記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
会見日:平成28年1月12日(火曜日)
(幹事社:山陽新聞)
幹事社の山陽新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,14時を予定しています。ご協力をお願いします。ではまず,知事からの発表がありますのでお願いします。
一応あけましておめでとうございますということかと思います。本年もよろしくお願いをいたします。今日の発表項目1点ございます。来年度のクルーズ客船の県内寄港についての情報提供ということでございますが,来年のクルーズ船,大型クルーズ船の〔広島港五日市埠頭への〕寄港予定ですが,今年度の3倍の計16回の見込みとなっております。平成26年度に「広島港客船誘致・おもてなし委員会」を設置をして,誘致活動をしてきたわけでありますけれども,来年度の五日市埠頭への寄港予定がそういうことになったということであります。ちなみに,宇品外貿埠頭を含めた広島港全体では,今年度〔平成27年度〕の32回に比べて14回増の計46回。約1.5倍になるわけですが,そういう見込みとなっています。去年8月に寄港しました世界第2位の総トン数〔167,800トン〕を誇っております「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」をはじめとしまして,キュナード社が運航しております世界的にも有名な「クイーン・エリザベス」。また総トン数10万トンを超える「ゴールデン・プリンセス」,あるいは「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」といったような大型クルーズ船も五日市埠頭に初寄港するという予定になっております。外国クルーズ客船の広島の寄港回数の増加に加えまして,広島空港におきましても今月末〔1月28日〕から香港エクスプレスの便が,現在の週2便から週3便に増便されるといったような形で東アジア地域とのネットワークの拡充が図られているところであります。引き続き,空と海の両面から,より多くの外国人観光客に広島県を訪問していただけるように取り組んで参りたいと考えているところであります。私からは以上です。
(幹事社:山陽新聞)
この件について質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。
(中国新聞)
中国新聞の樋口と申します,よろしくお願いいたします。せっかくこういう資料が出たんで。今ですね,いろいろ数千人規模の外国人の方が一度に来られるということで,期待も非常に大きいんですけれども,滞在時間というのがやっぱりどうしても限られているんで,そこで,どういうふうに地域で消費をしてもらうか,広島でお金を落としてもらうかっていうのが課題になっているという声をたくさん聞くんですけども,こういうふうに増えるのは非常に良いことだと思うんですけど,知事,そういったあたりの課題というのはどういうふうに認識されておられるのか,ちょっとお聞かせください。
(答)
クルーズ船とは言っても,当然他の観光客と同様でありますので,もちろんまず第一は広島の魅力にできる限り触れていただくということだと思います。それがまずもって観光客に味わっていただきたいことでありますから,それをしっかりとできるように,例えばツアーの対応であったりとかさまざま行うと。経済効果というのはもちろんそこで,そこに含まれて他のお客様と同じように発生をするわけですけれども,従来クルーズというと「爆買い」というイメージがあって,それは若干あまり期待しすぎない方が良いんじゃないかなという気はしています。ただ,一定の買い物需要というか,特に中国人のお客様の買い物需要とか,あるいは台湾人とかでもあるわけですけれども,そういったことに対しては,やはりこれは商店街であるとかお店側の対応も必要でありますので,調整して寄り先としてそういうお店が含まれるような,そんな調整を。これは各商店街なりお店が進めていただかなければいけない部分ではありますけれども,そういうことも進めたいと思いますし,できるだけそのツアー時間が長くなるように働きかけてはいきたいとは思っています。
(幹事社:山陽新聞)
他にありますか。
(TSS)
すみません。TSSの菱野です。若干ちょっと重複する部分もあるんですけれども,ごめんなさい。〔広島港五日市埠頭への〕寄港回数が3倍に増えたというところで,率直な期待感の方もお聞かせいただければと思うんですけれども。
(答)
一度にたくさんのお客様が来られるということで,今回の〔乗客数を〕平均すると何名になるかというのはちょっと計算をしていないところもありますけれども,3千人を超えるような,フルで来られれば,平均して3千人を超えるような方が来られるということなので,それなりのインパクトのある数だとは思うんです。こういう形を含めて,やっぱりできるだけ多くの皆さまに広島県内の観光を楽しんでいただくと。それが何よりもまず我々にとって重要なことで,そこが大きな目的であり,それに伴う経済効果というのは他の観光誘致と同じで,一般的に発生をするものでありますから,そういった効果も期待しながら進めていきたいと思っているところです。
(TSS)
ありがとうございました。
(幹事社:山陽新聞)
他に関連でありますか。
(幹事社:山陽新聞)
ではないようなので続いて幹事社質問に入ります。今年最初の定例会見ということで,知事に新年の抱負や意気込みをお願いします。
(答)
今年の意気込みは,年末から言っているんですけれども,「広島県民 総欲張り計画」ということで,これは昨年改定をしました〔ひろしま〕未来チャレンジビジョンの中で新たな目指す姿として,「仕事でチャレンジ!暮らしをエンジョイ!活気あふれる広島県~仕事も暮らしも。欲張りなライフスタイルの実現~」というのを打ち出しておりますので,まずこれを目指していく取組を本格始動ということだと思うんです。ライフスタイルを前面に打ち出すというのは,いろんな議論もあると思いますけれども,県民の皆さまの仕事,あるいは暮らし,あとは寝ている時間というか,になるわけですけれども,人生における仕事・暮らし,これは非常に大きな,皆さん,多くの人にとっては大きなものだと思いますが,その希望が実現できるような広島県,そういう社会を目指していくということでありまして,まずもって,そういう希望をもって良いんだと,なんか片方を追求をすると,片方をあきらめないといけなんじゃないかという思いも,意外と潜在的というか潜在意識の中に埋め込まれていたりするもんだと思うんですけれども,そうじゃなくて,これは欲張りに両方を追求していって良いんだということを,まずそう感じていただくということかなと。よく見ると広島県はそういうことを実現できるいろんな有利な条件というのもあって,例えば帰宅時間は,例えば関東と比べて1時間くらい早いとか,あるいは,男性の育児時間なんかも,すでに全国5位とか長くなっていたりとか,それだけ実践する人が増えているということです。あるいは地理的な要素として,非常に自然と都会が近いであるとか,そういったようなこともあると。そういう意味で「山も海も」とか,「スキーも釣りも」とか,「カキももみじまんじゅうも」とか,あるいは,「広島牛もレモンも」とか,違うな,やっぱりレモンはリンゴですかね,「リンゴもレモンも」とか。「世界遺産も神楽も」とか,「カープもサンフレッチェも」とかいっぱいあるわけです。そういう欲張りな魅力があるんじゃないかなと思っていますので,その暮らしあるいはその仕事において,広島ならかなえられるなと思っていただきたいなと思っています。ちなみに,仕事の方も非常に付加価値の高い仕事も,やはり都市が大きいので一定〔程度〕集積をしていますし,国際的な仕事ももちろんあるし,社会的な仕事ももちろんあるし,平和に関するようなこともあるわけでありまして,そういうことを実現をしていこうということ,それをまず県民の皆さまに改めて認識をしていただいて,希望を持っていただくということを今年目指していきたいなと思っています。
(幹事社:山陽新聞)
関連で質問はありますか。では,その他に質問がある社はお願いします。
(朝日新聞社)
朝日新聞,日比です。よろしくお願いします。育児休暇について質問します。自民党の宮崎健介衆議院議員が,育児休暇を取得したいという意向を示しています。湯崎知事も第3子の次男が誕生された時に,2010年10月下旬から一か月ほどだったと思うんですけれども,時間休という形で,限られた形なんですけれど,育児休暇を取得したことがあって,その際もいろんな議論を呼んだと思うんですけれども,今回の宮崎議員の件について知事自身はどのようにお考え,受け止められていらっしゃるのかということをお伺いしたいのと,国会議員のように制度がないのであれば,作れば良いんじゃないかというような声もありますけれども,そういう制度化についてもどうお考えになるのか,あと,育休を取った先輩として,何か自らの経験から宮崎議員にアドバイスできるようなことがあれば,お願いしたいんですが。その3点をお願いします。
(答)
まず人口減少の問題であるとか,あるいは,それに関連しています配偶者,夫を含めて社会のみんなで子育てをしていくと。一番身近なのが配偶者である夫なわけですけれども,みんなが協力をしながら子育てをしやすい環境を作っていこうということは,これは国家の最重要課題の一つだと思うわけです。したがって,宮崎議員が国民を代表する立場として,そういうことを進めようということは,私は大変有意義だと思いますし,賛成をしたいと思います。制度ということについては,では知事に育休の制度があるかというと,知事にもないわけです。ですから,制度を作るかどうかということが問題ではなくて,実際にそういった行動を,行動というか,あるいは子育てに関わっていくということをされるかどうかということが,重要なんではないかなと思いますけれども,これはいろんなご意見があると思います。その一つは,やはり国民の代表ということの裏腹の問題ですけれども,国会議員にしか果たせない役割というものがあります。したがって,先輩としてのアドバイスでもないんですけれども,私の時もそうでしたけれども,例えば危機の場合には,すぐに駆けつけられるような態勢をとっていたというか,そういったところからは外れないように当然にしているわけでありますし,あるいは,私が議会で例えば答弁をしなければならないという時に休みを取るということは,あまり考えていませんでしたし,一定の選挙を経て,そういう立場にあるということの,どうしても果たさなければいけない責任という部分については,それが全うできるように配慮されながら進めればよろしいのではないかと思います。どういうところまでということについては,国会の中でいろんな議論とかもあると思いますけれども,そういうのも場合によっては踏まえながら,できるだけ前向きに進められるということを,私も,できたら素晴らしいのではないかなと思います。
(幹事社:山陽新聞)
この件について関連の質問がある方はいらっしゃいますか。では,他に質問がある方はお願いします。
(毎日新聞)
毎日新聞の高橋と申します。昨年末ですね,被爆建物に関して政府がですね,補助を,1棟あたり2千万円の補助を出すということを決めましたけれども,広島県の〔旧陸軍〕被服支廠〔倉庫〕に関してなんですけれども,今後こういったような補助を活用するような考えっていうのはありますでしょうか,これが第1点なんですけれども。第2点として,その〔旧〕陸軍被服支廠なんですれども,峠三吉の原爆詩集にも登場したり,あるいは昨年NHKのドラマでも登場したりですとか,被爆体験の継承に欠かせない建物だと思うんですけれども,この建物について,今後,活用などする考えはないか,長年こういった話は続いているとは思うんですけれども,あらためてお考えをお聞かせいただきたく思います。
(答)
被服支廠については,特に耐震ということが,活用においては課題になっていまして,これについては,少し,よくどういったことが必要なのかということは考えていく必要があるとは思うんですが,いずれにしてもかなり大きな金額になるということは,過去の調査でわかっておりますので,国の新たな制度というのは,非常にありがたいことだとは思うんですが,金額的なレベル感でいくとちょっと桁が違う話でありますので,すぐにそれがあるから実現できるということではない話であります。ということで,非常に貴重な建物だというのは,我々も認識をしておりますし,そう思っているわけでありますけれども,非常に悩ましいという状況は変わっていないというところです。
(毎日新聞)
すみません,ちょっと重ねてお伺いしたいんですけれども,過去の新聞記事などを見ていますと,先ほどかなり大きな金額がかかるということで,1棟あたり約20億円ぐらいかかるというような記事を見たりもしたんですが,これはちなみに,いつ頃試算した金額でいらっしゃるんでしょうか。
(答)
私は,今現在覚えていないんですが,ちょっと前の話です。
(毎日新聞)
そんなに昔ではない。例えば,最近かなり技術も発達していますし,そこまでかかるんだろうかというような話も,地元の活用を願う市民団体の方から聞いたこともあるんですけども。分からないですよね。
(答)
分からないっていうのは。
(毎日新聞)
それぐらい〔金額かどうか〕の,改めて〔試算を〕ですね。
(答)
今,改めては試算はしていないので,今いくらかかりますというのは,申し上げられません。
(毎日新聞)
改めて試算したりですね,今活用できるとしたら,どういった方向かということを考えるようなご予定っていうのは,特には。
(答)
今活用できるとしたら,人があまり入らないということなんで,それが活用と言えるかとうことです。活用していく上では,それなりの対応を執っていかなければいけないということだと思います。
(毎日新聞)
つまり,現時点では,一般公開がされていないというような,ちょっと残念な状況があるとは思うんですけれども,やっぱり耐震補強をしなければ,一般の人も入れることはできないということになるんでしょうか。
(答)
それは当然です。
(毎日新聞)
わかりました。
(幹事社:山陽新聞)
関連で質問はありますか。では,他の質問がある方はお願いします。
(中国新聞)
すみません,金曜日にですね,福山市長の会見がありまして,鞆のまちづくりに関してなんですけども,この前〔平成27年12月22日〕の知事の定例会見の時に,住民の皆さまへの説明と並行してですね,並行してというか,それとトップ会談の方もされたいという意向を伺ったんですけども,福山の羽田市長の方は,トップ会談をすること自体を否定をしているわけじゃなくて,今まだそういうふうなものが考えられるような時期じゃないんじゃないかと,事業に着手をしたりとか,そういう形が見えてから,会談するのが望ましいんじゃないかという趣旨のことをおっしゃったというふうに聞いております。そのことについて,知事として,どういうふうにお考えかというのをまず率直に一つと,この前示された案,まだ完全に地元の理解が得られていない,概ね理解したと言っている方もいらっしゃるけど,そうじゃない方もいらっしゃる。今後,この事業が全てじゃないんですけど,今のまちづくりのかなり最大の懸案というか,なっていることは間違いないんで,この事業をどうやって進めながら,羽田市長からご指摘のあったトップ会談を,これをどういうふうに位置付けて,流していくのかという,そういうスケジュールというか,そういったことについてお考えがあれば,伺えればと思います。
(答)
これまず,いくつか誤解があるんだと思うんですけれども,一つは,今まず図らずもおっしゃられたように,私がトップ会談を求めたということはないので,今,求めている訳ではなく,そういうことが必要ですねとステップ論として申し上げたわけで,それはどこかでやっていかなければなりませんということで,それについては,市長もそういうご認識なんだと思います。まずメディアの皆さんのそこの誤解を,今,県が福山市に具体的に何かを求めている訳ではないということが一つあった上で,もう一つ誤解は,市長も県の事業が実現したものがほとんどないとおっしゃっているかと思うんですけれども,実際には,今,さまざま進めている中で,例えば,駐車場の問題であるとか,市営駐車場を大きくするということであるとか,あるいは無電柱化,町中も含めて無電柱化の話であるとか今,具体的に進みつつありますし,先般,基金を積んで伝〔統的〕建〔造物群保存〕地区内の補修すべき家屋についても,申請が急増している状況もあるわけです。そういう意味で,これら県の提案によって進んでいることでありますが,一言でいうと,決して県が進めなければいけないというか,市が過去何十年間の間に進めても良かったものであろうと思いますが,県の提案で今進みつつあるというものだと思います。したがって,県がご提案をしているということは,進んでいるものもあるんではないかなと思っておりますが,後はどういうふうに進めていくかという反対もある中でというご質問だったと思いますけれども,「県の本気度が見えない」とか,外部でおっしゃられているからよく分からないのですが,「不退転の決意でこの事業をこうだと決めたら進めてほしい,進めろ」と市長はおっしゃるわけですけれども,実際に今の4案をご提示したのは,去年の8月であって,まだ半年経っていないところでありまして,その中で生活に密着したようなことでありますから,いろんなご意見,当然出てくると思いますし,やはり事実反対意見もあるわけです。県としては,当然そういうさまざまなご意見,不安を含め,しっかりと受け止めて調整をしながら,他方で防災の公益上の問題でもありますので,それはしっかりと確保していくと。それをじゃあ,どういうふうに折り合いをつけていくのかということでしっかりとご意見を聞きながら進めていくということで,不退転で何がなんでも決めたら進みますということではなくて,しっかりと公益上の目的は果たせるように進めるわけですけれども,多様なご意見を聴きながら進めるべきものだと思います。そういう中で,江之浦~焚場の間の用地取得についての測量も行いましたし,地権者との協議も始めているというところでありまして,そういうふうに進んでいるわけで,そういう中で説明会についても,我々が今地元に入っていく中で,県の全体計画についても話が聞きたいと,説明会をすべきではないかというお話もいただいていますので,それについては,また,市と相談しながら,いつやるのがいいのかというのは決めていかなければなりませんが,いずれにしても,現在,そういう声が既にあるので,それをどうするのかということを考える必要があるのかと思います。「本気度を示してほしい」と先ほどの不退転のということであれば,我々としても,不退転というのは,例えば防災については,もちろん不退転というのはしっかりやっていくというつもりなんですけれども,この事業,本気度を示すという上では,埋立申請がありますが裁判ともかかわってくるわけですが,同時取下げが前提になりますが,防災対策を進める上で必要となります埋立免許申請,これについては,取り下げていきたいと思います。もちろん,国等の関係機関との調整も必要なので,それは進めた上でとなりますが,我々の本気度を示すという上では,そういうことができるのかなと思います。
(中国新聞)
最後のところですね,埋立申請を取り下げたいと。〔裁判の〕進行協議も今あっておりまして,期日5月と決まっておりますけども,時期としてはいつをお考えですか。
(答)
調整がつき次第ということです。
(中国新聞)
調整とは,どういったことが,その前に必要になるというふうにお考えですか。
(答)
今申し上げましたように,原告との同時取下げというのが必要ですので,それが確認されるということと,法的にはいろいろ問題があると思っているんで,判決については。国とも一緒にやっていますんで,国等関係機関がありますので,そういったとことも調整をする必要があると思っています。
(中国新聞)
すみません,何度も,大事なとこなんで。埋立申請を取り下げるということが,何故その本気度を示すということに繋がるのかというところについては,どういうふうにお考えですか。
(答)
防災対策を進める上で,港湾計画の変更等も必要なので,埋立申請を取り下げないと最終的に着手できないことなんです。それを進める前提として,我々も退路を断って前に進めていきたいということであります。
(中国新聞)
改めてすみません。調整がつき次第ということだったんですけれども。同時取下げというのが確認できたらというのと,国とも一緒にやっていきたいということであれば,原告側は同時取下げというのは構わないよというふうに言っているわけですから,そこにそんなにハードルがあるとも思えない。国との後は調整ということになるのかなと思うんですけれども,そうすると時期としては,時期というか時間としてはかからないかと思うんですが。例えば年度内を目指すとか,そういう時期的な目標はあるんでしょうか。
(答)
皆さん,時期はいつもご質問で聞かれるんですが,これは調整してみないとわからないので。調整次第と。
(幹事社:山陽新聞)
他に関連でありますか。
(読売新聞)
読売新聞の前田です。今一つ判断を踏み込んだ形になると思うのですけど,これは外的要因,福山市長がこう言ったから,県がこういう態度で示すとか,そういうふうにこっちとしては考えてしまうのですが,そういうことであるのでしょうか。
(答)
今申し上げたように,防災対策を進める上では計画変更が必要で,それについては埋立申請を取り下げる必要があるんです。いずれにしても。ですから,これは遅かれ早かれというか,我々としては進めなければいけないと考えていたことでありますし,実際に地元からも,双方のいろんなところからこれが残っていることがいろんな意味で宙ぶらりん的なところもあるというようなご意見もいただいたりもしていますので,いずれ進めなければいけないということであります。
(読売新聞)
福山市長とのトップ会談というのは,先ほどおっしゃったようにいずれ必要だということには変わりはありませんでしょうか。
(答)
それは,住民説明会をする上で,まず事務的に市長と私の会談を設定した上で,そして住民に対する説明会をやっていきましょうと。これをいつやるかということはもちろんまだ決まってはいなかったわけですが,少し先ほどご説明させていただいたように,今の江之浦~焚場間のこの課題というのも,現に反対意見もある中で,まだ半年しか,半年も経っていない最初のご提案をしてから,第2案がいいと思っておりますという我々の判断を出したのもごく最近の事でありますので,全体の調整にはやはり少し時間がかかるわけです。そういう中で,でもどこか適切なところでやりましょうということを事務方では合意をしてきたことでありますので,市長もそれについては反対意見をおっしゃっておられるというふうには認識をしていませんから,今のところは,市長との会談を踏まえた上で,説明会をするということになろうとは思っています。
(中国新聞)
市長会談の前に取り下げるということでよろしいんですか。
(答)
そういうこともあるかもしれません。
(中国新聞)
というのがですね,取り下げる方針というのは実はずっと前から言っている話なので,時期がやっぱり大事になることだと思うんですね。早くやるのか,せめて3月まで年度内というのが言えないのであれば,スケジュール感というか方針自体は前から取り下げる方針だということを言っているので,どこか区切ってもらいたいのですが。
(答)
それは今,これまで具体的に取り下げるということについて具体的な動きはしてこなかったわけですけれども,これから具体的な調整に入りますということを申し上げているわけです。
(幹事社:山陽新聞)
最後の質問にしたいと思います。
(NHK)
NHKの古山です。先週の金曜日に三次高校の武道場の工事の不正の発表があったんですが,これについての知事の受け止めをお願いします。
(答)
先日,記者会見もさせていただいたところでありますけれども,今般,鉄筋の溶接継手の溶接について,仕様と異なる溶接材料を使ってあったということが判明したわけで,これについては,大変遺憾に思っております。当面は安全性の確認方法であるとか,あるいは,仮に問題がある場合にどういうふうに補修するかといったようなことについてを最優先に決めていかなければいけない,明らかにしなければいけないと考えておりまして,これについては,国〔土〕交〔通〕省とも連携をしながら速やかに対応を行ってまいりたいと考えております。生徒あるいは保護者の皆さんをはじめとする県民の皆さまの不安の払拭に努めていきたいと考えているところです。
(幹事社:山陽新聞)
関連質問はありますか。
(幹事社:山陽新聞)
では以上で,知事定例会見を終わります。次回は1月19日火曜日の13時30分からを予定しています。ありがとうございました。
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