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知事記者会見(平成28年7月12日)

印刷用ページを表示する掲載日2016年7月12日

記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

 会見日:平成28年7月12日(火曜日)

発表項目 

質問項目

  • 参議院議員通常選挙の結果について(中国)
  • 米国の核政策変更の検討について(NHK)〔動画ページ〕
  • 広島カープ優勝への期待について(TSS)
  • 全米知事会議への参加について(NHK)〔動画ページ〕
  • グローバルリーダー育成校について(読売) 
  • 米国の核政策変更の検討について(中国)

会見録

(幹事社:中国新聞)
 幹事社の中国新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず知事からの発表がありますのでお願いします。

ひろしま建築学生チャレンジコンペ2016」の実施について

 今日は私から1点,発表項目がございます。「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2016」の実施についてでございます。県内の建築を学ぶ学生を対象といたしました設計コンペであります「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2016」を開催いたします。このコンペは,実際の公共建築物を設計する機会を学生に提供することによりまして,魅力ある建築物の創造に向けたクリエイティブな人材の育成の一環として毎年実施をしているものでありまして,今年が4回目の開催になります。今回の対象建築物ですけれども,老朽化のために建て替えることになりました,県立広島工業高〔等学〕校の野球部・弓道部の部室であります。この県工の野球部,今話題のというかカープの新井選手の出身でもありますけれども,この高校の施設を対象といたしますので,今回は初めて建築を専攻する高校生も対象に加えることといたしました。審査委員長は,世界が注目するニッポンの女性建築家で,国内から世界に活躍の場を広げつつあります乾久美子さんにお願いをしております。一次審査,これは書類審査になりますけれども,一次審査を経まして最終審査に進んだ作品については,提案した学生に直接プレゼンテーションをしてもらうと。これは公開で行います。将来を担う若者にとりましては,自分の作品を著名な建築家に審査をしてもらえるというのは非常に刺激になるんじゃないかと思いますし,最優秀作品に選ばれると,設計そして工事監理におきまして,実際に建物が形になっていくという過程に関わるということになります。大変具体的なものが見えて嬉しいのではないかと思いますけれども。多くの皆様に応募をしていただきたいと期待をしております。また,是非,たくさんの皆さんにこのプレゼンテーション,公開でやりますので,見に来ていただければと思っております。県はこういった取り組みを通じまして,一つは,今後の人材育成,それから,魅力ある建築物が持続的に創造されていくことで「豊かな地域づくり」に資していきたいと考えておるところでございます。私からの発表は以上です。


(幹事社:中国新聞)
 この件について,質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。続いて幹事社質問に入ります。

参議院議員通常選挙の結果について

(幹事社:中国新聞)
 10日投開票された参議院(議員)選挙で,広島選挙区では自民党の宮沢洋一さん,民進党の柳田稔さんが当選されました。広島の発展に向けて,二人にどのような活動を期待されるか,知事に伺います。

(答)
 まずは,当選されました御二人に対しまして,御祝いを申し上げたいと思います。そして,広島県選出の国会議員として,今後の国政そして県政発展のための御活躍を期待をしたいと思います。国政につきましては,これは内政・外交いろんな課題が山積みになっているところかと思いますけども,地方の目から見ますと,やはり地方創生という,取り組んでおります大きなテーマで,これをしっかりと進めていただきたいと。一つはもちろん内容的なものであって,例えば〔東京〕一極集中の是正というのは地方がやれば済むということでもありません。国としての施策,あるいは,東京からの一極集中の是正を図るという積極的な動きも必要だと思いますし,我々,非常に財源が厳しい中でやっていますので,そういった財源確保,これも推進をしていただきたいと思っています。また,今年も梅雨で雨が多い,そして,先般も福山を始めとして東部でたくさんの被害が出ているところでありますけれども,また,先般は,活断層の見直しというようなこともあったりしておりますが,こういった災害対策。一つはもちろん被害が出ているところの復旧,あるいは河川の改修,あるいは被災者の生活支援,あるいは社会福祉施設の耐震化なども非常に遅れておりますので,こういったことに対する施策の推進,これは内容面でもやはり財源面でもバックアップをいただけるようにお願いをしたいと思っておるところであります。

(幹事社:中国新聞)
 続いて,全国的には,自民党が圧勝して,野党共闘の動きは伸び悩んだという結果になりました。今回の参議院議員選挙の結果全体について,知事はどのように受止めていらっしゃいますか。

(答)
 なかなか温度が分かりにくい選挙だったんではないかなっていうか,熱いのか冷たいのかよく分からないような選挙だったような印象がいたします。やはり,政策的な争点というのが必ずしもはっきりしていなかったようなところもあるのかなと思いますし,一方で,消費税は先送りになった中で,社会保障は充実しますとなって,他方で財源は,はっきりしないっていうような,賛成も反対もし難いような状況があったのかなと思います。そういう中で選挙で,一部は非常にヒートアップしたところもあったんだろうと思いますけども,そういうところかなと感じてます。いずれにしても,我々地方の立場から見ますと先ほどの〔当選した御二人にどのような活動を〕期待〔するかという質問〕の中で申し上げたような地方創生をしっかりと推進をしていただくであるとか,あるいは社会保障の充実,これは国〔民健康〕保〔険制度〕の県単位化っていうことも控えている訳ですけれども,そういったことについて,少し論戦が余り活発化しなかったなと。今後,そういった点について,しっかりと対応できるように国会でも活発な論戦を,論戦というか,しっかりと支えていただけるように議論が進むことを期待しております。

(幹事社:中国新聞)
 続いて,憲法改正に賛同する「改憲勢力」というのが,非改選と合わせ改憲発議に必要な全議席の3分の2に届きました。今後,改憲に向けた動きが本格化することも予想されますけれども,どのように議論を進めるべきか知事のお考えを伺います。

(答)
 やはり,なぜ憲法の改正の必要があるのかと。どこを改正する必要があるのかといった明確な提示が,今回,選挙前には余りなかったと思うのです。したがって,そういうところを,どう考えていくのかということを,国民にも分かりやすく,議論されるということを期待しながら,そこを注視をしていきたいと考えています。広島としては,やはり平和というのは非常に重要なものでありまして,多くの県民の皆さんは,憲法の平和主義を尊重していくということであるとか,平和国家としての歩みが止まらないように,していただきたいと期待をしているんじゃないかなと思いますので,そういった点でも注視をしていきたいと思っています。

(幹事社:中国新聞)
 最後に,今回,国政選挙で初めて18歳選挙権が導入されました。しかし,10代の投票率は低く,全体の投票率も低迷しました。その要因をどのように分析されますか。また,特に若い世代の投票率アップに向けて,どのような取組が必要だと思われるか知事に伺います。

(答)
 そもそもで言いますと,若年層の投票率っていうのは低い傾向にあります。そういった中で,今回18歳19歳が加わったわけですけども,18歳19歳を見ても,18歳〔の投票率〕は5割を超えて,19歳〔の投票率〕は4割を切ると,これは全国でも広島でもそういう傾向ですけれども,それを見ると,高校生っていうのは,やっぱり,まだ,高校の枠の中で,まさに今回選挙ということで学校でもいろいろと取り上げて,みんなで行こうって,非常に素直な動きになって投票率が高まったのかなと。19歳は,社会に出ているか,大学生かっていうところで,それは従来の20歳とあるいは21歳と変わらないっていうところで,そういう意味で全体として結果として低くなってしまったということかなと思います。したがって,この若い世代の投票率アップっていうのは,今に始まった課題ではなくて,やはり,投票することによって世の中が変わるんだってことを実感してもらっていくっていうようなことが必要なんじゃないかなと思いますし,今回,高校生が初めて投票した,18歳だと思うんですけれどもほとんどが,そこで一度投票すると,次の19歳っていうか,次の投票の時には少し〔投票率を高めることに〕期待が持てるかなと思いますので,この選〔挙〕管〔理委員会〕と教育機関が,今まで以上に連携をしながら,この投票の大事さっていうことを教育の中でも取り上げて,意識付けていくということが必要だと思いますし,そこに至るまでは,何もしなくていいかっていうとそうでもないんで,小学校,中学校,ある程度社会の仕組みが分かるような段階では,そういったことの重要性,社会の一員であると,そこに参画をすると,それがまた権利でもあるし責任であると,そういうことを教えていく必要があるんじゃないかなと思います。

(幹事社:中国新聞)
 この件について,質問がある社はお願いします。その他に質問がある社はお願いします。

米国の核政策変更の検討について

(NHK)
 NHKの古山です。よろしくお願いします。米国のワシントンポストが11日付の紙面で核のない世界を目指すオバマ大統領の理念を推し進めるために,政権が新たな核政策の検討を始めたという社外のコラムニストの論説記事を掲載しております。記事の中では,政権が検討している政策の選択肢の中に,核兵器の先制不使用を宣言することも含まれていまして,ホワイトハウスは今のところ公式の反応を出していませんが,これらの記事に関する,これらの検討に関する知事の受け止めをお聞かせください。

(答)
 実際にこういう,いわゆる先制不使用であるとか,あるいは,いわゆるこの何と言うか,ローンチ・オン・アラーム〔launch on alarm(警報即時発射)〕という即時発射という体制についても少し触れられたりしていると思うんですけれども,そういったことが実現すれば,非常に大きな前進になると思います。米国がこれを宣言することによって,他国に対する大きなプレッシャーにもなると思いますし,こういったことを材料に国際的にその議論が進むということも期待できるかなと思います。重要なことは実際に米国がそういうポリシーを,今,ニュークリア・ポスチャー・レビュー〔Nuclear Posture Review(核態勢見直し)〕という形で出されていますけれども,そこからさらに進むと,それが政権として,この実際に対応されるというか,そこが非常に大事なところなので,我々としても機会があれば,もちろん支持は表明したいと思いますし,実現できるように注視をしていきたい。どう動いていくか注視をしていきたいと思います。

(NHK)
 オバマ大統領が広島を訪れた直後と言いますか,後のことですけれども,この時期と言いますか,このタイミングでこういった検討していることについてはいかがでしょうか。

(答)
 意味合いとしては,もちろん広島訪問も踏まえてということを期待したいというか,決意を固めていただいて,どう前進できるかということを真剣に検討していただいていると理解をしたいと思っていますけれども。最後オバマ大統領も政権の総仕上げの時期になってきたところで,この核兵器廃絶に向けた動き,これが新START以来,なかなか具体化しない,これはいろんな国際的な緊張の高まりであるとか,そういったことを背景にしてなかなか進まないというところで,アメリカだけである意味で言うと,一方的にできるものは何かということを模索をしているんだと思うんです。それを一つ,この時期に出来ることとして,最後しっかりと実行していただければ,次の政権も,もちろんどうなるか分かりませんけども,簡単に覆すことができるものではないと思いますので,そういう意味でのこのレガシーというか,それを作っていただければなと期待してます。

(幹事社:中国新聞)
 その他に質問がある社はお願いします。

広島カープ優勝への期待について

(TSS)
 テレビ新広島 金田と申します。県政からは離れてしまうんですけれども,カープについて聞きますが,現在,首位独走中,そして,アンテナショップのTAUでもカープグッズが売り上げ好調と聞きますが,湯崎知事の個人的な印象や県として考えていることがありましたら教えてください。

(答)
 久々に見る快進撃と言うか。私は今の時点で,あまり将来のことを言うのをやめようかな思っていまして,ただひたすら手を握り締めて,手を組んで,こう祈っているような〔祈りのポーズ〕。そんな気持ちです。とにかくなんて言うか,気負い過ぎずに,今の一試合一試合大事にしているというのを各選手が口にされているので,それを実行していただいて,最後ふたを開けると,「わあっ」という,そういう状態になると嬉しいなと,今,思っています。

(TSS)
 何かその県として考えていることとかありますでしょうか,どうでしょうか。

(答)
 巷では,既に二階建てのオープンのバスが予約されているとか,屋根を取った赤い車がどうのこうのとか,そういう話もあるんですけれど。今,我々としては,日々一試合一試合応援をすると。心をこめてエールを送るということかなと思っています。

(幹事社:中国新聞)
 その他に質問がある社はお願いします。

米国知事会議への参加について

(NHK)
 NHKの古山です。よろしくお願いします。全米知事会議への参加について伺います。先週どういった日程で行かれるのかというのを予定をいただいたんですが,どのような調整を現地でされるのでしょうか。

(答)
 これは全国知事会から,出席というか代表として行ってくれということで,平井鳥取県知事と,たまたま中国地方の知事になったのですけれども,行ってくるものなんですけれども,全国知事会としては,この地域同士の関係で,これを発展させていくと,これが日米の間の投資ですとか貿易の深化を進めていくうえで必要ではないかということです。それは米国側にも伝えた上で,日米知事会議を来年開催したいと,そういったことを先方にお伝えしてくるというのが私のミッションとなっています。

(NHK)
 来年実現すればですね,1995年以来ということなんですが,日米知事会議というものをどういう機会にされたいか,お考えをお聞かせください。

(答)
 例えば,これは私の私見というか広島県としての見方ですけれども,相互に投資・貿易が進むということは,この相互の経済にとってすばらしいことだと基本的に考えているわけですけれども,ビジネスチャンスが拡大するという意味でです。昔は日本から米国に出かけていくというのが多かったですけれども,今はたとえば広島県でも元々エルピーダ〔メモリ株式会社〕でしたけれども,今はマイクロンテクノロジーになっていて,これは千億単位の投資を県内でして,何千人という雇用を生んでいるというか維持をしてもらってるそういう関係にあるわけです。したがって,そういう関係が発展していくということが本当に重要なことなんですけれども,それは,たとえばマイクロンに対して我々もそうですし,逆の立場で今メキシコにマツダが中心とする自動車関係の企業が投資をしていますけれども,そこで現地での活動を円滑にするために,やはり先方の州との良好な関係を維持していくというのは非常に重要なことであります。ですから,そういう基本的な経済活動である投資とか貿易ですけれども,それを円滑にするために,つまり相互の発展のためには,そういうそこを取り巻く社会環境,行政が大きく関わってきますので,そういうことを構築していくことが大事なのではないかと思っていまして,そういうことも含めて,伝えられればと思っています。

グローバルリーダー育成校について

(読売新聞 前田)
 読売の前田です。県が計画しているグローバルリーダー育成校,GL校の開校時期について,先日,当初の目標より一年延ばして,平成31年に開校をすることに決定しました。当初は,平成30年4月の開校ということで,場所の選定よりも先に設計予算を組んだりとか,かなり日程にはこだわりがあったように感じられましたけれども,この先延ばしについて,知事どのようにお考えでしょうか。

(答)
 今回,実際に設計をしていこうという中で,いろんな専門家の皆さんの御意見も伺ったようであります。その中で,もちろん早期の開校というのは,ある意味でいうと一年延びると,その一年の学年の子供達が機会を失うことになるので,非常にもったいないというか,残念なことではあるんですけども。他方でしっかりとしたこの学習環境,それは学習にとっても良いし,子供達にとっても魅力的だっていう,そういう学習環境であるとか,今回,寮〔生活〕にもなりますので,生活環境を準備をしていくというためには,ある程度時間を取った方が良いという判断だったと聞いています。これは,今申し上げたように,早期でやるっていう,やると決めたうえでは,なるべく早くやるというのと,十分な環境というところのバランスを取ったということではないかなと理解をしています。

(幹事社:中国新聞)
 最後の質問としたいと思います。

米国の核政策変更の検討について

(中国新聞)
 話は戻るんですけども,先ほどの米国の核兵器の核政策についてお話しされた時に,核の先制不使用のことだと思うのですけども,宣言することで他国へのプレッシャーになるという趣旨の話をされたと思うのですが,ちょっと言葉足らずだと思うので,もうちょっと詳しく説明していただけますか。他国へのプレッシャーっていうのは何を指すのか。

(答)
 それは,他国も,先制不使用の宣言をするということに対するプレッシャーというか,米国が先制不使用と言っているのに,なぜあなたは,先制不使用をしないんですかっていうそういう関係です。抑止の関係から言えば,片方が不使用を宣言すれば,片方がなぜできないのかというところが議論になってきますので,そういった効果もあるんじゃないのかなと。

(幹事社:中国新聞)
 これで知事定例会見を終わります。次回は7月19日火曜日の13時半からを予定しています。ありがとうございました。

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資料(「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2016」の実施について) (PDFファイル)(1.22MB)

 

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