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令和3年度 第3回 安芸高田警察署協議会

印刷用ページを表示する掲載日2022年11月8日

開催日時

令和3年12月17日(金曜日)午後3時30分から午後4時45分まで

開催場所

安芸高田警察署

出席者

協議会 (中本会長以下4人)
警察署 (横田署長以下7人)

議事要旨

会長あいさつ

諮問事項

管内の犯罪情勢(生活安全刑事課長)

犯罪抑止対策(令和3年11月末現在)
  • 当署管内刑法犯認知状況 43件(前年比 -5件)
    前回(9月)の協議会以降,11件の新たな認知がある。
    新たな認知の内訳
    万引き1件,倉庫荒らし2件,事務所荒らし1件,さい銭ねらい2件,その他窃盗2件,詐欺1件,公然わいせつ1件
    このうち,倉庫荒らしについては,高宮町内の倉庫で保管中の農機具を狙った窃盗事案が連続発生している。
  • 検挙状況
    刑法犯 24件18名(器物損壊,公然わいせつなど)
    特別法犯 19件18名(軽犯罪法違反,銃刀法違反など)
特殊詐欺対策(令和3年11月末現在)
  • 当署特殊詐欺発生状況 0件,水際阻止 6件
  • 県下の状況
    認知件数 188件(うち未遂8件)(前年同比 +60件)
    被害総額 約4億6100万円(前年同比 +約2億3600万円)
    特に拡大しているのが,オレオレ詐欺,架空料金請求詐欺,還付金詐欺。
    オレオレ詐欺は,親族や警察官,弁護士等を装い,親族が起こした事件・事故に対する示談金を名目にお金をだまし取る詐欺
    架空料金請求詐欺は,携帯電話のショートメール等を利用して架空の未納料金を請求し,お金をだまし取る詐欺
    還付金詐欺は介護保険料等の払い戻し等を名目にATMを操作させて犯人の口座にお金を振り込ませる詐欺
    委員の皆様には,県内でこれらの詐欺が拡大中である実情を家族や地域の方に話していただき,注意喚起をよびかけていただきたい。
広報活動の実施
  • 県警メールマガジン配信,お太助フォンによる警戒放送
    還付金詐欺のアポ電認知,連続窃盗事案の発生,戸締まり,クマの出没など
  • 防犯教室の開催
    ​安芸高田市とソフトバンクが開催したスマートフォン体験に出席し,インターネット利用時の基本的留意事項について広報を実施
    冬休みの前には,美土里中学校でドコモと連携し,スマホ安全教室と防犯教室を合わせたドコモポリスパックを開催予定
 少年非行防止総合対策の推進

特異情勢はなし

暴力団等の組織犯罪対策・犯罪インフラ対策の推進

10月中に安芸高田市暴力監視追放協議会の事業報告について書面により各委員へ通知

管内の交通情勢 (地域交通課長)

令和3年人傷交通事故発生状況(令和3年11月末確定値)
  • 広島県内
    発生件数 4083件 昨年比 -192件,-4.5%
    死者数 60名 昨年比 -3名,-4.8%
    負傷者数 4804名 昨年比 -238名,-4.7%
    重傷者 768名  昨年比 +39名,+5.3%
    飲酒事故 55件 昨年比 -9件,-14.1%
    県内の事故等の情勢は,交通事故死者数のうち,高齢者が約半数で増加傾向にあり,重傷者,飲酒事故での死者が増加している。
  • 安芸高田警察署管内
    発生件数 27件 昨年比 ±0件,    
    死者数 0名 昨年比 -2名,-100.0%
    負傷者数 38名 昨年比 +7名,+22.6%
    重傷者 11名 昨年比 +9名,+450.0%
    飲酒事故 2件 昨年比 +1件,+100.0%
    安芸高田警察署管内では,負傷者,飲酒事故,重傷者の割合が増えているが,これは複数台が関係する事故が増加したり,正面衝突の事故が増加していることが要因となっている。
  • 安芸高田警察署管内の事故データ
    曜日別では平日が増加し,土日は減少している。
    昨年は発生がなかった夜間時間帯の発生がある。
    事故類型は追突が最も多く,正面衝突が増えている。
    道路別は,国道54号や主要地方道が多くなっている。
    年齢別では65歳以上の方が全体の4割を超えており,高齢者の事故が多くなっている。
  • 速度取締りの指針
    安芸高田警察署管内の交通事故の状況を分析し,重点路線を設定した上で,速度取締りを実施する。
  • 冬期における交通事故防止対策
    ​この冬は,雪の量が多くなるとの予報がある。
    そこで冬期の交通事故防止対策として道路管理者等と連携を強化し,雪道での安全運転の徹底,あらゆる機会を通じた交通安全教育の実施,冬用タイヤ装着,タイヤチェーンの携行等の啓発活動,命を守るための行動,不要不急の外出の抑制等各種事故防止対策を万全とする。

管内の警備情勢(警備課長)

北朝鮮人権侵害問題啓発週間
  • 啓発週間
    12月10日から12月16日までの間
    平成18年に制定された
  • 主催
    日本政府および法務省
  • 目的
    拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題に対する認識を深めるため​
北朝鮮による拉致問題とは
  • 北朝鮮による日本人拉致問題
    1970年代から1980年代にかけ,多くの日本人が不自然な形で行方不明となった。
    捜査や北朝鮮工作員の証言により,拉致の疑いが濃厚となった。
  • 拉致問題をめぐる日朝間のやりとり
    北朝鮮は頑なに否定していたが,2002年9月の第1回日朝首脳会談において,拉致を認め,謝罪し,同年10月に5人の拉致被害者が帰国。
    しかし,残りの安否不明者については,納得のいく説明もなく帰国していない。
拉致被害者の現状
  • 政府が認定した拉致被害者
    17人 ※横田めぐみさんなど
  • 拉致可能性を排除できない人
    全国で872人
    北海道,関東,新潟,愛知,大阪,福岡,鹿児島,沖縄が多く,毎年数人は拉致ではないことが判明している。
    広島県では8人が拉致可能性を排除できない人として把握されている。

会計業務に関して (会計課長)

警察費と会計監査

警察費の内訳~国費と県費
  • 国費(仕事をする上で欠かせないものに対する費用)
  • 国庫補助金(旅費や捜査費など活動をする上で欠かせない費用)
  • その他に必要なものは県費
県予算全体における警察費

​県予算全体の5.8%となる。

監査​
  • 国の監査
  • 広島県の監査
  • 警察内部の監査

質疑応答,意見要望

甲田町内で発生した窃盗事件の詳細を教えてください(委員)

【回答】(生活安全刑事課長)
上小原地区で駐車中の車両内から従業員の私物が盗まれるという窃盗事件が発生しています。
また,神社の倉庫内からカッパやヤッケといったものが盗まれるという被害があります。
こうした被害があったことから,高田原駐在所による夜間パトロールや防犯カメラの設置等を検討中です。
さらに10月には,浅塚地区で倉庫内から刈払機やチェーンソーといった農機具が盗まれるという被害もありました。
この事件については,県下で発生した広域窃盗事件として捜査をしているところです。

高宮町内で農機具が盗まれるという事件があったことについて,詳しい内容を教えてください(委員)

【回答】(生活安全刑事課長)
11月中旬,高宮町の佐々部,船木地区で相談段階のものも含めて4件の認知があります。
いずれも無施錠の倉庫内に保管している農機具が盗まれるというもので,同一の機会に敢行されたものと思われます。
現在,犯人を特定すべく捜査をしているところです。
農閑期といえど,施錠は確実にするようにこころがけてください。

県道37号,向原から井原に向かう間で,事故が発生しているのを見ました
この道路の事故発生状況について教えてください(委員)

【回答】(地域交通課長)
この路線では4件の人傷事故が発生しています。
特徴としては,追突が最も多く,原因として速度が速い,脇見などが考えられます。
速度を控えて,前をしっかり見ることである程度の事故は防げます。
物損事故は県道37号の向原町内で27件発生しており,昨年より6件増加しています。
地区別に見ますと,戸島地区で8件,単独事故が多く発生しています。
次に,坂地区は9件,向原駅や支所,商店などが多数あり,向原の中心部と言うこともあって,車の往来も多くさまざまな形態の事故が発生しています。
最後に長田地区で10件の事故が発生しており,鹿との衝突が多く起きています。
比較的,直線の道路が長く続いており,スピードが出やすいため事故が多いと思われます。
県道37号の事故としては,先ほども申しましたが,速度が速いことが事故発生の原因ともいえますので,速度を控えた運転をしてもらうことで,事故防止に努めていただきたいと思います。
また,警察として交通監視を行うなどして,事故防止対策等を実施していきます。

地域によって鹿との事故発生件数に違いはありますか(委員)

【回答】(地域交通課長)
安芸高田で約600件の事故が発生しておりまして,鹿を含めた動物との事故は,このうち80件くらい発生しています。
地域によって多いところは多いのですが,どこでも発生していまして,国道54号線でも発生しています。

私も鹿との事故は経験がありますが,衝突したときの衝撃が強く,人とだったら大変なことになると思ったことがあります
先日,道路の真ん中で鹿が座っているというのを見かけたことがあり,そのときは近くの駐在所へ立ち寄って通報したのですが,鹿との事故や道路の真ん中で座っているような状況を見たときの対応として,今回のように駐在所へ通報して良かったのでしょうか(委員)

【回答】(地域交通課長)
駐在所に通報していただいても構いませんが,そのような時は,すぐに110番通報してください。
110番通報であれば,すぐに場所も特定できますので,警察官がすぐに対応できます。
警察官が現場で交通の安全を確保し,動物については道路管理者において撤去してもらうよう連絡をします。

横田地区の信号で朝,赤信号無視をする車を見かけます(委員)

【回答】(地域交通課長)
横田地区の信号といいますと,高田インター(西)交差点と思われますが,この交差点でどのような形態の信号無視が多いかについて,今後調査し,検証してまいります。
また,この件については受持の横田駐在所の勤務員へ情報提供しておきます。
また,この交差点には横断歩道が3本設置されていますが,それに対して,歩行者用信号は設置されていません。
歩行者用信号が設置されれば,点滅することにより,車両用信号が間もなく変わると知らせることができ,予測運転ができますので,信号無視の抑止につながるのではないかと考えています。

署長総括

委員への謝辞

辛丑(かのとうし)について

当署員が災害時の対応で受けた感謝事例の披露

みなさんの声を聞かせてください

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