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広島県の降雪量

印刷用ページを表示する掲載日2024年10月4日

日本の降雪量の経年変化

 「気候変動監視レポート2023、気象庁」では、日本の積雪量の変化傾向を見るため、気象庁の日本海側の観測地点について、北日本、東日本、西日本に区分して、以下のように整理している(図1 、表1参照)。
○ 北日本日本海側、東日本日本海側、西日本日本海側とも、年最深積雪の基準値に対する比は、各地域とも減少しているとみられる。
○ 最深積雪は全ての地点で、特に、1980 年代後半に大きく減少しており、それ以降は東日本日本海側と西日本日本海側で少ない状態が続いている。
○ 東日本日本海側、西日本日本海側では、日降雪量20cm 以上の年間日数はいずれの地域でも減少している。

日本の降雪量の経年変化
注) 各観測点ごとに平年比(平年値は1991~2020 年の平均値)を求め、地域内の全地点で平均したもの。
(出典:気候変動監視レポート2023、気象庁)
図1 地域ごとの年最深積雪の経年変化
 
降雪観測点

広島県の降雪量の経年変化

 広島県内の降雪量の変化については、県北部に位置する「高野」及び「大朝」の気象観測所における降雪・積雪の観測データが1990年代以降しかないため、気温上昇が確認されている1980年代前後からの傾向は見出せない。2010年以降に積雪合計が減少傾向にあるようにみえるが、年次変動が大きく、期間が短いことから、今後のデータ蓄積が必要である(図2参照)。

県内降雪経年変化(広島市)
県内降雪経年変化(高野、大朝)
注1) 「高野」の2005年最深積雪、2010年の最深積雪、積雪合計は資料不足値のため除外。
注2) 「大朝」の2009年最深積雪、2010年の最深積雪、積雪合計は資料不足値のため除外。
(出典:気象庁HP気象統計資料より作成)
図2 広島県内の降雪・積雪の経年変化
 

 日最深積雪については、広島地方気象台(広島市中区)の観測データによると、日最深積雪0cm以上の日数は、わずかに減少傾向となっている。県北部の「高野」及び「大朝」については、一定の傾向は見いだせない(図3、図4参照)。いずれの地点も年次変動が大きく、測定期間が短いことから、傾向を明らかにするためには、データの蓄積が必要である。

広島市中区経年変化
注1) 「寒候年」とは、前年8月から当年7月31日までの期間。
(出典:気象庁HP気象統計資料より作成)
図3 広島市中区の日最深積雪0cm以上日数の経年変化
 
県北経年変化
注1) 大朝、高野気象観測所は、アメダス地点のため3cm以上の積雪について記録している。
(出典:気象庁HP気象統計資料より作成)
図4 大朝及び高野の日最深積雪3cm以上日数の経年変化

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