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令和6年度 第2回 呉警察署協議会

印刷用ページを表示する掲載日2024年12月6日

開催日時

令和6年11月25日(月曜日)午後3時30分から午後5時25分まで

開催場所

呉警察署

出席者

協議会 会長以下10名
警察署 署長以下10名

議事要旨

会長挨拶

署長挨拶

業務説明

  • 呉警察署管内の犯罪情勢について
  • 呉警察署管内の交通情勢について
    呉警察署速度取締り指針(案)について
    呉警察署管内駐車監視員活動ガイドライン(案)について

闇バイトと住宅の防犯対策講話

  1. 闇バイトについて
  2. 匿名・流動型犯罪グループについて
  3. 住宅の防犯対策について

委員からのご意見・質疑等

【質疑】
 特殊詐欺のパターン別のセリフや設定の例が知りたいです。

【回答】
 特殊詐欺の手口は犯人グループによって日々生み出されている状況で、現在、10種類の手口がありますが、最近の主な傾向として「オレオレ詐欺」「預貯金詐欺」「還付金詐欺」の三つの手口が多くなっております。
 実際の犯人のセリフについて手口別にご紹介いたします。
 まず「オレオレ詐欺」ですが、これは警察官などを装って、「逮捕するぞ。」という脅し文句で金銭をだまし取る手口です。
 具体例としては、

  • 突然、自宅固定電話や携帯電話に電話会社の社員を名乗る者から電話があり、「あなたの携帯電話番号が詐欺に使われている。携帯電話を1時間以内に止めます。止めてほしくなければ、○○警察(例えば「警視庁中央警察署」)に連絡しておきますので、電話に出て話をしてください。」と言われる。
  • その後○○警察から電話があり、「あなた名義の携帯電話が犯罪に使われたため、あなたも犯罪者として名前が挙がっている。逃げたらいけないので、1時間おきにあなたの状況と異状の有無を教えてください。」と言われ、以後の連絡はSNSで行われることとなる。
  • この後、偽の逮捕状や偽の警察手帳をビデオ通話等で示されたり、実際に偽の逮捕状が自宅の郵便ポストに投函される。
  • 裁判官を名乗る者が電話をかけてきて「逮捕されて、勾留されれば、口座が凍結されるかもしれないので、お金を一時的に別の口座に移しましょう。電話をつないだままにしておくので、近くの銀行に行ってください。銀行に着いたら口座番号を教えます。」と言われ、ATMに行って犯人の口座に振り込む。
  • また、お金をおろした後、犯人から自宅前に現金を置いておくように指示され、犯人が現金を取りに行く場合もある。

というものです。

 二つ目は、預貯金詐欺という手口で、警察官、銀行協会職員、病院職員などを装い、キャッシュカード等をだまし取るという手口です。
 具体例としては、これは本年7月から8月にかけて呉市内で多発した手口ですが、

  • 実在する病院の職員を名乗り自宅固定電話に電話があり、犯人から「あなたのクレジットカードが不正に利用されています。」と言われる。
  • その直後に銀行協会から電話があり「〇〇クレジットカードが30万円、××クレジットカードが35万円不正利用されています。すぐに呉警察署から電話があります。」と言われる。
  • その後、呉警察署の▲▲という警察官を名乗る者から電話があり、「銀行協会から電話がありましたか。カードを使えないようにします。」「あなたのキャッシュカードも狙われていますので、キャッシュカードを預かります。」「封筒にキャッシュカードを入れて封をして、自宅のポストに入れてください。」と言われる。
  • その後、犯人の指示どおりキャッシュカードが入った封筒を自宅ポストに入れると、しばらくして犯人が受け取りに来るもので、受け取り後、犯人から「今受け取りました。」と電話が入る。

というものです。

 三つ目は、還付金詐欺という手口で、具体的には、

  • 市役所の職員を装い「2万8,000円の医療費の還付がある。今日が受け取り期限です。」と電話があり、近くのATMまで誘導され、犯人の指示に従ってATMの画面を操作させられ、気が付いたら振込上限ギリギリのお金が犯人側の口座に振り込まれていた。

というものです。

 いずれも、市役所、病院、銀行協会、警察など、県民の信用と信頼によって成り立つ機関・団体を装っており、皆さんのその良心を弄んでだます卑劣な犯罪です。
 犯人はだましのプロですので、話し続けたらだれもがだまされてしまいます。

 被害を防ぐための対策は、

  • 自宅の固定電話を常時留守番電話設定にする。
  • 知らない電話番号に出ない。
  • 折り返し自分で調べた行政機関等の電話番号に電話をかけて確認する。
  • 警察官が事前に逮捕すると電話連絡することはない。逮捕状を投函したり、ビデオ通話で見せることもしない。

となります。

 その他、被害が急増しているSNS型ロマンス詐欺についてですが、具体的には、

  • マッチングアプリなどで知り合った異性とメッセージのやりとりを重ね、相手を信用して仲良くなったり恋愛感情をいだいたりするようになる。
  • しばらくして、相手から投資の副業の話をもちかけられたり、「一緒に生活していくためのお金を作ろう」と投資の話をもちかけられ、お金を特定の口座に振り込むように言われ、何度もお金を振り込む。
  • しばらくして、投資したつもりのお金を引き出そうとしたところ、「お金を引き出すには、さらに○○○万円必要。」と言われ、不審に思い警察に相談したり、相手方と連絡が取れなくなり、詐欺であることに気付く。

というものです。

 SNSでの投資詐欺に遭わないようにするためには、

  • 必ず儲かる投資はない
  • インターネット上の投稿や広告を安易に信用しない
  • 連絡先がSNSの投資は極めて危険
  • 振込先が個人口座は詐欺の可能性を疑う

という点に気を付けていただきたいと思います。

 また、五輪チケット詐欺については、パリ五輪のときにも国際的に警戒された手口になりますが、これらはオリンピックに限らず、普段から警戒していく必要があります。
 例えば、

  • 偽の通販サイトで格安の商品を購入したが、商品が届かない。
  • 偽の通販サイトで商品購入し、その際、クレジットカード情報を入力したらエラーが出て、その後、自分のクレジットカードを何者かに利用される。

というものです。
 対策としては、

  • メールなどのURLのリンク先にアクセスしない。
  • 商品から検索するのではなく、正規サイトに入った上で商品を検索する。

があります。

【質疑】
 横断歩道の白線が薄くなっているところを引き直していただきたい。

【回答】
 現場を確認して、道路管理者とも連携しながら、道路環境の改善に努めてまいります。

【質疑】
 自転車ヘルメット着用について、頭部損傷の危険性について保護者によく伝える交通安全教室などの開催は可能ですか。

【回答】
 これまで交通課で勤務している中で自転車・歩行者の死亡事故において頭部へのダメージが致命傷になったケースを多く見てきました。
 具体的には頭部と自動車のAピラー部分若しくは窓枠下部との衝突となります。
 また自転車では転倒時の怪我も懸念されます。
 これら自動車の堅い部分や転倒時にアスファルト等から頭部を守るためにはヘルメット着用が重要ですので、警察としては着用を呼び掛けているところです。
 自転車へるめっとの着用率
 呉市内5か所の調査結果(同乗者も含む)
 令和5年~7.4% 令和6年~9.1%
 これまで自転車に関する交通安全教室は管内全ての21小学校で実施しており、ヘルメットの着用についても指導を行っています。
 今後も小学校への交通安全教室は毎年実施することとしている他、要請に応じた交通安全教室も行います。
 協議会委員の皆様も地域のリーダーとしてヘルメットの重要性をお伝えいただき、悲惨な事故の防止にご協力いただきたいと思います。

【質疑】
 自転車の道路交通法の改正について教えて欲しい。

【回答】
 11月1日から自転車のながらスマホが禁止され、自転車運転中のスマホ使用や、酒気帯び運転も罰則の対象になりました。他にも二輪車運転中の規定が一部改正され、具体的には傘スタンドに傘を固定した時に視野を妨げたり、風にあおられたり、自転車がふらついたりする行為が禁止されました。

【質疑】
 警固屋方面から呉市内方面に抜ける国道487号線のバイク通行について、危険な運転(すり抜け)をするドライバーが多い。

【回答】
 現場確認したところ、信号待ちの際に停車している4輪車の間をバイクがすり抜け通過する状況がありました。
 すぐに検挙対象となる違反は確認できませんでしたが、接触事故などの危険性をはらむ行為ですので、企業等への交通安全講話を通じてバイクの安全運転について呼びかけていきます。
 また今後も警ら等を通じて告知相当な違反については検挙措置を講じていきます。

【質疑】
 災害が発生した際、防災情報に、どの道路が渋滞するかや、浸水するか、どの川が氾濫しやすい等を含めた交通情報も必要だと思います。
 若い人達は、大雨災害を経験していない人もいるため、災害経験のない人でも安全に避難できるような良いアイデアはありませんか。

【回答】
 災害発生時、あらゆる世代に向けてタイムリーに情報発信をするというのは非常に難しいことです。
 今も災害時に気象庁が「今までに経験をしたことがないような」という表現をして注意喚起していますが、「経験のない」ということは誰にもわからないということです。
 そうであれば、やはり早め早めに避難をするということが大切だと思います。
 一人一人の命が一番大事ですから、「どこどこの道路は災害時に浸水するので危険です」という前に、災害時には道路に危険が及んでいない安全な状態のときに早め早めの避難をするということが重要です。

みなさんの声を聞かせてください

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