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知事記者会見(令和5年7月11日)

印刷用ページを表示する掲載日2023年7月11日

 

​ 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和5年7月11日(火曜日)

発言項目

〔動画〕

(1)ひろしまラウンドテーブル2023の開催について

(2)#CranesForOurFutureキャンペーンの実施について

(3)「新」動物愛護センターについて

(4)医療的ケア児への支援について

(5)「ひろしまLED照明器具購入応援」キャンペーンについて

質問項目

(6)県内のマイナンバーカードの状況や知事の受け止めについて

(7)産業廃棄物最終処分場(三原市)の設置許可について

(8)広島ドラゴンフライズの新B1参入に向けて県の協力方針について

(9)産業廃棄物最終処分場(三原市)の設置許可について

(10)新型コロナウイルス感染症について

(11)産業廃棄物最終処分場(三原市)の設置許可について

(12)旧広島陸軍被服支廠に関する取組の状況について

(13)産業廃棄物最終処分場(三原市)の設置許可について

会見録

(幹事社:山陽新聞)
 幹事社の山陽新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は14時15分を予定しています。ご協力をお願いします。まず知事からの発言項目が5件ありますのでお願いいたします。

ひろしまラウンドテーブル2023の開催について

 今日は発表項目が多いのですけれども、まず1点目「ひろしまラウンドテーブル2023」の開催についてです。県、へいわ創造機構ひろしまHOPeは、各国の外務大臣経験者や世界の第一線で活躍する研究者による核軍縮・核軍備管理に焦点を当てた多国間協議の場として「ひろしまラウンドテーブル」を毎年開催しております。今回10回目を迎えますけれども、対面参加は4年ぶりに復活いたしまして、7月18日・19日の二日間の日程で行います。今年の会議では「核戦争の危機を越えて」ということを全体のテーマといたしまして、現在の核兵器使用のリスクの高まりを踏まえて、核兵器の削減と将来の廃絶につながる現実的なアプローチなどについて、議論していただきまして、会議の成果を議長声明として取りまとめる予定としております。議長声明は、7月末からウィーンで予定されております第11回核兵器不拡散条約運用検討会議の第1回準備委員会の開催前の可能な限り早いタイミングで、日本政府を含めた全ての締約国に送付いたしまして、会議の進展に向けた具体的な貢献を要望してまいりたいと考えています。またウィーンでは、核兵器国の軍縮会議代表や、NPTや核兵器禁止条約の締約国会議の議長等への訪問を計画しておりまして、こうした機会に、関係者に手交して、核兵器廃絶への具体的な取組を要望するという予定としております。

#CranesForOurFutureキャンペーンの実施について

 続けて、発表項目2点目です。#CranesForOurFutureキャンペーンについてです。3年目になるのですけれども、「未来へのおりづるキャンペーン」〔について〕、G7サミットの開催によって、世界中に高まった核兵器のない平和な世界を目指す機運をさらに高めていこうということで、どなたでも気軽に参加できるようになっています。参加の方法は、まず、折り鶴を折っていただいて、写真とか動画を撮っていただきます。それにハッシュタグをつけてSNSに投稿するということでありまして、ぜひその上で、ご家族やご友人にも参加を呼びかけていただきたいと思っております。これまでもこのキャンペーンには、国連機関や、様々な国の駐日大使館からもご協力をいただいております。そしてグテーレス国連事務総長や、ペリー元アメリカ国防長官、それから、現広島東洋カープの新井監督、あるいはオノヨーコさんなど、各界の著名人の皆さま、そして多くの市民、県民の皆さまにご協力をいただいているところであります。今年も広島・長崎の平和記念式典が開催される〔8月〕6日と〔8月〕9日、これを挟んで8月の4日から9日にかけて、世界中から投稿いただければと思っております。折り鶴に平和の思いを込めてシェアしていただければと思います。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

「新」動物愛護センターについて

 それから、次に「新」動物愛護センターについてでございます。来月から、広島県動物愛護センターが移転いたします。広島空港や中央森林公園など、日常的に人が集まるエリアで新たにオープンします。本県は収容された犬猫の譲渡の促進が課題となっておりまして、新しい動物愛護センターは、この課題への対応に必要な機能を中心に整備を進めてきました。新しい動物愛護センターの基本コンセプトは、「譲渡促進のための施設」、それから「命について学ぶ施設」、「人が集まる施設」という3つでありまして、動物愛護教育を通じて、「命の大切さ」を発信していきたいと思っております。また、これまで土日祝日が休館だったのですが、これを改めまして、人が集まるよう、土日祝日も開館して、多くの楽しいイベントを開催したいと思っております。週末には民間事業者、動物愛護団体、ボランティアの皆さまなどと協働して、犬猫の譲渡会、あるいはしつけ方教室といった、動物を大切にする、動物愛護の視点に特化したイベントを行ってまいりたいと考えております。また設備も、譲渡用の展示室や、ふれあい室を設けまして、譲渡予定の犬猫と、ご家庭での暮らしをイメージしながら、触れ合う時間を過ごしていただくことができるようになってまいります。報道機関向けのお披露目会を、明日7月12日に開催いたしますので、新しいセンターの魅力に触れていただければと思いますし、このオープンを宣伝していただけると大変ありがたいなと思っております。それから開庁を記念して8月5日土曜日にオープニングイベントも開催をいたします。トークショーや、盲導犬のデモンストレーション、譲渡会、盛りだくさんの内容となっていますので、県民の皆さまにはぜひ、気軽に遊びに来ていただいて、新しいセンターを体験していただきたいと思っております。県としては引き続き、「人と動物の調和のとれた共生社会」の実現に向けまして、行政で〔取り組む〕だけでなく、民間とも連携して、多くの県民の皆さまに、動物愛護について関心と理解を深めていただけるように、一層取り組んでまいりたいと考えております。

医療的ケア児への支援について

 4点目です。医療的ケア児への支援についてです。医療的ケア児はご承知のとおり、日常的に人工呼吸器を使って呼吸を管理するとか、あるいは、たん吸引といったようなケアが必要な子供たち、そういった医療的ケア児とそのご家族の皆さんも支援する、広島県医療的ケア児支援センターを7月31日から開所いたします。当センターは、東広島市の県立障害者リハビリテーションセンター内に設けまして、4名体制で相談などに応じるということになります。当センターが担う業務といたしましては、まずは、医療的ケア児やそのご家族からの幅広いご相談を受け止めまして、市町や関係機関と連携して対応を進めてまいります。センターの電話番号は、082-425-1506、受付は祝祭日、年末年始を除く月曜から金曜までの9時から17時までとなっております。医療的ケア児に関するご不明な点などが気軽にご相談いただければと思います。また、障害福祉やサービスなどの有用な情報を積極的に発信するとともに、市町のサポートや人材育成にも取り組むこととしております。当センターの運営改修を契機としまして、市町や関係機関と連携して、医療的ケア児や家族に対する支援を強化することで、県内どこにいても必要な支援が受けられ、地域で暮らしやすい環境を整えてまいりたいと考えております。

「ひろしまLED照明器具購入応援」キャンペーンについて

 最後5点目です。「広島LED照明器具購入応援」キャンペーンについてです。温室効果ガス削減に向けまして、県民の皆さま一人一人ができることとして、省エネ家電への切り替えがございます。その中でも家庭における消費電力の1割から2割を、照明器具が占めておりまして、この照明器具をLEDに更新することによって、CO2削減効果が高いものが見込まれております。電気代は1台当たり年間3,000円程度節約もされます。いずれも、大きな効果ということが期待できるわけですが、県では家庭における照明器具のLED化を後押しするために、購入金額の最大半額、上限1万円のポイントなどで還元するキャンペーンを8月下旬から開催をいたします。還元総額が1億5,000万円となっておりまして、1件1万円といたしますと、1万5,000件になるということです。来週〔7月〕19日から、キャンペーンに参加いただける県内実店舗の募集を開始いたします。対象店舗の詳細は資料にお示しのサイトで順次、情報を更新していきますので、県民の皆さまには、照明器具のLED化をきっかけに、省エネ効果を実感していただくことを通じて、省エネ家電のさらなる導入を検討していただければと思っております。こういう形で身近なところから、温暖化対策に取り組んでいただければと思っております。私からの発表項目は以上です。

(幹事社:山陽新聞)
 ありがとうございます。これらの件について質問がある社は挙手をして、社名を名乗ってからお願いします。なお、手話通訳者の方が通訳しやすいよう、質問は、はっきりとおっしゃっていただくようお願いします。いかがでしょうか。

県内のマイナンバーカードの状況や知事の受け止めについて

(幹事社:山陽新聞)
 (質問が)ないようなので続いて、幹事社質問に入ります。マイナンバーカードの県内の状況についてお尋ねします。他人の住民票が誤発行されたり、別の人の保険情報が紐付けられたりするなど、マイナンバーカードに関するトラブルが全国で相次いでいます。現時点で県が把握されている県内のトラブルの件数や内容などをお教えください。また、県内のマイナンバーカードの普及率などの情報もあわせて教えてください。県としても、これまでマイナンバーカード普及推進に向けて取り組んできたことと思います。相次ぐトラブルに対する知事の受け止め、そして今後のマイナンバーカード普及に当たっての取組の姿勢についてお聞かせください。

(答)
 まず、トラブルの件数や内容ですけれども、県が把握している県内の事例としましては、公金受取窓口の他人口座情報への誤登録が1件、それからマイナポイントの他人への誤付与が4件、マイナンバーカードの写真の取り違えが1件、それからマイナンバーカードの誤交付が1件発生しています。これまでマイナンバーカードの交付は、令和5年4月末現在で74.5%、これはこの時点で全国7位となっています。そして、このトラブルへの受け止めですけれども、マイナンバーカードそのものは、デジタル社会の実現のために必要なツールだと考えていますけれども、こういった事態が続くと、マイナンバーカードの普及や制度そのものについて、やはり国民の信頼を失いかねないようなことかなと思っております。国においては「マイナンバー情報総点検本部」を設置されましたけれども、今年の秋を目途に、マイナポータルでつなぐ情報を有する全ての制度などについて、紐付けの正確性の確保に向けた総点検を実施すると表明されていますので、我々もこれまで全国知事会を通じて、「マイナンバーカードの安全・安定的な運用に向けた緊急提言」なども行いまして、さらに総点検の実施に当たっては、作業工程や内容などについて、早期に明示をしてほしいという緊急提言を7月6日に出していますが、国に対しては早急の対応をお願いしたいと思います。県といたしましては、マイナンバーカードの普及は行政手続のオンライン化にもつながるということで、県民の皆さまの利便性の向上や行政の効率化に資するというものだと思っておりまして、この度のマイナンバーの総点検への協力を通じて、信頼の回復、それからさらなる普及に向けて、引き続き、市町と協力しながら取り組んでいきたいと考えているところです。

(幹事社:山陽新聞)
 ありがとうございます。この件について質問がある社はお願いします。特に〔質問は〕ないでしょうか。私から1点、県内でわかればよいのですけれども、最近、マイナンバーを返納されている方も多いという話があると思うのですが、県内でどのぐらい〔返納が〕出ているということが、もしわかれば教えてください。

(答)
 〔返納の〕全体は集計したものがなく、各市町に確認をしないとわからないというところですので、各市町に聞いていただいたら〔返納数が〕分かると思います。

(幹事社:山陽新聞)
 ありがとうございます。では、一般質問に移ります。他に質問がある社はお願いします。

産業廃棄物最終処分場(三原市)の設置許可について

(中国新聞)
 中国新聞の永山です。三原市本郷町の産業廃棄物の最終処分場の関係でお伺いします。先日、広島地裁が、広島県の設置許可を取り消す判決をしました。まず、この判決についての受け止めと、控訴するかどうか、その辺り、現段階でどのように考えていらっしゃるのかお聞かせください。

(答)
 県の主張が認められなかったということは残念に思っておりまして、これは大変厳しい判決だと受け止めております。判決では、この許可基準の審査の過程で、看過しがたい、過誤や欠落があったとされていますけれども、県としては、法令にのっとって適正に審査をしたものと現時点では考えております。控訴期限が〔7月〕18日火曜日となっていますので、現在、弁護士と整理しているところです。

(中国新聞)
 1点よろしいでしょうか。6月26日に、処分場の浸透水のBODが基準を超えていたということで、業者側に通知されていると思います。ただ、速やかに稼働を停止するように、県も指導していると思うのですけれども、この土曜日〔7月8日〕にも、実際、廃棄物の搬入があったという情報が住民からも寄せられていて、県も把握されているのではないかと思います。その辺り、県として、事実確認、どのように確認しているのかということと、これ〔廃棄物の搬入〕に対する行政処分をしていくのかどうか、その辺りのお考えをお聞かせください。

(答)
 土曜日に、住民の皆さまから連絡がありましたので、連絡や情報提供がありましたので、直ちに、実地に立入検査をしまして、〔廃棄物が〕搬入されていたと確認しました。〔そして、〕搬入の停止を直ちに指導したところです。やはり搬入を停止する必要がある中で、搬入を再開したということは遺憾に思っておりまして、廃棄物処理法にのっとって適正に対応したいと考えております。

(中国新聞)
 追加ですみません。適正に対応したいということですけれども、それはつまり、行政処分を考えているということでよろしいでしょうか。

(答)
 ちょっと内容の具体的なことについては、今は、コメントを差し控えさせていただきます。何らかの対応をするというところで、また、お知らせをしたいと思います。

(中国新聞)
 時期的な目途はありますでしょうか。

(答)
 そんなに引き延ばすつもりはありません。

(幹事社:山陽新聞)
 他に〔質問〕ありますか。

広島ドラゴンフライズの新B1参入に向けて県の協力方針について

(読売新聞)
 読売新聞広島総局の北瀬です。よろしくお願いします。今日の10時から正午にかけて、県のスポーツ審議会が開かれまして、その中で「広島ドラゴンフライズのホーム戦の会場として、県立総合体育館を暫定的ですが新B1のシーズンから使ってもよいよ」という方針案が示されたそうなのですが、そのことについて、県知事としてのご意見や思いを言っていただけたらなと思います。

(答)
 先ほど審議会も開催されたばかりで、結果までは全部聞いているわけではないのですけれども、ご意見を踏まえて正式決定していきたいと考えていますので、今、結論について、申し上げるのはどうかなと思っています。

(読売新聞)
 多分、正式決定は、最終的に県知事として、この体育館を使ってもよい、ないしは使ってはいけないという判断については、もうしばらく時間がかかりますというニュアンスでしょうか。

(答)
 いや、もうしばらくと言いますか、そんなに引き延ばしてもしょうがないので、今日の審議会のご意見も、いくつか出ていますから、それを整理した上で決定したいと思っています。

(幹事社:山陽新聞)
 他に質問ございますか。

産業廃棄物最終処分場(三原市)の設置許可について

(毎日新聞)
 毎日新聞です。先ほどの産廃処理場の件にまた戻るのですけれども、今、知事は〔7月〕8日にも、〔搬入停止の指導を行ったにもかかわらず、〕搬入を確認したということでしたけれども、これは何ゆえ、どうして〔搬入停止に係る〕行政指導以降〔搬入を行ったのか〕、JAB側の言い分は、どういう言い分なのですか。何を搬入したのか、どうして搬入したのか。

(答)
 言い分といいますか、彼らは、「もう〔搬入〕してよいと思った」ということなのですけれども、「いや、それ〔搬入〕は適切ではないですよ」ということで、再度、搬入の停止を指導したということです。

(毎日新聞)
 向こう(JAB)がしてよいと思ったとは先月29日の段階で、行政指導として、産廃の搬入を停止するようにと言っていたことを理解していなかったと〔いうことでしょうか〕。

(答)
 いや、理解されていたと思うのですけれど、彼らは彼らとして、何らかの対応をした等、そういうようなことがあると思いますが、先方の組合がこう考えていたとは、私が述べるのはあまり適切ではないと思うので、なぜ、先方がそう考えたかということについては、先方に聞いた方がよいかなと思っています。とにかく、理由はともかく、まだ原因や対策、県としても当然、これで〔搬入して〕よいということでもないので、〔搬入を〕停止してくださいと指導しているところです。

新型コロナウイルス感染症について

(RCC)
 RCCの平田です。新型コロナについてですけれども、県センターのデータでも、徐々に患者が増えているという状況で、現場の医療機関でも、入院患者さんが徐々に増え始めているといった状況のようですが、今後、病床の確保など、その辺り、県としての今後の方針について、教えていただけますでしょうか。

(答)
 まず、感染の状況でいうと、7月2日までの1週間の数字になりますけれども、定点機関〔の報告数〕で6.88となっていまして、大体換算すると、去年の10月中旬ぐらいの水準かなと思っています。1日当たり、1,000人ぐらいの患者数です。当時で言えば、10万人当たり〔人口10万人対新規報告者数〕では250ぐらいの水準ですが、ただ、正確にコンバージョン〔比較〕できるわけではないので、大体の感じというぐらいですけれど、それぐらいです。入院については、今、増加はしているのですが、直ちにひっ迫するというような状況でもありませんし、確保病床の使用率は、まだマニュアル〔の数値に〕も届かないというぐらいのレベルですので、すぐに何か対策が必要ということではありません。ただ今後、総合的に、医療のひっ迫状況が見られるというような場合には、機を逸することなく、対策を講じていきたいと考えています。その対策の中身についても、〔医療ひっ迫の〕原因が何なのかということにもよるので、例えば、変異株で〔従来と〕性質が違う、あるいは感染が急拡大、とにかく増えているから〔医療ひっ迫につながっているのか〕ということなのか、あるいは病床が不足しているのかとか、いろいろ変わるので、その時の状況を見て対応したいと思っています。今のところは、いわゆるXBBが多いだろうと考えていること、これ〔XBB〕について、従来株との性質の違いは、感染しやすい、よく言われますが、免疫を透過しやすいというようなことがあるかもしれませんが、その症状等については、大きな差異が認められているわけではないと理解しています。

(RCC)
 わかりました。ありがとうございます。

(朝日新聞)
 朝日新聞の黒田といいます。今の質問に関連してなのですが、新型コロナが今後どういった数値になってきた場合、どういった対応をされるというようなご検討で考えてらっしゃることはございますでしょうか。

(答)
 一つはやはり、急速に拡大するという状況が見られると、やはり注意喚起などはしていく必要があると思っています。あとはその病床のひっ迫具合ですけれども、今、基本的な考えとしては、確保病床があって、それから、一応これまでのコロナの中での確保病床のレベルもあり、そこは皆さん経験がある程度あるということなのですけど、そういうことも念頭に置きながら、しっかりと病床確保できるようにしていきたいと思っています。最終的には非常にひっ迫するということになったら、当初の方針の中に組み込まれていますけれども、県としても、病床の調整に介入していくことを念頭には置いています。

(朝日新聞)
 つまりは5類移行前の病床の対応とほとんど変わらずやっていかれるということでしょうか。

(答)
 いや、5類移行前は、全部、入院調整を行政がしていました。今はやっていないです。それがどこまで行けるかというところは、少しやってみないとわからないところがあるのですが、例えば、今ですけど、基本的にクリニックや外来が入院調整をするのですけれども、それが余りにも時間がかかるなど、結果、患者さんが適切に入院できないといったような状況が起きれば、少し前のようなやり方に巻き戻すことを考えていく必要があるかもしれないということです。それまでと言いますか、そうならないようにしたいと思いますし、医療機関の間でも、もちろん調整はできるので、できるだけそういう方向で進めたいと思っていますが、どうしようもない場合には、〔県が〕関与していくということかと思います。

産業廃棄物最終処分場(三原市)の設置許可について

(朝日新聞)
 もう一つ、先ほども出ていた本郷処分場の関係なのですけれども、今回、一度地裁の判決が出た段階でありますが、手続き的なところで、どうだったのかというところがあり、同様の施設、同様な手続きを経ている施設等に関して、今後、どういった対応をされていくとか、検討されていくことがありましたら、お願いします。

(答)
 いや、一連の手続きがどうということではなくて、この案件の特定のことについて指摘を受けているので、まず〔今回の〕評価をしているところですけれども、我々としては、適切な対応といいますか、基準にのっとって、適切に進めていると考えていますが、裁判所の判決も踏まえて、どう対応するかということを今検討しているところです。

旧広島陸軍被服支廠に関する取組の状況について

(中国新聞)
 中国新聞の河野と申します。旧陸軍被服支廠についてお聞きします。財務大臣から、文化財指定をしたい、そして予算要求してほしいという方針が示されて、文化財として補助金が出て、安全対策ができるのではないかという見通しが出てきました。これについての知事の受け止めと今後の対応をお願いします。

(答)
 これは、報道が先行していまして、我々に何か正式に話があるなど、連絡があったというものではないです。今後も関係省庁と連携を図りながら、この財政支援について、調整を進めていきたいと考えているのですが、いずれにしても、これまで、6月の施策提案で関係省庁にも要望しましたし、総理にも要望したというような働きかけが、実を結んできているのかなという印象は持っています。

(中国新聞)
 実際に、そういうこと(国が文化財指定をしたい)が出たということで、県として1号棟から3号棟を所有していますけれども、文化財として申請をするというお考えはございますでしょうか。

(答)
 もともと文化財申請のために、調査をしてきているので、いずれかのタイミングでは、もちろん、文化財の申請はしていきたいと思っています。

(中国新聞)
 確認ですが、4号棟が国の所有ということになっています。1号棟から4号棟セットで申請するのか、それとも1から3号棟だけで申請するのか、その辺のお考えいかがでしょうか。

(答)
 国で、4号棟の調査も行われると理解していますので、我々としては、それ〔4号棟の調査〕が円滑に行われるように調整していきたいと思っています。手続的に、〔4号棟は〕国の所有なので、国としてやっていただけるのかなとは思うのですが、そこも含めて、調整を図るということだと思います。

(中国新聞)
 そうなると、多少国の調査などで、文化財の調査に時間がかかることも予想されるのですが、当面の安全対策は、今年度から実施していくという方針は示されています。安全対策の見通しについて、いつ頃着工できるのか、その辺の見通しは、知事の今のお考えはいかがでしょうか。

(答)
 まだわからないといいますか、財源調整を今まさにしているところなので、そういう中で、報道されているような話が出てきているわけです。これ〔財源調整〕がどう最終的に推移をしていくのかということをまず早く固める必要があると思っていまして、その上で、手続を進めていくということになろうかと思います。

(中国新聞)
 今のところ、見通しはまだ立っていないということでしょうか。

(答)
 明確な見通しというところまでは持てていないです。ただ安全上の問題もあるので、できるだけ早く〔財源の〕調整を国と進めていきたいと思っています。

(幹事社:山陽新聞)
 他に〔質問は〕ございますか。

​産業廃棄物最終処分場(三原市)の設置許可について

(TSS)
 TSSの若木です。また産廃処分場に戻って恐縮なのですけれど、あらためて判決については厳しい判決であったということですが、それに前後する形で、先月の水質基準、性質調査で、基準値を超える汚水が確認されたという結果もありまして、今日夕方には竹原市長・三原市長も要望書を持ってくるということで伺っているのですが、あらためて、こうして住民の不信や不安が高まっていることについての知事の受け止めと今後の対応について伺います。

(答)
 まず、排水のBODが基準を超えていたということは、これは当然住民の皆さんも、不安に思われることだと思いますし、そもそも法令として、基準値〔を〕超えているということで、是正していかなければいけないというものです。したがって、きちんとこれは、是正していただいて、BODが基準内に収まるようにしていただくことが必要だと思います。そもそもの設置許可については、これは今、係争中のことなので、なかなか申し上げにくいですが、繰り返しなりますけど、我々は、基準にのっとって、法定受託事務でもあるので、それに基づいて、対応してきたということです。どうしても、こういった施設については、周辺の住民の皆さまは、なかなか不安を全て取り除くということは難しいのですけれども、判決も踏まえて、対応する中で、住民の皆さまにもしっかりとわかりやすいようにご説明していきたいと思っています。

(幹事社:山陽新聞)
 他〔の質問〕はございますか。〔質問は〕ないようですので、これで知事定例会見を終わります。次回の定例会見は別途お知らせします。ありがとうございました。

ダウンロード​

(資料)ひろしまラウンドテーブル2023の開催について (PDFファイル)(570KB)

(資料)#CranesForOurFutureキャンペーンの実施について (PDFファイル)(719KB)

(資料)「新」動物愛護センターについて (PDFファイル)(420KB)

(資料)医療的ケア児への支援について (PDFファイル)(239KB)

(資料)「ひろしまLED照明器具購入応援」キャンペーンについて (PDFファイル)(516KB)

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