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環境放射能水準調査

印刷用ページを表示する掲載日2022年10月19日

 保健環境センターでは,原子力規制庁の委託を受け,生活空間の放射線量,大気中のちり,降水や水道水などに含まれる環境中の放射能を調査しています。

 平成23年に発生した福島第一原子力発電所事故においては,環境試料の調査頻度を増加させて,環境中の放射能レベルの監視を行いました。また,放射線モニタリングポストを既設の1基に加えて地上1mの高さに4基新設し,調査測定を実施しています。

リアルタイム空間線量率

 平成24年4月から,県内の放射線の状況をより広範囲できめ細かく把握するため,県内4か所の厚生環境事務所・保健所に新たにモニタリングポストを設置し(既設を含め5か所),大気中の放射線量率を24時間連続で監視しています。リアルタイムの測定データは,原子力規制委員会のウェブサイト上で公開されています。

  最新の測定結果 (原子力規制委員会リアルタイムデータ)

モニタリングポスト設置地点 高さ
広島市(既設) 県健康福祉センター屋上 広島市南区皆実1丁目6-29 地上39.4m
廿日市市 県西部厚生環境事務所 廿日市市桜尾2丁目2-68 地上1m
東広島市 県西部東厚生環境事務所 東広島市西条昭和町13-10
尾道市 県東部厚生環境事務所 尾道市古浜町26-12
三次市 県北部厚生環境事務所 三次市十日市東4丁目6-1

モニタリングポスト

 モニタリングポスト(広島市)

  • モニタリングポストは,大気中の放射線量(γ線)を継続的に測定する据え置き型の装置です。生活環境中の放射線量を年間を通じて測定し,平常時の放射線レベルから緊急事態全般に渡るレベルまで,広範囲の放射線量の変化を監視することができます。
  • 空間放射線量率は,気象条件により自然由来の放射性物質の分布が変動するため,降雨時に上昇したり,日間で上下動を繰り返しています。 また,周辺環境の影響を受けやすく,広島県は地質的影響(花崗岩質)により,他県よりも高めの数値を示しています。

空間線量率(サーベイメータ)

 広島市に設置されたモニタリングポストの近傍において,生活空間と同じ地上1mの高さでの空間線量率を,可搬型サーベイメータを用いて,月に1回測定しています。

最新の測定結果
測定日 測定値
(マイクロシーベルト/時:μSv/h)
令和 4年 4月 6日 10時 0.093
令和 4年 5月11日 10時 0.099
令和 4年 6月 8日 10時 0.089
令和 4年 7月 6日 10時 0.099
令和 4年 8月10日 10時 0.098
令和 4年 9月 7日 10時 0.096
令和 4年10月 5日 10時 0.092
   
   
   
   
   

 測定場所 広島市南区(保健環境センター敷地)

 これまでの測定結果 平成23年6月13日~12月27日(グラフ)平成24年1月~令和4年3月(PDFファイル)

サーベイメータ Survey meter

  サーベイメータ

  • サーベイメータは,測定の現場で,簡易的に放射線を測定することを目的とした,小型の携帯用放射線測定器です。

定時降下物のモニタリング

 定時降下物の測定は,1か月間の降下物(地表に自然に落ちてきた大気中のちりや埃,雨水など)を採取して濃縮し,ゲルマニウム半導体検出器により,放射性核種分析を行っています。

最新の測定結果
採取日 測定値
(メガベクレル/平方キロメートル:MBq/km2)
放射性ヨウ素
(ヨウ素-131)
放射性セシウム
(セシウム-134)
放射性セシウム
(セシウム-137)
4月分
令和4年4月1日
~令和4年5月2日
検出されていません 検出されていません 検出されていません
5月分
令和4年5月2日
~令和4年6月1日
検出されていません 検出されていません 検出されていません
6月分
令和4年6月1日
~令和4年7月1日
検出されていません 検出されていません 検出されていません
7月分
令和4年7月1日
~令和4年8月1日
検出されていません 検出されていません 検出されていません
8月分
令和4年8月1日
~令和4年9月1日
検出されていません 検出されていません 検出されていません
       
       
       
       
       
       
       

※ 全国の測定結果は,原子力規制委員会のホームページで公開されています。

 採取場所 広島市南区(県健康福祉センター屋上)

 これまでの測定結果 平成23年4月~令和4年3月(PDFファイル)

大型水盤 ・ 降水採取装置

 大型水盤 降水採取器

  • 1か月間の降下物の採取には,大型水盤(直径約80cm)を用います。
  • 黄砂の時期には過去の核実験の影響により,極めて微量ながら人工放射性物質が検出されることがあります。

上水(蛇口水)のモニタリング

 上水(蛇口水)の測定は,福島原発事故に起因する水道水の影響を監視するため,毎日,蛇口から上水を1.5リットルずつ採取し,3か月間で約100リットルとし,これを濃縮してゲルマニウム半導体検出器により,放射性核種分析を行っていました(平成24年1月~平成28年3月)。平成28年度からは,年に1回測定を行っており,放射性核種は検出されていません。

 ※ 測定結果については,原子力規制委員会のホームページで公開されています。

 採取場所 広島市南区(保健環境センター) 

 これまでの測定結果 平成24年1月~平成28年3月(PDFファイル)

大気浮遊じんのモニタリング

 ハイボリュームサンプラーを用いて,3か月間で大気 10,000m3 を吸引捕集し,大気中の放射性物質を測定しています。
 福島第一原発事故直後には,人工放射性物質が微量ながら検出されましたが,それ以降は人工放射性物質は検出されていません。

 採取場所 広島市南区(県健康福祉センター屋上)

 これまでの測定結果 平成23~令和3年度(PDFファイル)

ハイボリュームサンプラー

 ハイボリュームサンプラー

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