ひろしま未来チャレンジビジョンを改定しました
策定から5年が経過し,本県を取り巻く社会経済環境が大きく変化する中で,これまでの取組の成果や変化の兆しをより確かなものにし,また,国の地方創生に係る政策を追い風にして,本県の目指す姿「将来像」の実現に向けて「一歩先へ」踏み出すため,従来のチャレンジビジョンを発展的に見直し,新たな挑戦を推し進めます。
ひろしま未来チャレンジビジョンとは?
人口減少・少子高齢化,グローバル化の進展などの変化が進む中にあって,本県の目指す姿(将来像)を県民と共有し,一緒に,新たな広島県づくりを推し進めるために,平成22(2010)年に10年後の未来を展望して策定したビジョンです。
ひろしま未来チャレンジビジョン改定の趣旨
広島県では,この「ひろしま未来チャレンジビジョン」に基づき,
・多様な人材の育成や集積などあらゆる分野の基礎となる≪人づくり≫
・イノベーションを持続的に創出し,雇用や所得を生み出す≪新たな経済成長≫
・暮らしに直結した生活基盤を支える≪安心な暮らしづくり≫
・個性や資源を生かした≪豊かな地域づくり≫
の4つの政策分野を相互に連関させ,相乗効果をもたらしながら好循環する流れをつくり出してきました。
こうした取組により様々な成果や変化が現れています。
一方,この間,本県を取り巻く社会経済環境は大きく変化しています。
様々な情勢変化を踏まえ,これまでの取組の成果や見え始めてきた変化の兆しをより確かなものとし,成長への好循環にしっかりとした道筋をつけなければなりません。
本県の目指す姿(将来像)の実現に向けて,県民の皆様と一緒に「一歩先へ」踏み出すため,従来のチャレンジビジョンを発展的に見直し,新たな挑戦を推し進めます。
将来を展望する上で特に考慮が必要な情勢変化
◆人口減少の進行
今後,団塊ジュニア世代が人口再生産年齢を過ぎることで出生数の減少は更に進むおそれがあります。
一方で,本県の県民希望出生率は全国値を上回り,また,県内高校生・大学生の6割超が県内への進学・就職を希望し,東京・大阪圏在住の本県出身の7割の方がUターンを検討したいと考えています。
◆東京一極集中の加速化
景気回復や東京オリンピック開催の開催などに伴い,人口の東京圏への一極集中が今後も加速すると予想されます。
◆グローバル化新局面の到来
アジア諸国の経済成長に伴う競争激化,外国人観光客の大幅な増加など,グローバル化は新たな局面を迎えています。
◆安心・安全に対する意識の高まり
東日本大震災や県内での大規模土砂災害をきっかけに,県民の防災意識が高まっています。
新たに設定した「目指す姿」
県民の皆様と一緒に,広島らしい新しいライフスタイルをつくり出し,広島の未来を輝かしいものとするため,新たに「目指す姿」を設定しました。
≪目指す姿≫
仕事でチャレンジ!暮らしをエンジョイ!活気あふれる広島県
~仕事も暮らしも。欲張りなライフスタイルの実現~
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目指す姿の実現に向けた視点
目指す姿の実現に向けて,4つの政策分野の好循環をより一層推進するため,3つの視点を掲げています。
3つの視点
人口ビジョン
◆県人口の将来展望
・現状で推移した場合,2060年の人口は200万人を下回る見込みです。
・出生や社会移動に関する県民の希望が実現することで,合計特殊出生率や転出超過が改善した場合,2060年の人口は約235万人となり,現状で推移した場合と比べて約45万人の押し上げ効果が期待できます。
◆県民生活への影響
<高齢者を支える現役世代の人数(模式図)>
・出生や社会移動に関する県民の希望が実現した場合,2060年の高齢化率は約30%となり,現役世代1.8人で1人の高齢者を支える人口構造となります。
<実収入に対する,直接税と社会保険料の割合(年収420~490万円の勤労者世帯/月額)>
・出生や社会移動に関する県民の希望が実現し,生産年齢人口の割合が高まれば,生活インフラや社会保障制度の維持に必要となる,県民一人当たりの負担の増加は軽減されると考えられます。
4つの政策分野の施策領域見直しのポイント
人づくり
人口減少対策に集中的・効果的に取り組むため,人口の自然減対策及び社会減対策に係る取組をそれぞれ一つの領域に一本化
新たな経済成長
経済分野におけるイノベーションを一層促進し,また,海外市場の活力を取り込むことを目指し,領域と取組内容を再編
安心な暮らしづくり
震災や豪雨災害などの発生を契機とする防災意識の高まり,また,進行する高齢化社会への対応や地域包括ケアの推進に係る取組状況などを踏まえ,領域を再編
豊かな地域づくり
地域の特性を生かした魅力ある地域環境の創出を目指し,領域を見直し
ひろしま未来チャレンジビジョン改定版 ダウンロード
〇本冊
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