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安心▷誇り▷挑戦 ひろしまビジョン改定に係る知事会見(令和8年7月1日)

印刷用ページを表示する掲載日2026年7月9日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ、掲載しています。
 なお、〔 〕内は注釈を加えたものです。

 会見日:令和8年7月1日(水曜日)

 

発表項目

(1)安心▷誇り▷挑戦 ひろしまビジョン改定について

質問項目

(2)安心▷誇り▷挑戦 ひろしまビジョン改定について

会見録​​​​​​ 

(司会)
 定刻となりましたので、ただいまから、「安心▷誇り▷挑戦 ひろしまビジョン」の改定について説明を行います。説明者は横田知事です。それではお願いします。

 

〇安心▷誇り▷挑戦 ひろしまビジョンの改定について
(知事)
 皆さんおはようございます。昨日、6月定例会において議決をいただいて成案となりました、「安心▷誇り▷挑戦 ひろしまビジョン」の改定内容について、その概要を発表させていただきたいと思います。まず現行のひろしまビジョンは、県庁の施策を進めていくにあたって、今後の10年間の目指す姿とその実現に向けた取組の方向性を県民の皆さまにお示しするということと、県庁の施策のよりどころとなるものとして、令和2年度に策定をされております。10年間のものだということですけれども、今回、中間年にあたる5年が経ったということで、これまでの経過でありますとか、そして社会経済情勢も大きく変わっておりますので、そういったことを踏まえて、今回、見直しをしたということでございます。基本理念としまして、「将来にわたって「広島に生まれ、育ち、住み、働いて良かった」と心から思える広島県の実現」ということで、もともとのこのビジョンが基本理念を掲げておりますけども、こちらは変えずにこれまでの社会経済情勢の変化を踏まえて、今回改定したということでございます。次のページをお願いします。まず、これまでの施策の成果ということで、ご説明をさせていただきたいと思います。まず観光振興でございますけれども、令和5年5月にG7サミットがありましたが、これを契機としまして、世界からの注目と関心が高まっております。それに合わせて、広島の食、そして自然、文化などの多彩な魅力を世界に発信をしてまいりました。その結果もありまして、外国人観光客は、令和6年に過去最高約420万人という人数を記録しております。次のページをお願いします。次に産業振興の取組でございますけれども、本県の基幹産業であるものづくり産業、この更なる進化ということ。そして広島の強みを生かした新成長産業の育成、イノベーションの環境の整備などを進めてまいりました。その結果、令和4年度の名目県内総生産というのは、12兆4,761億円となっておりまして、これは11年前の平成23年度と比較して10.7%の増加ということになっております。次のページをお願いします。次に核兵器のない平和な国際社会への構築に向けましては、これは昨年被爆80年の節目もございましたけれども、多くの世界のリーダーや平和に向けた活動をされている団体などと繋がりまして、この繋がりを生かして、核兵器のない平和な社会に向けた取組を強化してまいりました。令和7年12月には、一般社団法人へいわ創造機構ひろしまを設立して、推進体制を強化したということ。そして本年5月でございますけれども、アメリカの国〔際〕連〔合〕で開催されましたNPT運用検討会議においても、核兵器は極めて非人道的であり、そして人類と共存はできないということを強く働きかけてまいりました。こうした国際社会への連携の働きかけを進めまして、世界のリーダー、経済界、若者など幅広い主体が、核兵器廃絶や平和構築について考えて行動していくための基盤を強化したところでございます。次をお願いします。次に、この5年間の社会経済情勢の変化ということでご説明をさせていただきたいと思います。まず人口減少が想定以上に進展をしております。数字を申し上げますと、令和7年度の本県の総人口の推計値は、これは令和2年に策定したときの推計値でございますけども、272万7,000人でございましたけれども、その後、合計特殊出生率が想定を下回ったということ、そして県外への転出超過が想定を上回ったというこの2つの要因によって、令和7年の実績は推計値を約3万人下回る269万5,000人になっております。人口減の要因としては、やはり自然減ということが大きいのですけれども、今その数字としては、想定を上回るペースで減少しているということでございます。次のページでございます。次に、「急速に革新、普及が進むデジタル技術と関連産業の発展」でございます。近年、急速にAIが発展して普及をしておりますけれども、「AIエージェント」だとか「フィジカルAI」などの新しい技術がどんどんと出てきているという状況でございます。その一方で、プライバシーの侵害でありますとかデータの漏えい、そして偽情報の拡散といった問題でありますとか、サイバー犯罪や消費者被害が増加傾向にあるということでございます。ただ、本県は、半導体関連産業のサプライチェーンを支える企業が大変多く所在しておりますけれども、このAIの普及とともに、需要が拡大しておりまして、電子部品・デバイスの県内総生産は、平成24年度と比較して約5.7倍と大変大きく成長をしているところでございます。さらに人手不足の深刻化などを背景として、企業が賃金の引き上げに動き始めておりますけれども、ただ一方で、世界的な情勢の不安もありまして、原材料価格でありますとか、エネルギー価格の高騰などを背景とする物価上昇が続いていて、賃金の伸びが、なかなかこの物価上昇に追いついていないという状況がございます。ロシアによるウクライナ侵攻、そして中東情勢の不安定化、核軍縮をめぐる対立など、国際情勢が緊迫して、経済的には不確実性が高まっているという状況でございます。次のページでございます。そして「自然災害の激甚化・頻発化、そして顕在化したリスク」でございます。地球温暖化による気温だとか、海水温の長期的な上昇、そして猛暑日の増加、こうしたことは日常生活への影響だけでなく、農林水産物の収量、品質の低下でありますとか生態系の変化、様々な影響が懸念されております。昨年からのかきのへい死の問題も、その1つであると考えております。令和6年の能登半島地震がございましたけれども、この地震による教訓も非常に大きかったということで、集落の孤立でありますとか、避難生活の長期化、そして災害関連死が大変多かったということで、それに繋がる課題も顕在化しております。そして下側でございますけれども、急増する県内の外国人労働者や外国からの観光客が増えているということです。先ほどもご説明しましたG7広島サミットを契機に、外国人の観光客が過去最高を記録しているのですが、労働市場においても人手不足が深刻化しておりまして、外国人の受け入れが進んでおります。県内の外国人労働者数は増加をしている状況でございます。今後、「育成就労制度」の開始も予定されておりまして、さらにこの県内の外国人労働者の増加、定着が見込まれております。それを背景にしまして、外国人と地域住民の双方が安心して生活できる環境づくりが必要となっている状況でございます。次のページをお願いします。こうした変化に柔軟かつ適切に対応していくために、これまでの取組や成果を踏まえながら、目指す姿であります、「安心」の土台と「誇り」によって、夢や希望への「挑戦」の実現に向けていくという、そういった目指す姿を掲げているわけですけれども、これの実現に向けて、実施していく施策の考え方というのを今回改定したということでございます。次のページをお願いいたします。ここから改定のポイントを説明させていただきます。まず、「目指す姿の実現に向けた今後5年間の方向性」ということで、今回設定しているものでございますけれども、本県では今回のビジョンの前のビジョンでございますけど、平成27年に改定をしております総合計画がございますが、その名前としては「ひろしま未来チャレンジビジョン」という名前でございましたが、このビジョンにおいて「ファミリー・フレンドリー」を掲げておりました。これは家族、特に当時は子供たちのいる家族というのが念頭にあったということですけれども、その家族が生活しやすいところは誰にとっても生活しやすいという、その考え方を少し進化させまして、「シン・ファミリーフレンドリー」というのを今回、今後5年間の方向性ということで設定をさせていただいております。これは本県の魅力を高めて、様々な家族が今いらっしゃいますけれども、様々な家族が暮らしやすい社会を実現することで、将来にわたって誰もが暮らしやすい、ひいては本県を訪れる人にとっても、本県に関わる人にとっても、魅力的に感じてもらえる広島県の実現に向けて、施策を進めていこうということでございます。このシン・ファミリーフレンドリーということで、家族で暮らしやすいまちは、誰もが暮らしやすいということで、設定をしてやってまいります。次のページでございます。今の総合計画というのは、県庁は様々な分野を扱っており、17の分野に整理をしているのですけれども、今回の改定に合わせてこの17の分野を、少しまとめまして、5つのまとまりにしたということです。この内容については後ほど説明をいたします。次のページです。今回、今後5年間で特に注力する重点項目というのも設定をさせていただいております。様々な社会経済情勢の変化が起こる中でも、とりわけ想定を超えるスピードで進行する人口減少というのは、この生産年齢人口の減少を招くわけですけれども、経済活動の縮小であるとか、あるいは地域の担い手不足など、本県の社会経済に大きな影響を及ぼす恐れがございます。このため、人口減少の抑制というのと、あと人口が減少しても、持続的な地域社会・経済成長の実現に向けて、この重点項目というのを設定いたしました。5項目になっています。この「若者に選ばれる広島県」「女性に選ばれる広島県」「子育てしやすい広島県」、そしてそれを支える「強固な社会経済基盤の確立」なおかつ「広島の財産と経験の継承」、いろんな宝がございますけれども、これをしっかりと磨いて、それを継承していく、この5つ掲げているということでございます。次お願いします。この5つの重点項目を簡単にご説明させていただきます。まず「若者に選ばれる広島県」でございます。本県では若者を中心とした転出超過が続いておりまして、若者減少というのは、産業そして地域の担い手不足、あるいは活力の低下を招きかねないものでございます。そのため、県内の若者のみならず、県外で経験を積んだ人からも、広島に戻りたい、あるいは広島で暮らしたいと思っていただけるように、若者を惹きつける魅力的な産業の集積、そして若者が働きたいと思えるような職場づくり、働き方改革、そして若者目線の地域の魅力や暮らしやすさの向上、これを進めてまいります。次お願いします。2つ目は、「女性に選ばれる広島県」でございます。転出超過の内容を見ますと、男性よりも女性の方が、実は転出超過が多い状態でございまして、この女性の活躍というのはそれぞれの人生の豊かさに繋がるだけでなく、企業や社会の成長に向けた多様性の進化の観点からも大変重要でございます。そして経済活動の持続性を高める基盤ともなってまいります。また誰もが働きやすく、子育てしやすく、そして暮らしやすい環境をつくるということは、出生率の向上にも繋がっていきます。そのために、「ライフイベント等を両立しながら働くことができる柔軟な働き方の促進」であるとか、あるいは「固定的な役割分担意識やアンコンシャス・バイアスの解消」、そして「家事育児を協力して取り組む「共家事・共育て」の定着促進」こういった取組を進めてまいります。次のページでございます。次は「子育てしやすい広島県」でございます。先ほどご説明しましたけれども、本県の総人口が想定を上回るペースで減少を続けているということで、その要因の約9割は自然減ですけれども、ただ令和7年の合計特殊出生率は1.27ということで、これは過去最低を記録しているところでございます。一方で、若い方々が希望している子供の数というのが1.54になっておりまして、やはりここが乖離しているというところが大きな課題であるということで、人口減少の抑制に向けて、妊娠・出産、子育てに関する希望を実現しやすい社会である、それだけではなくて多くの人が子供を持ちたいと思って、安心して子供を持つことができる社会を実現するということが重要であろうと考えています。そのため、妊娠・出産、そして子育てに関する希望の実現に向けた環境の整備、そして、妊娠期から子育て期まできっちりと見守りであるとか支援の仕組みを構築する、そして地域全体・社会全体で子育てを応援する機運の醸成、こういったことを進めてまいりたいということでございます。あわせて都市と自然が近接する広島県で、日々の暮らしであるとか、子育てが楽しいと感じられる環境づくりにも取り組んでまいります。次に強固な社会経済基盤の確立についてでございます。今、世界経済の不安定化など様々なリスク要因がございますけれども、県民一人一人が夢や希望を諦めることなく挑戦するためには、本県の経済の安定的な成長とその土台となる安全・安心な暮らし、そして豊かな生活の基盤、これを整えることが重要でございます。そのため農林水産業、観光、ものづくり産業、その他、半導体関連産業に代表されるような先端・成長産業といった県経済を支える、こういった産業の振興発展、あるいは生産性の向上、これらの経済活動を支える担い手としての外国人にも選ばれる環境整備、こういったものを進めてまいりたいと考えております。また、自然災害が激甚化・頻発化する中で、ハード、そしてソフトの両面での防災・減災対策を着実に進めまして、県民の命と暮らし、経済活動を支えてまいります。さらに、全ての県民が質の高い安全な医療等のサービスを受けて、地域で暮らし続けることができるとともに、誰もが安全・安心を実感できる広島県の実現に向けて取組を進めてまいることでございます。次に、「広島の財産と経験の継承」でございます。広島県には、瀬戸内海の島々が織りなす多島美、田畑が広がる豊かな原風景、そして食文化、地域に根差したスポーツチームや文化芸術、グローバルに展開するものづくり産業、様々な宝がございます。こうした広島の持つ強みや魅力を感じて、本県でしか得られない価値を提供するとともに、それらの財産をしっかりと将来世代に引き継いでいくことが必要でございます。また、この中には、原子爆弾による破壊を経験してその廃墟から、しっかりと復興してきた、この広島の地、その経験を伝えていくという使命と役割を果たし、そして核兵器廃絶、恒久平和の実現に向けた取組を着実に進めていくということでございます。特に、平和に関しては、人材育成が大変重要だと考えております。これまで被爆の実相を伝えてまいりました被爆者の高齢化や減少が進むという現状がありますので、この核兵器廃絶、平和構築の実現に向けた取組を将来的に担う若者の人材育成をしっかりと進めてまいります。次でございます。これは、分野横断的な課題に対応していくための施策を貫く3つの視点を設定させていただいています。今人口が少なくなる中で、生活の質の維持であるとか、あるいは経済成長を支えていくためには、この先駆的に推進するDX、AIも含めてでございますけれど、DXを施策を横断する課題ということで、すべての領域で進めていかなければいけないと考えております。そして、広島ブランドの強化ですが、県民の誇りにつなげていくため、それから国内外からしっかりと広島を認知していただくためには、広島ブランドの強化もあらゆる分野において、しっかりと認識して取り組んでいかなければいけないことだと思っております。さらには、生涯にわたる人材育成ということで、これは社会経済システムが変化をしているところでございますので、どの人も乳幼児期からそして社会人になって、生涯学び直しをしっかりとしていく体制・環境を作っていかなければいけないと考えております。こういった横串を刺す施策につきましては、それぞれの領域分野を相互に連関させながら、相乗効果の創出にも取り組んでまいりたいと考えております。次でございます。この各領域における主な取組について、説明をさせていただきます。今の重点項目で説明をした部分ももちろんこの17分野にしっかりと入っているわけでございますけれども、これまで説明していなかったものの中で主なものを紹介させていただきます。次のページでございます。まず、「未来を担う人づくりと、安心して子供を持ち育てられる社会づくり」でございます。子育てに関しては先ほど説明しましたけれども、教育に関しましては、子供たち一人一人を大事にいたしまして、個性あるいは能力を伸ばして、児童生徒がしっかりと大切にされているという実感を持ちながら、成長していく。そして今、様々な経済情勢の変化がありますけれども、この不確実性が高まる中でも、自ら人生を選び取っていく力をしっかりと身につけていくということを、地域だとか社会がしっかりとサポートしながら進めていくということでございます。特にキャリア教育でございますが、広島ならではの学び、キャリア教育というものを、しっかりと整えていく必要があると考えております。次でございます。「心身ともに健康で、安全・安心な生活を送ることができる環境づくり」でございます。まず健康の領域でございますけれども、人生100年時代と言われています。それぞれのライフステージで心身ともに健康で活躍するためには、若い時期からの健康管理だとか運動習慣の定着が重要です。予防をしていくということで、こういった生活習慣の改善に向けた行動変容の促進にも取り組んでまいります。「防災・減災」でございますけれども、これは先ほどちょっと触れましたけれども、ハードソフト両面で、特にソフトの面を今強調しているわけですけれども、いろんな関係者と協働することによって、事前防災の取組などのソフト対策をしっかりと充実させてまいります。次に「治安・暮らしの安全」の領域でございますけれども、悪質かつ巧妙化するサイバー犯罪でありますとか特殊詐欺が増加しておりますので、デジタル技術を活用した犯罪捜査体制の高度化を図るなど、これらの犯罪脅威への対処と抑止に向けた取組を進めてまいります。次でございます。「あらゆる世代が楽しみ、地域に誇りを持つことができる魅力づくり」でございます。観光に関しては、先ほど、外国からの観光客が過去最高という話をしましたけれど、特に食の分野です。食資源を生かして、価値を上げる取組を進めてまいりたいと考えております。そして、「スポーツ・文化」の領域でございますけれども、これは伝統芸能、神楽のような、伝統芸能も含めて様々な文化が、広島にありますけれども、こういった様々な文化芸術をしっかりと振興して、幅広い世代のニーズに応じた魅力の発信と楽しめる機会の充実を図ってまいりたいと考えております。次のページでございます。「多様な主体が生き生きと働きがいを持って活躍できる仕事づくり」でございます。これは重点項目にも挙げているものでございますけれども、やはり生産年齢が減っていて、そしてデジタル技術が進展している中で、しっかりと人を大事にして、人的資本経営を経済業界の中に広げていかなければいけないと考えております。また、若者を中心とした転出超過対策としては、若者の広島での仕事や暮らしに対するポジティブなイメージの浸透、そして、県と市町が一体となった広島への定着・回帰に向けた取組を今進めておりますけれども、しっかりとこれを前に進めていかなければいけないと思っております。そして「農林水産業」の分野でございますけれども、現在農業者の減少が進んで、耕作放棄される農地も増えていくということが懸念されております。生産性の高い持続可能な農業の実現に向けて、「担い手の確保・育成」、そして「生産性の向上」、それでなおかつ「農地の有効活用」ということで、農地の集積も含めて、中山間地域の農業を次の世代に引き継いでいけるように進めていくということでございます。担い手だけではなく、兼業的な農家も含めて多様な主体、そして企業も含めてですけれど、多様な主体が連携して、持続可能な農地、そして農業用施設の保全管理の体制づくりに向けて取組を進めていくということでございます。次でございます。「都市と自然の近接性を生かした、適散・適集な魅力ある地域づくり」でございます。まず、持続可能なまちづくりということですけれども、これは本当に多様な価値観だとかニーズを持つ様々な世代の人たちが、住みたい・働きたい・訪れたいと思うような、そんな都市空間を創出していかなければいけないと考えておりますので、人を惹きつける魅力ある都市空間の創出ということで掲げております。そして中山間地域の領域でありますけれども、これは本当に人口減少・高齢化がものすごいスピードで進んでいるということで、関係人口も含めて、中山間地域だけではなく、そうでない都市部の人たちも含めて、地域の内外の人たちの支えによって持続可能な地域づくりを進めていきたいということでございます。そして、交流連携基盤の領域でございますけれども、運送業界の人手不足がかなり深刻化しております。陸上運送を海上運送に転換させるようなモーダルシフトの促進でありますとか、そして広島空港の機能強化に向けた取組、国の戦略分野にもなっておりますけども、半導体産業などの成長産業が集積してまいりますので、それに向けたインフラの整備の強化、こういった多様な交通・物流ネットワークの整備や最適化を進めてまいります。以上が概要でございますけれども、このビジョンは、広島県の施策の全体像として今お示ししたような形になっておりまして、ミッションとしては広島県の職員の行動理念というのがあるのですけども、この目標にあたる「安心▷誇り▷挑戦ひろしまビジョン」は施策の最上位計画として位置付けられているものでございます。今後これを具体化した実行計画でありますアクションプランを策定し、さらには、個々の政策の推進を行政運営の面から支える行政経営の方針、そして今度は経営資源です。財源でございますけれども、経営資源の面から支える中期財政運営方針を策定してまいります。さらに、先ほど17の分野がございましたけれども、その中の様々な分野別に計画を策定しているものがございますので、こういったものを目処としては、今年10月に向けて、しっかりと作ってまいりたいと考えております。この施策体系によりまして、ひろしまビジョンの基本理念に掲げます、将来にわたって、広島に生まれ育ち、住み、働いてよかったと心から思える広島県の実現に向けて、職員一丸となって、全力で施策を進めてまいります。私からの説明は以上でございます。ありがとうございます。

(司会)
 これより質疑に移りたいと思います。ご質問の際は、社名とお名前をおっしゃってからお願いいたします。

 

〇安心▷誇り▷挑戦 ひろしまビジョンの改定について
(読売新聞)
 読売新聞社の荒川と申します。今回、この広島ビジョンは令和2年度の策定で、取組を始めたのが令和3年度ということで、策定から6年、取組が5年経つわけですけれども、10年間の目指す姿を示したという以上は、現在の5年経った時点での総括といいますか、中間地点における評価というのが必要なのかと思います。知事の説明ですと、産業の集積・育成が達成された、また、外国人の観光客が過去最大になったと。一方で本県の人口が、想定以上のペースで減少していったと。そういった産業や外国人観光客が増えたけれども、人口が減ったと。この人口が減った部分が課題だという総括でいいのかどうか。5年経った現時点で、その目標達成度合いはいかがでしょうか。総括をお願いいたします。

(答)
 今ご説明をいただいたとおりといえばとおりでございますけれども、やはり当時想定しなかったような状況なども生まれてきているということと、やはり大きな課題としては、人口が想定よりも減ってしまっている。合計〔特殊〕出生率も下がっている。そして、転出超過の人数も増えているというような状況が大きな課題であろうと思います。施策の結果が、今のこの社会状況そのままで、直結するわけではないので、今のような課題があったからといって、施策の効果が全くなかったかというとそうではないとは思っておりますけれども、その状況に合わせてしっかりと修正をしていくことは必要だと思っておりますので、この半分経ったこの時期に、いろんな状況も見ながら、今回総括をした上で、改定をしたということでございます。

(読売新聞)
 10年の目標を定めて、5年経って、現時点のその達成度は十分とお考えなのかどうかはいかがでしょうか。

(答)
 いろんな取組をしてきたと思います。それが十分かどうかというところは、なかなか評価は難しいですけれども、一部やはり想定していたものが達成されなかったということはあると思います。ただ、これは全く効果がなかったかというとそうではなく、一つひとつの先ほどご説明しました成果というところでは、ある意味想定以上の成果が現れているというところも一部ではありますので、広島県は本当にいろいろな人たちがいろいろな活動をしている中での全体の総括はなかなか難しいのですけれども、やはり達成できたあるいはそれ以上に、想定よりも達成できたところもあれば、全体として人口減少が進んでいて、なかなか難しかった課題というものあったと思っております。

(読売新聞)
 ありがとうございます。

(朝日新聞)
 朝日新聞の翁長です。改定のポイントのところで、平成28年度から令和2年度までのファミリーフレンドリーという大きな目標が、今後5年間でシン・ファミリーフレンドリーというご説明でしたけれど、不勉強ですけれど、このファミリーフレンドリーは令和2年度までのビジョンで、一旦、令和2年度ではこれは一応達成ということになっていたのだけれども、今回シン・ファミリーフレンドリーでそれを進化させるということで、新たにまた進・復活再生してもう一度掲げるとそういう理解でよろしいでしょうか。

(答)
 考え方としては、このファミリーフレンドリーという考え方というのは、令和2年に現在のビジョンが策定されていた時もあったとは思います。継続してあったとは思うのですけれど、あえて打ち出してはいなかったというところですが、今回、やはりこのビジョン全体がどういう方向にいくのかというところを、やはり分かりやすく皆さんが共有しやすく、方向性ということで設定するのがいいだろうという話になりまして、27年に改定して作ったビジョンで掲げられていたファミリーフレンドリーというのを、基本的な考え方としてはそんなに変わってはいないのですけれども、ただ、家族がいろいろな多様化しているというところも踏まえて、少しバージョンアップしたシン・ファミリーフレンドリーというものを掲げようとしたということです。

(朝日新聞)
 分かりました。特に人口流出とかに対応をするためには、やはり若者定着だとか子育てしやすいとか、そういうのをやはり住みやすいというか、家族が楽しく過ごせるという部分がさらに必要になってきたという認識だということですか。

(答)
 そういうことをやはりメッセージとして出していかないといけないと思っておりますので、それの1つのメッセージとして、このシン・ファミリーフレンドリーを掲げた。だから、いろいろな家族があるけれども、でもその家族で過ごしやすい・生活しやすいところは、どんな人にも生活しやすいということなので、皆さんここを目指して来てください、あるいは住んでいきましょうというメッセージを出したかったということでございます。

(朝日新聞)
 ありがとうございます。

(朝日新聞)
 朝日新聞の小林と申します。昨日の県議会で、この策定改定の可決に関して反対の討論が一部出まして、そこでは子供医療費のカット、例えば教育とか子供に関しての、このビジョンを策定するにあたって、やや抽象的なところが多いというようなご指摘が、議員の方から出ていたかと思います。例えば、子供医療費の拡充をするべきではないのかとかそういったものを明言するべきではないのかとか、中山間地域の農業に関してはスマート化という方向性プラス、親子であったり、兼業農家さんへの施策とかにもう少し踏み込むべきではないかみたいなお話もあったかと思うのですけれども、このビジョンの改定をすることによって、今後そういった具体的な施策に落とし込んでいくというような理解でよろしいのでしょうか。検討していくということでしょうか。

(答)
 一番最後のページにも示させていただいたのですけれども、これはあくまでもビジョンということで、実現したい姿を示すというのがメインでございますので、これを受けて、具体的な施策は、アクションプランであるとかあるいは分野別計画の中で、もっと言えば毎年の予算事業に落とし込まれていくということでございますので、今回のこのビジョンではそういった具体的な施策について書くものではないと考えております。

(NHK)
 NHKの小林と申します。すでに議会の委員会等でもご説明されている内容だと思うのですけれど、改めて伺います。去年、示された骨子案と比較しますと、重点項目から外国人応援がなくなって、代わりといいますか、財産と経験の継承が増えていると思うのですけれども、ここを変更した理由について改めて伺いたいというのと、つまり6項目に増やすのではなく、外国人応援をなくして、財産と経験の継承としたところの理由について、お願いいたします。

(答)
 これは私が知事になって、私の考えもちょっと盛り込んでもらったというところですけれども、1つは外国人を特出ししていた骨子ではあったのですけれども、いろいろなところに外国人はいらっしゃるし、住人の一部でもございますので、それは選ばれるもの、いろんな方に選ばれるところだとか強固な社会経済基盤だとか、こういったところに今いろんな分野に入ってきているのではないかと考えまして、あえて外国人というカテゴリーを作るのではなく、全体の中に溶け込ますという形を取ったということでございます。これ〔広島の財産と経験の継承〕を加えたというのは、私がやはり知事になるにあたって、広島の財産であるとか経験をしっかりと継承していくという視点を、ぜひとも入れて欲しかったというところがございまして、これは広島の強みをしっかりと磨いていくということでもあるし、広島ブランドを確立する上においては、非常に重要な視点だと思いましたので、それをここに視点として置いていただいたというような経緯がございます。

(NHK)
 ありがとうございます。もう1点伺いますけれども、今のもまさにその1点だと思うのですが、横田知事だからこそ盛り込まれたエッセンスといいますか、横田知事が就任されたからこそ、反映された要素はこのビジョン全体通して、どういったところにあるのでしょうか。

(答)
 今、説明をさせていただいた、まず若者に選ばれるとか女性に選ばれるとか、かなり若者、あるいは女性の転出超過対策を強く念頭に置いた構成にしていただいたという点が1つと、あと、今説明しましたこの広島の財産と経験の継承、これまでの広島県は、被曝も含めて、いろいろな経験を積み重ねていってその上にある、それをしっかりと受け継いで発展させていかなければいけないという思いがありますので、そういったところがやはり一番大きなところであったかと思います。あと、農業にも絡んでくるのですけれども、中山間地域とか農業であるとか、やはり地域を形づくるだけではなく、やはりこれは都市であるとか、あるいは広島だけではなくて日本全体の経済を支える非常に基盤になるようなところ、これをしっかりと重視してやっていこうというところは、今回、かなり強調して書き込んでいただいたというところかと思っています。もう1つは、やはり文化芸術です。若者が、今、好むような音楽みたいなものもそうですし、引き継いできた神楽のような文化芸術、文化芸術というのは人を惹きつける、スポーツもそうですけれど、人を惹きつける非常に大きな要因というか、誘因になりうると思いますので、そこをしっかりと振興していこうというところを入れ込んでいただいたということでございます。

(RCC)
 RCCの家森と申します。NHKさんとほとんど聞きたいことが一緒だったのですけれど、まさにその骨子の部分が去年、前知事時代に作られた。前知事はその当選直後にひろしま未来チャレンジビジョンという形で独自のカラーを出された。横田知事は先ほどご説明いただいたとおりだと思うのですけれども、横田カラーを今後この5年間、どのように県民に向けて、目標として伝えていきたいか、見せていきたいかという抽象的になってしまいますが、その辺りをお願いいたします。

(答)
 私が着任したのは、このビジョンの見直しも1年半、審議会において議論を重ねてこられた時に、骨子ももう議論が終わった段階で、私は着任したわけですけれども、その段階で今ちょっと申し上げたようなNHKさんの問に答えたような点、この辺りを強調して欲しいということで入れ込んでいただいて、そして、また審議会でも議論をしていただいて今回、議会でも議論して決めたということでございます。私としては、説明したような点は、今、非常に重要だと思って、これから5年間しっかりと進めていくことが私のカラーと言えばカラーだと思いますけれども、さらには、この5年間でも状況は変わってくると思います。そこにしっかりと柔軟に対応しながら、あるいはこれから新しく実施していく施策の効果などもしっかりと見ながら、広島県の発展に何が必要なのかを考えながら、5年後というのは、1から作り直してくる話になってきますので、それに向けて、しっかりと私としても自分なりの考えで、どういった方向性を目指すのか、これは県民の皆さまとのいろんな対話もしながら形成していかないといけないと思っておりますので、それは私の今後の任期の中での課題だと思っております。

(司会)
 その他いかがでしょうか。よろしいでしょうか。それでは以上をもちまして終了させていただきます。ありがとうございました。

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