記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
会見日:平成26年10月28日(火曜日)
(幹事社:産経新聞)
幹事社の産経新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は11時5分を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事からの発表がありますのでお願いします。
それでは私から発表項目,3点ございます。
1点目は「瀬戸内しまのわ2014の閉幕について」でございます。10月26日をもって「瀬戸内しまのわ2014」が閉幕をいたしました。報道機関の皆さま方には,約7か月の会期でありましたけれども,しまのわイベントの紹介などを積極的に行っていただきまして,開催機運を多いに盛り上げていただいたと思っておりまして,感謝を申し上げたいと思います。おかげさまで,広島・愛媛両県で開催をいたしましたイベントの数ですけれども,当初100という目標を設定しておりましたが,結果としては400以上となりました。また,会期中の来場者の前年比増加人数,増えた分は,目標80万人でございましたが,これを大きく上回って190万〔人〕を超えるのではないかと現時点で見込んでおります。
最終日の26日に開催をした「サイクリングしまなみ」ですが,これは最終的に7,281人の方が出走されました。当日は天気にも恵まれて,参加者の皆さまには,橋の上から眺める瀬戸内海の海と島の様子,あるいは橋そのものも楽んでいただけたのではないかと思っております。「しまのわ」のイベントにたくさんご来場いただいた方々と,それから,地域の方々,また,地元の企業や団体の皆さま,こういった全ての皆さまに支えられて,盛況のうちに会期末を迎えられたということを大変ありがたく思っております。
今般,「しまのわ」は閉幕したわけですけれども,この「しまのわ」で磨いていった,瀬戸内の魅力というのは,これからも続いていくと思っておりますし,しまのわイベントの実施者の中には,今後も活動を続けたいと,この終了後も活動を続けたいという方がたくさんいらっしゃいますので,皆さま方には,今後も瀬戸内へお出かけいただいて,「しまのわ」が結んだ人々と島々の魅力を感じていただきたいということを願っている次第でございます。
それから2点目でございます。「広島県・四川省友好提携30周年記念訪問について」です。この度,友好提携から30年を迎えます四川省に,県議会,東広島市,県日中親善協会,県内大学の皆さんと,総勢60人で訪問しまして,交流行事を通じた交流機運の醸成や,中国西部国際博覧会を通じた販路拡大,大学留学フェアを通じた広島の魅力の発信といったことを目的に訪問をいたしました。
まず,魏宏〔ぎこう〕省長との会談をいたしましたけれども,あらゆる分野での交流を,プラットフォームをつくって,より具体的また計画的に進めたいというご意向をいただきまして,私からも,さまざまな主体によります,あらゆる世代の交流が活発になるように取り組んでいきましょうということを申し上げました。記念式典も行われまして,総勢300名がご出席をいただきました。広島県の紹介,それから両県・省の交流の歴史が紹介をされました。
その他両県・省の環境保護協力事業に係る協定書交換をしたり,中国人民対外友好協会から,広島県日中親善協会に,2014年の「人民友誼〔ゆうぎ〕貢献賞」というものの贈呈が行われました。要するにこの交流を評価されたということですね。
2点目として,経済交流の強化について,広島県ブースを西部国際博覧会に設置をしました。これは販路拡大等を目的として,県内企業9社に参画をいただきました。大変多くの来場者があって,改めて中国西部地域の活力が感じられたところであります。
そして3つ目ですが,〔広島県〕留学フェアですね,人的交流の強化を図るために,〔広島県〕留学フェアを開催しました。合計700名の学生に来ていただきまして,私も講演というか,スピーチをしたんですが,講堂も満員で400名ぐらい収容できるというところだったんですが,満員で,広島県への関心の高さというのも感じられたところであります。また,成都石室中学,中学というのは高校なんですけれども,ここを訪問させていただきました。ここは成都の高校,一部,中高一貫になってますが,の中でも特にグローバル教育に力を入れているところでありまして,中国で初めて,オックスフォード大学に直接入学者を出したという高校です。グローバル教育の重要性というのを改めて実感するというか,中国でもいろいろ先端的なことをやっておられるなということと,県内高校との交流の可能性,これも感じました。例えば,この高校はロボコンを積極的にやっておられたりだとか,ロボットコンテストですね。あと,アニメだとか生け花とかいったような日本とも関係するようなコンテンツというか,それについても取り組んでおられるということで,そういった側面での交流の可能性も感じたというところです。
ちなみに,成都石室中学というのは創立が紀元前百十何年か何かで,2000年間,同じところにありますという,すごい中学校というか高校というか,学校で正直驚きました。全般として,非常に熱烈な歓迎をいただいたと感じておりまして,今はもう,本当に国の首相級とかそういう人じゃないとパトカー先導というのはやらないらしいんですけど,全般にわたってパトカー先導をしていただいたりとか,現地のマスコミからもいろいろ取材や報道をいただきまして,広島県と四川省の経済交流の強化と,広島県の魅力のアピールというのが果たせたのではないかと考えております。
それから「フランスにおける広島フェアについて」であります。10月17日から18日にかけてパリのオペラ地区で「広島フェア」を開催いたしました。これは中下副知事に行っていただきました。
それに先立つ16日に,パリの日本大使公邸で前夜祭レセプションも開催をしております。この「広島フェア」ですが,広島県と広島市・尾道市・東広島市・熊野町・広島商工会議所で構成をする実行委員会が主体として企画・実施をいたしまして,酒造メーカー9社,その他の食品や工芸品を取り扱う企業が19社,合計28社にご参加をいただきました。日本酒を中心とした食や工芸品・観光などの魅力について,情報発信力の高い文化の中心として誰もが認める,フランスでの認知度を高めて,「HIROSHIMA」ブランドを確立するということによって,世界的な販路拡大等につなげていきたいということで実施をしたわけであります。
また,イベントと並行しまして,フランスで人気の高い日本を紹介するテレビ番組があるんですが,そこの中で「広島特集」を制作・放映をしていただき,広島の物産や観光の魅力をPRをしたところであります。「広島フェア」そのものには,来場目標2,000人としておりましたが,結果としてはそれを大きく上回る3,000人にご来場いただきました。多くのメディアにも取り上げられまして,出展者の方からも「予想よりも非常に盛況で,多くの来場者の反応を見ることができた」であるとか,「複数の見積もり依頼があるなど販路の拡大に期待が持てる」といったような高い評価をいただいておりまして,事業としては一定の成果を収めたと認識しております。
合わせまして,日本酒の認知度の向上を図るということを目的として,コルドンブルーという料理学校,これは世界的に有名なフランスのパリの料理学校ですが,分校が日本にもありますが,セミナーを実施をしました。今後,こういった取組を契機として,「HIROSHIMA」ブランドの価値向上に努めていきたいと考えているところであります。
私からの発表は以上であります。
(幹事社:産経新聞)
以上3件の知事からの発表項目について質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってから質問をお願いいたします。
(RCC)
RCCの友定です。お願いします。フランスのフェアなんですけど,実際に現地に行った日本酒のメーカーの方とかに聞きますと,現地の日本酒の価格が結構,関税とかもあってめちゃくちゃ高くなるというので,今後のビジネスにちょっとどうなのかなという課題というか,いうのはちょっと聞いたんですけど,それら今回の課題を踏まえて,今後どのような展開をしようとお考えなのかをお聞かせいただきたいのですが。
(答)
まだ特に,ある意味で言うと,醸造酒の,あるいはワインの本拠地であるフランスにおいて,正直,日本酒の浸透というのはまだまだなんだなというのを我々も感じてまして,ただ逆に言うと,そこで一定の評価を得るということは,非常に意味があるのかなと思ってます。
で,流通の問題も含めて,さまざま課題があるんですが,ワインも,例えば考えてみますと,日本に入ってくる当初はいろんな苦労があったと思うんですが,まさに今,日本酒がそういう状況なんだと思うんですね。それを乗り越えてこそ,一定の定着というのがあると思いますので,ただお酒ということだけではなくて,食事との,よくマリアージュ〔組み合わせ〕という話がありますけれども,そういったことであるとか,あるいは数ある日本酒の中で広島の日本酒というのは非常にストーリー性も高いものがありますから,そういった意味というか,ストーリーも併せた形で展開をして受け入れられていくと。
つまり,ただ何か,お酒が美味しいとか美味しくないとかということだけではなくて,ブランドというのはやっぱり価値なんで,価値を高めていくということを進めていくということじゃないかと考えてます。
(幹事社:産経新聞)
他はありませんでしょうか。
(広島テレビ)
広島テレビ 大竹です。お世話になります。「しまのわ」なんですが,190万人を超えるプラスの誘客があったとお話をされたんですが,全体を通して,閉幕しましたので,知事として,どのように評価されますか。
(答)
これは本当に開始の時から終了まで,閉幕までに向けて,段々と盛り上がりが高まってきまして,民間企画,つまり,それぞれの地域でいろんな企画をしていただいたこともどんどん増えていきました。私たちも参加したいという意欲というか,気持ちが段々高まっていったと受け止めているんですけれども,そういう意味で,非常に地域全体が盛り上がって,結果として,地域の皆さんがそれぞれの地域の良さというのを改めて気づいていただいたということがすごく良かったかなと思ってます。
また,その結果として,たくさんの方々にご来場いただいて,その地域の良さに触れていただいたので,今後もそのサイクルが継続するようにしていきたいなと考えているところであります。
(広島テレビ)
あともう1点,気になるのが,市民の方に話を聞くと,どうしても,「『しまのわ』ってご存じですか」と聞いてみたんですが,なかなか「あったかもしれない」とか「イベントの中身まではわからない」といった声もあったりしたんですけれども,その辺り周知についてはどうだったとお感じでしょうか。
(答)
このイベントの提供者側である地域の皆さんにはそれなりに浸透したんだと思うんですね。それがまさに400を超える事業の数になっていったと思うんです。ですから,そこに惹かれて,たくさんの人に来ていただいたということが非常に重要なことであって,私は当初「しまのわ」は本当に知られてなかったというのがあると思いますけど,後半はむしろ,かなり皆さん,知っていただいていたんじゃないかと思いますので,これはどれぐらい認知すればいいのかという問題はありますが,結果として,やはりこれだけの皆さんに来ていただいたので,それはそれで良かったのかなと思ってます。
(広島テレビ)
ありがとうございます。
(幹事社:産経新聞)
他にはありませんでしょうか。ないようでしたら,今回は特に幹事社からの質問はありませんので,皆さんのそれ以外の質問に移りたいと思います。何かありましたら,挙手してください。
(中国新聞)
中国新聞の金刺です。政治と金の問題について伺います。県選出の宮沢洋一経済産業大臣の資金管理団体がSMバーへの政治活動費を支出していたことや,外国人企業からの献金,東〔京〕電〔力〕株の所有など,宮沢氏を巡って,いろいろ明らかになっているんですけれども,まず,知事の受け止めから伺ってよろしいでしょうか。
(答)
それは全般の話ですか,宮沢大臣の話ですか。
(中国新聞)
それぞれに全般,お願いします。
(答)
宮沢大臣の件ですが,結果としては,この適切でない支出があったりとかということで,遺憾なことだとは思いますが,それぞれ適切に処理をされていくと理解をしてます。これは常に,過去も問題になったことですけれども,例えば,献金とかの問題については非常に難しいところもあって,例えば,企業についてもその株主がどれぐらいなのかとか,非常になかなか簡単に分からなかったりして,あるいは,個人が外国人籍というのも,例えば,日本名を使われていたりして分からなかったりとかいろんなことがあるので,結果として分かったときに,きちっと対応をするべきことかなと思ってはいますが,そこは宮沢大臣はきちんと対応されるのではないかなと理解をしております。いずれにしても,できるだけ,そういうことがないように努めていく必要があるとは思っております。
(中国新聞)
適切に対応すればという話も,今,あったんですけれども,これまで「知らないでは済まされない」というような意見・風潮もあるんですけれども,そのあたり,知事はどう考えますか。
(答)
これも皆さん,あまり表立っては言いませんけれども,例えば,個人で献金をしていただいた方々に,パスポートを見せてくださいとか,これはなかなか言い難いのが実態だと思うんですね。そういうこともありますので,ひとつひとつ身分調査をするというのも現実的ではないと思うので,その辺はまたご理解をいただきたいところかなとは思います。
(中国新聞)
SMバーへの支出についてはどうですか。
(答)
これはやはり適切な支出ではなかったのかなと思いますので,それについては,これもまた結果として,後からの話ではありますが,返金を含めて,返金修正等も含めて適切に対応されるということだと思っております。
(中国新聞)
宮沢氏〔経済産業大臣〕就任の時は,知事はその手腕に期待するコメントも出してました。他にも閣僚の政治と金を巡る問題というのが相次いでいるわけですけれども,政府が最重要課題に掲げる「地域創生」への影響,そのあたり,どう懸念しているかとか,どう見ているか,伺えますか。
(答)
そうですね。この全般の問題ですよね,小渕〔前経済産業〕大臣から始まる全般の問題ですが,これについてはやはり「地域創生」を含めて,国政に大きな影響がないようにしていただきたいなと思っておりますけれども,逆にまたあまり細かいことを追求をしすぎることによって,またその本質を見誤るというか,そういうことのないようにもしていただきたいなと思ってます。それは国会においてですね。そういうことも含めて,やっぱりバランスのとれた判断のもとでしっかりと議論すべきことを進めていくべきではないかと思います。
(中国新聞)
今おっしゃった,あまり細かいことというのは,例えば,どういうことなんですかね。
(答)
ですから,例えば,今の国籍の問題ですよね。これはこれで重要で修正をしないとかということになると非常に大きな問題だと思いますけれども,それも例えば,今後全部,それこそパスポート見せろとか,党の場合,政党の場合は,企業,これも企業というのもいろいろあって,今回の企業がどういう企業だったか分かりませんけれども,株主構成を全部調べ上げた上で献金を受けるようにしなさいとか,そういう議論になると,少し。それはそれで,じゃあどうしたらいいのかという議論は別にしてもいいと思うんですが,それをもって,全部,国会の議論を埋め尽くすということがどうかなということだと思います。ですから,政策議論をするところと,そういう議論をするところとをきちっと分けてやるべきじゃないかなということですね。
(中国新聞)
すみません,最後にひとつ。経済産業の分野では原発の再稼働とか課題が山積している中でのこういう〔政治と金の〕問題が浮上なんですけれども,宮沢氏の進退について知事はどのようにお考えなんですか。
(答)
私は少なくとも今の時点で,宮沢大臣の進退問題に発展する必要があるものとは受け止めておりません。
(中国新聞)
それはどうしてなんですか。
(答)
ですから,きちんと事後的な対応はされるであろうと思っておりますし,今みたいな,実態として非常に難しい,運用上は非常に難しい問題をはらんでいるわけなんで,それについては,今申し上げたように,別途,まさに細かいところはどうすればいいのかというのは別途議論をするべきで,これはおそらく,それは我々も含めてなんですけれども,宮沢大臣だけの問題ではなくて,過去もこういうことがありましたけれども,全体として考えるべきことじゃないかなと思います。
(NHK)
NHKの中村です。明日,減災に向けた県民運動,〔「みんなで減災」〕県民総ぐるみ運動の検討委員会の最初の会合が開かれるかと思うんですが,改めてなんですが,この委員会に期待する役割とか,減災に特化した意味での運動というか,条例を目指すというのはなかなか他県に例がないものだと思うんですが,その辺の意味合いとか,その辺をまた改めて,今,ご説明いただければと思います。
(答)
委員会には,さまざまな専門家の方々にも入っていただきまして,これは住民の皆さんというか,住民の代表のような形の方々も入っていただいてますし,いろんな行動心理学的な専門家も入っていただいておりますので,実際に,最終的に避難をするにしても,命を守るにしても,そういう行動を取るためにトータルのシステムとして,どういうことが必要なのかということについて,しっかりと検討をいただいて,しかもそれは実行可能というか,実行可能なものに落としていくということを期待をしております。で,結果として,まさに住民の皆さん一人一人が,あるいはそれができない方を周囲がサポートするということも含めて,命が守れるようにすることを通じて,この災害死ゼロということを目指していきたいなと思っております。
(TSS)
すみません,TSS若木です。〔広島市〕東部〔地区連続〕立体交差〔事業〕なんですけれども,また今日午後にも協議が持たれるようですけれども,現在の進捗状況と,改めて県のスタンスを教えてください。
(答)
現在,まさに今,県が検討をしてきた経緯があるわけですけれども,今後どういった機能を確保していけばいいのかと,機能というか,その事業の効果,それについて,どういうものを発揮すればいいのかということについて,しっかりと議論をしていくということでありまして,今回は,事業採択時と,それから現時点の事業環境の変化であるとか,そういったこと,あるいは現計画のコスト縮減策,そういったことについて協議を行うということにしております。こういったことを含めて,十分に意見交換というか,協議を進めながら,できるだけ早く方向性を固めていきたいと考えているところであります。
(幹事社:産経新聞)
もう,終了予定時刻まであと2分ぐらいしかありませんので,最後の質問にしたいと思います。
(中国新聞)
すみません。先週,自民党道州制〔推進〕本部の佐田本部長が,道州制〔推進〕基本法案を事実上,白紙撤回して,新たな法案を来年国会に提出する意向を示しました。道州制で廃止される都道府県を一転存続させるということなんですけれども,知事は道州制賛成の立場でいろいろやってきましたが,どう受け止めているか。省庁の出先機関の廃止を否定する発言もあり,中央集権的な内容という声もあるんですけれども,感想と,今後,知事が何かしらのアクションをするようなことがあるなら,教えてください。
(答)
今後のことについてはまだ決めておりませんけれども,今般の本部長のご意向というか,お考えについては正直戸惑っているというところかなと思ってます。我々としては,基本的には,従来議論されてきた,あるいは検討されてきた道州制推進基本法案ですが,これを基に議論が進められることを期待をしておりますけれども,今般の,例えば「地方創生」の議論についても,結局,今,いろいろばらまきじゃないかとか,いろんな議論がありますよね。
あるいは地域の自主性がというような議論がありますけれども,地域の自主性を尊重するのであれば,国があれこれ,こう使えとか,ああ使えとか,こういうふうにしなさいとかというのはない方がいいはずであって,だけど,それを言わなきゃいけないというのは,結局,国が,国の権限で,国の財源でそれをやるからそうなるわけですよね。だから,必然的に,自主性と言ったら,その財源の自主性だとか,何をやるかという内容だとか,で,それは責任とセットで地方が持つということがあるべき姿なんだと思うんですね。それが結局地方分権が進んでいないので,国としては,国がお金を集めてますから,それを使うということですし,お金を使う以上は国に責任が問われるということになるので,ばらまきじゃないかとか,国が口を出さなきゃいけないんじゃないかとかということになる。これはやっぱり矛盾してるんだと思います。
そういうことを考えると,やはり地方分権を強力に進める必要があって,それについては,やはり本格的に進めていこうとすれば,47都道府県という単位では小さすぎるであろうと考えますので,そういう意味でも,この道州制というような形で大きな権限の再配分ということを,あるいは財源の再配分ということを進めていかなければいけないんじゃないかなと考えてます。
(幹事社:産経新聞)
ありがとうございました。これで知事定例会見を終わります。次回は11月18日火曜日の10時30分からを予定しております。
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