令和6年6月21日(金曜日)午後3時30分から午後5時30分まで
広警察署
協議会 会長以下5名
警察署 署長以下9名
本年度も我々協議会委員は、これまで同様、地域の代表として、市民の目線で地域の意見を警察に持ち寄っていきたいと思っています。
広警察署の皆様には、治安維持のためにこれまで取り組んでこられたことを、署長を中心として引き続き、一丸となって強力に推進されることを期待しています。
地域の安全は、市民と警察が一体となって守っていくものです。
そのためにも、この協議会の場を警察との情報交換、相互理解の場としていきたいと思いますので、皆様ご協力のほどをよろしくお願いします。
お忙しい中、お集まりいただき大変ありがとうございます。
今日は第一回の警察署協議会となります。
警察署協議会というのは、もとをただせば平成12年の警察改革において、市民の意見を踏まえて、国民のための警察を確立するために設立されたものです。
これまでの協議会においても忌憚のない意見をお聞きしております。
警察は独善的、前例主義、件数主義と言われることもありますが、真に住民が求められていることは何かという意見を聞いて警察行政に反映していくことが大切と考えています。
全国的にみると、SNS型投資詐欺、ロマンス詐欺が爆発的に発生しています。
まずは被害に遭わないという意識づけが大事で、「おいしい話には裏がある」とか「こういった手口がある」ということを知っていただいて、耐性を付けてもらう、強みを持ってもらうということが今後大切になってくると思います。
これまでの事件捜査の経験上、手口がちょっとでも変わると新たな被害が増えるということはよくあります。
世の中いろいろなことがありますので、「眉唾で話を聞いて、すぐに信じない」「周囲の人に相談すること」を意識していだたいて、会合などで情報共有していただければと思います。
新規警察署幹部と協議会委員との初の顔合わせとなるため、次長以下、各課長が自己紹介を行い、各委員にも自己紹介をしていただいた。
管内の刑法犯認知件数の状況、増加した手口及びその理由について説明した。
また、特殊詐欺の発生状況及び手口、被害防止に向けた取り組みについて説明した。
管内の交通事故発生状況、交通事故抑止対策について説明しました。
生活安全課長により、パワーポイントを使用して、「サイバー犯罪の種類と件数」「サポート詐欺」「フィッシング詐欺」「ショッピングサイト詐欺」「投資・ロマンス詐欺」についての説明を行った後、委員からの意見に次のとおり回答しました。
【意見】
サイバー犯罪を含め、詐欺犯罪の防犯対策に対して非常に有効な手段として、「オトモポリス」の広報活用が考えられます。
例えば「交番だより」等を使って広報するのも検討したらどうでしょう。
【回答】生活安全課長
「交番だより」等を使用しての広報も非常に有効な手段となります。
地域課と連携して、「交番だより」等に「オトモポリス」のQRコードやURLを記載するなどして、広報を行います。
また、各種会合等において、オトモポリスカードを配布することも考えております。」
【意見】
「パソコンがウィルスに感染しています。電話をしてください。」との表示があったり、パソコンがウィルスに感染と表示されパソコンが作動できなくなることがあります。
ウィルスチェックをしても安全ですとなりますが、心配になり、HDDのイメージコピーで再インストールしたこともあります。
「マイクロソフトのエラーメッセージと警告メッセージに電話番号が記載されることはありません。」「Ctrl」「Alt」「Del」で落としてください」と説明されています。
【回答】生活安全課長
いわゆるサポート詐欺は「ウイルスが感染した」などの表示が出たり、パソコン上の画面表示が拡大して、×ボタンが画面上から隠された形となったりして、パソコンが作動できなくなったとの錯覚に陥ったりします。
犯人はアプリをインストールするよう誘導してきて、誘導に乗ってアプリをインストールをしてしまうと、犯人側からの遠隔操作が可能となるのでご注意ください。
その際には、アプリをアンインストールしてしまえば遠隔操作はできなくなりますが、その後、ウイルスチェックを行いパソコンの安全の確認を行うこと、また、不安であれば、ハードディスクの再インストールをするのも方法の一つです。
基本的に、サポート詐欺画面の消去方法は、ご意見のとおり、×印の押下、「Ctrl」「Alt」「Del」ボタンで消去すれば問題ないものです。
【意見】
パソコンやスマートフォン上のセキュリティ対策を支援する仕組みづくりが重要。
インターネット上の偽広告を出稿させない、または、取り締まることで詐欺被害を防止する。
振込限度額を下げる等の対策の周知が必要。
【回答】生活安全課長
パソコンやスマートフォン上のセキュリティ対策を支援する仕組みづくりについては、関係機関や大学、各自治体等との連携を強化するなど、各主体が有する情報、知識を活用した対策や民間事業者等における自主的な被害防止対策を推進しています。
そのほか、警察において、サイバー犯罪にかかるセキュリティ対策にかかる講話、教養等を行い、周知を図る活動を行っています。
また、広島県警においては、サイバー犯罪対策にかかる防犯ボランティアを委嘱し、会議などで一般の方への教養や周知を図るなどして、サイバーセキュリティ対策における仕組みづくりを行っています。
インターネット上の偽広告を出稿させない対策については、サイトの管理者が海外事業者であるなど、対策が容易に進まない状況もありますが、全国警察を束ねる警察庁や他府県警察と連携して、今後の対応を図ります。
取締りにおいては、先月、当署管内において、多額のSNS型投資詐欺事件を敢行した中国籍の被疑者を逮捕し、現在も捜査中のところであり、これからも引き続き取締りを行っていきます。
振込限度額を下げる等の対策については、以前から金融機関に対してお願いをしているところです。
それによって、各金融機関で限度額引き下げなどの対策を行ってもらっており、金融機関によって相違しますが、現在は概ね50万円程度が限度額の機関が多いのが現状です。
【意見】
小学校の校長に「児童・生徒にスマートフォンを持たせているか。」と尋ねたら学校内では、「授業用のタブレット端末」を使用させ、スマートフォンは使用禁止とのこと。しかし、家庭では使用しているかもしれないし、そこまでは規制できない。保護者に任せているそうだ。
【回答】生活安全課長
呉市内の小中学校は、スマートフォンの校内への持ち込みが原則禁止とされています。
小学生でも、スマートフォンを保護者に買ってもらったりして使用しているのが現状のようで、家庭内までは学校側での規制は及ばないようです。
警察としては、生徒対象の防犯教室で、SNS利用にかかる実際に起きた事例を紹介したり、インターネットやスマートフォン等の利用による犯罪被害等の防止を呼びかけています。
保護者に対しては、さらにフィルタリングの推奨を含めて講話を実施しています。
【意見】
携帯電話を使用したフィッシング詐欺はよく話を聞きます。最新の手口等情報提供あれば助かります。
【回答】生活安全課長
フィッシング詐欺の手口は、
というメールがきっかけとなります。
被害防止のポイントは、メールなどの文中のリンクをクリックしないことです。
また、金融機関がログインパスワードを入力させるメールを送ってくることはありませんし、電話で聞いてくることもありません。
そのメールの連絡先に返信してはいけません。
一度立ち止まって落ち着いて、いつもの「公式アプリ」、いつもの「公式サイト」から正しい連絡先を確認しましょう。
おかしいなと思ったら、まずは警察に相談してください。
【意見】
自治会長会議を活用して、オトモポリスの広報を行ってはどうか。
【回答】警務課長
一部駐在所で自治会長会議への参加があることを承知しております。
それら会議でオトモポリスの広報を行うことは非常に有効と思いますので、そういった場所を活用して広報を行っていきたいと考えています。
【意見】
時々、民家の近くを歩いて、あるいはバイクでパトロールしてほしい。狭い路地もお願いしたいとの意見がありました。
【回答】警務課長
住民の方のご意見や管内情勢を考慮しながら、徒歩、2輪を織り交ぜ、効果的にパトロールを実践していきます。
【意見】
地域の防犯活動及び交通安全活動に努めて頂きありがとうございます。
これからも「安心・安全な街」となるよう防犯パトロール・朝の通学路の街頭指導等地域を挙げて取り組んでいきます。
ご協力・ご支援をよろしくお願いします。
【回答】警務課長
様々な活動への熱心な取り組みありがとうございます。今後も地域の皆様と連携して取り組みを行っていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。
【意見】
外国人技能実習生等の日本での生活指導を駅前、店頭、商店街で機会を見て実施してほしい。
【回答】警備課長
マナー違反等は、具体的事案の通報により対応することに加え、これまでも警察から外国人が所属する企業・団体に向けて声掛けし、日本のルールなどについて指導をしていますし、今後も継続していきます。
【意見】
川尻町の元商店街(中の道)を国道の抜け道として毎朝スピードを出して通り抜ける車を見かけます。小学生の通学路にもなっていますので、何か対策を考えていただきたい。
【回答】交通総務係長
小学生の通学・下校時間帯における現場の状況を確認し、道路管理者などと危険個所の確認を行います。現場確認を踏まえて、具体的対策等について検討して行きたいと考えています。