記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ、掲載しています。
なお、〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。
会見日:令和6年11月5日(火曜日)
(1)比婆牛加工商品開発に関する実食審査会について
(2)インクルーシブ・スポーツ・フェスタ広島2024について
(3)衆議院議員選挙の投票率について
(4)「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産勧告について
(5)日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地活用について
(6)広島ドラゴンフライズの新アリーナ構想について
(知事)
おはようございます。いや何か、冒頭、堅いので、世間話をしろと言われたのですけれど、伝統的酒造りが、ユネスコの〔無形〕文化遺産に、勧告されたのですか。近々、〔無形〕文化遺産に指定されるのではないかということで、世間話になっていますかね。でも、伝統的酒造りとは何なのですかね。何を指すのですかね。あまり、よく知らなかったのだけれど、ご存じの方いますか。というのは、近代的酒造りというのは、軟水醸造法で広島が発祥の地だということはあるでしょう。だから、その前の酒造りは、軟水で、あまり美味しくない酒を作っていたのが、伝統的酒造りというこういうことなのか、そんなことはないですよね。ということは、明治以来の広島、僕らは、広島だと主張していますけれど、三浦仙三郎と、他の地域は違う人のことを主張する人もいるのですけれど、でも、明治以来の酒造りのことと思いたいのですけれど、どうなのでしょうか。それが、吟醸も含めて、米を削るということも含めて、認められるのであれば、これは広島の功績なので、広島発として大いに喜びたいという感じではあるのですけれども。ということでよろしいでしょうか。今日は、でも、肉なのです。〔発表〕テーマはです。
1点目、記者さんへのお知らせです。比婆牛加工商品開発に関する実食審査会をやりますので、お知らせいたします。これは、「おいしい!広島プロジェクト」から比婆牛の普及に向けての取り組みということでありますが、比婆牛の美味しさを県外や海外の多くの方々に届けて、ご家庭でも楽しんでいただくためには、流通を強化しなければいけないと考えているところであります。しかしながら、需要が、ヒレだとかサーロインという有名な部位、こういったところ、人気があるところに偏っていまして、ウデであるとか、バラとか、他のいろんな部位が、需要が低いということで、全体として、比婆牛の価値に見合った価格となっていないということが、流通の課題でありました。そのため、この度、県内の料理人にご協力いただきまして、これまで需要の低かった、低利用の部位を活用して、ローストビーフやコンビーフなど、比婆牛が持つポテンシャルの高さを最大限に引き出して、料理を考案いただきました。11月11日には、実際に商品化する料理を決めるために、考案いただいた料理を審査していただくこととしております。また、あわせまして、11月29日には審査結果の発表会や、2月には、完成した比婆牛加工商品のお披露目会も予定しております。記者の皆さまに、ぜひ取材いただきまして、報道を通じて、比婆牛の魅力を広く県民の皆さまにお伝えいただければと思っています。引き続き、比婆牛をはじめとした、広島の多彩な美味しさを磨いて、「広島が美味しさの宝庫である」ということを発信してまいりたいと考えています。
2点目「インクルーシブ・スポーツ・フェスタ広島2024」についてです。昨年度に引き続きまして、今年度も「インクルーシブ・スポーツ・フェスタ広島2024」を開催いたします。今年度は11月16日土曜日、それから17日日曜日にエフピコアリーナ福山をメイン会場に開催いたします。アンプティサッカーや、車椅子バスケットボール、車椅子ソフトボール、フロアホッケーなど、様々な競技の体験会に、お子さんから高齢の方まで、みんなで参加できるイベントとなっております。この度のパリパラリンピックに出場された、走り幅跳びの中西選手などにもご参加いただきますので、トップアスリートの技術を間近に一緒に体験できるものとなっています。体験イベントなどへの参加は、すべて無料です。申し込みは、11月8日まで受け付けております。なお、私も当日、ボッチャのエキシビションマッチがありまして、そこに参加する予定としております。ぜひ、一緒にプレーして、「パラスポーツは楽しい」「みんなでプレイすることは楽しい」ということを、一緒に発信できればと思います。また、当日はメディアの皆さまにも、一部の競技に参加できるように準備しておりますので、腕に自信がある方もない方も、誰でも参加できるというのが特徴なわけですから、取材とあわせて体験していただきまして、県民の皆さまがパラスポーツを楽しむ機会づくりにご協力いただければと思っているところであります。発表項目は以上です。
(幹事社:HOME)
幹事社のホームテレビです。よろしくお願いいたします。今、2点、知事から発表がございましたけれども、質問がある社は挙手をして、社名を名乗ってからお願いいたします。なお、手話通訳者の方が通訳しやすいよう、質問ははっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。
(HOME)
では、〔質問がないようですので〕弊社の幹事社質問に入らせていただきます。先月の衆院選の投票率なのですけれども、全国では53.85%、広島では48.40%と全国最低となりました。まず、この数字の受けとめをお願いいたします。
(答)
今回の投票率は、前回〔の投票率から〕も減少して、他県と比較しても低い状況にあると認識しているところでありますけれども、今回、選挙管理委員会でも、いろんなメディア、テレビとかラジオとかインターネットとか、あるいは、街頭も含めて、いろいろ啓発を実施したと、聞いているというか、認識しているのですけれども、投票率が低かった要因としては、今回、非常に短い期間で投票日を迎えたということが、大きかったと思われるところであります。投票率は、その時々の選挙の争点だとか、あるいは、雨が降ったり、天候だったり、いろんな要因で変動すると考えられますので、なかなか確定的なこと言うのは難しいのではないかと考えてもいるところであります。詳細については、選挙管理委員会で分析していただいて、教育委員会などとも連携しながら、日頃から政治に関心を持ってもらうように、児童生徒を対象とした選挙出前講座というのもあるので、そういったものを含めた主権者教育などを通じて、投票の大切さとか意義を伝えていくという取り組みを継続して進めていく必要があろうかと考えております。
(幹事社:HOME)
その点につきましては、全国一律に、もちろん時間がなかった状況ではあるとは思うのです。その中で、選挙管理委員会のそういう広報活動であったり、啓発活動というのは、十分であったかどうかというのは知事ご自身どういうふうに考えてらっしゃいますか。
(答)
これが、何て言いますか、すべて選〔挙〕管〔理委員会〕の活動の結果なのかどうかというのは今ちょっと、なかなか断定的に言えるところではないのですけれども、結果としては、全国最低だったということは、やっぱり考えていく必要があるのではないかと思います。
(幹事社:HOME)
では、この件につきまして、質問がある社はお願いいたします。
(TSS)
TSSの若木です。先ほど、知事の発言の中で、要因の一つに選挙の争点であるとか、天気というものが左右するということをおっしゃいましたけれども、改めて、今回、政治とカネが大きな争点の一つになったことは明らかだと思うのですが、この点が争点になった上で、広島県内の小選挙区の投票率が低かったことをどのように受けとめていらっしゃいますでしょうか。
(答)
いろんな要因があって、今の政治不信というのもあるということなのだと思いますけれども、いずれにしても、こうやって〔投票率が〕低いということが、どんなイシューでも、それがその選挙の争点が、どんなイシューでも、それは政治不信であれ、あるいは、具体的な何か政策であれ、争点になっていることについて、やっぱり、意見表明していかなければ、投票を通じて、意見表明していかなければ、その実現には結びつかないということだと思うのです。なかなか、一票の力を実感するのは、難しいところもあるかもしれませんけれども、かといって、それで投票しなければ、全く、その力を発揮することができないということなので、やはり、皆さんには、この一票の力を通じて、それを積み上げていくことによって、政治に対して、意見表明していくということを、ぜひ、今後も積極的に行っていただきたいと思います。
(幹事社:HOME)
その他、ございますでしょうか。
(中国新聞)
中国新聞です。投票率向上に向けて、デジタル化の視点から質問をお伺いしたいのですけれど、鳥取県では、例えば、オンライン立会人を導入して、投票所の数の維持に努められたりもしているのですけれど、こうした投票環境の向上に向けてのDX化の推進については、知事は必要性をどのように認識されてますでしょうか。
(答)
今、にわかに立会がどうしても難しいと、いろんな総合的な理由で、投票場が減っているということはあると思うのです。ただ、それは総合的なことだと思うので、具体的に、立会のデジタル化ということのみではないのですけれども、ただ一般論として、これだけ、いろんな技術も進んでいることですし、マイナンバーカードもあるわけですし、そもそも、例えば、投票の電子化であるとか、いろんな形での技術の活用というのはできるのではないかと思いますし、そこはもっと積極的に、やったほうがよいのではないかと思います。
(幹事社:HOME)
では、一般質問に移ります。他に質問がある社は、お願いいたします。
(NHK)
NHKの古市と申します。よろしくお願いします。衆議院選挙の知事としての受けとめについてお願いいたします。県内の結果、あるいは全国の結果、それぞれお願いします。
(答)
今の政治状況に関する国民の判断の結果ということなので、そういうこととして受けとめる必要があると思うのですけれども、結果としては、いわゆる与野党伯仲という状況になっていまして、一方で、国をめぐる状況は、非常に流動的だし、いろんなことが待ったなしだと思うのです。これは国内の状況もそうですし、少子化をはじめとした問題とか、我々、一極集中の問題、困った話だと思っていますけれども、そういうこともありますし、国際的にも、アメリカもまた流動的になっているということだとか、あるいは、戦争が、引き続き、続いているということがありますし、経済的に見ても、国内で言えばデフレから脱却ができそうだという、正のスパイラルということが、賃金と物価の関係で生まれてきそうだというような状況の中で、これまた、世界経済は、中国はちょっと低迷してたりしてて、そういう中で、本当に国内の経済の〔正の〕スパイラルを実現しないといけない、非常に微妙なところにあるということで、こういう、待ったなしの施策について、まだまだ、政権の枠組みというのは不透明な状況なのですけれども、安定した政権運営のもとで、真に実効ある政策を展開していただきたい、速やかに展開していただきたいと思っております。
(NHK)
県内の方もお願いできますか。今の全国的な話だったと思うのですけれども、県内の今回の選挙結果についての受けとめもあればお願いします。
(答)
県内の選挙結果も、基本的には同じですけれども、県内の結果は、今回、国政選挙ですから、国政における政策ということだと思いますけれども、我々としても、課題としては、今、申し上げたような人口減少だとか、あるいは、正のスパイラルを県内でも作っていくというところで、これは国の政策の影響も大きいので、そういう意味も含めて、しっかりと安定的に、速やかに実効ある政策を打ち出していただきたいというところです。
(幹事社:HOME)
その他、ございますでしょうか。
(HTV)
広島テレビの金丸です。冒頭にあった日本酒の酒造りについて、改めて、広島も日本酒の酒造りが大変盛んでありまして、杜氏、蔵元さんが引き継いできた技術というところもありますので、改めて、知事の受けとめをいただけますでしょうか。
(答)
日本のお酒というのは、国酒ということで、我々、親しんできたものですけれども、近年、この消費量は減少していて、大きな課題に直面しているところだと思うのです。そういう中で、こうやって、国際的に、非常に、今、伝統あるものとして、認められるということを通じて、改めて、お酒のよさとか、日本文化における意味とか意義とか、そういうものを、我々も再認識して、そして広島の酒処として、おいしい酒も作っていって、日本酒が、振興されていくというか、振興していくとよいなと、皆さんが、よりお酒に親しんで日本酒に親しんでいただければ、よいなと思います。そういう中で、先ほど申し上げましたけれど、伝統的酒造りという枠組みの中で、広島の軟水醸造法であるとか、あるいは、お米を磨いていくという技術だとか、そういうことが広島発であるということも、我々も積極的に発信していきたいと思っています。今、杜氏協会の会長が、広島県の方ということで、そういったことも、今回のニュースは、とてもうれしいことになるのではないかと思っています。
(中国新聞)
中国新聞の根石です。呉市の日本製鉄跡地の利活用について、前回〔の会見で〕、10月2日に、三者協議の2回目があったとお伺いしたのですけれど、その後の協議なり、四者協議なり、進展があれば教えてください。
(答)
実務者協議は、10月2日にありましたけれども、そのあとは、特に今、協議が進んでいるということは、協議があったということはありません。四者協議についても同じです。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(山陰中央新報)
山陰中央新報の錦織と申します。バスケットボールのドラゴンフライズの新アリーナ計画についてです。先般、JR西日本に、〔広島〕駅北口の方に、予定地として〔ドラゴンフライズなどが〕要望を出されたようですけれども、関連して、勉強会のようなものを、建設に向けてやっていければということで、それに関しては、県であったり、行政の皆さまも、ぜひ、参加していただければというご意向を示されたようですけれども、県としての意向といいましょうか、考え方が、決まっていましたらお願いいたします。
(答)
今のところ、ドラゴンフライズを含めた関係の皆さんから具体的な要請というのがあるところではないのですけれども、今後、そういった参加要請があれば、何を検討していくのかという内容の話だとか、あるいは、進め方ということも伺った上で、県が参加するかどうかということは、検討していきたいと考えています。
(幹事社:HOME)
その他ございますでしょうか。では、これで知事定例会見を終わります。次回の定例会見はまた別途お知らせします。ありがとうございました。
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