開催日時
令和6年10月21日(月曜日)午後3時から午後4時5分まで
開催場所
福山北警察署
出席者
協議会 会長以下9名
警察署 署長以下11名
議事要旨
会長あいさつ
今月9日に衆議院が解散され、現在は衆議院議員総選挙の最中にあり、福山市及び神石高原町においても、活発な選挙活動が展開されている。福山北警察署においては、衆議院議員総選挙違反取締本部が設置されたと聞いているが、選挙権が適正に行使されるよう、選挙違反に対する厳正な取締りと、選挙活動中の要人等に対する警護・警戒措置の徹底をお願いしたい。
また、今月は「減らそう犯罪」地域安全運動月間でもあり、広島県警察では、
- 子供と女性の犯罪被害防止
- 特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害防止
- 自転車盗・万引きの被害防止
を運営重点として、各関係機関及び地域ボランティアと連携した各種施策を推進中と聞いている。日頃から、地域の安全安心に力を尽くしてくれていることに感謝の意を表したい。
各委員にあっては、今後の福山北警察署の業務運営に資する意見要望等、積極的な発言をお願いしたい。
署長あいさつ
今月15日に第50回衆議院議員総選挙が公示され、27日の投開票に向けて、各選挙区において活発な選挙活動が展開されている。これに伴って、広島県警察では、警察本部及び各警察署に選挙違反取締本部を設置し、約3,400名体制により選挙違反取締りに当たっています。
また、今次総選挙は、安倍元総理銃撃事件、岸田元総理襲撃事件を受けて、警護の抜本的強化を進める中で行う初の大規模な国政選挙であり、県警察が一枚岩となり、組織の総合力を発揮して、警護に万全を期すこととしています。
今月は「減らそう犯罪」地域安全運動月間であるが、昨今の治安情勢を見てみると、刑法犯認知件数は減少傾向にあるものの、子供・女性対象の声掛け事案、高齢者を狙った特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害が後を絶たない状況となっています。
このような状況を踏まえ、管内住民の体感治安の向上と、より一層の安全安心を目指して、署員一丸となって全力で取り組んでいく所存であり、各委員にあっては、管内住民の代表として、忌憚のない意見提言をお願いしたい。
議事
業務報告等
犯罪発生状況等について
生活安全課長が、令和6年9月末現在の
- 刑法犯認知・検挙件数の推移、罪種別発生状況
- 特殊詐欺発生状況、SNS型投資詐欺・SNS型ロマンス詐欺発生状況
- 主な検挙事件、主な防犯活動
等について説明を行いました。
交通事故発生状況等について
交通課長が、令和6年9月末現在の
- 交通事故発生状況、交通死亡事故発生状況
- 交通事故の特徴(類型別・月別・時間帯別・道路別・年代別発生状況)
- 自転車事故発生状況、飲酒事故発生状況
- 交通事故の抑止に向けた取組
等について説明を行いました。
意見要望に対する回答
匿名・流動型犯罪グループについて
委員からの「匿名・流動型犯罪グループとは、どのような犯罪グループなのか。」等の質疑に対して、刑事課長は、
- SNSや求人サイト等を通じた緩やかな結びつきで離合集散を繰り返すなど、そのつながりが流動的で、また匿名性の高い通信手段等を活用しながら役割を細分化し、特殊詐欺や強盗等の違法な資金獲得活動をする集団がみられるようになり、警察では、準暴力団を含むこうした集団を匿名・流動型犯罪グループと位置付け、実態解明を進めていること
- 県内では、福山市内で監禁事件を惹起させた「阿修羅」、広島市西区で強盗事件を惹起させた「877グループ」などがあること
- 匿名性や流動性を利用して、特殊詐欺や強盗・窃盗等の多様な資金獲得活動を広域的に行っているため、広島県警のみならず、全国の警察と連携して取締りを行っていること
- 繁華街・歓楽街対策、特殊詐欺対策、侵入強盗対策、暴走族対策、少年非行対策等の関係部門間における連携を強化して、匿名・流動型犯罪グループに関する事案を把握した場合には、情報共有を行い、部門の垣根を超えた実態解明を図るとともに、あらゆる法令を駆使した取締りの強化に努めていること
などについて説明を行いました。
視認性を悪化させている草木の伐採について
委員からの「近田橋南側において視認性を悪化させている草木の伐採」に関する質疑に対して、交通課長は、
- 近田橋付近の道路管理者は、国土交通省福山河川芦田川出張所と福山市役所北部支所北部建設産業課であること
- 芦田川出張所は、原則、春と秋に順次、草木の伐採を行っており、近田橋北側は既に伐採済みで、南側は10月下旬から伐採予定であること
- 福山市は、芦田川沿いの市道を管理しており、市道から両端1メートルの範囲内において、草木を伐採していること
- 芦田川の中州に土が堆積し、そこから草木が生えているが、芦田川出張所では、芦田川内の草木は伐採しないこと
などについて説明を行いました。
爆音車両等の取締りについて
委員からの「基準以上の騒音や排気ガスを出している車両の取締り」に関する要望に対して、交通課長は、
- 広島県警察では、暴走・爆音走行車両に対する取締りの体制を強化するため、令和6年8月1日、交通部交通指導課に「暴走・爆音走行対策室」を新設したこと
- 当署においても、暴走・爆音走行車両に対する継続的な取締りを実施しており、先日は、府中警察署との合同により、国道486号における車両検問を実施したこと
- ハロウィン当日の10月31日においても、所要の体制により暴走・爆音車両に対する取締りを実施予定であること
- 排気ガスは、国土交通省の管轄であるが、運行規制については、首都圏や大阪府、兵庫県、愛知県においてディーゼル車規制条例や、尾瀬・乗鞍スカイライン・上高地において、自然保護のためのマイカー規制があること
- 排気ガス規制は、令和7年11月から、50cc以下の原付も対象となっており、最高時速100キロメートル以下の二輪車は、炭化水素の規制値が300mgから100mgに厳格化され、現行の排気量50ccの第1種原付では、技術的に基準を満たすのが難しいとされていること
などについて説明を行いました。
自転車の歩道通行について
委員からの「自転車が歩道上を通行できる場合」に関する質疑に対して、交通課長は、
- 自転車は、道路交通法では「軽車両」に位置付けられ、車道と歩道の区別がある道路では、車道通行が原則であること
- 自転車が、歩道を通行できるのは、
〇道路標識や道路標示によって、自転車が歩道を通行できることとされているとき
〇自転車の運転者が児童、幼児、70歳以上の者または車道通行に支障がある身体障害者であるとき
〇車道または交通の状況に照らして、通行の安全を確保するために、自転車が歩道を通行することがやむを得ないと認められるとき
であるが、警察官等から歩道を通行してはならない旨を指示されたときは、歩道を通行できないとされていること
- 「やむを得ないと認められるとき」とは、
〇道路工事や連続した駐車車両などのために、車道の左側部分を通行することが困難な場所を通行する場合
〇著しく自動車などの交通量が多く、かつ、車道の幅が狭いなどのために、追い越しをしようとする自動車等との接触事故の危険がある場合
をいうこと
- 例外的に自転車で歩道を通行するケースであっても、歩道は歩行者優先であり、車道寄りを徐行し、歩行者の通行を妨げないようにすること
などについて説明を行いました。
ボランティア活動について
委員からの「市民として、何かしらお役に立てる活動はありますか。」旨の質疑に対して、交通課長は、謝辞を申し述べた上で、
- 交通関係のボランティア団体としては、福山北交通安全協会女性部、福山北交通安全推進隊、各学区交通安全自治会があり、毎月1日と15日、春、夏、秋の交通安全運動、12月の総ぐるみ運動の期間中には、登校時の見守り活動に参加してもらっていること
などについて説明を行いました。
新七曲トンネル内の照明について
委員からの「新七曲トンネル内が暗いので、管理者へ働き掛けてほしい。」旨の要望に対して、交通課長は、
- 新七曲トンネルの管理者は、東部建設事務所維持第二課であること
- 同課へ問い合わせたところ、現在、照明のLED化を進めているところであり、来年度中には、新七曲トンネル内の照明がLEDとなる予定である旨の回答であったこと
などについて説明を行いました。
一般人が他者の交通違反を認めた場合の対応について
委員からの「ドライブレコーダーに他車の交通違反が記録されていた場合、検挙等の警察措置を執ることは可能か。」旨の質疑に対して、交通課長は、
- 一般人のドライブレコーダーの記録を端緒として、道路交通法違反で検挙に至った事例があること
- その記録のみで直ちに検挙に至らなくても、情報を集積することにより、検挙又は指導に至るケースもあるので、情報提供をお願いしたいこと
- ドライブレコーダー記録の保存期間が短いことに留意していただきたいこと
などについて説明を行いました。
令和6年度第3回福山北警察署協議会の開催時期について
事務局から各出席者に対して、次回の協議会は令和7年2月に開催予定である旨を説明しました。