記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
会見日:平成26年8月7日(木曜日)
(幹事社:産経新聞)
幹事社の産経新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,14時45分を予定しております。ご協力をお願いします。まず,知事から発表があるということですので,よろしくお願いいたします。
今日は発表,3点ありまして,1点目ですけれども「アメリカにおけるトップセールスの結果について」ということであります。7月25日から8月1日まで,シリコンバレーに行って参りまして,「米日カウンシル知事会議」に参加をするとともに,県内企業と一緒にその現地の企業を訪問をいたしました。そこでビジネス・ネットワークの形成などアメリカでの事業展開に向けた取組の支援を行ってきたところであります。「米日カウンシル知事会議」では6県の知事,広島を入れて6県,静岡,岡山,福岡,佐賀,大分ですけれども,各知事と一緒にパネルディスカッションに参加をして,現地の企業関係者や現地で活躍されている日系人の皆さんに対して,本県の産業集積であるとか,イノベーションへの取組など,優れたビジネス環境であるとか県内企業の高い技術力をアピールをしてきました。また,情報交換会や企業訪問の際には,現地の企業関係者に対しまして,県内企業の米国でのビジネス展開に対する支援や人材育成に対する協力を要請をしたところであります。それで,実は日本から6県の知事が同時に渡米をしまして,企業の海外展開を支援するというか,現地と経済交流を図るということは初めてでありまして,現地の経済界の方々もたくさんご参加をいただきまして,非常に関心は高かったかなと感じました。県内企業の参加された皆さまの方からは,現地企業から現地のカスタマイズであるとか,プロモーションの提案を受けたりとか,製品に興味を持った現地企業と今後のビジネスに向けた情報交換を進めていくこととしたであるとか,シリコンバレーで相談できる人脈の形成ができたであるとか,あるいは今後の製品開発のヒントになったといったような形で,具体的なビジネスから,今後の,何というか刺激というところまで,幅広い「良かった」という声をいただいたかなと思っております。また,今後,広島において,より具体的な情報交換を検討したいという現地の企業等もあったので,ジェトロ〔日本貿易振興機構〕等の関係機関と連携をしまして,本県での事業展開に意欲を有する米国企業に対しまして,県内企業とビジネスマッチングへの参加を呼び掛けてみたいと考えているところです。あわせて,マイクロン・テクノロジー〔社〕,エルピーダの親会社ですけれども,アイダホ州に本拠を置いてまして,この旧エルピーダ〔メモリ株式会社〕,東広島〔市〕のDRAM〔半導体メモリの一種〕工場に関して,今後,同社との関係の維持・強化を図っていこうということを確認をして参りました。アイダホ州の副知事ともお会いして,ある意味競争するところがあるんですけど,どこに投資するのかという。でも,マイクロンが円滑な事業展開をやるというのが,両県・州にとって重要だよねという確認をしてきたところであります。
それから2点目。「中国横断自動車道尾道松江線の愛称募集について」であります。尾道松江線,今年中に全線開通いたしますけれども,認知度の向上や更なる利用促進を図ると,そういったことを通じて,沿線地域を活性化させていくというために,この度,沿線市町と一体で,愛称を募集をするということを始めたいと思います。これは取組としては,沿線市町等で設立をした建設促進期成同盟会の主催ということで,広島県と島根県が共催という形で行おうというものでありまして,全国から愛称を募集をしたいと思っております。最優秀賞として採用された作品というか,名前については,道路の愛称として広く親しんでいただくように,長く残るように,市町等と連携をして積極的にPRをしていきたいと,「しまなみ海道」みたいなものですよね,としたいと思ってます。採用分には賞品をご用意しております。旅行券と特産品ということであります。12月に発表をしたいと思っております。
できるだけ多くの皆さま,ご応募いただきたいと思ってますので,これは全国に流れるようにニュースを出していただけるとありがたいなと思っております。
それから3点目。「イクメン企業同盟の活動状況について」でありますが,今年3月25日に「イクメン企業同盟」,結成をいたしました。イクメンを応援する企業経営者で結成をしたわけですけれども,いろんな活動をそれからやっているんですが,各経営者の皆さん,やっぱり経営トップの皆さんというのは,やり始めると止まらないようなところもあって,一生懸命頑張って,他の経営者に向けて,非常に熱く活動していただいております。今,メンバーは少し増えまして,当初20〔名〕でスタートしましたけれども,現在28〔名〕になっております。具体的には,名刺とか,〔実物を示して〕このピンバッチを使って,同盟をPRしていただいたりとか,経営者の集まりなんかで,キャラバン的にちょっとご紹介をいただいたりとか,6月にフェイスブックを立ち上げてますけれども,そこを通じた情報発信などをやってます。実はそれをなぜわざわざ言っているのかという話なんですが,今日,改めてホームページを,ウェブを開設したいと思います。メンバーが出演をして,プロモーションビデオも作ってますので,ちょっと一部をご紹介をしたいなと。
~ビデオ上映~
これちょっとラップトップ〔パソコン〕小さかったね,画面がね。見えるかな。これ〔流れている曲〕が分かる人は年代が分かるかな。若い人には分からないかもしれませんが,我々には馴染みの〔曲〕。分かる方?〔記者へ問いかけ,数人の手が上がる〕あ,分かる。〔放送〕局が違うので手を挙げられませんとそういう方もおられるかもしれませんけど,すみません。
こういうもの〔ビデオ〕をウェブでもアップしております。同盟を更に普及をしていくということで,10月19日,父さん育児の日,この日に「ひろしまイクメンサミット2014」を開催をいたします。今日から参加者の受付を開始をしたいと思っておりますので,ぜひ,経営者の皆さんや人事労務のご担当の方にご参加をいただきたいと思ってます。内容としては,企業の男性育児参画の取組の必要性であるとか,あるいは,それについての講演やパネルディスカッションを行うということにしております。ぜひ,これをきっかけに同盟にも参加をしていただきたいと思ってますけれども。いずれにしても,こういった活動を通じまして,男性も育児に積極的に参画をする企業が増えていくと,それが職場の変化になって,職場の変化というのが,女性の働きやすさであるとか,男性自身の働き方の変化ということになって,社会全体で子育てが進んで,それが少子化解消に繋がっていくということになって参りますので,ぜひ,また,これも広めていたきたいと思っております。
私からの発表は以上です。ちなみにこれ〔ビデオ〕,著作権許可は取ってあるよね。〔事務局員に問いかけ,事務局員は「はい。」と回答〕ありがとうございます。
(幹事社:産経新聞)
この3件について。
ごめんなさい。それでもう1点,発表項目ではないんですけど,申し訳ありません,台風11号の接近がありますので,コメントをさせていただきたいと思います。今日,ご覧のとおり,広島市では比較的良い天気になったんですが,雨は5日間これまで降り続いてまして,県内では特に土壌雨量が高いところもあります。今週末には台風11号の接近が予想されてまして,今回の大雨の影響で,雨が少し降っても土砂災害が起こる可能性が高くなっている地域があります。そういう意味で,今後の台風情報であるとか,あるいは降雨,また,風,こういった情報と,実際に降ったりしてきたときには注意をいただきたいと思っております。台風が接近するに当たりましては土砂災害であるとか,浸水の危険性がある場所にお住いの方は早めに避難をしていただきたいと思いますし,特に,風が強くなったりした場合には不要不急の外出は控えていただきたいと思っております。これから週末にかけてありますので,ぜひ皆さま,注意喚起をお願いできればと思っております。以上です。
(幹事社:産経新聞)
では,知事から発表のありました件について,質問があるメディアは,挙手をして,社名を名乗ってから質問をお願いいたします。
(山陰中央新報)
すみません,山陰中央新報の錦織です。尾道松江線の愛称募集につきましてお尋ねです。先ほど,例として「しまなみ海道」と知事はおっしゃいましたけれども,愛称をつけることによる効果というか狙いといった部分と,ちょっと雑駁な言い方になりますが,どういったような名称,ネーミングというものを期待するというか,望むというか。
(答)
いやいやいやいや。どういったものというのは僕が言ったら,なんかちょっと本末転倒のような感じがするんですけれども。やはり「しまなみ海道」でもご理解いただけるように分かりやすいですよね。正式名称は非常に長いですし。ひょっとしたら正式名称をうまく取り入れた形になるかもしれませんけれども,それによって,やっぱり身近に感じていただくと,で,利用促進に繋げたいということであり,そういう効果を狙っているということです。
(山陰中央新報)
やっぱり,分かりやすさ,あるいは地域イメージが浮かぶというか。
(答)
親しみやすい,分かりやすい,馴染みやすいということじゃないかなと思います。
(幹事社:産経新聞)
他には質問ありませんでしょうか。ないようですので,幹事社質問に入ります。
(幹事社:産経新聞)
先日行われました,「ひろしまラウンドテーブル」ですけれども,今回のラウンドテーブルについて,その成果を改めて知事の方からお聞きしたいということで,よろしくお願いいたします。
(答)
この「ひろしまラウンドテーブル」というのは,大きな絵柄で言いますと「国際平和拠点ひろしま構想」の中で,核兵器廃絶に向けた具体的な動き,それをどう後押ししていくかと。そのために,東アジアの非核化について,どう進めていくかということを安全保障の観点から議論していくというものでありまして,今回というか,このラウンドテーブルの特徴としては,この地域の主要なプレーヤー,アメリカ,日本,韓国,中国,オーストラリアというのがこの東アジア地域における安全保障の大きな重要なプレーヤーだと思いますけれども,そこの非常に,専門家というか,発言力も含めてある方々が,立場を越えて真剣な議論を行って,その結果を取りまとめることができたということであります。それはどういうことかと言いますと,ただ綺麗ごとを言うということではなくて,実際にこの政策に関わってきた立場なども含めて,どういったことができるとか,いやできないとかということをかなり真剣に議論を重ねました。そういったところから出てきたものということで,それが大きな成果ではないかと思います。中身はご覧いただいたと思いますけれども,日本とアメリカと,それから中国の政府が取るべき行動と,それから,その他も含めて政府が取るべき,直ちに行うべき行動であるとか,あるいは核軍縮に向けた基本的な原則であるとか,信頼醸成のための具体的な方策といったものを提言してまして,こういったことを通じて,東アジアにおける核によらない安全保障を構築していくというような中身であります。核兵器廃絶というのは非常に大きな目標でありますけれども,そこに向けて,どこかから一歩踏み出していかなければいけないので,そこがまとめられたということだと理解をしております。あとは,これを対外的に今後も発信をしていって,実際の核兵器廃絶に向けたプロセス進展に貢献をしていきたいなと思っているところであります。
(幹事社:産経新聞)
ありがとうございます。この件について関連の質問があるメディアはよろしくお願いいたします。特にないようですので,その他に質問があるメディアは,質問をお願いいたします。
(中国新聞)
中国新聞 金刺です。昨日,8〔月〕6〔日〕,原爆の日なんですけれども,集団的自衛権を巡っていろいろありまして,「被爆者代表から要望を聞く会」というのも開かれてます。その中で被爆者団体から今回の閣議決定を撤回して欲しいという強い要請があったんですけれども,それに対して安倍首相は「国民の命と平和な暮らしを守るため」ということで,それには応じなかったわけですけれども,知事もその場面にいらっしゃったかと。
(答)
はい。
(中国新聞社)
その辺りのやり取りをまず,どう見たかというところからお伺いしたいんですが。
(答)
どう見たかというか,〔安倍〕総理は従来の政府の立場を答えられたのかなと思いますし,広島というか被爆者団体の皆さまとしては,皆さんでおまとめになられた見方というのを総理にぶつけていったということだと思います。そういう意味では広島の声を,被爆者の声をぶつけていくということは意義があったんじゃないかなと思いますが。
(中国新聞)
それに対して安倍首相はかわすという形かどうかは別として,それはなかなか受け容れ難いということかと思うんですけれども,知事は先日,もう少し国民を巻き込んだ議論が必要だということをおっしゃってますが,現時点でその辺りの認識と,今後,国としてはどうしていくべきだという点がありましたら,よろしくお願いします。
(答)
まさに今回のような場で発言ができたということは良いことなんだと思うんですね。あとは,なかなかこういったことを各地域で,原〔子力〕発〔電〕のときにやったみたいなものをやるのが良いのかということはよく分かりませんけれども,まず国会があるわけでありますので,国会で議論をしっかりとしていただくべきかなと思います。
(中国新聞)
被爆者団体の要請文の中に,閣議決定での現行の憲法解釈では命と安全が守れないという主張は被爆者の願いに背くものというような文言もあったんですけれども,知事自身この辺り,どのように考えているということがありますか。
(答)
閣議決定では?
(中国新聞)
閣議決定の中で,現行の憲法解釈では命と安全が守れないという主張をしているわけで,その主張に対しては被爆者はなかなか受け入れ難いというようなことも要望書の中にあるんですが,その点について知事はどのように受け止めてらっしゃいますか。
(答)
ごめんなさい,ごめんなさい,もう一回。解釈変更では?
(中国新聞)
現行の憲法解釈では命と安全が守れないというのが閣議決定の中にあります。それに対して,それは被爆者の願いには背くというような文言があるんですが,その辺りのことについて,知事は,この点についてのお考えはどう考えるか。
(答)
被爆者の方はそういうお気持ちであるということだと理解してますが。
(中国新聞)
それは知事のお考えと合致するかというか,その辺りのことはあるんでしょうか。
(答)
閣議,つまり現行憲法では守れないと僕が思ってるかどうかということですか。質問の内容が…。
(中国新聞)
すみません。
(答)
現行の,現行というか閣議決定しちゃっているのであれだけど,以前の憲法解釈では国民の命は守れないと思ってるか思ってないかということですか。
(中国新聞)
はい。
(答)
いや,それはまあ,そんなに簡単に単純な話じゃないので,イエスともノーとも私はにわかに答え難いと思います。
(幹事社:産経新聞)
それ以外の〔質問があれば〕。
(NHK)
NHKの中村といいます。今日この後,サミット〔主要国首脳会議〕の誘致の推進協議会の最初の会合が開かれて,知事も出席されると思うんですけれども,改めてですが,今回サミットが開催されることになれば,核保有国の首脳も含めて一同に集まる,又とないチャンスだと思いますが,改めてこのサミットが広島で開催されることの狙い,そして意味合いなどを改めてお伺いできればと思います。
(答)
そうですね。昨日の〔平和記念〕式典における〔広島〕市長の平和宣言もありましたし,私もあいさつの中で述べましたし,NPDI〔軍縮・核不拡散イニシアティブ〕の宣言の中でもありましたけれども,やはり各国のリーダーに広島,あるいは長崎に来ていただいて,核兵器の非人道性について深く認識をしていただくということは非常に重要なことだと思います。そういう認識を通じて核兵器廃絶への信念を共有をしていただきたいということであります。そういう意味では,サミットが広島で開催をされて,いわゆる「P5(常任理事国)」と呼ばれる国のうち4国が入るわけなので,その4国をはじめとする各国のリーダーが広島に集まって被爆の実相に触れていただくということは非常に重要なことではないかと思ってます。また,更に加えて,広島がこの廃墟から復興していったという,これも「国際平和拠点ひろしま構想」の中で二つの重要なメッセージとして,我々,申し上げていることですけれども,平和というものがやはり繁栄をもたらしていくということ,そういうメッセージもまた,現代の広島から出ていくということになるので,それはまた紛争で破壊されて,復興に向けて歩みを進めている世界の地域にも希望を与えることになるのではないかなと思ってます。そういうやはり二重の意味で意義深いことだと思っております。
(NHK)
もう一つ良いですか。ついでというか,関連ですけれども,とはいえ,誘致に名乗りを上げる自治体はこれまでいろいろ報道で出ているだけでも,長野〔県〕の軽井沢だったり,神戸〔市〕だったりあると思いますけれども,そうした中での実際に広島に誘致できる実現の可能性みたいなところはどのように今,お考えでいらっしゃいますでしょうか。
(答)
それはまだ現段階では何とも言えませんけれども,もちろん可能性というのは十分にあると思ってます。いろんな条件としては,例えば,宿泊施設であるとか,あるいはセキュリティの問題であるとか,様々な条件では広島は比較的優位にあるんじゃないかなと思いますし,あとは,あるいはこの〔誘致の〕意義をどう訴えていくかということかなと思ってます。あとは,サミットの大きなテーマというか,流れというか,そういうことにも関わってくるので,最終的には政府が判断されることだと思いますけれども,いずれにしても,我々としては広島としてのこの特徴,それをアピールをして参りたいと思ってます。
(TSS)
すみません,TSS若木です。他県になるんですけど,政務調査費〔政務活動費〕の不適切な支出なんかが,結構明らかになってますけれども,改めて広島県として,何か調査されたり,そういう予定があるか。
(答)
誤解のなきようということなんですが,政務調査費は議会〔事務局〕のことなので,知事部局が,知事があまりその中身について,これは良いとか悪いとかと言うのはあまりちょっと適切ではないかなと思ってます。
(TSS)
特に議長にも何か言われたりとかというのもする予定はないでしょうか。
(答)
ただ,基本的な認識としては,広島県における政務調査費というのは,確か領収書を全部きちっと付けるようになっているとも思いますし,そういう中で,まさに皆さんに公表されているわけですから,そういう中での自律的な,まさに自律というか,規律というか,そういうものが働く仕組みにはなっているのかなとは思ってます。
(RCC)
すみません,RCCです。もう一回,サミットと8〔月〕6〔日〕の関係に帰るんですけど,サミット誘致という意味でもあったかもしれないですけれども,ケネディ〔駐日〕アメリカ大使が来て,知事も事前にお会いになって,広島にというお話もあったと思うんですけど,結局,広島で何もおっしゃらずに帰られたんですね。事前の歓迎夕食会とかでもお会いになる機会があったと思うんですけど,何か会話をしたのかということと,あと,サミットに関して,具体的な,〔広島〕市長と一緒に何か話があったのかということと,何かしら,その例年の米国〔駐日〕大使と同じように,広島で何かおっしゃらずに帰られてしまったということに関して何かご感想があれば。
(答)
何もおっしゃらずに,オフィシャルに何もおっしゃらずに帰られるというのは,これは当然,アメリカにおける,いろいろな政治的な配慮であるとか,そういったものがあるわけですよね。あるいは,メディアから受ける質問ということが,ある程度想定もされるでしょうから,それに対する反応というのも,なかなかどう取り上げられるかというのは難しい部分があるのは,やっぱり我々も理解する必要があるんだと思うんですね。ただ,今回,非常に皆さんにご理解いただきたいと思うのは,今般,歓迎夕食会には出られたわけなんですよね。それはやっぱり,それだけのスケジュールを割いて,この〔平和記念〕式典にしっかりと関わっていくということの意思の表れなわけですね。それはですから,これまでよりも一歩前進をしているところがあるわけですし,これは今回お会いしたときもお話をされてましたし,これは従来からお会いしてもお話されていることですけれども,核兵器の廃絶というのは非常に重要な課題であるという認識を〔ケネディ駐日米国〕大使は共有されております。そういう意味では,やはり我々日本側も大使を応援して,大使が窓口になって,アメリカ本国に対して核兵器廃絶の動きを早めていくという,そういう役割を果たされるわけなので,私としては,今回,歓迎夕食会に来ていただく,実は改めて,事前に歓迎夕食会にも出てくださいとお願いをしたんですよ。それで出てきていただいているということもあると理解してます。それはやはり,それだけコミットしているということを示すということなので,私としては,大使のそういうお気持ちを理解しながら,協働していけたら良いなと思ってます。
(RCC)
その歓迎夕食会での話の中で,核兵器廃絶が非常に大事だと感じているという会話をされたということですけど,もうちょっと,どういうシーンで誰と一緒にいて,どういう会話をしたのか,もうちょっとだけ詳しく。
(答)
細かいことはちょっといろいろあるので。それはこういうこと〔知事会見〕でいろいろ言いますよということを想定としたあれ〔会話〕ではありませんから,それは申し上げませんけれども,差し控えさせていただきますけれども。歓迎夕食会に出れば,実際にそれがどうだったか分かりませんけれども,当然,その他の大使とも核兵器廃絶だとかということについて話す機会もあるわけですし,被爆者の方も出席されてますよね。だから,いろいろ会話をする機会があったんではないかなとは想像してます。
(幹事社:産経新聞)
では,最後の質問にしたいと思います。何かあれば,どうぞ。
(中国新聞)
中国新聞です。安倍首相が記者会見で,集団的自衛権の関係に戻って申し訳ないんですけれども,平和国家としての歩みを,更に力強いものにするためだと述べて,理解を求めたわけですが,知事も,まだまだ議論が足りないということをおっしゃっていますが,そういう,安倍さんのこういう形で進めていこうという姿勢について,知事はどのようにお考えで。
(答)
ごめんなさい。こういう形で進めていこうというのはどういう。
(中国新聞)
平和国家の歩みを更に力強く進めるためには集団的自衛権の行使は必要だというような形かと思うんですけれども,それについて,湯崎知事は,安倍さんのその主張についてはどのような見解をお持ちになっておられるかという。
(答)
ですから,まさに集団的自衛権の行使というものが,どう平和国家に結びつけるのかというようなことを,しっかりとご説明をいただく必要があるんじゃないかと思いますし,議論をする必要があるんじゃないかということであります。
(中国新聞)
その点,まだまだ議論は足りないというようなご認識。
(答)
まだまだ国民がそれを理解しているという状況ではないんじゃないかなというのは言えると思います。
(幹事社:産経新聞)
ではこれで,知事定例会見を終わります。次回の開催日程は未定ですので,別途,ご連絡いたします。どうもありがとうございました。
(答)
ありがとうございました。
資料1(米国におけるトップセールスの結果について) (PDFファイル)(326KB)
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