令和6年11月18日(月曜日)午後3時50分から午後5時10分まで
広島西警察署
委員 会長以下11名
警察署 署長以下13名
11 月15日付けで中川署長が着任
新たに中川署長が着任したと聞いた。引き続き、中川署長を中心に、署員一丸となって、「安全安心が実感できる西区の実現」のための活動に取り組んでいただきたい。
昨今、「闇バイト強盗」と称される一連の事件に象徴されるように、「匿名・流動型犯罪グループ」が社会問題となっている。
テレビ等の報道によると、広島西警察署は、5月に西区の路上で走行中の車を止め、男性を殺害しようと鉄パイプで殴るなどして貴金属を奪った男複数人を検挙し、関与が指摘された「877(ばなな)グループ」という集団を解散させたとのこと。
平穏な市民生活を脅かしていた犯罪グループを、解散に至らしめたことに対し、地域住民の代表である警察署協議会としてお礼を申し上げる。
本日は、道路交通法の改正などについて説明してもらう予定となっており、各委員の忌憚のない意見をいただき、身のある会議となるようお願いしたい。
匿名・流動型犯罪グループ、「トクリュウ」についてお話します。
暴力団は、組長以下、組長が組員の面倒を見てやる代わりに、組員は組長に上納金を納めるという、上下の統制がなされています。
それに対してトクリュウは、SNSを通じて、どこの誰か分からない者同士が繋がっているわけで、明確な上下関係はありません。
一昨年、当署管内でも発生したルフィグループによる強盗事件、最近、関東で連続発生している闇バイト強盗事件でも分るように、末端の実行犯は指示役が誰かも知らないし、暴力団と違って一方的な関係なので、捕まっても暴力団のように面倒をみてくれません。
捕まったら使い捨てです。
先月、山口県の光市で、関東圏の高校生や中学生3名が、闇バイトに応募して、強盗事件の準備をしたということで逮捕されました。
スマホとSNSの普及で、怖さを知らない年代が、容易に闇社会を覗くことができるようになり、犯罪に加担させられるリスクが大きくなっています。身近な若者に対して、声をかけていただきたい。
広島西警察署は令和6年 10 月1日から導入
交番の加入電話を令和6年 12 月 31 日に廃止し、連絡先を令和7年1月1日から警察署の代表電話番号に統一
広島市西区の犯罪等発生状況(令和6年9月末現在)
〇侵入盗における侵入口の構成比(令和5年、全国)
※ いずれの形態の住宅でも無施錠の「窓」と「玄関」からの侵入が多い。
〇闇バイトと連携した強・窃盗
闇バイトと連携した広域強盗事件が相次いでいる。
日頃から挨拶や見知らぬ人への声かけを通じ「地域の目」を生かし防犯につなげることが大事である。
〇基本的な考え方
〇防犯に強い建物部品(CP)の紹介
〇「トイレ貸して」等の個別訪問に注意
〇「闇バイト=犯罪」
鍵や防犯カメラ等を扱う業者の団体となる広島県生活安全防犯協会も防犯に対する取組を行っている。
【質疑】
西区内で侵入盗が増えた要因は。
【回答】(刑事第一課長)
同一の建物に対する事務所荒らしが数件発生しており、増加となった一つの要因となっています。
【質疑】
侵入窃盗の昨年比について、県全体で見ると25件増加しており、そのうち西署が23件増加しているが、狙われるエリアなどの特徴はあるのか。
【回答】(刑事第一課長)
特に集中的に発生したというエリアはありません。
【質疑】
侵入窃盗の全国の統計を見ると、被害に遭った一戸建て住宅が約1万3,000件で、そのうち約半数が無施錠ということであるが、それだけ鍵をかけていない家が多いということなのか、それとも、犯人が「鍵が開いていたから入った」と言えば刑が軽くなると思って、そう言っているのか。
【回答】(生活安全課長)
実際に鍵が開いていて、無施錠だったということです。
道路交通法の改正に関し、「どのような取締りをするのか」、「どのように広報していくのか」、「自転車の道路環境の整備をどのようにしていくのか」について質問がありましたので、それを踏まえて説明します。
高校生にも適用されます。高校生に対して特に交通安全教育を行っていきます。
〈取締りの対象〉
【質疑】
横断歩道を自転車に乗って渡る者がいるが違反とならないのか。
【回答】(交通課長)
歩行者が多数いて、歩行者に危険を及ぼす場合は、自転車から降りなければなりません。
【要望】
自転車の環境整備についてせっかくプロ自転車ロードレースチームが参加する競技を西区で開催しているので、環境整備やルールを守るようなことも積極的にやってほしい。
【回答】(交通課長)
自転車のルールが守られていない現状は認識しています。プロ自転車ロードレースチームとは、管内の高校で一緒に交通安全教室を開催して交通ルールを守るよう積極的な働き掛けを行っています。
〇重点路線
〇重点地域
【質疑】
平和大通りから西観音町電停、新己斐橋に至る道路において、車線境界線が大変薄くなっている。
【回答】
今回の指摘について、道路管理者である広島市西区役所維持管理課が管理しているので、警察から維持管理課に連絡し、補修依頼を行います。