記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
会見日:平成29年12月5日(火曜日)
(1)ローマ法王台下からのひろしまジュニア国際フォーラム参加者へのメッセージ及び盈進高校生徒のバチカン市国訪問に対する知事の激励について
(2)広島ハワイ次世代ビジネスリーダー・プログラムにおける合同研修の結果について
(3)広島ハワイ次世代ビジネスリーダー・プログラムにおける合同研修の結果について
(4)ローマ法王台下からのひろしまジュニア国際フォーラム参加者へのメッセージ及び盈進高校生徒のバチカン市国訪問に対する知事の激励について
(5)ひろしまイノベーション推進機構の投資について
(6)国連軍縮会議等について
(7)ノーベル平和賞授賞式について
(幹事社:日刊工業新聞)
幹事社の日刊工業新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は11時を予定しております。ご協力をお願いします。まず,知事からの発表がありますので,よろしくお願いします。
本日,私から2点発表項目がございます。1点目,ローマ法王台下からのひろしまジュニア国際フォーラム参加者へのメッセージと,盈進高校生徒のバチカン市国訪問に関する激励についてでございます。1点目,ローマ法王からの激励メッセージですけれども,これをいただきました〔メッセージ入りの額を掲げる〕。経緯は5月にパロリン国務長官にバチカンで面会した折に,若い人々の教育に強い関心を持たれていらっしゃいましたので,ジュニア〔国際〕フォーラムでまとめた「広島宣言」をお送りしまして,長官からのメッセージをお願いしました。ローマ法王台下は,「若い人々が人類家族の未来に対して,特に異なる宗教と文化的伝統を持つ人々の間で友情と対話を育てることに対して持つ重要な責任に留意する」とされておりまして,これに取り組む若者への激励をいただいたものであります。そして,2点目は盈進高校の生徒さんのバチカン市国訪問ですけれども,今月下旬に盈進高校2年生の重政 優さんが,バチカン市国を訪問されます。これは在バチカン日本国大使館〔正しくは「日本・バチカン市国国交樹立75周年記念事業委員会」〕が,日本・バチカン市国国交樹立75周年を記念して実施いたしました「作文コンクール」の優秀作に,重政さんの作品が選ばれたということによるものでありまして,法王台下への謁見も予定されていると聞いております。重政さんは,今年の〔ひろしま〕ジュニア国際フォーラムの参加者でもございまして,今回選ばれたことを大変うれしく思っております。11日には知事室に来ていただく予定になっておりますので,これも取材頂ければと思っております。今後とも,国際平和を希求し,世界的に活躍できる人材の育成に向けた取組を継続していきたいと考えております。
続きまして,広島ハワイ次世代ビジネスリーダー・プログラムにおける合同研修の結果についてでございます。県では11月13日から4日間の日程で,ハワイ州で広島ハワイ次世代ビジネスリーダー・プログラムを実施いたしました。これは,中小企業のグローバル化に向けて,現地研修や交流を通じて次世代のビジネスリーダーの育成を図るものでございます。広島県側からは,加工食品の製造・販売,飲食業,不動産,環境分野など,県内の中小企業等10社,ハワイ側からはIT,金融など9社が参加されました。プログラムでは,ハワイ側プログラム参加者と文化・慣習やビジネスルールの違いを相互理解するとともに,リーダーシップのあり方の意見交換など通じまして,グローバルに活躍できるビジネスリーダーに必要な知識などを深めていただいたところであります。このプログラムは人材育成を目的としたものでありまして,現地等でのビジネス交流については,何と言いますか,〔具体的な成果が〕あれば良いかなという感じ,そういう期待であったわけではありますけれども,資料に書いてあったと思いますけれども,2ページ目の2の(3)です。既に具体的なビジネス案件も生まれてきているところであって,大変うれしく思っているところです。来年3月には,広島にハワイ側の参加者をお迎えする予定になっておりまして,さらなる研修・交流を実施していくということになっております。このプログラムに参加されている次世代のビジネスリーダーの活躍に益々期待して参りたいと考えているところでございます。私からは以上です。
(幹事社:日刊工業新聞)
この件について,質問がある方はいらっしゃいますでしょうか。
(中国新聞)
中国新聞の樋口と申します。ハワイのリーダー・プログラムの件ですけれども,先ほど知事がおっしゃったように,中小企業のグローバル展開を支持したいということから始まったのだけれども,多分,予想以上に早くビジネスの芽が出ているのではないかなというところだと思うのですけれども,どういう要因というか,どう分析してらっしゃるかということが一つと,人材育成ということなので,たぶん息の長い支援が必要となるのではないかと思うのですけれども,次年度以降の,言える範囲で構わないので,おおまかな方針でもよろしいので,次年度以降のことなど,今後の県の方針があればお願いします。
(答)
このハワイとの研修というのは,ご承知のようにハワイ州と広島県とは友好提携をしていて,そういう中で,これはたまたま〔友好提携〕20周年の節目にということもあったわけですけれども,そういうご縁に基づいて単なる座学とか見学とかということではない,一つの関係をベースにした,具体的な相手の顔が見えるような中での研修ということで進めたものなのです。元々,この〔参加者を〕募集した時に,参加者の皆さんが非常に熱心というか,意識が高いというか,非常に前向きな姿勢を持った人に来ていただくことができたので,それが結果としてビジネスの具体化というところに繋がったのかなと思っています。ビジネスを具体化するということ自体を目的としているわけではないので,これはどちらかというと副産物的な感じなのですけれども,逆に言うと,それくらい積極的な方々に参加いただけると,目の前にあるチャンスを生かしてくれるという,そういうことに繋がっているのではないかなと思っております。今後の予定で言うと,今のようなハワイ側との関係をベースに,それを活用してということでありますし,先方もグローバルリーダーとしての活躍とか,研修とかもある一方で,広島との経済人・産業界での交流というのもあるので,これは継続していきたいというご希望も持っていらっしゃると思っていまして,そういう意味も含めて,できるだけ継続していくことになっていくのかなと思っています。個別の,今回参加した皆さんをどうフォローしていくかは,これはまだ決まっていないので,それは今後ということになろうかと思います。
(幹事社:日刊工業新聞)
他にないでしょうか。
(中国新聞)
中国新聞の藤村です。バチカンのことに絡んでなのですけれども,重政さんが法王にも謁見されるということで,知事は5月に法王に会って,被爆地訪問を要請されたり,〔広島〕市長も先日行かれましたけれども,重政さんに何か書簡等を持って行っていただいて,法王かまたは要人に渡すようなことを何か考えてらっしゃるんでしょうか。
(答)
今はそれは考えていないのですけれども,これは重政さんがせっかく得た機会なので,彼女のやりたいこと,伝えたいメッセージというものを伝えていただくのが良いのかなと思います。何となく,われわれの特使のように扱うのは申し訳ないかなと思っていますけれども。また,そこは相談できればとは思っていますけれども。
(中国新聞)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社:日刊工業新聞)
他によろしいでしょうか。では幹事社からの質問に入ります。
(幹事社:日刊工業新聞)
ひろしまイノベーション推進機構についてですけれども,二つあるファンドの投資期間が12月末で終わりますけれども,このファンドを,県としてこういう投資事業を行うことには,いろんな意見が,賛成反対あると思うのですが,これまでの投資の評価と,12月の期間が終わった後,今後も同じような仕組みで企業支援を続けるおつもりがあるのか。それと,この前7件目の投資としてビー・シー・イングスに対する投資に関しては,議会の方からもいろんな意見があったようですけれども,この投資の件についてもご見解をお聞きできればと思います。
(答)
まず全般的なイノベーション推進機構の事業についてですけれども,おさらいをしますと,これまで〔投資案件が〕7件です。合計55億5千万円の投資を決定してきたわけでありますが,当初は10件程度という目論見というか,イメージしていましたので,もうちょっと件数もあったら良かったかなということも思いますけれども,結果としては,投資した部分の結果としては,直近に決まった2社というのは,まだこれからの話ですけれども,それ以外のところは5社あるわけですが,〔ひろしまイノベーション推進〕機構の支援によって売上高あるいは雇用が増加しているといったようなところでありまして,そこは狙いは達成しつつあるのかなと思います。既にエグジットした2社,株式を譲渡した2社ですけれども,譲渡先の企業との相乗効果,シナジーと言いますけれども,これも発揮して新製品を開発したりとか,あるいは大きく設備投資したりとか,ビジネスの発展を実現しているところでありまして,この機構によるそういった投資事業が,県の企業の成長に寄与するというところを示してもらっていると思っています。これは企業の成長を促していくという金融機能の一つですけれども,金融だけではない,金融機能を核とした金融と,それからハンズオン〔支援〕。ハンズオン〔支援〕というのは結局,何かというと,アドバイスということです。単なるアドバイスではなくて,これは金融と組み合わせることによって,会社の戦略決定とか意思決定に参画する形で,実際に支援していく形になるわけで,単なるアドバイスだったら,言うことを聞いても聞かなくても「アドバイスを受けました」というだけなのですけれど,会社の意思決定のプロセスに入っていくわけですから,まさにそれでハンズオンと言われるわけなのですけれど,その意見が実質的に組み込まれていくという形になっていくわけです。そういう仕組み,これが有効であることが示されているのかなということと,これが残念ながら十分ではないのですけれども,そういった仕組みの理解も進みつつあるのかなと思っています。ただこれは,根底には,もっとそういったことに対する理解が進んでも良かったのかなとも思っていますけれども,そうは言っても,徐々には進みつつあるというところかと思っています。それで,投資期間は今月末で終了するわけですけれども,これまでの投資事業の成果はあらためて検証も行って,今後の方向性については考えていきたいと思いますし,重要なことは,県がやるかどうかということよりも,最終的には,これは民間の中の独立した機能として,独立というか,これは本来で言えばもちろん民間の機能なので,それは銀行とかと同じなわけですけれども,そう,うまくなれば良いなと思っていますが,それとは別として,県としてどういうことを進めていくのが良いのかということは,それはそれで,検討していきたいと思っています。ビー・シー・イングスへの投資についてですけれども,これも学習塾を他府県に展開をさらにしていくと,また,これまで社内で培ってきたノウハウを生かして,保育所であるとか,あるいは放課後児童クラブなどのサービスの横展開と言いますか,拡大と言いますか,そういったことを検討されていらっしゃるということで,こういった分野での成長を基にして,上場まで視野に入れていると伺っているところであります。そういう意味では,県内経済の発展へ寄与が期待できることや,あるいはイノベーションを通じて新しい成長を目指すという企業であるということで,これは県が示している投資原則に合致した企業だとわれわれは認識しております。そういう意味では,これまでの投資先企業と同様に,ハンズオン支援を通じて成長実現することで,県経済に貢献していただくことを期待しているところでございます。
(幹事社:日刊工業新聞)
この件について質問がある方はいらっしゃいますでしょうか。
(中国新聞)
いろいろと聞きたいことがあるのですが,まず,これまでの成果というか,検証のところで,確かに売り上げとか,雇用が一定出たというのが議会の一般質問でもお答えになっていましたし,それは理解ができるのですが,結局,多分,知事が先ほどおっしゃったように,最終的には民間がやるところかもしれないというところもあって,行政としての施策の優先順位というか,何を〔施策として〕やっていくのかというところで,知事は多分,いろんな福祉であるとか,多方面,いろんな施策がある中で,初当選の時から,これをかなり強調されていたので,それでもなお,これをやっていくのだという,そういう仕組みの理解を広げていくことが大事なのではないかということで,ずっとやってこられているのかなと思っているのですけれども,議会の議論などを聞いていると,民間でも充分にそれが伝わっていない部分が,やはりあるのではないかなと,私は取材して思っているのですが,それを踏まえて,今後,ここまで,100億あって,実際に投資できるのは70数億円ということらしいのですが,そのうちの55億円になっていると,今後の,一定の成果が出たということですけれども,理解が十分でないということであるならば,県として,さらにもうちょっと,こういったものを,また次〔を〕作って,やっていきたいという思いなのか,それとも民間に任せていくという局面なのか,そこをまずちょっと〔お願いします〕。
(答)
質問は一言で言うと,これまでの状況を踏まえて,県として,この施策を継続するか,それとも民間に渡していくか,そういうご趣旨でよろしいですか。
(中国新聞)
そうです。
(答)
それについてはまさに,今後の方向性については検討していきたいということなので,今,現時点で何か決めているということではないということです。ただ,方向性としては,まさに民〔間事業者〕がやってくれると良いものだと思っています。それを現時点でどう考えるかというところを,もうちょっと,評価・検証していかなければいけないということだと思います。残念ながら,投資している中で,非常に強い風評被害にあいました。特に当初。後半は少し和らいだと思うのですけれども,後半でも,尾崎社長と話をしていると,そういうところはやはり,まだまだあるということでしたけれども。風評被害とは何かというと「ファンド〔イコール〕,ハゲタカ」。そういう思い込みというか,それをいろんな人が言うのです。それが報道として流れることもあるし,そういうコメントが,です。でも,それはまったく違うことです。その風評の払拭というか,それに尾崎さんを含めて,すごく苦労されていました。だから,前半,特に前半は,それとの戦いということが非常に強かったと思います。その認識が現時点でどこまでどうなっているのかということも含めて,よく見ていく必要があるのかなと思っています。
(中国新聞)
端的に,これをやって,知事が8年経って,この事業をやって,トライして良かったなと思っていらっしゃるのかどうかは。
(答)
良かったと思っています。前進はしていると思います。
(中国新聞)
それは,例えばどういう部分で良かったと思っていますか。
(答)
それはまず,やはり投資をした結果として,企業の成長の役に立っている。それは,ただ単にお金ということではなくて,やはり経営のリソースを保管していくということ。それ〔経営のリソース〕は,社外から来るわけです,機構が入ってくるということは。なかなか,外からそうやって入って来るということに対して,確かに抵抗感は強くて,それが,さらなる風評的なことになると「ハゲタカ」というようなことを言われるわけですけれども,外の経営リソースを内部に取り込むことによって強くなっていくことが実証された。「いや,広島ではそんなことは起きない」とか,いろんなことを言われた人もいましたけれども,「そんなことないですよ」と,実証されたことがあると思うのです。それに,一定,その理解が進みつつあると思うので,そういったことも良かったのかなと思います。
(中国新聞)
長々とすみません。個別の話で田中学習会の件でいきますと二つ聞きたいのですが。まず,公的なもの,教育というのは「公」がやっている分野でもあるので,そこに対して,かなり領域として重なってくるようなところに対して投資をするということ,しかもかなりの額,これがまず一つどうなのかというのを伺いたいのと,もう一つ。業界の中でもかなり強いところなので,田中〔学習会〕に投資して,田中〔学習会〕が強くなるということは,そんなにたくさんの,製造業みたいにたくさんの企業がいらっしゃるところでないので,他のところが,どちらかというと,それによって衰退していくということも考えられるのですけれども。行政というのはもちろん,その強いところを伸ばしていく部分も必要だと思うのですけれども,やはり,今,知事がやってらっしゃる子どもの貧困の話とか,ボトムアップの部分も非常に大事だと思うのですが,その2点について,どうお考えなのかというのを〔お願いします〕。
(答)
そもそもこれは,〔ひろしま〕イノベーション推進機構〔は〕,グロースキャピタルと呼ばれる機能〔投資ファンドなどを利用し企業価値を向上していくこと〕で経済に貢献していくことを目的にしていますので,県の個別の施策,政策とか,そういうものとの整合性というのは,そもそも何か問われるものではないし,例えば,反社会的なところに投資するのはナンセンスな話ですけれども,そこは投資の原則というものを示して,そこに合致するものについて投資していくということですから,個別に,産業政策にしても,教育にしても,あるいは福祉にしても,何か県の施策と合致する,合致しないということを問われるものではないというのが,まず基本認識としてあります。学習塾というのも一定の機能を果たしている事実があって,民間のサービス事業として展開されているものでありまして,一定の機能を果たしているということは,そこに一定のニーズがある中で活動されているということでありますから,そこはそれで良いのではないかなと認識しています。保育所,放課後児童クラブは,これはかなり施策と密接に絡むものですけれども,まさに受け皿として展開するということでありますから,計画としては,市や町の計画として展開されていくということなので,その受け皿としての機能を果たしていくことだと認識しています。他者への影響ですけれども,大きな原則を言えば,全て,あらゆる施策について,こういうことはあるわけです。補助金にしてもそうですし,他の方法でもそうですし,全ての企業に対して全て等しく対応することはありえないということだとすると,例えば「県内企業,全ての事業所に一律100万円配ります」とか,そういうことはありえない。税制はあるのですけれども,税制でも一定要件を設ける以上,特定のところにメリットが生じることはあるわけで,これもそういうものである。その時に要件が,これは投資の要件に合致したものということになるので,どうしても少数になってしまうことがあるわけですけれども,それをもって良いとか悪いとかいうことではないと思います。ちなみに学習塾の事業について言えば,大手〔事業者〕と小規模〔事業者〕では,機能とか,あるいは顧客層というのも違うというところで,一定の棲み分けが行われているところがあり,また県内には,県外の大手事業者もいっぱい進出しているわけで,そういった中で広島県の企業が県外展開をしていくことは,それはそれで意義があるというところなのかなと受け止めています。
(NHK)
時間がなくなったので,これに関連した質問はやめて,違う質問にしますけれども,軍縮会議の成果というか,それについての知事の感想と,もうすぐノーベル平和賞の授賞式があるのですが,ICAN〔核兵器廃絶国際キャンペーン〕への期待と,出席される広島市長に対して,広島としてどういうことを期待されるか〔伺います〕。
(答)
まず,〔国連〕軍縮会議ですけれども,今,核兵器禁止条約の採択であるとか,あるいはノーベル平和賞の件であるとかということで,核軍縮に対する一つの注目というか動きが高まっている中で,一方で,いわゆる〔核兵器国と非核兵器国との〕溝と言われることがあるという中で開かれたということで,大変,意義深いものであったのかなと思っています。核兵器禁止条約,あるいは非核兵器地帯であるとか,NPT運用検討会議についての,いろんな議論がされたわけですけれども,その中で,中満〔国連軍縮担当上級代表〕さんが少しまとめてましたけれども,私もそう思いましたけれども,安全保障だと「核兵器が必要」で,人道の観点から言うと「核兵器はない方が良い」とか,軍縮の観点から言うと「減らす」とか,そういうことではないと思うのです。双方の視点を統合しながら進めなければいけないということもありましたけれども,それが一つの鍵になるのではないかというまとめもありましたけれども,そういうことも含めて非常に有意義だったのではないかと思っています。この中で,「ひろしまラウンドテーブル」の議長声明も賢人会議でも配布していただいたり,それと接着する形で軍縮会議も行われましたけれども,今後,こういった動きの中で,実効性のある核兵器の削減と廃絶に向けた,具体的な動きになっていくことを期待しているところであります。
(答)
〔ノーベル〕平和賞については,これは本当に素晴らしいことだと思っております。この背景にはICANの皆さんもずっとおっしゃっていますし,私もそう思いますけれども,やはり被爆者の皆さんの,〔核兵器の〕非人道性に関する証言が,やはり非常に大きな基盤になっていますので,被爆者の皆さんも〔授賞式に〕出席するというところで,ようやく努力が認められたということで良かったと思っています。授賞式を機に〔ノーベル平和センターで〕被爆資料の展示も行われるということがありますので,そういう意味で核兵器廃絶に向けたメッセージ発信の良い機会になるのだと思うのです。ですから市長は,この機を通じて,ぜひ皆さんに平和のメッセージを伝えていただければと思っています。
(幹事社:日刊工業新聞)
時間が過ぎているので,これで終わりにしたいと思いますがよろしいでしょうか。次回の定例会見は12月19日火曜日の13時30分からです。どうもありがとうございました。
(資料)ローマ法王台下からのひろしまジュニア国際フォーラム参加者へのメッセージ及び盈進高校生徒のバチカン市国訪問に対する知事の激励について (PDFファイル)(576KB)
(資料)広島ハワイ次世代ビジネスリーダー・プログラムにおける合同研修の結果について (PDFファイル)(250KB)
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