【第1弾~男性の家事・育児編】「男だから」「女だから」の思い込みの解消に向けて!『わた生きゼミ』を開催しました。
「育休でいっぱい休んだんだから仕事頑張ってよ」「イクメンと言われるけど,女性にはそんな言い方しない…」にモヤっ
思い込みの解消が未来を拓く~男性の家事・育児編~
実施内容
日時
2回目:令和4年9月28日(水曜日)18時30分~20時00分(オンライン開催)
3回目:令和4年10月10日(月曜日・祝)10時00分~12時00分
会場
進行役
片元 彰(かたもと あきら)さん(NPO法人ファザーリング・ジャパン中国 代表理事)
橋本 洋輔(はしもと ようすけ)さん(日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社)
参加者
育児や家事に奮闘中の30代~40代の男性 11人(うち進行役2人)
(集まったのはこんな人たち)
※発言内容等をグラフィックレコーディングよりその場で見える化
(グラフィックレコーダー:住田 桃子(すみだ ももこ)さん)
プログラム・1日目
課題提起と自己紹介
最初に,自身も2人の子を育てる,片元 彰(かたもと あきら)さんから,日本の共働き世帯で,女性の方が,家事・育児に費やす時間が長いことや,男女ともに,男性は男性らしく,女性は女性らしくという意識が多くの人に存在していること,結婚相手に求めるものとして,女性は男性に経済力,男性は女性に仕事への理解を求める傾向にあることなどが紹介されました。
また,このゼミ内で呼んでほしいニックネーム,好きな家事,嫌いな家事などについて自己紹介
グループワーク(家事・育児は女性の仕事?)
2つのグループに分かれて,課題提起や自己紹介を参考に,仕事と家事・育児を行う日常生活の中で感じた「性別に関する固定観念」に関する気づきや違和感,モヤモヤを出し合い,意見交換を行いました。
※「外食時は,子供の隣に妻」「参観日は母親」といったモヤモヤや,
「男は家を継ぐもの」「女は苗字が変るもの」などの固定観念も
2日目(オンライン開催)
最初に,1日目の振り返りと,帰ってから家族と話し合ったことなどを共有した後,性別による固定観念に関する気づきや違和感についてどのような形で発表するかを,参加者同士で話し合いました。
「モヤっと体験」を発表することに決定!
1日目に出たモヤモヤを活かし,「モヤっと体験」として発表することに決定しました。
また,妻をはじめ,職場や周囲の人に対しての手紙という形で,「俺,○○するよ!」という,ちょっとしたアクション宣言(「わた生き宣言」)も発表することに決定。
3日目
「モヤっと体験」の作成・発表
家事や育児を行う日常で感じた「男だから」「女だから」の違和感やモヤモヤを,シンプルな一文にまとめ,その背景などを「その心は…」として写真やイラストを添えた「モヤっと体験」のフリップを作成し,全員が発表しました。
「育休は,ご時世だからしょうがないよね」・・・会社の先輩から言われた言葉,法律で定められた制度ですけど
「入学式だから休むのはしょうがないよね」・・・上司に休みたいと伝えたときに言われた言葉,育児や看護で休むこともありますけど
「男性なのに育児して偉いね」・・・褒めてもらうのはありがたいですが,勝手に脇役にしないでください。夫婦両方が主役です!
「(男性なのに)育休取ってやることあるの?」・・・育休前に言われた言葉。父母2人でも,やることは山ほどありますけど
「(男性の)お前が帰っても帰らなくても,変わらないよ」・・・仕事終わりに飲み会に誘われた時に言われた言葉
「わた生き宣言」の作成・発表
「○○へ」から始まる,妻や同僚などへ向けた手紙形式で,モヤっとしたことに対して,自分はこんなことをしていきます!という,ちょっとしたアクション宣言を考えて,全員が発表しました。
・妻へ 「『1日があっという間に終わる』と言っていた意味がよく分かりました。これからは,ちゃんと共同作業で進めようね!」
・家族へ「ひとり突っ走って迷惑をかけたこともあるけれど,無理や無茶はやめるようにします!みんなもしんどい時はしんどいと言いましょう!」
・部下たちへ「育休を取得したい人が胸を張って『育休取ります』と言える雰囲気づくりや,フォローとサポートができる環境づくりに取り組みます!」
交流タイム
最後は,子供を育てる父親という共通の立場から,育児あるあるや時間管理術,休みの日のお出かけスポットなど,自由に交流を行いました。
参加者の感想
・こういった議論は初めてて,非常に参考になりました。男性の育休が進むようなセミナーがこれから増えれば良いと思います。
・ふだん感じていても,なかなか言葉にできなかったことを共感を持って話し合えたのが良かったです。「同じ思いを持つ人がいる」ということが分かったのが,最大の収穫でした。ありがとうございます。
・日ごろ,話すことがないテーマについて,問題意識や課題をディスカッションできたのは,非常に貴重な体験となりました。
・「イクメン」という言葉への違和感を訴える声を多く耳にしました。
・3回では足りないほど充実したゼミでした。
・少人数で気軽に話せる環境でとても楽しかったです。
・すごく面白かったです。また,同じようなイベントがあれば参加させていただきたいです。
・とても楽しい会でした!!良い勉強会でした。ありがとうございました!
10月末からは,大学生・専門学校生・高校生を対象とした「学校生活とジェンダー編」,来年1月からは,「子どもとメディア編」を開催予定です!
エソール広島ホームページへのリンク
(全員の「モヤっと体験」と「わた生き宣言」を掲載しています)
http://www.essor.or.jp/blog/houkoku/wataikiseminar01
ダウンロード
(チラシ)わたしらしい生き方を選択するためのワークショップ\わた生きゼミ/ 思い込みの解消が未来を拓く~男性の家事・育児編~ (PDFファイル)(266KB)
(チラシ)わたしらしい生き方を選択するためのワークショップ\わた生きゼミ/ 思い込みの解消が未来を拓く~学校生活とジェンダー編~ (PDFファイル)(262KB)
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