記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
会見日:平成29年3月21日(火曜日)
(1) 「イノベーション・ハブ・ひろしま“Camps”」のオープニングセレモニーについて
(2) 「ひろしま さとやま未来博2017」の開幕について
(3) 「イノベーション・ハブ・ひろしま“Camps”」のオープニングセレモニーについて
(4) 「ひろしま さとやま未来博2017」の開幕について
(5) 国連の核兵器禁止条約交渉会議について
(6) 鞆町における住民説明会について
(7) 広島県立総合体育館の利用について
(8) 鞆町における住民説明会について
(幹事社:山陽新聞)
幹事社の山陽新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,15時を予定しています。ご協力をお願いします。まず知事からの発表がありますのでお願いします。
今日は2点ほど発表項目ございます。1点目は,「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps(キャンプス)」の開設についてでございます。「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps」のオープニングセレモニーを3月24日金曜日に開催いたします。このオープニングセレモニーでは,施設の内覧をもちろんしていただきますけれども,地域の産学官,あるいは金融の代表者によりますテープカットを行うほか,Campsの運営にご協力いただきますグーグルの協力内容のご紹介なども行う予定としています。また,当日は,今後,Campsの利活用をしていただければなと思っております皆さま方をゲストとしてお招きしておりまして,広島にイノベーションの拠点を設置したドリームアーツやカルビーの代表の方,広島の若手起業家の方などからコメントをいただきますほか,拠点のコーディネータとなる方々をご紹介する予定としております。本県では,これまでイノベーションを生み出すための取組として,イノベーション・トークやイノベーターズ100(ハンドレッド),イノベーション・リーダー養成塾等のイノベーション人材の育成をはじめとして,創業・起業の支援,地域のクリエイティブな活動支援等のさまざまな取組を行ってきたところであります。今回,オープンします交流拠点「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps」は,これまでに行ってきましたこういった活動の拠点となって,起業や地域活性化など,さまざまなイノベーションの志を持つ多くの人々が新たに出会って交流することを通じて,化学反応が起き,熱量が高まると,その結果としてこの拠点から,あるいは,拠点そのものではないかもしれませんけれども,そういうことをきっかけとして,新たなイノベーションに向けたムーブメントが生まれると,そういったことを狙って整備したものであります。ちなみに,このCampsというネーミングですけれども,ブートキャンプというのがありますが,もともとは新兵のトレーニングですブートキャンプですけれども,ベンチャーなんかで起業家の皆さんの最初にトレーニングするのをブートキャンプと呼ばれていますけれども,そういったブートキャンプ。あるいは野球のキャンプ,これは将来に備える訓練の場というイメージと,それから思索したり,リラックスしたりという場としてのキャンプ,キャンプに行ってそれぞれの楽しみもあるので,そうじゃない人もいるかもしれませんが,我々としてはそういうイメージで,いわゆるテントを張るキャンプ,そういう考えを加えたもので,一応Campsということで複数形にして,多くの人の目的に合う施設というイメージで名前を付けたというところであります。今後はこの拠点が核となって,地域でイノベーションが次々と生まれていくイノベーション・エコシステムの形成を目指していきたいと考えております。
2点目。ココロザシ応援プロジェクトについてであります。今週末,いよいよ三次市で開催されるオープニングフェスタを皮切りに,「〔ひろしま〕さとやま未来博2017」が始まります。県内では,中山間地域の課題解決に意欲的に取り組む動きが徐々に広がりを見せ始めていると感じていますけれども,「さとやま未来博」は,こういった動きを県内全域でもっと大きなうねりにしていこうということで,官民一体となって人材交流を加速させるプロジェクトでございます。地域づくりの担い手となる人材の育成と確保を目的として実施します「ココロザシ応援プロジェクト」は,4期に分けて企画を公募しまして,最終の審査会を経て,全体で272件になっています。これは当初の目標であります100件を大幅に上回るプロジェクトとなっていまして,皆さんの地域の熱意が感じられていると思っています。予想を大幅に上回るエントリーなのですけれども,このプロジェクトをきっかけに多くの地域づくりの担い手が生まれるのではないかと,大いに期待しているところであります。また,この「ココロザシ応援プロジェクト」のほかにも,実行委員会主催のシンボルプロジェクト「廃校リノベーション」ですけれども,改修費用の一部をクラウドファンディングで募集していましたが,これが大変多くのご支援をいただきまして,締め切り8日前に目標額の3千万円を突破したところであります。これは別途発表させていただいたところです。この「広島のさとやまを盛り上げたい」という機運が高まっているというか,お金を払って助けたいと考えていただける人がたくさんいらっしゃるということで,非常に心強く感じているところであります。今回の未来博を契機として,これまで中山間地域に必ずしも関わりがなかったかもという方や〔関わりが〕薄かった方にも多く訪れていただいて,現地でのさまざまな交流を楽しみながら,さとやまの魅力を発見していただきたいと思っております。そういうことで,盛り上げに引き続きご協力をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
(幹事社:山陽新聞)
この件について,質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。
(中国新聞)
中国新聞の樋口です。「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps」なんですけども,3月の下旬なので,初年度というかですね,来年度末ぐらいまでの1年間で,どれぐらいの,例えば来場〔者数〕であったりとか,新規事業の件数であったりとか,どれくらいの目標を当面持たれるのかということが一つと。セミナーをやっていくというのは今までも聞いておったのですけど,オープニングウイークイベントの中に,3月31日のプレミアムフライデー企画とかですね,こういったものが入ってまして,これについては異色なんで,こういった随時何かいろんな県の企画したイベントとかっていうのは今後もやっていく考えがあるのかどうか,その2点をお願いします。
(答)
まず,2点目の方を申し上げると,この場に常に行くと何かあるなっていう,それはやっていくことになると思いますし,それはコーディネータがいろいろ考えていただくということだと。というのは,今回イノベーション系だけじゃなくて,例えばクリエイティブ系とか,あるいは里山系とか,いろんなことやっていますけれども,そうした人達が交錯していくというか,それも重要なことだと思うのです。というか,せっかくいろいろやっていく中で,そこから生まれるものがいろいろあるのじゃないのかと思っていまして,そういうのも含めて,あそこに足を運んでみようっていうような雰囲気作りっていうのは重要だと思うので,それは随時進めていくことになると思います。それから目標についてですけれども,今ちょっと手元に数字を持ち合わせていないのですけれど,担当いるんだっけ〔事務方に問いかけ〕。
(事務方)
目標数値は,平成31年に6千人ということにしていますので,初年度は少なくともその半分は叶えたいと思っていますけれども,平成31年を先取りするぐらいの形で,数を目指して,来場者を目指していきたいと,6千人の半数は最低いきたいと思っています。件数はプロジェクト件数は,15件と考えていますので,それは31年なので,それを目指して初年度から,その半数ぐらいは叶えたいという考えでいます。目標はあくまで31年ですけれども,それに向けて初年度もがんばっていきたいという考えです。
(答)
よろしいですか。
(幹事社:山陽新聞)
その他ありますか。
(読売新聞)
読売新聞の前田です。イノベーション・ハブについて,人が集まっていろんなことを交流するということからイノベーションを生むということが目的かと思うんですけれども,イノベーションがどうやって生まれるとか,どういうものが生まれるかっていう成果がなかなか見えにくいところがあるかと思うんですけれども,そこは公費を充てている以上,結果がどうなるべきというビジョンっていうのは必要だと思うんですけれども,そこら辺はいかがお考えでしょうか。
(答)
このイノベーション・ハブ〔ひろしま〕Campsは,いろんなイノベーション関連施策の一つで,これ一つで何か,それに特化した何か目標があるとか,6千人に来てほしいとかいうのはあれですけれども,それは別に究極の目標ではなくて,これを運営していく上での,それぐらい人が来ないとインパクトしてもらえないだろうという意味の数字なんで,最終目標は違うところにあるわけです。最終目標のところが非常に難しいというところではあるのですけれども,例えば創業でいえば今,我々が目標としておいていますのは,開業率10パーセントだとか,イノベーションがどれくらい生まれるかっていうのは,何個ですとかっていうのもなかなか難しいので,そういう定量的なものはおいてないわけですけれども,ただ,そういういろんな創業にせよ,あるいは大企業の新規事業にしても,何かたくさん生まれているなっていうのが目に見えるっていうか,そういう状態になっていければなと思いますし,例えば,これも数値的には目標においてませんけれども,創業して上場する企業が増えるとか,そういうことも一つになると思いますし,これも最後は究極的には,一人当たりの県民所得が上がっていくというところに繋がっていくので,そういうところに繫げていけたらなと思っていますが,なかなか定量的にこうだというのが難しい部分もあるんで,そういうふうにはおいてませんが,そこを目標にやっていくということです。
(幹事社:山陽新聞)
その他ございますか。
(中国新聞)
中国新聞の胡子です。さとやま博のことで。いよいよ今週末始まりますけれども,2014年に〔瀬戸内〕しまのわ〔2014〕がありまして,今回さとやまということで,しまのわの効果ということとですね,沿岸部瀬戸内と瀬戸内海と,今回さとやまということになりますけれども,知事が今回のさとやま未来博を通して,どういった広島県の変化というかですね,起きていくことを期待されているかというところについてお聞かせください。
(答)
これは究極というか,究極には,もちろん里山。これはただ山だけじゃないんで中山間地域全体ですからあれですけれども,里山里海こういった地域が持続可能で,しかも暮らしていて幸せを感じていただけると,振興計画的にいえば笑顔が溢れるっていう,そういうところですけれども,今般のこの未来博についていえば,この目的は人材育成っていうのが一つ,そういった地域を作っていくためにリーダーとなっていくような人たち,けっして,私の旗印の下で何かやろうみたいな人ではなくて,日々地域の中で,誰でもリーダーになれるんだと思うのですけれども,いろいろ影響を与えて活性化の起点となっていくような人,そうした人たち,〔チーム〕500人と言ってますけれども,そういった人たちを育成する,見出していく一つのきっかけになるということが一つと,それからできるだけ多くの人達に関わっていただいて,中山間地域についての新しい認識を持っていただいたりとか素晴らしさに気づいていただくと,もちろんそれが今の500人とかを含めた,この活動のサポートとなっていくようなイメージになると思いますけれども,そういう人を増やしていくということです。なかなか関心がありながらも,かといって何をしたら良いのか分からないという人たちもたくさんいると思うので,我々は,やっぱり今回見に来ていただくだけでも,それだけで地域に元気が出るわけです。そういうことも含めて全体が,雰囲気が盛り上がっていくと良いなと思っています。
(中国新聞)
瀬戸内海と里山っていうことで,広島県の魅力っていうものが網羅されるのかなと,そういったところもあるんでしょうか。
(答)
もちろん,今,我々が目指しているっていうか,広島県の強みが何かっていうと,都市と自然が近いというところです。これは我々のブランドコンセプトの中にも入れていますし,来年度の施策及び事業の説明の中にも,4つの特徴的な部分ということで,都市圏の魅力と中山間地域の魅力っていうのを磨いていくっていうのがあったかと思いますけれども,都市だけでもないし田舎だけでもないというところを,相互に魅力を高めることによって,そこに暮らしている人の幸せはもちろんですけれども,そこに暮らしたいという人を呼び込んでくるってことにも繋がっていくということになるんじゃないかなと思っています。
(幹事社:山陽新聞)
他質問はありますか。続いて幹事社質問に入ります。
(幹事社:山陽新聞)
まず,国連の核兵器禁止条約についてお伺いします。核兵器を禁止し,全廃するための初の条約を作る交渉会議が,今月27日からニューヨークの国連本部で始まります。核廃絶に向けた世界的な議論が期待される中,海外メディアが,トランプアメリカ大統領が核増強を明言したと伝えました。最近の北朝鮮の一連の挑発行為や緊張する中東情勢など,核拡散や核テロの脅威が高まっていることを踏まえると,唯一の被爆国である日本政府の対応の重要性は増していると思われます。そこで,知事はこの交渉会議に何を期待されますか。また先日,日本政府に対し,交渉会議への参加を求める要請書を渡されましたが,改めて日本政府に望むことについてお伺いします。
(答)
まず,背景として,今核兵器国と非核兵器国の間での,よく溝と言われますけれども,これが非常に深まっているという現状があります。NPTでのこの二つのグループが,相離れていくというような状況とか,そういう中で,まさに,その溝をどう埋めていくのかということがないと実際の核兵器の削減,廃止,廃絶というところにはなかなか行き着かないだろうなと。そういう意味で,日本政府が従来からおっしゃっておられる核兵器国と非核兵器国との橋渡し,これを果たしていくということ,これを期待していますし,そのためにも唯一の戦争被爆国として,条約交渉に参画して積極的なリーダシップを発揮していただくということ,それを期待しているというかお願いしたいと思っています。その結果として,これは日本政府だけではないですけれど,各国政府が努力しなければいけないことですけれども,すべての国がこの会議に参画して,核兵器国あるいは非核兵器国にかかわらず皆で協力して,核兵器のない世界というのを実現していくと,そのためには具体的な議論を進めていくということが求められることかなと思っています。そういうことです。今状況としては 北朝鮮の問題にせよ,ロシアとかトランプ新政権の動きにせよ,ますます状況はあまり少なくとも表面的には芳しくないというか,好ましくないというか,そういう状況ですので,そういう中でこそ,力を発揮していただきたいです。
(幹事社:山陽新聞)
この件について,質問がある社お願いします。では,続いての質問に入ります。
(幹事社:山陽新聞)
福山市鞆町における地元説明会についてお伺いします。県は,鞆町における住民説明会を4月2日に開催すると発表しました。知事が出席して開催する鞆町住民説明会は,埋め立て架橋計画撤回後の2012年7月以来となりますが,前回は,架橋推進派の多くが欠席し,十分な説明ができていません。そこで,今回約5年ぶりに,知事自らが説明する地元説明会の意義について伺います。また,知事は,鞆町の住民に対して何を伝え,今後のまちづくりにどう繫げていくつもりかも重ねてそのお考えを伺います。
(答)
まず,そもそもとして,平成24年の6月に方針転換をしたわけですけれども,「山側トンネル」案を含む総合対策というのが適切ではないかということで,その方針転換から5年が経過するところですが,その内容については,経緯も含めて十分にご説明できていないという状況にあるので,やはりそれをしっかりとご説明するということは重要なことだと思っています。特に,県が策定して,福山市それから住民の皆さまと推進してきたこの「埋立架橋計画」でありましたので,それを撤回したわけで,地元にとっては非常に大きな,何というのでしょう,方向転換になっているわけでありますし,今回の住民説明会では,改めて,広く住民の皆さまにそういった架橋計画の撤回に至るまでの考え方であるとか,あるいは撤回後の県のじゃあどうするのかという全体方針を,県の責任として丁寧に説明していきたいと思っています。また,今足元の状況変化もありますし,それは地元の皆さまのご協力のもとで,県の町中の交通処理対策であるとか防災対策が一定進んでいたりとか,あるいは福山市がまちづくりビジョンの策定に向けた取組というか,これもしっかりと展開されているという状況もありますので,今回の住民説明会をきっかけとして来年度もしっかりと取り組んでいる事業を推進していくということと,福山市それから地元の皆さまと一緒に,これからのまちづくりを進めていくようなそういった新たな出発点になればなと思っています。今後はこの鞆のまちづくりというためには県と市と地元の皆さまでしっかりと議論を重ねて,意思疎通を図っていくことが大事だと思っていますし,地元の皆さまのご意見も十分に踏まえながら,福山市と連携協力して,鞆のまちづくり,これさまざまな課題ありますが,課題というだけじゃなくて新しい未来を創っていくことも含めて,着実に進めていけるように全力を尽くしていきたいと思っているところです。
(幹事社:山陽新聞)
この件について,質問のある社はありますか。
(中国新聞)
中国新聞の樋口です。今知事がおっしゃった,撤回後の県の全体方針というのも県の責任として説明したいと思っているということなので,なぜその架橋をしないのかという判断の中にはもちろん「山側トンネル」を設けるということもそれで課題解消ができるということですね,という考えのもとで撤回されていると思うので,まだ今トンネルというものの調査費なんか計上しておりませんけれども,そういったところも含めて説明をしたいというお考えでよろしいでしょうか。
(答)
もちろんです。
(中国新聞)
あとですね,2つ目です。出発点になれば,福山市とは地元の皆さんと一緒にですね,まちづくりを進めていく出発点となればということだったんで,推進派の方に取材をしていると,今でもかなりその方針転換というのを非常にその残念であるということを,こういうふうに今なお思っている方が多くて,今回どこまで出席があるかわかりませんけれども,今後,一回今回知事が行かれるというのは一つの大きな節目だとは思うんですが,これでこの一回の説明会でですね,県の方針がわかったとか了承したということにならない可能性も,これは仮定の話なのでわからないですけれども,あるかと思うんですけれども,その辺知事,特に推進をされてきた方,今回県の方針転換に不満とかを持っておられた方に対して,どういう姿勢で説明をされたいかということをお願いします。
(答)
けっして今回,もう皆さん分かったとなるとは思っていなくて,誰も思っていないと思うんです。それはやっぱり長年の経緯もありますし,いろんな思いもあると思うので,それはこれで何か一つの区切りで,全てがこれでオーケーよということではないと思います。ですから引き続きいろんな議論の場もそうですし,さらにこの説明会,これは私がやるか誰がやるか,あるいは内容的にももっと突っ込んだ部分について焦点を当てていくことも含めて,必要があればいろいろ意見交換をする場ということは必要ではないかと思っています。そういう中で,少しずつでもご理解をいただいて進めていくと,ただこれはまた最終的に100パーセントの理解がされるということはありえない話なので,というのは何をやっても,その何と言うか,すべての人が合意するということはよっぽどのことじゃないとないことですから,できるだけの努力をしながら同時に前に進めていくということも必要なことだろうなと思っています。
(幹事社:山陽新聞)
他に質問がある社はお願いします。
(中国新聞)
中国新聞の明知です。先日の包括外部監査でですね,県立総合体育館のグリーンアリーナについて,有料興行の使用日数の制限について見直しを検討する必要があるという指摘がありました。この問題については,2月の〔定例〕会見でも,現在詳細を調査中だというお答えだったかと思うのですけれども,今回の監査の結果も踏まえて,現状どのようにお考えかお聞かせください。
(答)
これは〔鞆の関連質問ではないですが〕良いですか。
(幹事社:山陽新聞)
その他,鞆関連の質問関連がありますか。なければこの質問で。
(答)
良いですか。今般,外部監査の報告があったのですけれども,以前,ご記憶のように,事業者さんからコンサートを増やしてほしいというご要望もあったので調べていたところです。〔平成〕27年度の利用状況を調べるのと,それから施設を利用している,基本はスポーツ施設なので,競技団体からヒアリングをしてきました。その結果としては,まず,基本的な使用状況としてはいっぱいですと,ほぼフル稼働しているという状況です。したがって,今の割合を変えるということは,何かをやめて何かを増やすというゼロサムの状況にあるということです。スポーツについては,例えば中国地区大会であるとか,あるいは県大会という大きな大会,こういう大会でも実はグリーンアリーナを使えないというような状況にあるということです。そういう意味で,競技団体から,もっと開催ができるようにしてほしいと,スポーツ施設ですから,スポーツの団体が,小さな予選とか何とかというとまた別かもしれませんけれども,大きな決勝になるような大会が使えないというのは残念だというか,残念だと聞いているわけじゃないのですけれども,もっと使いたいという声をいただいています。実はコンサートというような商業イベントのほかにも,公共機関が関与しているようなイベントというのもありますし,大規模で継続的に開催されているようなもの,例えば「健康サポートフェア」とかそんなものとか,公共が関与しているものだと島根〔県〕の「〔島根〕ふるさとフェア」とかそういものがあって,そういうものがたくさんあるので,これをやめてコンサートを増やすという状況でもなかなかないのかなと思っています。そういう観点からいくと,包括外部監査からのご意見ではあるのですけれども,今の使用の現状であるとか,あるいはそもそも総合体育館でスポーツ施設でありますから,主たる目的は,そういったことを踏まえると,有料興行,商業的興行の現在の割合というのは,継続せざるを得ないのじゃないかなと今は考えております。
(幹事社:山陽新聞)
最後の質問としたいと思います。他にありますか。
(中国新聞)
中国新聞の藤村です。話題戻って鞆の話をお聞きしたいのですけれども,この「山側トンネル」案のですね,位置づけについてもう一度知事に確認したいのですけれども,今後のその,埋立架橋を撤回する中で,地元の住民の中にはですね,トンネルに対していろんな理由で,それに対して必要ないとかですね,それじゃないことでいろいろしてほしいっていう意見もあるみたいなのですけれども,知事の中では埋立架橋というものを撤回する中での今後の総合対策とか振興の中で,「山側トンネル」というのはコアであって欠かせないものであるというような位置づけなのか,それとも,それがもし地元があまりそこに対してのニーズがないということであれば,他のことでいろんな振興されるということも選択肢としてあるのかどうか,そこをちょっとお聞かせください。
(答)
まず,振興かどうかというのとは,ちょっと違うのです。振興ではなくて,そもそも論は,埋立架橋のベースには何があるかというと交通問題,それから防災の問題であって,それを上手く使いながら観光だとかそういったところに繫げていくということが考えられてきたわけです。ということは,橋もそうなんですけれども,トンネルというのもあくまでもその根っこになっている,何を解決しなければいけないのかっていう課題を解決するための言わば手段なのです。手段は何でもありうるわけです。だけど,架橋をしたら,他の実現すべきものと両立しなくなるというか,大きく損ねる部分があったので,別のことっていうことでトンネルということなのです。したがって,基本はこのトンネルによって何を解決しようとしているんだっけということなのですけれども,基本は町中に流入する交通量を減らそうということです。それがないと,どういう対策を打っても,例えば安全の問題だとか,あるいは,時間の予見可能性だとかということをなかなか解決することが出来ないということで,それについては,例えばグリーンラインを使ったらどうかとか,いろんな選択肢が検討されたわけですけれども,その中では結果としてはトンネルというのが最適だろうということで,今トンネルということを我々のご提案とさせていただいているというところなのです。したがって,交通問題が解決しなくて良いのだということにならない限りは,何らかの対策というのは出さなければいけませんし,それはまた振興というのとはまた違うので,鞆の観光振興しましょうとかとは別の話なわけです。むしろ,まちづくりだとか,特に今観光ということが念頭におかれていると思うので,振興した結果,ものすごく車がますます必要になるっていうようなものになってくるわけです。なので,現時点では,この町中交通対策として何らかこういうものが必要だと思いますし,現時点では,「山側トンネル」というのが最も適切というか,利便性ももちろん一定確保できますし,架橋ほど簡単じゃないかもしれませんけれども,ほとんど変わらないと我々は思っていますし,何て言いますか,その他の付随する課題っていうのも出てきうるわけですけれども,そういったことは,詳細な部分について,また調整していかなければいけないのかなと思っています。
(中国新聞)
ものごとを解決する手段であるというのは良く分かったんですけれども,そうすると今調査費なども上げてないような状態なんですけれども,トンネルを造ることは住民の振興とは別かもしれないけれども,そこは住民の方々に対して理解してもらって,ある程度,納得して支持を得ないとそこはなかなか先に進めないと思っていらっしゃるのか,そこはそれはそれとして全体を考えていく中で,そこはそれなりに順序を踏まえながら進めていくというようなお考えなのかどうなんでしょうか。
(答)
それは,現時点で何か右とか左とかいうことではありませんけれども,住民の皆さんのご理解が重要だということは,いずれにしても変わらないことです。だた,特に通常交通にも関わることなので,一つは町中の通行の安全性の向上であるとかそういうことに繋がるので,鞆の町そのものの問題でもありますけれども,これは強く鞆の皆さんが望んできたことです。「命の道」っておっしゃっていますけれども。命の道がどこになるのかというところで,現道を含めて,現在の道路が安全になるということで,現在ないしは,今度,場合によっては,歩行者が海岸を通れるようなことになるかもしれませんけれども,いずれにしても,この中で安全確保をしていくということ,そのためには交通量を減らすということで,そういう意味で鞆の大きな問題,課題であると。他方で,交通の予見可能性ということでいうと鞆の住民の皆さんだけではなくて,沼隈側から移動される方々にとっても重要なことなわけです。ですから,そういった方々のニーズっていうか,それもどう解消していくかというは踏まえる必要があるということです。
(中国新聞)
分かりました。
(幹事社:山陽新聞)
これで知事定例会見を終わります。次回は3月28日火曜日の10時半からを予定しております。ありがとうございました。
資料1(「イノベーション・ハブ・ひろしま“Camps”」のオープニングセレモニーについて ) (PDFファイル)(1.08MB)
資料2(「ひろしま さとやま未来博2017」の開幕について) (PDFファイル)(2.08MB)
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