このページの本文へ
ページの先頭です。

知事記者会見(令和元年7月9日)

印刷用ページを表示する掲載日2019年7月9日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和元年7月9日(火曜日)

発表項目

〔動画(1)(2)〕

(1)第二新卒者向け「ひろしま転職フェア」開催について

質問項目

(2)BCP策定支援等について

〔動画(3)〕

(3)聖火リレーについて

〔動画(4)(5)〕

(4)ハンセン病家族訴訟について

(5)広島空港の経営改革について

会見録

 (幹事社:日経新聞)
 幹事社の日本経済新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,11時22分頃を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事からの発表がありますので,お願いします。

 第二新卒者向け「ひろしま転職フェア」開催について

 スタートがちょっと遅くなりまして申し訳ありませんでした。今日,発表項目が一つございます。第二新卒者向け「ひろしま転職フェア」の開催についてであります。8月13日火曜日と14日水曜日〔の〕2日間の日程で,20代を中心とした転職希望者などのいわゆる第二新卒者向けの合同企業説明会であります「ひろしま転職フェア」を開催いたします。この転職フェアは,今年度で3回目となりますけれども,昨年度のフェアでは570人の方にご来場いただきまして,うち79人の方が転職に成功されるなど,初年度開催から来場者・就職決定者とも倍増となっているところであります。転職希望者は,仕事の内容だけでなくて,ワークライフバランスの観点からも就職先企業を選択する傾向がありまして,そういったことも踏まえて,今年度も休暇の取得促進や残業時間の削減など,いわゆる働き方改革に取り組む企業100社が参加いたします。その中には,「広島県働き方改革実践企業」や「中小企業等奨学金返済支援制度導入応援補助金活用企業」ちょっと長い〔名前〕ですけれども,〔そういった企業〕も多数参加いただいております。今回,新たな試みといたしまして,昨年度のフェア参加を経て転職に成功された方においでいただいて,パネルディスカッションを開催しようと考えております。転職に至った経緯であるとか,あるいは実体験等の生の声を聞いていただくことで来場者の決断を後押しできるかと考えています。なお,事前のお申し込みは不要となっております。また当日,参加できない方向けに,都内で転職相談会を複数回開催いたしまして,相談機会の拡充を図る他,同時期に県内の市町で開催される就職・転職イベント等の情報もあわせて提供いたします。この転職フェアを通じまして,一人でも多くの方がご自身に合う働き方を見つけられると同時に,県内企業の働き方改革が一層進むように,県としても取り組んで参りたいと考えているところでございます。私からは以上です。

 (幹事社:日経新聞)
 この件について,質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。〔ないようですので〕続いて幹事社質問に入ります。

 BCP策定支援等について

 (幹事社:日経新聞)
 西日本豪雨の発生から1年が経ちました。知事は先日,各市町で開催された追悼式に出席されましたが,そこであらためて感じられた復興への思いがあればお聞かせください。また,西日本豪雨は,産業にも大きな打撃を与えました。県では事業継続計画「BCP」の策定支援や,BCPの耐性を検証するワークショップを順次開催する一方で,シンクタンクが県内197社を対象にした調査では49.5パーセントの企業でBCPを策定していないなど,策定状況は道半ばです。BCP策定に遅れが出ている現状をどのように認識し,この状況を県としてはどのように変えるか方針を伺います。

 (答)
 まず,復興についてですけれども,先日,各地で追悼式が開催されまして,私もいくつか出席させていただいたわけでありますけれども,これは,まさに追悼式なので,犠牲になられた方々のご家族,まさに最愛の家族を亡くされたご遺族が集まっていらっしゃって,お話もされていて,これは本当に言葉がないというか,そういう感じがいたしまして,これは二度と繰り返してはならないというのが,私としては強く感じたところであります。県としては,災害死ゼロを目指しているわけですけれども,引き続きハード・ソフト両面から防災・減災対策に全力で取り組んで,災害に強い広島県の実現を果たすということを,強く思っております。それから,BCPの現状等についてですけれども,被災した企業は,たくさんあるのですけれども,まず,事業活動の再開に向けた取組に注力されていまして,BCPが,なかなか策定が進んでいない理由となっています。「ノウハウ不足」といったこと,あるいは「策定できる人材の確保が難しい」といったことについて,なかなか対応が十分できていないこともあるかと思っております。あらためまして,非常時に強靭に,または柔軟に事業活動を継続するために,環境整備に取り組んでいくということが重要であると認識しているところであります。県内企業の状況を見ますと,グループ補助金に関連して,その採択に向けて,17のグループの中の251の事業者さんが,BCPの策定を予定しておりますし,県の行った実態調査の結果,45.9パーセントの企業はBCPの策定であるとか,あるいは修正,しっかりしたものに修正していくという意欲を持っておられると認識しております。そういう意味では,BCPの必要性についての認識というのは,高まりつつあるかと思っておりまして,そういった認識をベースに,ワークショップの策定講座であるとか,あるいは机上演習も行うことにしていますけれども,そういった取組を通じてBCPの策定をしていただきたいと思っていますし,さらにBCPの必要性をご理解いただくために,フォーラムを開催して,支援していきたい。意識向上についても,さらに取り組んでいきたいと思っております。内容的には,BCPというのは,単に事業継続するというだけではなくて,やはり,その企業の信用を高めるということにも繋がると思っていまして,この計画を立てて終わりというわけではなくて,平時から,継続的に検証して見直していく,そして実効性を高めていく,もちろんいろんな取引環境も変わっていくわけですから,そういったことも含めて,常に意識していくという,これはBCM〔事業継続マネジメント〕と言っておりますけれども,これを構築できるようにしっかりと支援していきたいと考えておりますし,国の方でも,先般,「中小企業強靭化法〔中小企業の事業活動の継続に資するための中小企業等経営強化法等の一部を改正する法律〕」が成立いたしまして,防災・減災の事前対策に関する計画であります「事業継続力強化計画」,これは法律の中に規定されて,その策定支援を中小企業庁が進めていくことになりましたので,具体的には,その中味はこれからになるわけですけれども,国のこういった取組とも連携しながら,県内全体で中小企業,特に中小企業のBCPの策定の割合を高めていきたいと思っております。

 (幹事社:日経新聞)
 この件について,質問がある社はお願いします。〔ないようですので,それ〕では,他に質問がある社はお願いします。

 聖火リレーについて

 (中国新聞)
 中国新聞の村田です。おはようございます。今月の1日から東京オリンピックの県内の聖火ランナーの募集を,県の実行委員会の方で始められたと思うのですけれども,8月31日が締め切りになっていますが,まず,もし現段階で何らか応募状況等について教えていただける部分があったら教えてください。

 (答)
 たくさん応募いただいております。それ以上は,何か言ってはいけないということらしいので,たくさん応募いただいているということだけ,申し上げたいと思います。

 (中国新聞)
 かなりの高い倍率になるということは重々想定できると思うのですけれども,あらためて8月末の締切に向けて,どういう呼びかけというか,「どんな人に走ってほしい」なのか,「たくさん応募してほしい」なのか,あれなのですけれども,何か,県民の皆さん,〔広島に〕ゆかりの〔ある〕皆さんに向けてメッセージがあればと思うのですが〔いかがでしょうか〕。

 (答)
 なかなか,これもまた,具体的にこれを言うのは,いろんな影響があるので言いにくいのですけれども,ただ,大会組織委員会の方としても,この基本的な考えというのを示していまして,やはり県内のいろんなところで活躍されている,活動されている,〔それ〕で,地域の活性化に貢献しているとか,あるいは県民を代表して広島の魅力であるとかを,国の内外にPRできるような方といったようなことがありますので,県内全体が盛り上がるように,〔盛り上がるよう〕な方が応募いただいて,いろんな意味で,その盛り上げ方というのはいろいろあるので,決して,自己査定をされる必要はないと思うのですけれども,そういう方が応募いただければと思っています。

 (中国新聞)
 ちなみに,〔現時点の応募者の〕数は,外には出せないという状況ではある〔と思う〕のですけれども,知事はおそらく〔現時点の応募者数を〕把握されているのだと思うのですけれども,どうなのでしょう,応募の〔数について〕想定以上にたくさんいただいているような感じなのか,その反響というのをどのように受け止めていらっしゃいますか。

 (答)
 〔応募者数の〕想定はあまりしていなかったので,想定以上とか想定以下という〔ことについて話ができる〕感じでもないのですけれども。ただ,世の中で一般的に「すごい倍率ですね」と言われる〔倍率〕,宝くじほどではありませんが,〔それくらいの倍率〕にはなるのだろうなと〔思います〕。現時点で,既にかなり〔倍率が〕高いので,よりそうなるだろうなと思っています。

 (中国新聞)
 オリンピックの聖火リレーのルートが決定されたときに知事の方からコメントをいただいておりまして,その中では被爆75周年の2020年にリレーが県内で展開される意義であるとか,あるいは先ほどらい,話が出ています西日本豪雨の復旧・復興で,被災地の状況を発信するであるとかリレーの狙いが語られておりましたけれども,あらためてその辺り,今回のリレーをどのように知事として捉えて全国に発信できればいいか,そのお考えを教えてください。

 (答)
 来年は被爆75年でもありまして,75年は草木も生えないと言われていたわけですから,見事にそうではなくて復興している今の広島の姿というのを見ていただくと,これは聖火というのも平和の象徴だと思っていますので,それと共に広島の姿を世界に発信していきたいと〔考えています〕。よく我々〔も〕感想をいただくのですけれども,イラクとかアフガニスタンとか研修生が広島にユニタールを通じて来られるわけですけれども,そういった皆さんが広島の復興している姿を見て,一様に希望を感じると〔いう感想をいただきます〕。従って,今,広島に来られない方でもそういった地域で,テレビで広島の姿をご覧になると思うので,紛争であるとか,あるいは後遺症に苦しんでいる方々に夢と希望を届けることができたらと思います。被災地については,逆に,また被災して復興に向けて頑張っている姿を皆さんに見ていただくということは,被災地にとっても元気が出る話だと思いますし,また,被災地の皆さま自身にとっても聖火が通っていくということは希望の光になるのではないかというか,盛り上がってオリンピックを実感していただけるのではないかと思いますので,そういった両面から被災地の皆さまの気持ちを勇気づけることになると嬉しいと思っています。

 (中国新聞)
 あと2点だけ。1点目は,今回,初日のゴールが平和記念公園それから二日目の出発が宮島,というところまではおおまかな方向性だったり決定事項として出ていると思いますけれども,それ以外のルートに関しては他県では既に決定しているところもあるようですけれども,広島はまだ大きくは出てきていませんが,今どういう状況にあって,いつ頃までに決めたいというものがあれば教えてください。

 (答)
 ご承知のとおり,皆さんがいろいろ発表されるというか出ていくのが何でかよく分からないのですが,やはり言ってはいけないということになっているのですけれども,昨日も福山市長との会談の中で,福山がゴールで,新しい体育館で,そこでイベントをやっていくということを福山市長がぽろっとおっしゃっていましたので,皆さんキャッチされたかどうか分からないのですけれども,そういうことは進んでいるということです。それは私が言ったんじゃなくて福山市長がおっしゃいました。

 (中国新聞)
 体育館は当初の〔予定〕にゴールのセレブレーション会場として〔入っていました〕。

 (答)
 それはもう入っていたのですか。それ以上は〔申し上げられません〕。

 (中国新聞)
 分かりました。あともう1点,今回聖火リレーのランナーは,公募で募るという条件の中で首長とかに関しては残念ながら対象外というのがあらかじめ謳われていたと思うのですが,知事ご自身その辺り,走ってみたかったけど,とかって思いはおありですか。

 (答)
 それはやはり走ってみたいです。ただ,限られた人数なので,〔県内で〕1万人ぐらいが走る〔ことができる〕のであれば,〔私が走らせていただいても〕良かったかもしれませんけれども,やはりふさわしい方に走っていただくということが良いと思います。

 (中国新聞)
 〔知事ご自身が〕走れないことに関しては,何か〔思いが〕ありますか。

 (答)
 いやいや,それは当然だと思います。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (幹事社:日経新聞)
 他に質問がある社はお願いします。

 ハンセン病家族訴訟について

 (中国新聞)
 〔続けて〕ごめんなさい。〔他に質問が〕なければ,もう一つ別の話で,今日方針が出たばかりですので,なかなかどこまで言及いただけるかというのは難しい部分もあると思いつつ,〔それは〕重々承知の上でお伺いしますが,ハンセン病の家族訴訟の関係で,今朝,安倍総理の方から熊本地裁の判決について,政府としては控訴しないという意思表明がありました。この件についての受け止めを教えてください。

 (答)
 私もまだ〔朝から〕ずっと会議に入っていたので,その間に出てきた話なので良く〔内容を〕把握していないのですけれども,今回の熊本地裁の判決について,〔政府が〕控訴を断念するということ〔についての受け止め〕ですか。これは,やはり総理が一部受け入れがたい点があるとおっしゃっていますが,そういう中でも非常に厳しいご経験をされた患者さんであるとか,あるいはご家族の思いを踏まえて,全体としての〔控訴しないという〕判断だと思うので,それは勇気ある判断だと思いますし,患者さんあるいはご家族の救済を〔すること〕,そういった面を第一に考えるという点で素晴らしい判断だと思います。

 (中国新聞)
 その後に厚生労働大臣の会見があって,判決を受け入れた後の国の対応については,これから考えていくという趣旨のご発言があったようですけれども,まあ具体策はこれからだということは重々承知の上なのですけれども,県として国の方向性が示された段階等でですね,対応すべきものがでてくればそれはきちんと対応していく,検討していくということになるのでしょうか。

 (答)
 これを〔受けて〕本県を巡って,どういうことが起こるのかは,現時点でまったくわからないので,何とも言えませんけれども,いずれにしても国の対応を踏まえて適切に対応していくということかと思います。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (幹事社:日経新聞)
 他に質問がある社はお願いします。

 広島空港の経営改革について

 (日経新聞)
 〔それ〕では,すいません。私の方から1点お願いします。先週になるのですが広島空港〔運営の民間委託〕の募集要項が1カ月遅れで発表されました。今,在京とか地元事業者が準備を進めていると思うのですれども,公募の要件に県の意向というのはどの程度反映されたとご覧になってらっしゃるか,これもちょっと再三お伺いしているのですけれども,どういった提案が今後事業者から出てくることを期待されているかを伺います。

 (答)
 今回,〔審査項目の〕配点も含めて発表されているわけですけれども,そういったことをみると空港の利便性向上をはかるということを重視するといった点であるとか,あるいは周辺施設を含む運用方針を提案してもらう,あるいは運営権対価の比重を過度に高くしないことであるとか〔の点で〕県の要望に沿ったものであると理解しています。どんな提案〔に期待する〕かということについて言えば,これも少し繰り返しになるかもしれませんけれども,まずはやはり根本であります民間の創意工夫がしっかりと活きるような形で,同時に地域の声が反映されていくということがまず重要だと思っております。〔それ〕で,そういったことをベースに空港利用者の利便性を向上させると,利用が拡大していくといったようなご提案を期待しているというところであります。

 (日経新聞)
 他の空港の事例をみますと一次審査で三つまでの陣営が通ると思うのですけれども,一次審査の前の応募の段階で,北海道ですと三つ・四つ,熊本とかでも四つぐらい陣営がでていると思うのですけれども,広島空港に関しては,今,取材しているとおおよそ二つくらいの陣営が動きを進めているかなという形なのですが,他の空港と比べたときに,この時点での盛り上がりに関しては,ややちょっと先行事例と比べてやや盛り上がりに欠けているところがあるのかなと思うのですが,知事はその辺をどのようにご覧になっているでしょうか。

 (答)
 それは,必ずしもそういうふうには受け止めていなくて,むしろこれまでのコンセッションの経験を踏まえて,非常に熱心に〔各〕グループが取り組んでいらっしゃると理解しています。

 (幹事社:日経新聞)
 他に質問がある社はお願いします。〔ないということで〕よろしいでしょうか。それでは,これで知事定例会見を終わります。次回の定例会見は,7月16日火曜日の13時30分からを予定しています。ありがとうございました。

ダウンロード

(資料) 第二新卒者向け「ひろしま転職フェア」開催について (PDFファイル)(440KB)

 

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

おすすめコンテンツ

みなさんの声を聞かせてください

満足度 この記事の内容に満足はできましたか? 
容易度 この記事は容易に見つけられましたか?