記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。
会見日:令和6年1月30日(火曜日)
(1)新型コロナウイルス感染症の感染状況等について
(2)新型コロナウイルス感染症の感染状況等について
(3)芸備線に係る再構築協議会の設置について
(4)住民基本台帳人口移動報告の公表(総務省)について
(5)総理就任を祝う会について
(幹事社:時事通信)
幹事社の時事通信です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず知事から冒頭発言が1件ありますので、お願いします。
冒頭に、お配りした資料に沿いまして、新型コロナの流行状況についてご説明したいと思います。赤い折れ線グラフが、新型コロナの数ですけれども、定点あたりの報告数です。昨年末以降、拡大傾向に転じております。定点あたりの報告数の単純な比較で、どちらが感染拡大しているかというのは、なかなか、わからないのですけれども、去年の11月にインフルエンザの感染拡大が顕著になって以降、初めて〔新型コロナの〕定点あたりの報告数が、インフルエンザを上回ったという状況になっています。また、青いほうがインフルエンザなのですが、減少傾向に転じていたのですが、水準としては、まだ高いところにあるという中で、直近では、微増になっておりまして、新型コロナとインフルエンザの両方について、感染の拡大が懸念される状況だと考えています。次のページをご覧いただきまして、こうした中で、新型コロナの入院患者数は、直近で増加傾向が継続しています。〔新型〕コロナの入院は、5類〔感染症〕に移行してから県内の幅広い医療機関で対応していただいているので、直ちに医療が逼迫する状況にはないと考えていますけれども、県では、改めまして、各医療機関に積極的な患者の受入れを要請しているところであります。次のページをご覧いただきまして、何度かお話しさせていただいていますけれども、感染症に使用される薬の不足についてであります。全国的な規模で、せき止めあるいは痰をきる薬などの供給が不足しております。医療機関では必要と判断した患者へ最小日数分のみを処方したり、患者が集中した休日当番医では、薬の交付を断らざるを得ないような対応を行っております。薬局では、別の薬局から薬を融通してもらって調達したり、代替薬への変更のために、処方医に確認するといったような待ち時間が長くなるような状況になっています。県民の皆さまには、医療機関や薬局の対応に、ご理解、ご協力をお願いいたします。また、新型コロナの感染がさらに拡大していきますと、薬の不足が加速する恐れがございます。必要な人に必要な薬が届けられるように、感染対策へのご協力をお願いいたしたいと思います。最後に、県民の皆さまには、あらためて手洗い・換気といった基本的な感染対策への取組のご協力をお願いいたします。また、〔新型〕コロナワクチンについては、公費負担で接種できるのが、今年度いっぱいとなっております。今年度中の早めの接種の検討をお願いいたします。薬に関して心配がある場合には、薬局、薬剤師にご相談ください。発熱など症状が出た場合、受診に迷った際には、受診案内、相談ダイヤルがございますので、積極的に活用してください。〔問い合わせ〕番号は、こちらの資料に載っているとおりであります。今後さらに感染が拡大しますと、救急医療への負荷が増加する恐れもあります。救急車について、呼ぶかどうか迷うという場合には、#8000番「こどもの救急電話相談」や#7119「救急相談センター広島広域都市圏」を利用して、相談していただければと思います。冒頭〔発言〕は、以上でございます。
(幹事社:時事通信)
ありがとうございます。この件について質問がある者は挙手をして、社名を名乗ってからお願いいたします。なお、手話通訳者の方が通訳しやすいよう、質問をはっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。いかがでしょうか。
(NHK)
NHKの柳生です。今の〔新型〕コロナの感染について、2点ご質問ですが、1点目は事務的な質問になりますが、定点での感染者数なのですけれど、増加傾向にありますが、少し詳細に、例えば「何週連続増加している」とか、「先月の同時期と比べてどのぐらい」みたいな言い方ができましたら、情報ありますでしょうか。
(答)
〔新型〕コロナは去年の11月以降、10週連続での増加になっています。それと、すみません、もう一つの質問は、何でしたでしょうか。
(NHK)
1か月前と比べて何倍みたいなデータはありますか。
(答)
1か月前と比べては、ちょっとこのグラフから読み解くしか、今〔できないです〕、ごめんなさい。あと数字がもし〔必要であれば〕、担当から提供してください。
(NHK)
ありがとうございます。もう1点ですが、後段の呼びかけがございました薬の不足の件ですが、私自身も薬局で咳止めがもらえなくて、何軒か回った経験もあるのですけれど、最近、全国的にも〔薬不足が〕長引いている要素もありますが、知事として、薬の対策、特に咳止めの類いだと思いますが、何か対応の必要性とか、今後、考えていることなどあればお願いします。
(答)
全国的に、状況が悪化しているところなので、単県で何かできるということではないのですけれども、いろんな要素が絡んでいると思うのですが、後発薬のメーカーのいろんなコンプライアンスの問題とかも含めて起きていることだと思います。あるいは、薬のメーカーの収益構造あるいは保険の構造とか、いろんなことが影響して、現状のようになっていると思うのですが、これはやはり、根本的に、構造部分を国のほうでしっかりと見直していただきたいなと思っております。
(NHK)
ありがとうございます。
(幹事社:時事通信)
他にいかがでしょうか。
(RCC)
RCCの平田です。よろしくお願いします。この夏の〔新型コロナの〕流行を9波ということで、今現在の感染状況を10波の入り口ではないかという見方もありますけれども、知事のご見解をお願いいたします。
(答)
今やもう、何波ということはあまり意味がないと思っていまして、いずれにしても足元で、定点の患者の数が増えてますし、あと、もう一つの懸念は、入院患者が、一本調子で増えているので、そこは非常に懸念されるところだと思います。こういう状況なので、皆さん、日々の生活の中で、感染対策をしっかりしていただきたいということでありまして、これ以上の拡大の様子を見ると、過去の急拡大よりは緩やかな状態ではあるのですけれども、いずれにしても増えていることは間違いないので、先ほど申し上げたような感染対策〔について〕しっかりと基本的なところを押さえていただきたいなと思ってます。
(幹事社:時事通信)
他〔の質問は〕いかがでしょうか。
(毎日新聞)
毎日新聞の矢追です。ちょっと不勉強で申し訳ないのですけれど、インフルエンザは注意報の発令がされて警報も発令されたわけですけれども、〔新型〕コロナにおいては、そういう何か注意報みたいなことはないでしょうか。
(答)
注意報的なものは、発令いたしませんけれども、こういう形で増加しているということは、皆さんにお知らせして、感染対策のリマインドをしたいと思っています。極端にまた増えてくると、また考える必要があるかもしれません。
(毎日新聞)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社:時事通信)
他〔の質問は〕よろしいでしょうか。〔質問がないようなので、〕続いて、幹事社質問に入ります。時事通信の岸本から質問させていただきます。広島・岡山両県を走るJR芸備線の一部区間の再編を話し合う再構築協議会の設置が決まり、来月にも議論が始まると予想されています。知事は協議会の設置と協議の開始時期は、なるべく早期にしたほうが望ましいとお考えでしょうか。また、協議会設置から原則3年以内に結論を出すという国のスケジュール感については、十分な検証時間があるとお考えでしょうか。以上よろしくお願いいたします。
(答)
協議会の設置や開始時期については、地域交通法あるいはその基本方針に沿って、国で調整を行っているというところでありますので、設置者である国が適切に判断されると考えています。再構築協議会はいざ始まってというところですけれども、この基本方針では、協議の開始後3年間を一つの目安とする、そういう合理的な期限の中で、再構築方針を作成すべきであるとなってまして、また合理的な期間内に結論が出ない場合でも、真摯な協議が行われている場合であれば、協議を打ち切るということではなくて、丁寧な合意形成に努めるとなっていますので、本県としては、こういった基本方針に沿って、沿線の自治体あるいは地元の交通事業者、様々な関係者と連携協働しながら、調査あるいは実証事業などを行って、丁寧な合意形成を進めていきたいと考えているところです。
(幹事社:時事通信)
今〔発言が〕あったのですか、合理的な期間というのは、知事は、3年間というのは、ある程度合理的な期間だと認識してらっしゃる〔ということでしょうか〕。
(答)
それぞれの状況によると思うのです。調査に時間がかかるところもあるかもしれませんし、かといって、何も置かないわけにはいかないということで、3年ということになったと思うのです。比較的、何て言いますかね、10年というのは長いし、1年というのは短いし、5年とか3年というところが、微妙なところで、多分あまり科学的な根拠があるわけではなく、これ〔3年〕ぐらいを目安にしましょうということだと思いますので、あくまでも、3年というのは一つの目安ということにもなってますから、いたずらに延ばすのはよくないけれども、ちゃんと議論して、あるいは調査を進めているということであれば、3年に限るわけじゃないということにもなっているので、リーズナブル〔妥当〕な範囲かとは思います。
(幹事社:時事通信)
ありがとうございます。この件について質問がある社は、よろしくお願いします。
(RCC)
RCCの平田です。再構築協議会の国の役割ですけれども、中立的な立場とありまして、調整役ということだろうと思うのですが、少しちょっと曖昧、わかりにくいところもありまして、国の立場について、知事のほうで、再構築協議会において、期待されることといいますか、もし注文等あれば、お聞かせいただけますでしょうか。
(答)
国が関与するということが、我々、重要なことだと考えているわけですけれども、なぜ関与するかというと、地方任せあるいはJR任せということではなくて、やはりしっかりと国全体として、鉄道について、どう考えるのかというのは、しっかりと明確にしていくことが必要だと思うのです。ただ何か行司役みたいな、裁判官ではないわけですから、国の政策としての鉄道の在り方ということはあるので、明らかにした上で、それに基づいて、調整を図っていくということを我々は期待したいと思いますし、国の立場を明らかにしてほしいというのは、前々から言っていますけれども、JRの民営化の経緯もある中で、現に営業している路線の維持の努力義務もあるわけなのです。大臣指針として出されていまして、「維持できる、維持できないというのはどういうことなのか」あるいは「ネットワーク全体としてどう考えるのか」、「ぶつ切りの路線でもいいのか」そういうことも含めてで、しっかりと、国としての考え方を出してほしいと考えています。
(幹事社:時事通信)
いかがでしょうか。〔他に質問がないようなので〕では一般質問に移ります。他に質問のある社はお願いいたします。
(TSS)
テレビ新広島の青坂と申します。転出超過について、お伺いしたいのですけれども、今日午後、正式に出される数字があるところではあるのですが、これまでも、なかなかよい数字ではなくて、今回も、ワーストレベルの推移というのが一つ予測されているところではあるのですけれども、あらためて、その状況に対する知事の受け止めと、来年度にもかかってくるところではあると思うのですが、今後の取組〔を〕どのように進めていきたいかというところを、あらためて、お考えを聞かせていただけますでしょうか。
(答)
総務省の統計が各県でどう取上げられているのかということは、よくわかりませんけれども、そもそも総務省の報告自体が、ちょっとおかしいのではないかというのは、我々がずっと言っていることです。というのは、国内の住民票移動しか見てないわけです。広島県で起きてるのは、特に外国人が海外からたくさん入ってきて、たくさん入ってこられた外国人の一部が、広島県以外に移動すると、〔国外から県内に〕入ってくるのは〔統計に〕入らないのだけれども、〔広島県内から〕県外に移動するところだけ、国内移動で〔統計に〕入るというところで、国内移動全体が、かさ上げされてるわけなのです。それで、ワースト1位と言われてまして、つまり、出入りを全部言うのであれば分かるのですけれど、その一部だけなので、ちょっとゆがんだ統計なわけです。しかも〔国は〕自ら注釈をつけてるわけです。この数字に何の意味があるのか、よくわからないのですけれど。なので、ちなみに国外の出入りを入れたら、外国人も含めて、転入超過になってるわけです、広島県は〔です〕。なので、何の意味があるのかなと、そこで比較するのは〔と思っています〕。ただ、そういった問題はありますけれども、実際に、特に若い人を中心に、日本人、特に日本人だけで見て、若い人を中心に、県外移動というか転出超過が多いですし、恐らく、また拡大するのだろうと思っていますので、これは非常に重大な問題だと考えています。若年層が減れば、地域経済が縮小していったり、あるいは社会保障負担が増大していったり、地域の担い手が不足していったりと、いろんな社会的、経済的な影響が出てくるということで、これは厳しい結果だと受け止めているところです。そういう意味で、来年度、また、あらためて、発表することになると思いますけれども、若年層の転出要因について、これまでの取組の内容、その成果、個々に進めていることについては、それなりに成果は上がっているのですけれど、全体をマクロで統合してみると、やはり転出超過が拡大しているという現状がありますから、そういったことをあらためて分析して、その結果を踏まえた社会減対策というものを再構築していきたいと考えているところです。
(TSS)
ありがとうございます。
(朝日新聞)
朝日新聞の黒田と言います。昨日の国会のお話で恐縮なのですけれども、衆議院予算委員会で岸田総理が自身の総理就任を祝う会の件で、答弁の中で、令和4年6月に行われたパーティー、知事以下地元の政財界で発起人となって開催されたものということで、答えていました。事務局がどうなっているのかというのが、疑問になっているところなのかなと思っているのですけれども、知事は当時、事務局がどうなっていたかという認識はいかがでしょうか。
(答)
正直、事務局がどうなっていたかというのは、私はよくわからないのですけれども、私としては発起人として名を連ねていて、これについては、私は純粋に祝賀会だという認識だったので、事務局というか実務をまわす人とか体制はいるのですが、そこのところは私はノータッチなので、関係のところに、確認いただいたほうがよいのかなと思います。
(朝日新聞)
ありがとうございます。すいません。それは、追加〔の質問〕で、発起人ということで、携わられたということですが、いわゆる政治資金パーティーとは、また違うものという認識でいらっしゃいますでしょうか。
(答)
私はそういう認識でした。
(朝日新聞)
ありがとうございます。
(共同通信)
共同通信の神吉と申します。先ほどの質問の関連で伺います。祝う会を巡っては、収入の一部だと思うのですけれども、300万円余りが、岸田首相が代表を務める自民党広島〔県第〕一〔選挙〕区支部に寄附されておるのですけれども、これをもって祝う会は、政治資金パーティーに当たるのではないかという指摘があるのですけれども、知事は発起人の一人として、収入が、自民党の、首相が代表を務める〔自民党広島県第〕一〔選挙区〕支部に、後々寄附されるということをご存じだったかどうか教えていただけますでしょうか。
(答)
もちろん、そういう認識はなかったです。
(共同通信)
ありがとうございます。
(幹事社:時事通信)
他〔の質問は〕いかがでしょうか。よろしいでしょうか。これで、知事定例会見を終わりたいと思います。次回の定例会見は、3月19日火曜日の10時半からを予定しています。知事ありがとうございました。
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