アスベスト検出キットの発売
特許「アスベスト検出剤,アスベスト検出キットおよびアスベスト検出方法」が製品化
~建材中のアスベストを迅速に判定し,県民の安全・安心に貢献~
過去に使用された,石綿(アスベスト)を含む特定建築材料を安全かつ効率的に除去・処分するためには,工事前にアスベストを含む部位を把握し工事計画を策定するるとともに,計画通り工事が行われているか監視することが重要です。
しかしアスベストの検査には,コストと時間がかかることから工事等の現場で簡易にアスベストを検出する方法が求められてきました。
この課題を解決するため,従来の方法に比べコスト及び検査時間を大幅に短縮できる「アスベスト検出技術」を開発し,特許を取得しました。
現在,簡易分析器材メーカーにより製品化・販売されています。 ⇒ 製品詳細へのリンク
アスベスト検出技術の原理
古くから鉱物の判別方法の一つに呈色(発色)反応があります。
天然の鉱物であるアスベストも,特定の構造を持つ化合物を発色させることに着目し,アスベスト(国内で建築材料として使われた クリソタイル,クロシドライト及びアモサイト)と特異的に反応する発色剤及び条件を絞込み,建材中に含有されるアスベストの検出を可能としました。
アスベスト検出キットの特徴
公定法では10時間以上かかっていた判定を,本キットでは5分程度に短縮でき,操作はイメージ図のように簡単です。
解体工事における事前スクリーニングや解体・災害現場でのアスベスト含有廃棄物の監視への活用が期待されます。
なお,現在販売中の新仕様品では,建材レベル1~3のアスベスト全6種(※)を対象として,検出範囲2%以上での判定が可能です。
※クリソタイル,クロシドライト,アモサイト,アクチノライト,アンソフィライト及びトレモライト
【注意】
大気汚染防止法で定める事前調査,石綿障害予防規則で定める測定および行政への報告には使用できません。
製品情報
販売元 : 株式会社共立理化学研究所
型式:DK-ASB-2
⇒ 製品詳細(株式会社共立理化学研究所のページへ移動します)