記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
会見日:平成29年8月22日(火曜日)
(1)「ひろしま さとやま未来博2017」の秋のシンボルプロジェクトについて
(2)北朝鮮をめぐる情勢について
(3)広島豪雨災害犠牲者追悼式について
(4)ジュネーブ軍縮会議での高校生平和大使の演説について
(5)ヘルプマーク・ヘルプカードの普及促進について
(6)広島県知事選挙について
(7)国際平和拠点ひろしま構想と国の賢人会議について
(幹事社:中国新聞)
幹事社の中国新聞の胡子です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,11時を予定していますのでご協力をお願いします。まず,知事からの発表がありますので,お願いします。
本日は,私から1点発表項目がございます。「ひろしま さとやま未来博2017」の秋のシンボルプロジェクトについてでございます。既に何度かご紹介させていただいておりますけれども,「さとやま未来博」は,都市部に住む人たちも含めて,中山間地域の価値に共鳴し,地域の人たちと繋がりを持ちながら,さとやまに関わっていく人たちを増やして,持続的な地域づくりに繋げていこうということで,開催しているところであります。開催期間も折り返しを迎えまして,今回,さらに,さとやまに足を運んでいただくきっかけといたしまして,中山間地域を舞台とした秋のシンボルプロジェクトを実施しますので,そのご紹介ですけれども,「さとやま未来展」と「さとやまスマイルランwith スマイルアフリカプロジェクト」でございます。まず,「さとやま未来展」ですが,神石高原町のティアガルテンで,9月16日から18日の3日間開催いたします。遊び・学び・泊まるなど,さとやまの楽しさが,たくさん詰まったイベントでありまして,「さとやまステージ」では,アルピニストの野口健さんをお迎えして,ご承知のとおり世界中の山をめぐって来られた方なので,その自然体験をもとにした講演をお話しいただく予定にしております。また,広場におきまして,「さとやまワールド」と題しまして,家族や親子で楽しめる「さとやまキッズパーク」,あるいは,さとやまの自然素材を活かした「さとやま体験&ワークショップ」,また,音楽イベントなどを行いまして,さらには,夜に泊まって楽しめるキャンプ体験,また,「キャンドルアート」といった催しを行います。次に「さとやまスマイルランwith スマイルアフリカプロジェクト」ですけれども,こちらは,高橋尚子さんをお迎えしまして,「親子ラン」,そして「3時間リレーマラソン」を実施いたします。リレーマラソンには,私が高橋さんとチームを組みまして,一緒に走るという予定にしております。この他にも,先日発行しました秋の公式ガイドブックがございますけれども,そちらの方に,ココロザシ応援プロジェクト,また,市町イベントなど載っております。264件,プロジェクト,イベントが掲載されていますので,秋の行楽シーズンに,ぜひ,「さとやま」にお出かけいただきまして,家族やご友人の皆さまと一緒に,職場の皆さまと一緒にでも結構でございますので,さとやまの魅力に触れていただきたいと思っております。私からは以上でございます。
(幹事社:中国新聞)
この件について,質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。ないようなので,続いて幹事社質問に移ります。2点ほどお願いします。
(幹事社:中国新聞)
1点目ですが,北朝鮮をめぐる情勢について,北朝鮮が,中距離弾道ミサイル4発をグアム沖に打ち込む計画を検討していますが,先週14日,中四国地方の知事が国に対応強化の緊急要請をしました。国も18日には中四国地方でJアラート〔全国瞬時警報システム〕訓練を実施しました。県としての備えや対策,県民への情報提供についてどう考えているかお聞きします。また,北朝鮮情勢をめぐって,先の「ひろしまラウンドテーブル」では,専門家から岩国基地への攻撃リスクについての指摘を受けました。さらに東アジアの非核化を含めて北朝鮮情勢について議論したと思いますが,知事は,現在の情勢をどのように受け止めているか,お聞かせください。
(答)
まず,準備ということについて言いますと,こういった危機対応は,基本的には,国民保護計画に基づいて対応を行うことになっております。弾道ミサイルの発射があった場合についても,この国民保護計画に基づいた行動になるわけでありますけれども, 平素から,県民の皆さまの安全を守るために,情報の伝達であるとか,警戒区域の設定であるとか,あるいは住民避難の誘導,安否情報や被害情報の円滑な収集といったことが,それぞれ実施できるように,自衛隊,あるいは市町と連携して,訓練を行っているところであります。本県に影響がある場合には,当然に,その影響に応じて対応するということになっておりまして,万万が一,本県に弾道ミサイルが落下するといったような可能性がある場合には,これは自律的に,国の指示を待つことなく,ただちに,自衛隊に災害派遣を要請するということになっておりまして,その上で,弾頭の種類や影響範囲などを把握するということになっております。状況が特定され次第,自衛隊に加えて,警察や消防などの関係機関とも連携して,警戒区域を設定し,また避難誘導を行い,救助活動等の応急措置を実施していくという手順になっています。また,県民の皆さまへの情報提供というのも非常に重要になってきますけれども,これもまた先般,訓練を行ったところですが,多様な手段で確実に情報を届けることができるように訓練しているところで,また,Jアラートの機器の保守管理や設置の確認なども,それを機に行っているということで,今回,対応したところであります。この訓練において,国から市町への情報伝達は,問題なかったわけですけれども,市町から住民への情報伝達について,一部の市町で〔機器の〕自動起動ができなかったですけれども,既に,これは対応済みということになっておりまして,基本的には機器の設定が誤っていたということでありますので,そこは修正を行ったということであります。引き続き,関係機関,これは国や市町も含めて,連携した訓練を行いますとともに,市町に対して,今〔回〕のようなことがないように,Jアラートと接続されている機器も含めて,保守管理や設定の確認をしっかりとするということで進めたいと思っております。北朝鮮情勢ですけれども,これは私が言うまでもなく,これまでにない緊迫した状況かなと受け止めております。北朝鮮,さまざまな挑発を行っておりますけれども,国連安全保障理事会決議を無視した重大な挑発行為であるということと受け止めておりまして,県民の安全安心を確保する観点は当然ですけれども,核兵器のない平和な国際社会を実現するといった観点からも,断じて許されない行為であると考えているところであります。こういったことも踏まえて,先般も,安倍総理のところに4県〔広島県,島根県,愛媛県,高知県〕で参りまして,対応をお願いしたところですけれども,総理の方からも,「国民に被害が出ないよう最善を尽くしていきたい」というお考えと力強いお言葉を仰っていただいたところであります。これにまた関連しますけれども,先般,日米で2プラス2〔日米安全保障協議委員会〕もありまして,北朝鮮に対して,挑発行為の抑止に向けて国際的な圧力を強めていくことで一致しまして,中国に対しても北朝鮮に断固たる措置をとるように促すということでありましたので,日本政府を始めとした各国からの継続的な働きかけによって,北朝鮮のこういった挑発行為が抑制されるということを期待しております。本県としては,引き続き,「〔ひろしま〕ラウンドテーブル」の議論を継続しまして,東アジアの非核化を含みます,核兵器のない平和な国際社会に向けて取組を進めていきたいと考えているところでございます。
(幹事社:中国新聞)
この件について,質問がある社はお願いします。
(中国新聞)
中国新聞の明知です。北朝鮮の関連なのですけれども,ちょっと重ねて〔の質問〕になるのですが先日のラウンドテーブルでも,やはり専門家の方から,ミサイル実験が仮想の標的として岩国を設定しているのではないかという指摘がありました。艦載機の移転で極東最大級の基地になるということで,その指摘は重みを増していると思うのですけれども,岩国が実際にミサイル攻撃,あるいは核攻撃の対象になり得るという状況については,どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)
それは,これはもちろん戦争状態に陥ったような場合ということだと認識してますけれども,そこは〔岩国基地が〕非常に重要な基地であることは間違いないので,十分に対象になり得るということだと受け止めてます。ただ,我々の受け止めとしては,北朝鮮の側から先制的に何か行動を起こしてくるということではなくて,そうならないように冷静な対応を進めていくということが,まず重要であるということだと思っています。
(中国新聞)
東アジアの非核化という〔議論については〕,分科会の中でも,衝突に至らないような対策が非常に重要になってくるということだったのですけれども,そこに向けて広島が果たし得る役割,東アジアでの衝突を,深刻な衝突を避けるということでの広島の果たし得る役割ということについては,現状でどのようにお考えでしょうか。
(答)
広島自体が,何か緩和できるということではありませんけれども,我々の提言としては,広島からの提言としては,まずは過去6か国協議というのをやっていますけれども,北朝鮮を除いて,5か国関与する国があるわけですが,この5か国が対応を進めていくということ,これを協調して行うということが必要だと思います。これは外交的な対応で,緊張緩和を進めていくということと,もちろん圧力をかけていくことが必要なことだと認識していますけれども,そうしたパッケージで対応を進めていくことが必要だというのが,この広島からの提言というか,ラウンドテーブルとしての提言であると思っています。ですから,対話は必要だということだと思います。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:中国新聞)
他にございますでしょうか。
(HTV)
広島テレビの横山と申します。先ほどのJアラートの訓練についてなのですけれども,今回各地で設定のミスとか不具合があったわけなのですが,今後,国が再訓練したいとかというような要請があるのかどうかということと,もし要請があった場合は,県としては,どういう対応をされるのかということをお伺いできればと思います。
(答)
再訓練となれば,それは当然に対応するということになりますけれども,現時点で国が再度の訓練をするという動きは聞いておりません。〔機器の〕設定等は必ずしも訓練という形でなくても確認はできますので,随時,それは行っていくということです。
(HTV)
ありがとうございました。
(TSS)
テレビ新広島の田中です。北朝鮮に絡んで,先日のJアラートの訓練について,先ほど発言もありましたけれども,総体的に知事が受けた印象というか,訓練の結果について評価をお願いしたいと思います。
(答)
今回は情報伝達訓練でありますので,Jアラートを起点として,それぞれの住民の皆さまへの自動伝達の仕組みが流れていくかということで,そういう意味では十分に確認ができて,それは,不具合があったと,その原因が設定誤りであったということも含めて確認ができたので,現段階で良かったなと思っています。問題は,これから,場合によっては長丁場になる可能性もあるので,そういった中で,さまざまな,例えば機器を交換するというようなこともあるかもしれませんし,何か〔機器の〕変更があるかもしれませんけれども,そういった時に設定等を間違えないように,しっかりと対応していくことだと思います。一部,設定誤りの他にも,接続不良とか,そのようなこともあったのですが,そういったことが,これからの保守〔・点検〕の中で起きないように対応することが必要だと思います。
(幹事社:中国新聞)
続いて幹事社質問をもう一つお願いします。広島土砂災害から20日で3年を迎えました。被災地での〔追悼式〕,知事〔ご自身が〕追悼式に出席されて,あらためて今のお気持ち,災害死ゼロへの決意というものをお聞きかせください。また,土砂災害を契機に,特別警戒区域等の指定作業が加速しておりますけれども,それに伴い指定区域が拡大しています。時間雨量が100ミリを超すようなゲリラ豪雨などが全国で相次ぐ中で,被害も多発してます。県内全域を見渡した際のハード対策の現状と課題,今後の見通しについてお聞かせください。
(答)
8月20日には追悼式を執り行いまして,その中でご遺族のお話もいただきました。そういう形も含めて直接ご遺族の方々のご心中に触れるということになったわけですけれども,あらためて皆さまの心に残った傷というのは非常に大きいものがあるということと,こういった被害を再び発生させることがないように,これまで以上に減災に取り組んでいかなければいけないということを,強く感じたところであります。この減災に取り組むという観点からは,「県民総ぐるみ運動」を進めているわけですけれども,『いち早く危険を察知』して,そして『早期に避難する』ことも含めて,身を守る行動,こういったことを県民の皆さまに図っていただけるように進めているわけでありますが,「県民総ぐるみ運動」を,さらに強力に推進していかなければいけないと考えているところであります。〔土砂災害防止〕対策については,まずハード面でいきますと,土砂災害危険箇所が全国で最も多いのはご承知のとおりでありまして,砂防ダムであるとか,あるいは急傾斜の崩壊防止施設,あるいは治山施設,さまざま積極的に取り組んでいますけれども,整備全体には,非常に大きな費用と,それからどうしても長い期間を要するものでありまして,現状では,整備率は約3割に留まっているというところであります。これについては,「ひろしま砂防アクションプラン2016」というものを策定してありますので,それに基づきまして優先順位をつけて整備を進めているところで,地域の防災拠点であるとか,あるいは大規模避難所,これは代替避難場所がないような大規模避難所,あるいは住宅密集地といったところ,こういったところを優先して整備しているところであります。ハード対策は今のように一定の限界もあるというところから,ソフト面の対策も非常に重要でありまして,今ご指摘がありましたような土砂災害警戒区域の指定,これを今加速化して進めているところでありますし,この土砂災害危険度情報というのが雨が降った時に出るわけですけれども,それをプッシュ配信したり,あるいは地上デジタル放送を活用した土砂災害危険度情報の発信などといったような情報伝達の多様化に取り組んでいるところであります。河川も課題でありまして,これまでも計画的に河川改修ですとかダム建設を進めているところですけれども,やはり河川も総延長が非常に長いということもあって,〔対策に〕長い時間を要します。こちらについても「ひろしま川づくり実施計画2016」を作りまして,災害時の避難所や重要施設があるかどうか,あるいは氾濫区域内の防護すべき対象物,人口であるとか資産等を評価して,優先度の高いところから事業を進めているという状況であります。これも同様にソフト対策が重要ですので,市町の水防活動とか住民の警戒避難等に役立つ防災情報を提供していこうということで,水位計であるとか監視カメラを設置したり,あるいは洪水浸水想定区域図の作成等,こういったことに取り組んでいるところであります。いずれにしても,国や各市町と連携しまして,まずは広島市の被災地については復旧・復興を一日も早く進めていくということと,それから全体として,「災害死ゼロ」に向けて,ハード・ソフト一体となった防災・減災対策を進めていくということで,「災害に強い広島県」の実現を目指していきたいと考えているところであります。
(幹事社:中国新聞)
この件に関連して質問のある社はお願いします。それでは,一般質問に移りたいと思います。質問のある社はお願いします。
(NHK)
NHKの秦です。高校生の平和大使が〔ジュネーブ〕軍縮会議でのスピーチができなくなったということを受けて,知事はどう思われるか教えていただければと思います。
(答)
今回スピーチができなかった理由というのを我々も直接聞いていないので,何とも言えないところですけれども,事実として従来できていたことができなかったというのは残念だったろうなと思っています。出発前に平和大使の一人とお会いして,そういう機会があって,「こういうことを伝えてきたい。」と意気込んで行かれていましたので,それが叶わなかったというのはとても残念だっただろうなと思っています。
(NHK)
日本政府に対して,もっと何か〔広島県として〕やることができたのではないかということは〔ありますでしょうか〕。
(答)
そこのところは,なぜできなかったのかという理由が明らかになっていないので,何とも言えないところですけれども。従来できていたということがあり,何らか対応をしていただければみんなも喜んだだろうなと思います。
(幹事社:中国新聞)
他にございませんか。
(中国新聞)
中国新聞の明知です。東京都が推進しているヘルプマークについてお伺いしたいのですけれども,東京都が全国の自治体に呼び掛けていて,これまでに都を含めて11都府県,広島県が12県目ということになるのですが,他の都府県が無料で配布しているのに対して,広島県は当事者負担という形になっています。先日の常任委員会で無料化の検討を進めますと担当課からの回答はあったのですけれども,知事として,今どのように考えていらっしゃるか,あるいはその無料化の目途などがもしあれば,お答えいただければと思います。
(答)
ヘルプマークについては,ご承知のとおりの経緯でありますけれども,他府県の配布状況というのが無料で行っているということで,これは〔有料,無料〕両方あり得るのかなとも思うのですけれども,〔他府県が無料で〕行っているということも踏まえて,無料という方向で進めていければなと思っています。
(中国新聞)
今のところ,その時期などは特に目途はありませんでしょうか。
(答)
これはやはり予算を使う話ですので,それぞれ関係方面のご理解もいただく必要があると思っていますから,そういったことを踏まえてということになると思います。
(中国新聞)
他にございませんか。
(中国新聞)
中国新聞の樋口です。知事選の告示まであと約2カ月と迫りまして,これまでの2回の選挙では,これまでというか,前回ですね,前回は政党応援の支援,推薦要請をされていますけれども,現時点で自民党,民進党,公明党,県連に対しての要請のお考えはないのかどうか。あともう1点,事務所開きだとか,そういった知事選に向けた政務の活動のご予定を確認できればと思います。
(答)
政党については先般,自民党に推薦の依頼をしまして,現在手続き中というところであります。これは一期目,二期目を通じて8年間,いろんな形で議会とはさまざまな議論をさせていただいてきたところでありまして,いろんな議論もあったと思いますけれども,県選出の国会議員も含めて,自民党の皆さまにはさまざまな形で支えていただいているということから,二期目もお願いしたところでありますので,それと同様の形,また違う形を作ると,またいろんなこともあるということも含めて,引き続きご支援をお願いして,安定的な県政運営をして参りたいということで推薦をお願いしたところですが,その他の政党や団体等につきましても,現時点では推薦依頼書は出していませんけれども,しかるべく検討して判断していきたいと考えているところです。今後の事務所開き等々の選挙に向けたスケジュールについては,今,もんでいるところというか,現時点では何か確たるものを申し上げるものではありませんけれども,これからまたそれは作っていきたいと思っています。
(中国新聞)
確認させてください。自民党には県連の方に推薦を要請されたと。これは何日付けになりますでしょうか。
(答)
8日だったかな。いや,9日。
(中国新聞)
9日ですか。ありがとうございます。それで,いろいろな政党,組織がある中で自民党に,まず一番最初にされた理由というのを教えてください。
(答)
これは,今,申し上げたとおりですけれども,国会議員,あるいは県議会において,今,与党ということも,国〔会〕での与党ということも含めて,さまざまな形で支えていただいているというところで,まずお願いしたというところです。
(幹事社:中国新聞)
時間なので,あと1問,最後いかがでしょうか。
(中国新聞)
中国新聞の明知です。ちょっとまた,ラウンドテーブルから間が空いての質問になって恐縮なのですけれども,ラウンドテーブルの前に〔国際平和拠点ひろしま〕構想の委員会があったかと思うのですが,その中で,センター構想のことがある程度話し合われたかと思うのですが,その議論の中で,ある程度具体化に向けたステップが進んだのかどうか,どういった議論になったのかということと,前回の会見でも賢人会議について触れられているのですけれども,識者に集まってもらって提言をまとめるというやり方が,良くも悪くも県のラウンドテーブルと一緒で重なり合ってると思うのですけれども。
(答)
〔国の〕賢人会議〔ということですか〕。
(中国新聞)
賢人会議とラウンドテーブルが,考え方,スタイル,良くも悪くもかぶっているところがあると思うのですけれども,その辺りの役割分担というのか,両立することの意味をどのようにお考えか,お聞かせください。
(答)
構想推進委員会の方では,今後についての議論をしたというところで,〔事業推進主体としての〕センター〔構想〕については具体化に向けて進めていくべきだという方向性は決めましたけれども,今ちょっと,具体的に,「こうです。」「ああです。」と申し上げるところにないので,これはまた順次ご相談しながら進めていきたいと思っています。賢人会議との関係ですけれども,これはまさに我々が想定しているようなとおりの動きで,ラウンドテーブルというのは〔非政府レベルでのトラック〕2.0という位置付けになるわけですけれども,国の方は〔政府レベルでのトラック〕1.0なわけですから,これは多国間ではありませんけれども,国自体の意思決定におけるプロセスでありますから,これは国として,こういった賢人会議を開いていただけるというのはすばらしいことだと思いますし,我々の議論の内容というのも当然に国の方に伝えていって,活用をお願いしたいと思っているところです。
(中国新聞)
トラック1,トラック2の話だと思うのですけれども,広島で議論された内容が,例えばきちんとその中に反映されていくルートというのは,今のところ担保されているものがあるのでしょうか。
(答)
いや,全て担保ということは,流れるものにはないと思うのです。ただ,メンバーも重なっているところはありますし,広島代表も小溝理事長が入っていらっしゃるので,そういったルートも通じて,我々としては意見を伝えていきたいと思っています。
(中国新聞)
引き続き併存する形で,ラウンドテーブルの継続をしていきながら,議論の成果を伝えていくというのが基本的な考えなのでしょうか。
(答)
はい。
(幹事社:中国新聞)
これで知事定例会見を終わります。次回は8月29日火曜日の10時半からを予定しております。ありがとうございました。
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