結核について-北部保健所
結核は今でも1日に32人の新しい患者が発生し、5人が命を落としている日本の重大な感染症です。
「結核の常識 2023」公益財団法人結核予防会より
結核の発見の遅れは、重症化だけでなく集団感染につながる可能性があります。
早期発見のためにも、咳や微熱、身体のだるさなどが2週間以上続く場合や、気になる症状があれば医療機関を受診しましょう。
また、定期的に健康診断(胸部レントゲン検査)を受けることも大切です。
- 感染経路
結核は、排菌している(※1)肺結核患者の咳やくしゃみなどにより結核菌が空気中に飛び散り、それを吸い込むことで感染します(空気感染)。
感染しても必ず発病するわけではありません。加齢や病気などにより免疫力が弱まることで発病する可能性があります。
(※1)肺結核患者が結核菌を外に出し、周囲の人にうつす可能性がある状況
- 結核の治療について
結核は基本的に毎日きちんと内服することで治る病気です。約6か月間(※2)薬を飲んで治療します。
薬を途中でやめたり、不規則な内服をしたりすると薬が効かなくなる可能性があるため、正しく薬を飲むことが大切です。
治療中は、保健所の職員が家庭訪問などを行い、服薬継続のための支援をします。
なお、結核の治療については公費による助成があります。
(※2)症状や基礎疾患により、6ヵ月より長くなることがあります。
北部保健所管内の結核の発生動向について
結核の発生動向
令和4年新登録結核患者数:8名
令和4年人口10万対罹患率:9.9(広島県:7.1 全国:8.2)
北部保健所管内の結核罹患率は、広島県及び全国の罹患率よりも高い状況となっています。
北部保健所の新登録結核患者の年齢構成
北部保健所管内での新登録結核患者のうち、約9割が高齢者であり、そのうち約半数以上は80歳以上です。
日本全体でも結核と診断された方の7割近くが65歳以上です。
保健所は、結核に関する相談を随時受けています。
担当 広島県北部保健所 保健課 保健対策係
このページに関連する情報
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)