛同もいただきまして、県の取組としては、時機を得たものでもあるので、研究所としても、ぜひ協力したいということで、研究事業への協力を約束していただいたというところです。〔また、〕費用については、元々、政務で行く予定だったので、これ〔訪問費用〕は折半となっています。
(中国新聞)
政務でどういうことされていたかということは、公表されないということでしょうか。
(答)
それは申し上げる必要がありますか、別に申し上げてもよいのですけれど。
(中国新聞)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社:NHK)
これで定例会見を終わります。次回の定例会見は、7月11日火曜日の13時30分からを予定しています。ありがとうございました。
(資料)「DX実践道場」の入門者の募集開始について (PDFファイル)(321KB)
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