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知事記者会見(令和5年12月26日)

印刷用ページを表示する掲載日2023年12月26日

​ 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和5年12月26日(火曜日)

冒頭発言

〔動画〕

(1)渇水への懸念について

発表項目

(2)東広島市域における工業用水道の整備について

質問項目

(3)東広島市域における工業用水道の整備について

(4)1年を振り返って

(5)サッカースタジアムについて

(6)政治と金を巡る問題について

(7)JR芸備線に係る広島市、安芸高田市、三次市の意見聴取回答について

会見録

(幹事社:中国新聞)
 幹事社の中国新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は11時を予定しております。ご協力をお願いします。まず知事の冒頭発言が1点ありますのでお願いします。

渇水への懸念について

 私から、冒頭〔発言として〕渇水の懸念についてお話させていただきたいと思います。7月中旬以降、少雨によりまして、生活用水であるとか工業用水などに利用するための水を溜めておりますダムの貯水量が、多くのダムで平年よりも大きく下回ってる状況です。江の川水系では、貯水量率が少なくなったことによりまして、11月2日から取水制限が実施されています。また、小瀬川水系におきましても、三つのダムの合計貯水量が近く規定値を下回る見込みでありますので、明日12月27日から取水制限を実施することが決定されているところでございます。さらに、今後の降雨の状況によっては、芦田川水系においても、貯水量の規定値を下回った日の翌日から取水制限の開始が予定されています。本県では明日12月27日の小瀬川水系の取水制限開始に合わせまして、渇水連絡会から、渇水警戒本部に移行して、関係部局と連携して、節水の呼びかけなど、引き続き実施してまいります。当面、県民の皆さまがお使いになる生活用水などへ大きな影響が生じるということはない見込みでありますけれども、インフルエンザ等感染症の予防のため、手洗いなどの対策はしっかりと行っていただいた上で、「シャワーの水はこまめに止める」「食器を洗うときに水を流したままにしない」「洗濯の回数を減らしてまとめて洗う」といった節水を心がけていただきまして、限りある水資源を大切に使っていただきますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。冒頭〔発言〕は以上であります。

(幹事社:中国新聞)
 この件について質問がある社は、挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお、手話通訳が通訳しやすいように質問ははっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。〔質問がないようなので、〕次に、知事から発表が1件ありますので、お願いします。

東広島市域における工業用水道の整備について

 「東広島市域における工業用水道の整備について」であります。本来は広島県水道広域連合企業団の企業長の話なのですが、この場をお借りして、1点発表をさせていただきたいと思います。東広島市域での工業用水の利用に関しましては、マイクロン社をはじめとする企業から、工業用水のニーズが高くなっている状況にあります。こういった状況を踏まえまして水道企業団として、新たに工業用水道施設を整備することといたしました。なお、工業用水道の整備に対する支援拡充につきまして、国へ要望してきたところ、内閣府におきまして、「地域産業構造転換インフラ整備推進交付金」というのが創設されまして、このたびの施設整備にあたって、国の財政支援が受けられることとなりました。具体的には、太田川を水源といたしまして、広島水道用水供給事業の管路などの施設を共同利用して、東広島市まで送水して、その後、地図をお配りしてるのですかね、〔資料の〕赤い線があると思うのですが、そこで示した新たに整備する配水管などを使って工業用水を給水をするというものであります。給水開始は令和9年度から予定しておりまして、1日当たり2万6000立方メートルの給水を想定しています。水道企業団としては、本県産業の発展を支えるインフラであります工業用水事業を着実に進めるということは、本県における投資の促進、また雇用機会の創出につながるものと受け止めております。引き続き、工業用水を取り巻く環境変化に対応するとともに、県の産業振興に貢献していくという観点から、企業ニーズに応じた供給が可能となるように、国や県と連携しながら、産業活動に必要となる水を安定的かつ計画的に供給できるよう取り組んでまいりたいと考えておるところであります。発表項目は以上です。

(幹事社:中国新聞)
 この件について質問がある社はお願いします。

(中国新聞)
 中国新聞の長久です。よろしくお願いします。既存の用水供給事業との共同事業の施設にするということですけれども、なぜこういう手法にしたのか理由部分を教えて下さい。

(答)
 基本的には、まず水の供給量が確保できるかということと、それに当たってのコストの問題の観点から、この方法が適切であろうということで判断したところであります。

(中国新聞)
 共同の利用になるということで、例えば、既存の一般世帯への水道料金とか、そういったところに今後影響があるのかないのかその辺り伺っても〔よろしいでしょうか〕。

(答)
 影響はありません。工業用水は工場用水会計で計算してまいりますので、独立採算になってますから、それは別々になってまいります。

(中国新聞)
 吉川工業団地に給水する既存の工業用水が、既に上限に達していて、頭打ちの状態が続いてます。完成して給水開始するまではどういった対応になっていきますでしょうか。

(答)
 取り急ぎ、今回、今後のマイクロンの給水の拡大については、新しい工業用水で対応するのですけれども、令和9年以前に、水が必要だという企業の皆さまについては、上水での給水をお願いすることになろうかと思います。

(中国新聞)
 マイクロン社についてはあくまで、新たな事業で対応するという〔ことでしょうか〕。

(答)
 そうなると思います。

(中国新聞)
 その間の拡大には対応可能なのかなと思ったのですけど〔いかがでしょうか〕。

(答)
 そこに必要な部分は、上水で供給していくということです。

(中国新聞)
 政府の交付金なのですけれども、対象になる広島県のプロジェクトの中に、工業用水のほかに道路整備も入ってるのですけれど、これはどのような計画になりますでしょうか。

(答)
 令和6年度に実施予定のか所としては、一般国道375号線とそれから一般県道吉川西条線、主要地方道馬木八本松線の一部を想定してまして、ちょっと今頭の中で、どこかとなかなか想像つきにくいかもしれませんけれども、周辺の大きな幹線〔道路〕へのアクセス等の改良といったものであります。

(中国新聞)
 わかりました。

(日刊工業新聞)
 日刊工業新聞です。工事時期が令和5年度からになってるのですけれども、着工はいつのご予定なのでしょう。

(答)
 どの着工でしょうか。水道〔でしょうか〕。

(日刊工業新聞)
 水道、工業用水〔です〕。

(答)
 工業用水の着工ですか。

(日刊工業新聞)
 工事期間が令和5年度からになってるので、整備期間が〔令和5年度からということ〕です。もうじき、着工するのかと思いまして〔質問しました〕。

(答)
 工事期間と言いますか、設計を今年度中に始めて、工事は令和6年度からということになろうかと思います。

(日刊工業新聞)
 わかりました。ありがとうございました。

1年を振り返って

(幹事社:中国新聞)
 続いて幹事社質問に移ります。2点あって1点目です。今年も残すところ僅かになりました。今年一年の県政を振り返って感想や印象に残っていることがございますでしょうか。また、今年世相を漢字一文字で表現する今年の漢字には、「税」という字が選ばれましたが、今年一年の県政を振り返って漢字一字で表すとしたら、知事はどんな文字を連想されますでしょうか。あわせて来年に向けての抱負も伺います。

(答)
 まず、ちょっと時系列的に言うと、やはり今年の年初は、〔新型〕コロナウイルスがまだ大きな課題でありまして、年初はかなり感染も大きくて、厳しい状況だったのですが、5月に5類へ引下げになりまして、行動制限も緩和されて、社会全体が開放感を取り戻していったというような年であったかなと思っています。その一方で、ウクライナの情勢もあって、あるいは円安もありまして、原油価格あるいは物価の高騰といった状況があって、県民生活だとか本県経済に大きな影響もあったかなと思っております。これに対しては、切れ目のない物価高騰対策を講じてきたわけですが、そういう流れの中で、何といっても、5月にG7サミットが開催されたというのが、1番大きな出来事だったのではないかなと思います。〔それ〕で、サミットの後、経済的には比較的堅調に推移しているというところで、経済全体の足元では、緩やかに回復しているといったような、これまでの近年の中では、比較的強い経済状況になってまして、賃金も物価高騰に追いついてないのですけれども、上がりつつあるというところかと思います。そういう意味では、灯りが少し見えてきてるのかなと思っています。〔それ〕で、その灯りの一つには、特にやっぱりコロナの間に苦しんでいた飲食あるいは宿泊事業者を中心として、サービス業の回復があったと思います。ただ、引き続き、所得あるいは給与の上昇も一律なわけではないですから、物価高で苦しい皆さんもいらっしゃって、そういうところに注視が必要な状況と思っています。そこで、今年の漢字ということになりますけれども、今年の漢字は、書かなくてよいのですよね、今回、書くというのはなかったです。今年の漢字は、「頂(いただき)」、頂点の「頂」かなと思います。今日ちょうど、御社〔中国新聞〕にも載ってましたけれども、県民の皆さんが、今年の1番印象に残っているイベントは何かというのは、やっぱりサミットでした。サミットもあらゆる面で、非常に大きなインパクトがあったのではないかなと思います。そういう意味で今年の漢字はこれ〔頂〕に尽きるのかなと思っています。サミット自体、平和のメッセージ、首脳の皆さんの内面にも深く刻み込まれたものがあったのではないかなと思いますし、また広島が誇る自然であるとか食であるとか、いろんな魅力が国内外のメディアを通じて、世界にも発信されたということがあったと思います。我々としては、こういった広島のプレゼンス〔存在感〕が高まっているというチャンスを捉えて、広島ブランドの価値向上に取り組んで県政の発展につなげていきたいと考えているところですが、そういう意味も含めてこの「頂」かなと〔思いました〕。あとはこの来年の漢字も、カープにしても、サンフレッチェにしても、「頂」になってくれると嬉しいなという思いも込めているところであります。来年の抱負というところでいうと、まず、足元で先ほど申し上げたように、物価高騰がまだ続いてますから、これにしっかりと対応していく必要があると考えているのと同時に、我々ができることが限られてはいるのですけれども、所得と経済の、所得とインフレの好循環です。これがどう推移するかという一つの大きな転換点になると思いますので、様々なパートナーシップ宣言あるいはリスキリングだとか、そういったようなことも含めて、我々〔が〕後押しして、好循環が実現するように、力を入れてまいりたいと思っておりますし、そういった面も含めて、いよいよポストコロナの経済の発展的回復の本格的な展開になってきますし、県として、ずっと目指しております「欲張りなライフスタイルの実現」というのも、その中で、しっかりと進めていく必要があろうかと思っております。特に、安心の土台になっていく医療の面で、ご承知のとおり、高度医療・人材育成拠点基本計画がありますので、これを具体化に向けて取り組んでいきたいと思いますし、先ほども申し上げた広島のプレゼンス〔存在感〕の高まりの中で、広島のブランド価値の向上というのも、しっかり取り組んでいきたいと思っております。さらにはポストコロナの経済に向けて、「広島ユニコーン10」といったようなスタートアップ、経済の確立、構築、そういったことも全般的に言うと、生産性の高い分野に、経済をシフトしていくといったような取組になると思いますけれども、それをしっかりと進めていきたいと考えています。最終的には、「安心・誇り・挑戦 ひろしまビジョン」が掲げる目標の目指す姿の実現に向けて、着実に推進していく年にしていきたいと思っています。

(幹事社:中国新聞)
 ありがとうございます。この件について質問がある社はお願いします。

サッカースタジアムについて

(幹事社:中国新聞)
 〔質問がないようなので〕それでは、幹事社質問の2問目に移ります。サッカースタジアムがまもなく完成します。開業は来年2月に予定されていますが、どのようなスタジアムにしたいと考えていますか。そのために広島県でどのような役割を果たしていきたいか、お考えを聞かせてください。

(答)
 サッカースタジアムは、広島市と広島商工会議所、またサンフレッチェ広島それから広島県サッカー協会といった多くの皆さんと連携しながら、取り組んできたものでありますし、多くのサポーターあるいは経済会の皆さまからも、たくさん寄附をいただいておりまして、非常に多くの皆さんの思いがこもったスタジアムであるかと思っています。これは国内の中でも、例を見ないというか世界的に見ても例を見ないのではないかと思いますけれども、まちなかスタジアムでありまして、この好立地を生かして、スタジアムと広場が一体となった新たなにぎわいの拠点を生み出していくということが求められるのかなと思っております。それを通じて、年間を通じた、県内外から幅広く皆さんが集っていただけるようなそういうことができるところだと思います。それ〔サッカースタジアム〕がまた県内各地を訪れるようなきっかけになって、それがまた県内全体の活性化であるとか、中枢拠点性の向上に効果を期待していくと、そういうものになるのかなと思います。加えて、ひろしまゲートパークも、〔令和5年〕3月に、オープンしていまして、さらには広島城で、商業施設だとか多目的広場の整備というのも進められてると〔ころです〕。こういうふうにいろんな施設が今できつつある中で、それが相乗効果を発揮して、年間を通じたにぎわいを生み出していくと、これが必要だと思います。〔それ〕で、もう少し広い目で見て、平和公園から、旧市民球場跡地のゲートパークそれから、〔サッカー〕スタジアムそれから広島城の紙屋町周辺、全体大きな周遊ルートになって、都心全体にこの効果を広げていくというか拡大していくといったようなことが重要だと思っています。開業した後、イベントをやったり、あるいはテナント運営したり、サンフレッチェが指定管理者になるわけですけれども、そういったサンフレッチェあるいは関係の皆さん、中央公園の管理もあります、広場の管理もありますので、そういった関係者の皆さんに、にぎわいづくりにしっかりと取り組んでいただくということが重要だと思いますし、県としても、それ〔サッカースタジアム〕が県全体の活性化につながるように、連携して取り組んでいくということかと考えているところです。

(幹事社:中国新聞)
 ありがとうございます。この件について質問がある社はお願いします。

(中国新聞)
 中国新聞の荒木と申します。よろしくお願いいたします。過去に遡って質問させていただきます。県・市がかつて作っていた〔サッカー〕スタジアム検討協議会というものがあって、2014年12月に旧広島市民球場跡地とみなと公園を並記した最終報告書をまとめて、その後、県と市が検討するという流れがありました。当時、知事としては、最終報告書を受けた段階で、どういうふうに受け止めてらっしゃったか改めてお願いします。

(答)
 2地点の報告があったというところですか。

(中国新聞)
 はい。

(答)
 これについては、それ〔最終報告書〕を受けて、我々〔としても〕いろんな検討課題もやっぱりあったわけでありまして、みなと公園の場合には、交通の課題です。これについても、引き続き、検討が必要だということで、調査もしないといけないということで、作業部会を開催したり、そういう検討を進めてきたというところであります。いずれにしても、サッカースタジアムが、いろんな側面で、まず、広島の活性化につながっていくということが必要ですし、多くの皆さんに訪れていただくということも必要だし、周辺へのいろんな影響ということもありますので、そういった観点から、さらに、ちょっと検討していかないといけないというところが報告を受けたところでの何といいますか、受け止めだったかなと思います。

(中国新聞)
 できれば、だいぶん昔の話なのですし、〔サッカー〕スタジアムもできましたし、私の趣旨としては、時間もたったので、もうちょっと率直なところも語れるならということで質問を改めてさせていただきますが、検討協議会が開かれていた当時から、やっぱり関係者の間では、みなと公園というのが出てきて、それでやっぱり県サイドがみなと公園をかなり推しているのだと伝え聞いてますし、今回取材してもやっぱり後半になって、〔県がみなと公園を〕推していたというところも聞いています。それと知事が実際に、サンフレッチェの社長とかにも、「みなと公園だったら推せるのだけれど」と検討協議会が開かれた時期にも、そういう会話をしたと、〔当時のサンフレッチェ〕社長は言っていましたけれど、別に、全然よいのですけど、知事としては、実際は、かなり、「みなと公園にできないものか」と思っていたように、私は受け止めてるのですけれど、もし、その辺を率直に、もう10年も経った話なので、今後のいろいろ、地域づくりの参考にもなるでしょうし、もし、その辺りの率直な思いを語っていただけるのであればよろしくお願いします。

(答)
 率直に言って、それ〔県がみなと公園を推していたこと〕は違います。サンフレッチェの社長は、当時誰でしたか。

(中国新聞)
 小谷野さん。小谷野さんが証言されました。

(答)
 小谷野さんに、そんな話をした覚えは全くないです。旧市民球場跡地と、それから、みなと公園という観点からいうと、1番やっぱり懸念があったのは、旧市民球場跡地〔では〕今のピースウイングを見ていただければ、わかると思うのですけれど、あの箱〔大きさ〕は旧市民球場跡地では入らないのです。それが本当にどうなるのかということが、やっぱり懸念事項で、そういう観点から、でも一方で、中心部に〔サッカースタジアムが〕欲しいという、そういう〔意見〕もあ〔りました〕。要するに、それぞれプロコン〔賛否〕があるということではないですか。なので、それを受けて、検討しようということだったと思うのです。なので、みなと公園の場合には、そういう制約はないと〔いうことでしたが〕、他方で、交通の問題というのがあって、どうするんだというところを、検討していくという段階だったので、みなと公園ではそこ〔サッカースタジアムの建設〕を検討するという意味では、それ〔交通の問題〕がクリアされれば、みなと公園になったかもしれませんけれども、その結論が出る前に、また、情勢が変わってきたわけですから、正直言って、どっちになるかというのは、まだわからないといったような状況だったのかなと思います。

(中国新聞)
 小谷野さんは一例で出しただけなのですけれども、私もいろいろ県議会や広島市とかいろんな方に取材して、みなと公園は県がかなり推していたというのは、共通して、皆さんおっしゃっていたので、小谷野さんの名誉もあるので、一応伝えておきます。最終的には、県と市と商工会議所で協議する中で、みなと公園が優位だみたいなことで、発言されていたということですか。今までも表に出ていた話ですが。

(答)
 そうです。

(中国新聞)
 だいぶん私の取材した内容は、若干、もっと前に、県は〔みなと公園を〕推していたと取材では〔ありました〕。

(答)
 いや、県が〔推していた〕ということはないと思います。

(中国新聞)
 そうですか。わかりました。それと、もう一つだけ、サンフレッチェの久保会長が、みなと公園でどうかという流れで、ご存じのように、旧市民球場跡地の方がよいということで、みなと公園なら使わないといった記者会見、それが一つの分岐点となって最終的に中央公園に至るという流れもあったかと思うのですが、サンフレッチェの久保さんが言うに、試合する側は違うんだというふうに言われて、記者会見されて〔いましたが〕、当時、知事としてはどういう感じを含めてお持ちでいらっしゃったでしょうか。

(答)
 正直驚きました。正直驚きましたけれども、当時、いろんな皆さんから、いろんな意見があって、サッカー関係者ももちろんですけれども、県や市のスポーツの関係者もいろんな意見がありましたし、それは場所についても、いろんな意見が正直あったわけでありまして、まちづくりの専門家からやっぱりいろんな意見があったというところで、そういう中で、サンフレッチェの最終的な意見が〔記者会見と〕いう形で出てきて、それまでずっと議論していたわけですから、正直驚きました。

(中国新聞)
 感情的には、しこりというかそういうのも、何か生まれるぐらいな感じは正直なかったですか。

(答)
 しこりがあったら、今スタジアムができていないでしょう。

(中国新聞)
 そういう経緯を辿ったのですけれど、それで10年かかって〔サッカースタジアムができて〕本当によかったなと思うのですけれど、今後、地域づくり、ほかにもいろいろ知事も来年またいろんなことに取り組むとおっしゃいましたけれど、サッカースタジアムを通して、得られた知事なりの学びというか教訓というのがあれば、教えていただければありがたいと思います。

(答)
 学びとか教訓といいましても、ちょっとよくわからないのですが。

(中国新聞)
 最初に検討協議会では中央公園という提案は落ちていたのですけれど、県や市はみなと〔公園〕を求め、サンフレッチェは、旧市民球場跡地を求め、結局そのいずれも実現せずに、最終的には〔提案から〕落とされていた中央公園が出てきたという流れになって、今に至っているのですけれど、検討プロセスについて、知事〔は〕何か思うことはありますか。

(答)
 特にないです。

(中国新聞)
 ありがとうございます。

(幹事社:中国新聞)
 では一般質問に移ります。他に質問がある社はお願いします。

政治と金を巡る問題について

(日経新聞)
 日経新聞です。よろしくお願いします。県政と直接の関係ではないのですけれども、現在の自民党の派閥が政治資金規正法違反の疑いで、東京地検特捜部の捜査を受けています。広島県でも、近年大規模な買収事件も発生し、程度はわからないですが、県政にも、ある種の混乱をきたしたことは県民が記憶に新しいと思いますが、知事は、今回の自民党の政治資金問題についてどう見ていらっしゃいますでしょうか。

(答)
 今般の状況というのは、政治に対する信頼が大きく損なわれるような事態になってるのかなと受け止めておりまして、そういう状況ですから、関係者の皆さんで、しっかりと事実関係を明らかにして、国民の信頼回復に向けた取組に全力を尽くしていただきたいと思っています。

(幹事社:中国新聞)
 時間がなくなりましたので、最後の質問にしたいと思います。

JR芸備線に係る広島市、安芸高田市、三次市の意見聴取回答について

(山陽新聞)
 山陽新聞の平田です。芸備線の関係で、2点〔お願いします〕。〔12月〕15日までにも参加を要請していた3市から回答があり、広島市と三次市が参加で、安芸高田市が不参加という回答でした。こちらについての受け止めについてが1点目〔です〕。また、3市の回答を踏まえて、国は広島〔市〕と三次市をメンバーに加えて、再構築協議会を設けようとしております。設置された場合、どのような議論を行っていきたいか、改めてお願いします。

(答)
 これまで、沿線の各市に対しては、芸備線と沿線全体の活性化のために、全沿線市の連携のもとで、幅広い議論だとか、取組を行っていく必要があるのではないかということをお伝えしながら、再構築協議会について、制度あるいは国の補助だとかそういったようなことも含めて、意見交換してきたわけですけれども、今後、広島市と三次市が参加いただくということで、広域的な観点から、ローカル鉄道と沿線の活性化を含めた幅広い議論を行うことに賛同いただけたものだと認識しておりまして、これについては感謝したいと思います。安芸高田市としては、市長のお話だと思いますけども、広域的な取組を必要とする県の考えは一定程度理解できる一方で、安芸高田市そのものが要請区間になっていないということを踏まえて、参加しないということでありますので、これはそういうご判断なのかなと受け止めております。県としてはいずれにしても、広域的な観点から、芸備線と沿線地域の活性化を含めた幅広い議論が行われるように、いろんな関係者の皆さんと連携しながら、取り組んでいきたいと、再構築協議会においても取り組んでいきたいと考えているところです。

(幹事社:中国新聞)
 これで、知事定例会見を終わります。次回の定例会見は、1月16日火曜日の10時半からを予定しています。ありがとうございます。

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(資料)渇水の懸念について (PDFファイル)(718KB)

(資料)東広島市域における工業用水道の整備について (PDFファイル)(988KB)

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