記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ、掲載しています。
なお、〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。
会見日:令和7年3月25日(火曜日)
(1)広島県庁舎敷地有効活用事業に係る新スポットのグランドオープンについて
(2)フマキラー株式会社との包括的連携協定について
(3)「ひろしま健康づくり県民運動推進会議」新体制及び推進大使の委嘱式等について
(4)広島県庁舎敷地有効活用事業に係る新スポットのグランドオープンについて
(5)芸備線再構築協議会について
(6)首相等の商品券配布について
(7)日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地利活用について
(8)サンフレッチェ広島とファジアーノ岡山との対戦について
(幹事社:TSS)
幹事社のTSSです。これから知事定例会見を始めます。終了時間は11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず、知事から発表がありますので、よろしくお願いします。
まず、今日〔は項目が〕3点あると思いますけれども、まず1点目、県庁舎敷地有効活用事業に係る新スポットのグランドオープンについてということで、県庁周辺におきまして、「ひろしま都心活性化プラン」に掲げております、「都心にふさわしい広島の顔となる空間づくり」の実現に向けて、都心のまちづくりが進められているところでありますけれども、こうした中で、県庁敷地においても、地域全体の魅力の向上の場となるように取り組んできたところであります。この度、以前駐車場でありました県庁舎の前庭が、芝生広場も兼ね備えた「憩いの場」として、生まれ変わって3月27日木曜日にグランドオープンいたします。つきましては、グランドオープンにあたってオープニングセレモニーを開催いたします。また、「憩いの施設」に隣接する県庁の森におきましても、キッチンカーやマルシェによる販売なども行われる予定になっています。この「憩いの場」が、たくさんの人が行き交って、広島市内中心部がさらに元気になり、加えて、県民の皆様が「ほっと一息」つけるような場となることを期待しております。メディアの皆様におかれては、当日、取材いただきまして、県民の皆様に周知していただくよう、ご協力いただければと思いますのでよろしくお願いいたします。
2点目が、フマキラー株式会社との包括連携協定についてです。すでに、ご連絡しているところですけども、この定例会見終了後に、広島発祥の企業で、グローバルに活躍するフマキラー株式会社と包括連携協定を締結いたします。同社が都道府県と包括連携協定を結ぶのは全国初で、フマキラーさんの強みである、「防虫・防疫」を生かして、災害時の避難所の衛生環境の整備や、鳥インフルエンザへの対策など、県民の皆様の暮らしを守る取組に加えて、本県における重要課題である若者減少対策などにも、連携して取り組んで参りたいと考えております。内容の詳細については、後ほど、11時10分から、北館第1会議室で、協定締結式を実施しますので、その中で、いろいろお知らせをしたいと思います。ぜひ、こちらも取材いただければと思いますのでよろしくお願いいたします。
発表項目ですが、広島健康づくり県民運動推進会議の新体制、及び推進大使の委嘱&ミニ座談会についてであります。県民の皆様の主体的な健康づくりにつなげるため、この度、山内泰幸さんと枡田絵理奈さんのお2人を「ひろしま健民運動推進大使」、「健民」というのは「健康な民」と書いて健民です。このお2人を任命いたしまして、健康寿命の延伸に向けた全県的な機運醸成と、環境整備に、より一層力を入れて取り組むことをしたいと思っております。本県では、令和6年に第3次の「健康ひろしま21」を策定いたしまして、生活習慣の改善による生活習慣病の予防と早期発見・早期治療、介護予防の推進などに取り組んでいるところでありますけれども、これまでの取組によりまして、本県における健康寿命は着実に延伸しているところです。〔しかしながら、〕例えば、本県の女性は、精神疾患や高齢者の骨折で医療機関を受診する人が全国平均より多いといった課題が一方で残されているところであります。そこで、来年度は、県民の皆様一人一人の健康づくりに対する意識をより一層高めて、実践につなげていただくために、新たに「ひろしま健民運動推進大使」を設けて、イベントや講演会などを通して、これまで以上に健康づくりに取り組んでみようと思えるような働きかけを強化して参りたいと考えております。4月4日の金曜日には、初代大使の委嘱式とミニ座談会を開催いたします。メディアの皆様には、県民の皆様が健康づくりに取り組むきっかけとなるように情報発信にご協力いただければと思います。広島県は、今後も県民の皆様の健康づくりを通して、すべての方が健やかで心豊かに生活できる活力ある社会の実現に取り組んで参ります。私からは以上です。
(幹事社:TSS)
以上の3件につきまして質問がある社は挙手をして、社名を名乗ってからお願いします。なお手話通訳者の方が通訳しやすいよう、質問をはっきりとおっしゃっていただきますよう、よろしくお願いいたします。質問のある方いらっしゃいますか。
(山陽新聞)
山陽新聞の平田です。広島県庁舎の敷地有効活用事業についてお尋ねします。こちらは民間に貸し出すということでそちらの意図についてお尋ねしたいと思います。運営の1事業者から〔具体的には〕エヌ・ティ・ティ都市開発によると、同社によるこういった県庁敷地内での商業施設の建設運営は初めてと聞きました。こういった全国でもなかなかない事業に取り組んだきっかけや思いを教えてください。また、民間の施設を運営するにあたって、県としては賃料を得ていくことになると思います。こちら〔については〕、県庁周辺のにぎわい創出以外にもこうしたメリットがあると思います。その点の意図や、賃料を何に生かしていきたいかという点について教えてください。
(答)
県庁の前庭のところは、直近では駐車場になっていて、この地域の様々な活性化の取組が進んでる中で、県庁というのは、1つの県の顔の場所に、そのフロントに、駐車場はいかがなものかというところと、それから、周辺ににぎわい施設が増加をしていますので、球場跡地とか、あるいは新しいサッカースタジアムとか、あるいは今後、本通りの再開発なども進んでいくと思うのですけども、そういうにぎわい施設が増える中で、「ほっと一息」つけるようなエリアも必要ということで、今回、「憩いの場」を作ろうと考えたところであります。「憩いの場」とするにあたっては、やはり役所の人の考えより、民間の人が考えた方が、「憩いの場」ができるのではないかというところで、民間のお力をお借りして整備することになっているわけですけども、もともと、この資産の有効活用という観点もありますので、民間に運営をお願いして、県としても、収益を一定程度〔確保に〕繋がるといいと考えているところです。
(答)
活用というのは、一般財源等に入っていくので、特に何か特定の目的ということではありませんけれども、もちろんそれ以外にも、例えば今中庭の整備もして、そういうところの費用ももちろんかかるわけですし、駐車場は長期的に今度立体駐車場〔正しくは平面駐車場〕にしますけども、そういった費用もあるので、トータルして、この「憩いの場」だとか、利便性を確保するコストを賄っていくことになろうかと思います。
(幹事社:TSS)
今の敷地の有効活用事業に関連しての質問ございますか。その他の2件に関する質問はございますでしょうか。ないようなので次に移ります。続いて幹事社質問に入ります。芸備線の再構築協議会の設置から1年を迎えます。これまでの議論を振り返って、まずどのように受け止めてらっしゃいますでしょうか。また、原則3年で結論を出すというところを目指す中で、今後の協議を県としてどのように進めていきたいと思われていますでしょうか。お願いします。
(答)
芸備線の再構築協議会が始まって以来、芸備線の可能性を最大限追求するための調査事業であるとか、あるいは実証事業の検討が着実に進められてきているものと受け止めているところであります。一方で、こういった議論に当たりましては、個別路線の議論を行う大前提として、全国的な鉄道ネットワークのあり方を踏まえる必要があると考えているところで、これについては、国に対してこれまでも繰り返し、要請をしてきたところであります。将来の国土のあり方を見据えた鉄道ネットワークの位置付けであるとか、あるいは国費投入をしてきた国鉄改革の経緯、あるいはJRの経営状況を踏まえた、JRがどう関わっていくのかという考え方とか、ローカル線の維持に係る国の責任のあり方とかです。こういった考え方を明らかにするように求めてきているところですけども、こういった項目についての整理が行われないまま、議論がややなし崩し的に進められているといった状況もあると考えております。そもそも、国鉄の改革時に債務の切り離しは行っていて、事業用の固定資産の継承を受けて、その事業の固定資産というのは、必ずしもその鉄道の用途だけに使っていないわけです。そういうことも含めて、鉄道事業以外を含めた会社全体の経営の中で、その収益全体でローカル線を維持するということが基本とされているわけです。また、JR西日本で見ると、経常利益は、JR発足時は昭和62年ですけども、このときの収益は、80億円の黒字でした。完全民営化した平成16年には959億円に拡大をしていって、直近の令和5年度は1,673億円まで拡大しているわけです。いわば80億円が、20倍です。大幅に増加しているわけです。そういった状況にもかかわらず、JRは単独で維持が困難であるとして、全国各地で路線のあり方の検討を求める表明を行っておられるわけで、全国に繋がる鉄道ネットワーク網というのが、JRのみの判断で、分断されていくというリスクがあることを強く懸念をしているところであります。国鉄の分割民営化以降、国鉄債務の処理のために、この税、それからJRの株式を売却した売却益ですね、合計22兆円が返済に充てられていると、つまりそのJRに出しているものです。近年でも、令和4年度は3,117億円で令和5年度は1,846億円、これは税などで、投入しているわけで、これは国民負担しているわけです。そういう中で、今度はそのJRの持っていた路線というのを、例えば自治体が税金によって負担していくことが適切なのか、これは例えば、第3セクターにしますとか、上下分離しますということは結局その税で負担するということですから、そういったことが適切なのか、JRとその自治体とどちらが負担するのが、そもそもの持続可能性という観点からも、高いのかといったような、十分な議論が必要だと考えています。今後の議論については、この全国的な鉄道ネットワークのあり方に対する国の対応というのも見定めながら、庄原市などとも連携して、芸備線沿線地域における持続可能な公共交通が確保されるように対応していきたいと考えているところであります。
(幹事社:TSS)
ありがとうございます。この件について質問がある社はいらっしゃいますでしょうか。
(RCC)
中国放送〔の平田〕です。今おっしゃった国の鉄道ネットワークについての考え方という点で、県の方は国の方に、考え方を示すように、再三求めているわけですけれども、再構築協議会がスタートして1年になりますが、まだ国の方からは示されていません。間もなく3回目の協議会が開かれる予定ですけれども、知事の方で、このことについてお話をいただけますでしょうか。
(答)
ごめんなさい。最後が聞き取れないです。
(RCC)
ごめんなさい。まだ国の方が示していないということで、間もなく3回目を迎えますけれども、改めてご要望があればお聞かせいただけますか。
(答)
改めてですけども、今回の再構築協議会でも、国の先ほど申し上げたような全国的な鉄道ネットワークのあり方について、やはり説明を求めるつもりでありますし、どういう回答が返ってくるかというのをしっかりと見ていきたいと考えています。
(幹事社:TSS)
他に質問ありますでしょうか。
(山陰中央新報)
山陰中央新報の錦織と申します。お願いいたします。先ほどの質問〔に〕関連しますが、国の全国的なネットワークへの回答がないまま、次回の協議会にどんな回答が来るかわかりませんが、実証実験が来年度にも、始まろうという流れになっております。国の回答がないまま実証実験に突入する可能性があるということを今どう受け止めてらっしゃるのかというのをお願いいたします。
(答)
実証事業はしっかりやる必要があると思うので、それはそれで進めていきたいと思いますけども、どこかの時点で、国のしっかりとした考え方だとか表明がないと、これはもうそれ以上先に進めること〔が〕できないというのはどこかの時点で来るかもしれません。そうでないと、本当にきりがなく、次はここ、次はここという話にどんどんなっていきますし、気がついたら、何かこう、もう山陽本線しかありませんでしたみたいなことにもなりかねないです。それでいいんでしょうかということはっきりとやはり国が示すべきだと思います。
(山陰中央新報)
玉井副知事も、〔知事が〕おっしゃったような国の回答がないままだと、協議会として何らかの結論を出すことが難しいのではというご発言が会見等であったと記憶していますが、知事は〔いかがでしょうか〕。
(答)
やはりそれは、最終的にどこかの時点で可能性はあります。
(山陰中央新報)
ありがとうございます。
(幹事社:TSS)
その他いかがでしょうか。
(共同通信)
共同通信の神吉と申します。協議会の実証事業の内容についてお伺いしたいのですけども、前回の幹事会の中で広島県など自治体側から、ダイヤの改正であるとか、増便を求める、実証事業の中でそれをやって欲しいというご意見がありましたけども、JR側は物理的技術的な制約があるというようなことで難色を示していました。改めて実証事業の中でそういうダイヤの改善が必要な理由と、JR側がなかなか制約があるという考えを維持した場合に、県としてどういう対応をとられるかお聞かせください。
(答)
実証事業で目標というか目指していくものの1つは、やはり交通需要自体はある程度あるので、それが鉄道にどう展開していくかということと、それから潜在需要をどれだけ掘り起こせるかということになるのですけども、いろんなアンケートをとると、どうして芸備線を使わないのかということを聞くと、やはり「ダイヤが不便であるから」や「〔ダイヤが〕ないから」という回答がたくさんあるわけでして、そこのところを増やしたら実際に、利用が増えるのかということはやはり見る必要があると思います。そういう利便性の向上というところが1つのボトルネックになっていることは間違いないので、それを少し解消してみることは必要なことだと考えています。
(共同通信)
JR側が応じられないという考えを変えない場合にどう対応されるかお願いします。
(答)
それはちょっとまだそこまで決めていません。
(時事通信)
時事通信の安延と申しますけども、ちょっと話が戻りますが、先ほど鉄道の全国ネットワークの国の考え方について言及されていたと思うのですけど、もう1つ全体の収益の話もあったと思うのですけども、いわゆる内部補助に関する考え方も、やはり国が示すべきだとお考えでしょうか。
(答)
そうです。
(時事通信)
これも含めてネットワークのあり方と内部補助の考え方については、ずっと考えを示してくれというのは、協議会の場で〔国が〕言うまでは〔県は〕言い続けるというスタンスでいらっしゃるということで〔よろしいでしょうか〕。
(答)
もちろんそうです。
(時事通信)
分かりました。ありがとうございました。
(幹事社:TSS)
その他いかがでしょうか。続いて一般質問に移ります。他に質問がある者は、挙手でお願いします。
(中国新聞)
中国新聞〔の和多〕です。国政の関連でお伺いしたいのですけど、先日、石破首相が新人議員との会食の中で、1人10万円の商品券を配られたとご本人が認められました。岸田前首相等、歴代の首相も同様の行為があったと、これは報道ベースですけど、報じられています。今回の一連の政治とカネの問題についての知事の受け止めをお聞かせください。
(答)
これまでの説明としては、手土産的なものだとご説明をされていて、確かに会合なんかで、お茶菓子を持って行ったりとか、そういうことはあることだと思います。ただ一方で、この10万円というのは、しかも金券というのは、かなり大きな金額ですし、キャッシュに近いということで、手土産にしては、一般の手土産という感覚からはちょっと超えるものだと感じるので、これは法的にどう解釈されるかということは別としても、なかなかやはり、政治とカネというものに対して、政治家側の姿勢というものが疑われるというか、問われるような、そういう慣習があったとしたら、そういうやりとりというか、そういうものだと感じます。
(中国新聞)
知事もお立場上、いろんな方と面会されたり会食された中で手土産を受け渡すことはあるかと思うのですけど、こうした高額な商品券のような金券の授受というのはご経験〔ありますか〕。
(答)
ないです。
(中国新聞)
はい、分かりました。ありがとうございます。
(答)
渡したこともないし、貰ったこともないです。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:TSS)
今の質問に関連した質問は何かございますか。他の一般質問いかがでしょうか。
〔中国新聞の和多です。〕誰も質問ないので〔お願いいたします。〕日鉄の呉跡地の4者協議が先日、31日に開催すると発表されました。これに関連してですけど、広島県と呉市は独自に跡地の利活用策の検討業務をされてこられまして、今回この4者協議の場でこの検討結果を、協議の材料として示されるお考えというのはありますでしょうか。
(答)
検討結果についてはすでにお示しをしているところなので、我々としては、それを参考に、ご検討いただきたいと思っていますし、一方で、防衛省としては防衛省の、誘致したいものだとか、そういうのもあろうかと思うので、どういうもので、それがどういう意義があるのか、地域経済にどういうインパクトがあるのかということを、我々の調査の方も比較しながら示していただきたいと思います。
(幹事社:TSS)
他、いかがでしょうか。次で最後の質問にさせていただきます。
(山陽新聞)
山陽新聞の平田です。少し早いのですが、4月12日にファジアーノ岡山とサンフレッチェ広島の山陽ダービーが開かれます。ファジアーノ岡山がJ1に上がったということで、中国地方でもJ1のチームが2チームになったということで、そちらへの期待感ですとか、スタジアムが新しくできたということで岡山の人もそちらに訪れて、お金を落としていくかと思うのですけどもそこら辺も含めまして期待感みたいなところを教えていただけたらと思います。
(答)
ようやく、この中国地方で、J1が増えまして、岡山県とJ1対決できるというのは、とても嬉しいし、楽しみにしています。ついに初対決が実現するということで、それぞれ広島と岡山で、試合がありますけども、これ言っていいのかな、広島に来るときには、伊原木知事が乗り込んできて、岡山行くときには我々が乗り込んでいくという、そういう知事対決もやりたいと思っています。言って良いのでしたか、これ。言ってしまった。〔そういう〕気持ちです。
(答)
そうです。そういう予定です。そうしたいです。
(山陽新聞)
それぞれの地で、知事を2人並んで観られるのですか。
(答)
ホームとアウェイになるのかよく分かりません。
(幹事社:TSS)
ではお時間となりましたので、これで会見を終わらせていただきます。次回の定例会見は4月8日火曜日の13時半からです。ありがとうございました。
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