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知事記者会見(令和6年9月10日)

印刷用ページを表示する掲載日2024年9月10日

​ 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ、掲載しています。
 なお、〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和6年9月10日(火曜日)

冒頭発言

〔動画〕

(1)「おいしい!広島」プロジェクトの機運醸成を図るイベントの開催について

発表項目

(2)「ちぃと もやもや ジェンダー川柳コンテスト2024」について

(3)インドビジネスセミナーの開催について

(4)広島県パラスポーツの推進 × 企業版ふるさと納税について

質問項目

(5)「ちぃと もやもや ジェンダー川柳コンテスト2024」について

(6)日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地活用について

(7)瀬野川における有機フッ素化合物の暫定指針値超過について

(8)選挙について

(9)日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地活用について

(10)公有水面埋立法に基づく免許手続き等における不適正事務処理について

(11)瀬野川における有機フッ素化合物の暫定指針値超過について

(12)産業廃棄物最終処分場(三原市)について

会見録

(幹事社:NHK)
 幹事社のNHKです。これから知事定例会見をはじめます。終了時刻は、14時30分を予定しています。ご協力をお願いします。まず、知事から冒頭発言が1件ありますので、お願いします。

「おいしい!広島」プロジェクトの機運醸成を図るイベントの開催について

 それでは、冒頭発言として「おいしい!広島」プロジェクトについて、ご紹介させていただきたいと思います。広島県では、今、「おいしい!広島」プロジェクトを立ち上げて、取組を進めているところでありますが、少しおさらいをしますと、この「おいしい!広島」プロジェクトは、G7広島サミットを契機にして、県庁だけではなくて、生産者であるとか、料理人の方とか、あるいは、飲食店といった様々な関係者の皆さまと一緒に、サミットレガシーの発展的に継承に取り組んでいくというものであります。このプロジェクトは、広島ならではの多彩な食の魅力を、多様な主体とともに磨いて発信していくということで、「広島は美味しさの宝庫である」というイメージをつくって、地方における人口減少課題になる中で、交流人口の拡大、あるいは、地域経済の活性化につなげていきたいと考えているものであります。そして、このたび、このプロジェクトに賛同していただいている皆さまが集まって、この秋以降に行われる様々な企画を紹介するイベントを、10月2日、県庁講堂にて開催いたします。本イベントを通じて、「おいしい!広島」プロジェクトをより多くの県民の皆さまに知っていただいて、ご参加いただくということで、このプロジェクトを県民運動に発展させて盛り上げていきたいと考えているところです。ぜひ、メディアの皆様には、「おいしい!広島」プロジェクトの趣旨にご賛同・ご理解いただいて、広島を支える一員として、プロジェクトの盛り上げとプロジェクトに取り組む関係者のご紹介をいただければと思っているところです。県としては、こういった活動を通じまして、広島の多様な美味しさが、今以上に県民の誇りとなって、県外の人々からも、評価をされると言ったような形で取り組んでいきたいと思っております。これから実りの秋を迎えて、県内に「おいしい」が溢れていくという、この時期に、ぜひ「おいしい!広島」を一緒に盛り上げていただければと思っているところです。

(幹事社:NHK)
 この件について、質問がある社は挙手をして、社名を名乗ってからお願いします。なお、手話通訳者の方が通訳しやすいよう、質問をはっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。(質問がないようですので、)それでは、知事から発表が3件ありますので、お願いします。

「ちぃと もやもや ジェンダー川柳コンテスト2024」について

 本日の発表項目「ちぃともやもやジェンダー川柳コンテスト2024」についてでございます。今年もやります、「ちぃともやもやジェンダー川柳コンテスト2024」であります。広島県では、皆さんが日頃抱いている、性別役割などに関する“もやもや”した思いであるとか、あるいは、違和感を川柳で表現していただく「ちぃともやもやジェンダー川柳コンテスト」をやっていますが、昨年度に引き続いて、今年も実施したいと思います。私が言うのはなんですが、去年思った以上に反響がありました。1600を超える〔作品を〕応募いただきまして、去年、多くの方が、もやもやと考えているというのが明らかになったところでありますけれども、例えば、夫は外で働いて、〔妻は〕家庭を守るべきであるといったような、男だから女だからといったような、いわゆるバイアス、固定観念が、様々な場面で根強く存在してるということが背景にあるというところです。実際、広島県で調査すると、まだまだ、かなりの人がそういった男性女性の役割、固定的な役割分担〔を「そうだ」〕と思ってる人が非常に多い、全国よりも多いといったような状況もあるわけでして、今年度の調査ですと、7割の方が「『家族』だとか、『職場の人』など他者から、そういったこの意識について影響を受けた」という回答があって、周囲の人が自らのアンコンシャス・バイアスに気がついて、意識変容につなげていくということが重要ではないかと考えるところであります。そういった中で、今年度は、県内企業11社からの協賛もいただきまして、広報啓発にご協力をいただくほか、特別協賛企業として、「ひろぎんホールディングス」、「広島電鉄」、「フジ」の3社からは、企業賞をご提供いただくと言ったような形で、規模を拡大して、実施したいと思います。ジェンダーバイアス解消に向けた共感の輪が、地元企業や社会にも広がりつつあると感じているところであります。今年のテーマは、「届け!もやもや」。同じような「もやもや」を抱える方の共感を得るとともに、それが思い込みや決めつけだと思っていなかった方々の気づきにつなげて、性別による固定観念の解消の気運を広げていくということを目指したいと思います。「届け!もやもや」。募集は本日から10月14日まで、特設サイトなどから〔応募〕いただけます。〔私の今年度の一句はこれです。〕「気遣ってかけた言葉が押しつけに?」その心は、例えば、女性に「お子さん小さいから出張無理だよね」みたいなこと言ってみたりとか、逆にそれが女性のチャンスを潰して、やる気を削いだりしていることがあるのではないかと、あるいは、「ご飯の支度があるから早く帰った方がいいよ」みたいな、これは女性がご飯をつくると、思い込んでいます。そういう一言が、固定観念に基づいているということに、こういうふうに言うことによって、「それはバイアスだったのか」みたいに、気づいてもらうということですし、それを気がついてほしいということであります。皆さまのいろんなパターン〔が〕あると思いますけれども、ぜひ、お待ちしております。

インドビジネスセミナーの開催について

 引き続いて、発表項目、2点目ですけれども、インドビジネスセミナーの開催についてでございます。県内企業のインド進出を支援するために、ビジネスセミナーを開催をいたします。これは、9月26日に開催します。これは、「モディ首相に最も近い日本人」として知られる、豊福健一郎さんをインドからお招きして、お話いただくということとしています。インドは、皆さんご承知のとおり、去年、中国を抜いて、人口世界一となったわけでありますが、製造業をはじめとして、いろんな産業分野の好調に支えられて、高い経済成長率を維持しているところでありまして、市場規模の拡大が、今後も、継続的に予想されるといったような、注目される、あるいは、注視すべき市場かと考えております。このたび、お招きする豊福さんですけれども、インドの自動車業界でトップシェアを誇る、マルチスズキの取締役でいらっしゃいます。経済産業省、あるいは、在インド日本大使館やジェトロ、また、インド政府にも出向して、日本企業の対インドを投資を支援するなど、インドに特化したキャリアを歩んでこられている方です。セミナーに先立って、26日の午前中に、今年から、広島県海外ビジネス政策顧問をお願いしている豊福さんのオフィシャルな顧問委嘱式を行う予定としています。また、セミナーは、インド進出に興味のある方〔であれば〕どなたでも参加できるので、お気軽にご参加いただければと思います。マスコミの皆さまにおかれてもぜひ、委嘱式、あるいは、セミナーにお越しいただいて、広島県からインドへの進出を志す県内企業の挑戦の様子を取材いただければと思います。私も、最新のインド事情であるとか、成功のポイントをお伺いして、引き続き、経済成長著しいインドへの県内企業の進出をしっかりと支援してまいりたいと考えております。

広島県パラスポーツの推進 × 企業版ふるさと納税について

 それから、発表の3点目です。広島県パラスポーツの推進×企業版ふるさと納税についてです。広島県のパラスポーツ推進のために、企業版ふるさと納税を開始いたしますので、お知らせしたいと思います。パリパラリンピックが、一昨日、閉幕しましたけれども、県ゆかりの選手が6名出場されて、車椅子ラグビーで長谷川勇基選手が金メダル、ゴールボールで、田口侑治選手が金メダルを獲得するなど、県ゆかりの選手の皆さんが活躍されて、本県のみならす、日本中に大きな夢や感動をもたらしたと感じています。県では、広島県パラスポーツ協会とともに、誰もが参画できるパラスポーツの認知を高めて、スポーツに触れる場や機会を地域に広く展開することを通じて、多様性が尊重される共生社会の実現を目指して、パラスポーツ推進事業に取り組んでいるというところであります。県と協会では、事業推進していくために、市町、競技団体、企業など、多様な主体と連携して取り組んでおりまして、今後さらに、連携を深めて、広げていくということを進めたいと思っておりまして、そのために、広島県企業版ふるさと納税による寄附のご支援をお願いすることとしました。寄附は、小中高等学校での体験会であるとか、あるいは、競技用の車椅子などの道具の購入、あるいは、競技団体の育成支援や、パラアスリートの強化支援などに活用させていただきたいと思っております。なお、県では、インクルーシブ・スポーツ・フェスタ広島2024などでの企業ブース出展やパラスポーツ体験会・研修会の参加などを通じた、企業との連携も強化してまいりたいと考えておりますので、引き続き、ご協力をお願いします。多様性が尊重される、共生社会の実現を目指して、ともに、パラスポーツの推進に取組ましょう。私からの発表は以上です。

(幹事社:NHK)
 発表項目について質問がある社はお願いします。

「ちぃと もやもや ジェンダー川柳コンテスト2024」について

(中国新聞)
 中国新聞の加納です。もやもや川柳が今年で2回目ということなのですが、先ほど、〔知事は〕いろいろな一言がバイアスに基づいていることに気づいてほしいといった思いで詠まれました。その中で、知事ご自身が職場でもご家庭でもよいのですけれども、ご自分が気遣いのつもりで言った一言だったのだけれど、ちょっと違ったと、戸惑ったような場面がもしあれば教えてください。

(答)
 あったと思うのですが、今すぐに思い出せません。すみません。考えておけばよかったです。

(中国新聞)
 また、思い出したりされたら〔教えてください〕。

日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地活用について

(幹事社:NHK)
 それでは、続いて、幹事社質問に移ります。幹事社からは、日本製鉄の呉製鉄所の跡地について伺います。先週〔9月〕6日、四者協議の進展がありましたが、その受け止めについてお願いします。また、同時に、同時に走っています県・呉市・日本製鉄の三者協議の進展の状況についてもあわせてお願いします。

(答)
 まず、ゾーニング案を、今回、お示しいただきましたけれども、防衛省から、現時点では、まだ、大まかなイメージの域を出ないようなところでありまして、地域経済への影響という観点からは、特に、民間誘致の規模であるとか、あるいは、内容であるとか、あるいは、自衛隊も含めて、どれぐらい雇用が創出されるかといったような説明が、まだまだ、十分なものではないというか、そこまで検討がまだ進んでないということなのだと思うのですけれども、そういうふうに受け止めておりまして、早期に、そういった点の検討を深めていただいて、ご説明をお願いしたいというところであります。三者協議については、前回もお答えしたかもしれませんけれども、8月2日に県庁で実務者により行ったところですが、8月2日に提示された情報というのは、ざっくりとしたものでありまして、日〔本製〕鉄の跡地について、どういった利活用が可能となるのかといったような、検討できる、検討に使える詳細、そういうレベルの詳細さの情報を求めていきたいと思います。次回の開催日は、調整中ですけれども、引き続き、月1回ぐらい開催を求めていきたいと思っているところです。

(幹事社:NHK)
 ありがとうございます。この件について質問がある社はお願いします。

(中国新聞)
 中国新聞の根石です。知事、先ほど、四者協議で、ゾーニング案は、まだ、おおまかなもので、これから、詳細なものをいただきたいということですけれども、四者協議の場のところで、防衛省側から、県と呉市が実施している産業用地としての利活用に向けた調査に関する情報提供を求められたということですが、その辺について、受け止めをお聞かせ願います。

(答)
 それは、もう喜んでご提供するというところですけれども、逆に言うと、防衛省側としても、民間の〔誘致〕というところの具体性がまだまだということなのかと受け止めていまして、「もう決まってる」ということだったら、我々の検討していることとか関係ないと思うのですけれども、まだまだ、これからというのはあるのだろうと想像していまして、そういう意味で、いろんな、何ていうのですか、三者としても、四者にしても、情報交換をしっかりしながら進めていくということが重要だろうと考えています。

(中国新聞)
 そうなると、例えば、県と市で予算をつけて調査した内容は、例えば、防衛省の案に、吸収されるようになっても、別に、県としては〔構わないということでしょうか〕。

(答)
 それは別に構わないのではないでしょうか。我々の目指すところというのは、いずれにしても、ここが、特に、地域社会だとか経済において、有効に使われるということを目指すものなので、それが防衛省の案と組み合わさるのも、それは一つの在り方だし、それはもう全然構わないことだと思います。

(中国新聞)
 ありがとうございます。

瀬野川における有機フッ素化合物の暫定指針値超過について

(幹事社:NHK)
 それでは一般の質問に移ります。質問がある社は、お願いします。

(TSS)
 テレビ新広島の若木です。PFAS問題に関してなのですけれども、先週末、国を通して米軍側から、過去、18年間、比較的長期に泡消火剤を使用していたことが判明したという言い方での報告ではあったのですけれども、これについての受け止めと、なかなか、日米地位協定の問題であったりとか、非常に難しい問題があると思うのですけれども、県としては、どう働きかけていくか伺えますでしょうか。

(答)
 特に、米軍関係の情報については、ブラックボックスになることが多い中で、今回、泡消火剤の使用履歴について情報提供があったというのは、一歩前進したと思っております。内容を見ると、これまでの調査で確認した弾薬庫の北東部の敷地から流れてくるような水から高濃度のPFOSが検出されたという事実と、整合的というか、矛盾しないようなものでありまして、そういう観点から見ると、弾薬庫敷地内での環境調査の必要性がさらに高まったと思っています。今後は、東広島市とも連携しながら、敷地内、特に、ヘリパット周辺で、訓練されていたということでありますので、周辺での土壌、それから水質調査の実施を防衛省を通じて、米側に求めていきたいと考えています。

選挙について

(山陽新聞)
 山陽新聞の平田です。選挙でちょっとお聞きしたいのですけれども、立県民主党の代表選が〔9月〕7日に告示されて、自由民主党も12日に告示される予定ということで、今回もそうなのですが、自民党の政治とカネの問題など、そういったことも大きな争点となることが予想され、衆院選をにらんだ選挙になると思います。そういったことを踏まえて、知事としてどのような論戦を期待されるのかということをお聞かせいただければと思います。

(答)
 今回の大きなテーマというのは、政治不信というところがあるわけですから、それをいかに払拭していくのかということ、これは与野党を通じてあるのだと思います。それで、当然、特に自民党の場合には、解散があるかどうかは別にして、少なくとも瞬間的には、総理を、それに基づいて選ぶということになるわけで、解散してどうかということは、また、選挙しないとわからないというところがあるのだと思いますけれども、事実上総理を選ぶということではありますので、これから、今、非常に変化の激しい、しかも、ようやく、デフレからの脱却が、既に見えてきたという、非常に重要なタイミングで、経済にしても、あるいは、今後の社会についても、どう運営していくのかという大局感というようなものをしっかりと提示していただきたいと思いますし、その後の衆院選があるかもしれないと、これはもう本当に、専権事項ですけれど、ということを考えると、立憲民主党においても、やっと今、野党の筆頭格のような形になっているわけですから、どんな国造りを目指すのかというのを、もっと明確に出していただくということが期待されるところではないかと思っています。一国民の感想です。

日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地活用について

(朝日新聞)
 ちょっと防衛拠点に話が戻ってきますけれども、以前、知事は防衛省法案については、一つの選択肢、選択肢の一つとおっしゃって、他の利活用案を排除することではないとお話しされましたけれども、中間報告で、ある程度、大まかのイメージが出てきた現在でも、スタンスには変わりはないでしょうか。また、日〔本製〕鉄側が、防衛省案に合意しているような状況もある中で、県としては、案といってよいものなのか、もう既に決定事項と言えてしまうものではないのか、いかがでしょうか。

(答)
 もちろん、これは、最終的には、日〔本製〕鉄が、防衛省に売却すれば、そこでもう終わりになってしまうことなのですが、さすがに、そんな、今の状況の中で、地元とかも全く無視して、そんなことをされるとは思わないわけです。ですから、一つというか、さっきもちょっと出てきましたけれども、いろんな案をみんなが話する中で、いろんなものの組合せになっていくかもしれませんし、今後、まだどうなるか、わからないところですけれども、今、防衛省の案が案と言えるものかというと、まだ具体的な中身が、皆さんも何ら説明できないと思うのです。皆さんも、防衛省も説明できていないと思うのです。このエリアはこんな感じ、このエリアは、民間誘致しますというだけだから、では、このエリアは訓練とかに使う、具体的にそれは何に使うのですかという、ただの平べったい土地ができるだけなのか、あるいは、訓練のためのすごい施設ができるのか、何のための訓練かもわからないし、民間の誘致をするというところも、完全に伸びも縮みもしないのかもわからないし、そこで具体的に何ができるのかもわからないし、そこでどれぐらいの生産だとか雇用が行われるのかというのもわからないので、まだ、案とは言いがたいと思うわけです。ですから、それが、具体化して、初めて案と言われるものになるのではないかと思うので、それを、関係者の努力によって、早く詰めていくということが必要ではないかと思っています。

(朝日新聞)
 わかりました。ありがとうございます。

(幹事社:NHK)
 次の人を最後の質問にします。

公有水面埋立法に基づく免許手続き等における不適正事務処理について

(中国新聞)
 中国新聞の河野と申します。土木建築局の不適正な事務処理の件についてお聞きします。今回も大きな〔処分である〕停職という処分になりまして、大きな事案だと思うのですが、去年も、談合事件などがありまして、こういう不祥事が相次いで起こる事態になっているのです。こういう事態について、まず、知事がどう受け止めているのかというのが一つと、今回、公文書偽造という重大な事案だと思うのですけれども、犯罪行為ということになるので、刑事訴訟法では、刑事告発をしないといけないと、行政としては、その辺についてどのように考えているのかというのをお聞きします。また、こういうふうに、県職員の不祥事が相次いでいる現状、何が原因で、どういう対策をしないといけないのかというところをどのように考えているのか、お聞きします。

(答)
 まず、これまで〔の事案の中で〕、最も問題なのは、自分の個人的な利得につなげてるというような事案が発生しているので、そういったことは本当に遺憾に思いますし、職員のそういう基本的な倫理観念とか、規律ということを、もう1回しっかりと見直さないといけないのではないかと思っています。今回の事案は、そういう個人の利得とかと、ちょっと違うのですけれども、ただ、業務運営上、うまくいかないということを、こういった違法な手段を使って、なんていうか、ごまかしていくという、そういった行為でありまして、こういったこともやはり、県の信用失墜につながっていくものだと思うので、同様に、規律をしっかりと守る、基本的なルールを守るということを徹底していかなければいけないと思います。これがいろんな事案が共通の原因になってるかどうかというのは、また、よくよく、評価していかなければいけないところではあるのですけれども、ただ、いろんな手続的な問題、今回の件のような、うっかりミスみたいなことも含めて、あるところにはやはり、手続上の課題というか、そういうのがあると、手続き上とか、手続だけではなくて、そういった基本的な遵法意識だとか、そういったところにも問題があると思っているので、ただ、今回の事象を見直して、例えば、公印の押印のプロセスだけを変えればよいとか、そういうものではないと思うので、それについては少し時間もかけて、再発防止策というのは、根本的なところから、つくっていかなければいけないのではないかと考えています。刑事告発については、今、顧問弁護士に相談しながら、実施の適否について検討を行っているというところです。

瀬野川における有機フッ素化合物の暫定指針値超過について

(中国新聞)
 先ほどの件から離れる問題なのですけれど、県民の健康に関することで、PFASと三原〔市〕の産〔業〕廃〔棄物最終処分場〕問題について、2点伺います。PFASについては、先ほどのTSSさん〔の質問〕と被るところがあるのですが、今後、一部の回答が今回来たということで、今後、回答の残りの部分を求めていく考えだと思うのですけれども、東広島市の住民の皆さんからは、今回の公開が遅いのではないかというような声も聞かれてきていまして、これに関しては健康づくりの面から、県で抗議されるお考えというのはありますでしょうか。

(答)
 抗議というのは、何を抗議するのですか。

(中国新聞)
 回答が遅いのではないかとか、もうちょっと早く〔回答〕できたではないかという面です。

(答)
 いや、回答いただいたところですし、それについて何ら抗議をするというつもりはありませんけれども、むしろ、今後の協力を強く促していきたいと考えているところです。

産業廃棄物最終処分場(三原市)について

(中国新聞)
 ありがとうございます。もう1点、三原市の産〔業〕廃〔棄物最終処分場〕なのですけれども、今日の午前中に、初めての住民説明会があったと思うので、JABさん、事業者が、参加されてないかと思うのですが、今後、どのような形で説明をお願いしていくか、説明を促していくか、伺えたらと思います。

(答)
 今回は、ご要望として、県に説明してほしいということだったので、事業者さんが参加されていないということだと思うのですけれども、我々、ずっとやはり円滑なコミュニケーションを図ることによって、信頼というか、そういうものを醸成する必要があると思っていますので、それについては、我々、そういったことについて強制力とかはないわけでありまして、一般的な常識というか、この方がよいのではないですかという、そういう観点から、引き続き、促していきたいと考えているところです。

(中国新聞)
 さらに関連してなのですけれども、三原市が独自で、近くの川の水質調査をされていらっしゃるのですけれども、先日の8月の調査で、BODが、基準の数倍上回っている値がでてきたということで、県にも情報共有させてもらったという話があったのですが、そういった受け止めだったり、〔原因として〕考えられることとして、何かありますでしょうか。

(答)
 これは一時的に非常に高い数値が出てるのですけれども、それこそまさにこれが一時的なものなのかとか、その原因が何なのかということを調べていく必要があると思うのです。我々、必ずしも同じ日付ではないのですけれども、2週間ぐらい前に、もうちょっと前、3週間ぐらい前に、浸透水の検査もしている中では、基準適合、浸透水自体は、基準に適合していますし、そうすると、これまでもありましたけれども、調整池で、水流が少ないと、いろんな藻が発生するとか、そういうことでBODとかに影響するということも考えられるのですが、直前に、この調整池は清掃してたりとか、あるいは、搬入とか埋め立ても中止しているタイミングだったので、よくわからないというのが、今の現状なので、そういったことを踏まえて、追加調査をするとか、浸透水の検査をするとか、必要な対応を考えていきたいと思っているところです。

(幹事社:NHK)
 これで知事定例会見を終わります。次回は10月8日(火)の10時半からを予定しています。ありがとうございます。

ダウンロード

(資料)「おいしい!広島」プロジェクトの機運醸成を図るイベントの開催について (PDFファイル)(341KB)

(資料)「ちぃと もやもや ジェンダー川柳コンテスト2024」について (PDFファイル)(2.08MB)

(資料)インドビジネスセミナーの開催について (PDFファイル)(1.46MB)

(資料)広島県パラスポーツの推進 × 企業版ふるさと納税について (PDFファイル)(1.12MB)

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