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知事記者会見(平成28年2月12日)

印刷用ページを表示する掲載日2016年2月17日

  記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

 会見日:平成28年2月12日(金曜日)

発表項目 

質問項目

  • 「広島県 教育に関する大綱」の策定について(中国)
  • 「広島県 教育に関する大綱」の策定について(山陽・読売・TSS) 〔動画ページ〕   
  • 「広島県 教育に関する大綱」の策定について(NHK・HTV・読売・TSS) 〔動画ページ〕

会見録

(司会)
 
それでは定刻となりましたので,ただ今から知事会見を開催いたします。本日の会見は,「広島県 教育に関する大綱」の策定についてでございます。会見終了時間は,12時を予定しておりますのでよろしくお願いします。それでは知事よりご説明いただきます。

 「広島県 教育に関する大綱」の策定について

 それでは,教育大綱について,発表させていただきます。ご承知のように,平成27年4月に新しい法律,地方教育行政法が一部改正をされまして,この教育に関する大綱の策定が求められているというところであります。この教育に関する大綱は,教育委員会と知事部局それぞれが責任をもって実施していく施策だけでなく,例えば,乳幼児期におけます教育であるとか,あるいは貧困対策など,教育委員会と知事部局が連携して取り組む必要がある施策などをあわせた,今後おおむね5年間の本県教育施策全般の基本的な方向性を整理したものというものになっております。広島県の大綱の「構造」としましては,3つの柱,「幼児期から大学・社会人まで」と,それから「オール広島県」でと,それから「広島らしさ」とこの3つを柱といたしまして,「大綱」全体を貫くコンセプトであります「テーマ」を掲げて,「総論」と9つの「各論」で構成をしているというところになっております。内容的には,まず,「幼児期から大学・社会人まで」につきまして,小学校から大学までの教育を検討するということが,普通の一般的なやり方ではないかと思うんですけれども,本県では,学校教育の前段階であります乳幼児期の教育からを考えまして,乳幼児期から小〔学校〕・中〔学校〕・高〔等学校〕,大学と,それぞれの連続性を意識しながら,社会人の教育までを見据えたものとしておりまして,これは3本柱と言っておりますように,本県の特徴の1つであると考えております。それから「オール広島県」という点につきましては,「学校,家庭,地域」が一体となって教育を推進をしていくということは,これはもちろん本県だけではなくて,多くの県や学校で取り組んでいるわけでありますが,それに加えて,経済界や産業界などの協力も得ながら取り組んでいくということ,さらには,国〔立〕・公〔立〕・私立あるいは県立・市町立という設置者の違いを越えて,「広島県にある教育機関」として,「広島県としての目標」を共有するといったような連携を図っていくことを明確に打ち出しておりまして,こういった点は,本県の特徴の1つではないかと考えております。それから,「広島らしさ」という点につきましては,地方教育行政法の〔一部〕改正を受けまして,全ての県,あるいは自治体で「大綱」が策定されるわけではありますが,広島県の特徴が現れる「広島らしい」大綱とするということについて,総合教育会議での議論であるとか,あるいは関係者への説明の際に,多く意見をいただきました。これについては,さまざまな捉え方があるんだと思いますが,本県の「大綱」におきましては,先ほども申し上げたような「テーマ」,大綱全体を貫くコンセプトとして「テーマ」というのを掲げておりまして,その中で,「主体的に学び続けること」また「協働して新たな価値を創造すること」といったようなことを盛り込んでいるといった点,あるいはいわゆる「学びの変革」を,全国に先駆けまして,全県展開していくことを明確に大綱の中にも盛り込んでいるといったような点,こういったことが「広島らしさ」であると考えております。もちろん,平和に関することも中に含まれております。今後は,「大綱」を策定したことに留まらず,これからいかに実際に教育施策,あるいは現場に反映をして実行していくかということが必要であると,それが最も大事なところであると考えておりますので,学校関係者をはじめとして,県民の皆さまに,「大綱」の内容についてしっかりとご理解をいただく,お伝えをしていくと同時に,目指す姿の実現に取り組んでいきたいと考えているところでございます。私からの発表は以上であります。 

(司会)
 
これより質疑に移りたいと思います。ご質問の際は,社名とお名前を名乗られてからお願いします。それではご質問のある方,挙手をお願いします。

(中国新聞)
 
中国新聞の明知と申します。地方教育行政法の改正でですね,総合教育会議がトップ〔首長〕の主催であることであるとか,教育長もトップが任命するという形になって,全体としては首長の権限が,教育に対する権限が強化される形になっているかと思います。その中での,この教育大綱が定められたわけですが,特に知事としての思い,あるいは教育への考え方が反映されている部分というのは,どのあたりに反映されているとお考えでしょうか。

(答)
 さまざまあると思うんですけれども,やはり知事部局が関与するというか,関わるということで,いわゆる学校教育だけではなくて,この乳幼児期,乳幼児期というのは私学がどちらかというとかなりウエイトをもっているわけですけれども,この乳幼児期のところから社会人までということで,全体を見通した形でこの大綱の中に盛り込んでいるというようなことです。また,これも知事部局が関わるということで,先ほどもご説明したように,いわゆる公立学校だけではなくて私学も含めて,広島県としてこういう人材の育成を目指していこうというところ,これはまたテーマということになってくるわけですけれども,そういうところをしっかりと明確にしていったと,いったようなことです。こういったことが一つ特徴というか,内容的にしっかりと盛り込まれていくように議論をしたのかなと,随分長く議論をしたので具体的にこれというと若干行ったり来たりなところもあるのですけれども,そんなふうに思っています。

(中国新聞)
 
関連で同じ話ではあるんですが,経済界,産業界との連携ということも柱の中に位置付けられているかと思うんですけれども,そのあたりを重視した理由と言いますか,狙いの部分をちょっと聞かせていただければと。

(答)
 この大綱の中に出てきます目指す姿というか,生涯にわたって主体的に学び続けて,多様な人々と協働して新たな価値を創造する人づくりというところなわけですけれども。これは学校でもちろんベースを作っていくわけですが,実際に人が学校で学んだことを応用して実行していくというのは,役立てていくというのは,やはり社会の中での話なわけです。そこでどういうふうに活用していくかということもありますし,学校で終わる話でもなくて,その後ずっと学び続けなければいけないと。それは今のように非常に不透明な社会になってくると,新しいことをやはり身に付けていかなければいけない,あるいは変化に対応していかなければいけない,そのための能力獲得であるとか,そういうことも必要になってくるわけでありまして,そこにおいては企業だとか産業界であるとか,働く場との連携というのも変ですけれども,〔働く場〕における教育というか,人材育成というか,それも非常に重要なことでありますし。それがひいては地域における経済力だけではなくて,いろんな社会的な力も含めた力のベースになってくるものでありますので,そういう意味で必要なことかなと思っています。 

(山陽新聞)
 
山陽新聞の山本です。先ほど知事が2点おっしゃった,乳幼児期から社会人までという部分と,公私立のセクションを超えて目標を共有という2点についてお話しされたのですが,大綱の中にも課題ですとか,こういったことをしますという内容はあるのですが,少し具体的にですね,どういった課題認識を持っておられるかとか,それからどういった施策が必要,もしくは今している施策をこういう形で強化するという話があれば教えてください。 

(答)
 例えば主体的な学びというようなことです,あるいは学びの変革というのを進めていますけれども,こういったことは今の新しい時代において求められる能力でありますので,これは公立でも私立でも求められているものなんだと思うんです。こういったことを公私が協力をして,より高いレベルでそれが実現できると,つまり広島県で教育を受ける者にとって,公立であれ私立であれ新しい時代に即した力をつけていくことができる,こういうことは非常に重要なことだと思います。そういうことが今後課題というか,取り組んでいかなければいけないことだと思います。そういうことは,私学の方でも今我々がお話をさせていただいている認識では共有していると思っていますし,来年度予算でもそういったことは検討していくというようなことになっています。そういう展開をしたいと思っています。 

(読売新聞)
 
読売の前田です。この大綱の教育の現状というところで,平成10年の文部省是正指導以降という言葉があるのと,それが現在は教育県広島と呼ばれた水準にまで回復しているという表記になっておりますけれども,知事ご自身も,今のその是正指導とかそれを経て現在の水準というものを,時代の流れというか,どういう経緯があって今に至っているという認識でいらっしゃいますでしょうか。

(答)
 経緯自体は,皆さんご承知のとおりのことだと思いますけれども,やはりこれから先を見据えて,この教育行政に取り組むにあたって,過去の歴史というのはやはり忘れてはならないというか,それを踏まえていくことが必要であるということだと思うんです。一つには,もちろんそこから得られた教訓というのがたくさんあるわけでありますし,正常化というか,適正化というか,こういう中で,きたところから転換していかなければならないところもありますし,もちろん,その過去の中での教訓というか,戻っちゃうということだけではなく,得た教訓というのもあるわけですので,そういったことは,やはり現場を含めて,そして,もちろん教育行政を担うものとして踏まえていかなければいけないという認識です。 

(読売新聞)
 
それと,今回のその大綱の中身として,やはりグローバルマインドとかそういう,あとは,高度な人材とか,より才能を伸ばすというところに力点を置いている部分もあるかと思います。そういうことが,県全体の教育にどういう影響を与えるのかということと,逆にそういうところ,エリート教育だけして,他が疎かになるじゃないかという指摘も一部あるかと思うんですが,そこはいかがお考えでしょうか。 

(答)
 私はそこは若干誤解があると思っていまして,例えば大綱の7ページですけれども,一番大事なことは,一人一人の多様な個性であるとか能力をさらに生かしていくということでありまして,多様で厚みのある人材層を形成をしていくということなんです。例えばいろいろな事情があって,せっかく持っている能力を発揮できない,ないしは発揮するための教育が受けられないという子供たちに対しては,もちろん,それが発揮できるような対応をしていかなければいけませんし,いろんな能力を持っている中で,何となく,高度人材というのは,高度な人材といっているわけではなくて,これは基本大卒のことを指しているわけなんですけれども。何となく,そういう大学とかなんとかいうと,総合的な学力のことが注目されがちですけれども,個々の能力というのは,そういうものだけではなくて,例えば芸術にものすごく秀でた力があるとか,あるいは,何でも良いです,例えば数学にものすごい秀でた力があるとか,他は駄目だけどとか。あるいは,極端な話,人と接することについて非常に高い能力をもっているとか。学力とか勉強じゃなくて,そういう人もいるし。いろいろな能力とか個性があります。それぞれ持っているものを最大化していくということが重要だということだと思うんです。それができるようなことを前提としてやっていきたいということだと思っています。それによって,どういう影響があるかというと,当然一人一人がもっている個性とか能力を最大限に活かすことができれば,相場というのは最も高くなるわけです。それを目指しているということです,効果として。

(司会)
 
その他ございますか。

(TSS)
 
テレビ新広島の石井と申します。先ほどの質問にもちょっと関連してくるんですけれども,今の教育界の問題の一つとして,貧困の連鎖とか教育格差という問題があると思います。この中〔大綱〕にも散りばめられてはいるんですが,その当たりの思いをお聞かせください。

(答)
 結局今,申し上げたようなことと繋がってくるわけでありまして,経済的な格差によって,持っている力をフルに発揮できるような教育を受けられないというのは,残念なことなので,それができるようにしていくということは,大事なことだと思います。ただそれも結局それぞれの持っている個性個性によって,いろいろなことがあるので,伸ばすことができる力というのが,さっきも言ったように音楽の力だったりするかもしれませんし,あるいは学力という面かもしれませんし,いろいろなことがあるので,それはまず,やはり子供たち一人一人に対して目を向けて,何が良いのか本人が何をやりたいのか,そういうことをフォローできるような教育です。ただこれ自体〔大綱〕は,非常に理想的なことなわけです。つまり,この大綱自体は,5年間を対象にしていますけれども,5年でそれが全て実現できるということでもなくて,それは長期間にわたってしっかりと取り組んでいかなければいけないことだと思います。足元で言いますと,例えば,フレキシブルスクールであるとか,あるいは学生による学習支援というようなことを進めたりしていますけれども,そういったこともありますし。そもそも県立高校という教育というのは,そういう側面もあるわけです。経済的に恵まれていなくても,低廉な学費で配給が受けられるというのは非常に重要な機能だと思いますし。それから貧困の話というのは,根本で言えば,やはり社会的な格差の是正というところが必要になってくる側面もありますので,長いスパンでの対応も含めて,そして,何か今年打ち出すとか,来年打ち出すことによって急に変えていくとかいうことではなくて,じっくり取り組んでいく必要があると考えています。 

(NHK)
 
NHKの小室です,お世話になります。2点あります。まず1点目が,いわゆる乳幼児期からのこういう形で教育大綱として盛り込まれたその理由というのが少し面白いなと思ったので,それをお答えいただきたいというのと,あと教育大綱の中で,今創設を目指されているグローバルリーダー校というものもございますが,その大綱の中での位置付けというのはどのようにお考えになってらっしゃるか,その2点をお話いただけますでしょうか。

(答)
 乳幼児期というところは,結局全部教育っていうのは繋がっていますよねっていうところなんですけれど,今例えば大学入試改革ということが議論されていて,あるいは大学教育の改革ということが議論されていて,それに伴って入試改革もしましょうということになっているわけですけれども。当然その入試改革っていうところで現れるように,大学教育の改革を進めるためには,高校でその素地を作らなければいけませんし,高校でその素地を作るためには中学〔校〕でやらなきゃいけないし,中学でやるためには小学校でやらなきゃいけないし,小学校でやるためにはやっぱり乳幼児期からやらなきゃいかんという,そういうことです。そうでないと,どこかで断層が起こってしまうわけでありますので,それを全体としてやはり推し進めていく必要があろうということで,乳幼児期についてもしっかりと考えて行こうということで,これは具体的にどうするかっていうのはこれから,まだまだ実際に検討して実証していく必要があることではありますが,方向性としてはそういうことであるということです。最終的には求められる人材というのは,ここに姿として掲げられているような,不透明な時代に変化をしっかりと受け止めて学び続けることができるという人材です。こういったことが大きな姿としてはありますし,社会的には姿ではなくて,さっきもちょっと申し上げたような,一人一人が多様な能力を活かしていけるような,環境としては,環境というか我々教育の提供側としてはやっていく必要があるということですけれども。いわゆるグローバルリーダー校については,ちょっと名前から誤解を受けているところがあるかなという気もしているのですが,グローバルに活躍する人を輩出するということではなくて,グローバルにも活躍できる人を輩出するという意味であって,コアなところは何かっていうと,まさに目指すべき人材というか,今後育成していかなければいけない人材のあり方,自ら考えて,知識を総動員して,自ら考えて,そして物事を解決をしていくことができるというような力です。しかもそれが時代であるとか,環境の変化に応じて,柔軟にそれができるようになる人材。そういう人材を作っていくということであります。そういう意味では,この大綱が想定しています今後の社会で必要とされる人材,そういう人材を作っていこうというのがこのGL〔グローバルリーダー育成〕校の位置付けなのかなと思います。もちろんGL校だけで作るということではなくて,そこでさまざまなこの学びの変革ということを進めていくわけですけれども,そのモデルケースというか,これは教育の方法論も含めてさまざま試行錯誤する部分もあって,そういったことをしっかりと学校で確立をして,それをこの大綱で言っているように,「オール広島県」で展開できるようにしていくと,そのベースになる学校であるとご理解をいただければと思います。

(HTV)
 
広島テレビの大谷です。よろしくお願いします。表紙にも大きく「日本一の教育県の実現」というふうな大きな目標を掲げられていますけれども,何を持って「日本一」だと思われていますか。

(答)
 広島で学んで良かったと思えると。学んでみたいと思われるということです。じゃあどういう意味かというと,教育というのは2面あるわけです。1面は何かというと,「個人」,「私」つまり主体に着目をして私自身を開発していくというか,私自身の人間を形成していくっていう部分です。これは主観的な問題です。それからもう一つは,社会をやっぱり人は構成をしているので,社会の今後のあり方を考えた時に,どんな個の能力であるとか,あるいは資質,資質というとちょっとあれですけれども,コンピテンシー〔実践的な能力の意〕と言いますけれども,コンピテンシーを求められているのかということがあります。どちらかと言うと,ややこの教育大綱もそうですけど,一般的には社会からの要請的な視点が強いんですけれども,当然そういう中で,今後の社会で要請される人材を育成しているという,そういう意味での日本一っていう部分と,それから主観としての広島で学んで良かったと。これは主観的な部分です。両方をやはり追求していくと言いますか,それが両方実現できるというか,そういったことができると,日本一ということじゃないかなと思うんです。私はやっぱり,世の中ちょっと供給があってか,需要があってか,社会視点が強すぎると思うんです,両方です。そこが供給側の観点で言うと多様な個性というところに現れていて,多様な個性というのはやっぱり自分はこういうことを学びたいとかこういうふうになりたいって思うのを実現できるということが多様な個性を実現できるっていう話で,そこも供給側的な視点で書いてあるんですけど。そういうことじゃないかなと思っています。 

(読売新聞)
 
読売新聞の岸下です。すみません,大綱は基本的な方向性を示すものなので,ちょっとどこまで具体的にお願いできるかわからないんですけども,経済界や私立とも目標を共有してやっていくということで,具体的にはどのような施策というのを知事としては想定されて,柱を提案されておられるのでしょうか。 

(答)
 先ほどちょっと申し上げたように,まず公私という意味では,学びの変革っていうのも,今教育委員会の方でリードしながら進めていますけれども,目指す方向としては,今公私一致していると思うんです。大きなずれはないと思うんです。ですから,こういった学びの変革を協働して,広島県の中で確立していくということは公私の一体となってということだと思いますし,特に幼児期の教育については,私立の学校なり保育園の果たしている役割は非常に大きいので,そこも非常に大きな公私の協力の側面だと思います。産業界というのは,先ほども申し上げたような,生涯学び続けるというような側面もありますし,あるいはこの学びの変革というところに産業界であるとか,あるいは社会からの視点というのを入れていく。これは事業の中でというところもありますし,教育の在り方に対する提言というのもありますし。そのために経済界から例えば教育委員にも入ってもらっているわけですけれども,あるいはさらに,まさに経済的なサポートとかそういうこともお願いするようなこともあるかもしれませんし,そういう形でさまざま,内容面あるいは物資両面というか,そういう形で連携ができればなと,ないしは協力がいただければなと思っておりますけれども。 

(読売新聞)
 
学校教育の中でその経済界からの助言だったり,授業の中での経済界との関わりを増やしていくという意味。 

(答)
 増やしていくというか,そういうこともあるだろうということです。例えば教育課程が上にいくほど,そこの連関性というのは強くなっていくわけで。大学なんかでは,明らかにそうなわけですし,高校レベルでもさまざまあるわけでありまして,インターンシップとか,そういうことも含めて必要なことだと。そういうことがしっかりと連携できればその質的なというか内容面での協力というのは進んでいくと思います。 

(司会)
 
時間も参りましたので,どうしてもこれだけはというのがもしあればですけど,ありますか。

(TSS)
 
すみません,TSSの菱野です。あの,広島らしい教育のところで平和教育も含まれるとおっしゃったんですけど,この平和に関する部分でいくと,位置付けと言いますか重要性とかどのようにお考えでしょうか。

(答)
 平和に関する教育ということは,やはり日本全体,あるいは世界全体でも非常に重要なことだと思うんです。広島では従来の,これまでの歴史を踏まえてやはり一定の位置付けがありますし,自らの広島県の成り立ちとかその歴史を学ぶうえでも重要なことだと思っています。 

(TSS)
 
例えばそれが将来的に,世界に発信していくとしての,それを担う人材としてというこですか。

(答)
 そういうことももちろん入ってきます。例えば我々別の事業でやっていますけれども,今度〔平成28年3月に〕ありますけれども「青少年外相会合」とかそういったことは当然そのような〔世界平和の実現に向けた取組の〕一環になっていくので,あるいは外務省が〔高校生〕平和大使を〔ユース非核特使として〕任命していただいたりしていますけれども,そういうことはもちろん大きな事項というか,重要なことだと思っています。 

(司会)
 
それでは,お時間になりましたので,以上をもちまして知事会見を終了させていただきます。ありがとうございました。 

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資料1(「広島県 教育に関する大綱」の策定について) (PDFファイル)(234KB)

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