食品の自主回収事例集

１　表示の誤り

（１）アレルゲン表示の欠落

　【事例１】さつま揚げに「卵」のアレルギー表示が欠落

食品：さつまあげ
回収理由：アレルギー表示（卵）の欠落
原因：「卵白」を使用しており，原材料名には「卵白」と記載していたが，アレルギー表示の「卵」の表示が欠落していた。

【事例2】ラスクに「アーモンド」のアレルギー表示が欠落

食品：ラスク
​回収理由：アレルギー表示（アーモンド）の欠落
原因：ラベルプリンターの操作ミスにより，既存のラベルに別の商品の原材料データが上書きされてしまい，「アーモンド」のアレルギー表示が欠落した。

【事例３】マカロンに「乳成分」のアレルギー表示が欠落

食品：マカロン
回収理由：アレルギー表示（乳成分）の欠落
原因：原材料のホワイトチョコレートに乳成分が使用されていたが，商品の表示ラベルに「乳成分」を含むの表示をしていなかった。

（２）期限表示の誤り

【事例1】菓子パンの消費期限を１ヵ月長く表示して販売

食品：菓子パン
回収理由：期限表示の誤り
原因：冷凍の商品を解凍して販売する際に，期限表示を誤った。

【事例2】大福の賞味期限を１ヵ月長く表示して販売

食品：大福
回収理由：期限表示の誤り
原因：個包装の商品を箱詰めした際に，外装に貼付ける期限表示の日付を誤った。

２　包装不良

【事例1】焼き菓子の包装不良

食品：焼き菓子
回収理由：製品の包装不良
原因：包装フィルムの切替時に，フィルムの綱ぎ目がズレたことにより，包装が不完全となった

　【事例2】いか天の包装不良

食品：いか天
回収理由：製品の包装不良
原因：接着機の温度設定の不備により，接着不良が起こった。

【事例3】柑橘類のピールの包装不良

食品：柑橘類のピール
回収理由：製品の包装不良
原因：シーラーのローラーベルトの摩耗していた，また，商品の内容物がシール部分に付着したことにより圧着不良が起きた。

３　販売時の取扱い不良

【事例1】陳列用冷蔵ケースのスイッチの入れ忘れ

食品：サラダなどの総菜
回収理由：保存温度を遵守していなかったため，腐敗・変敗等による健康被害発生のおそれがある
原因：清掃時に冷蔵ケースのスイッチを切り，その後，スイッチを入れ忘れたまま，要冷蔵の商品を陳列した。

【事例2】要冷蔵の商品を常温で販売

食品：めん
回収理由：要冷蔵の商品を常温で販売したため，腐敗・変敗等による健康被害発生のおそれがある
原因：販売担当者が常温品と思い込んでいた

４　異物混入

【事例1】菓子パンに金属片が混入

食品：菓子パン
回収理由：金属片の混入により健康被害が発生するおそれがあるため
原因：製造時に使用しているザルが一部欠けていることに気づいていたが，そのまま使用し続けた。

５　添加物等の使用基準違反

【事例1】サプリメントに日本で使用が禁止されている酸化防止剤が検出

食品：サプリメント
回収理由：日本で使用が禁止されている酸化防止剤（TBHQ）が検出
原因：海外から輸入したサプリメントに指定外添加物である「酸化防止剤（TBHQ）」が使用されていた

【事例2】ふりかけの原材料に日本で使用が禁止されているヨウ素化塩が使用

食品：ふりかけ
回収理由：原材料に日本で使用が禁止されているヨウ素化塩が使用されていた
原因：原材料の塩蔵の際に指定外添加物である「ヨウ素化塩」が使用されていた。原材料の規格書では「食塩」と記載されていたため気づかなかった。

関連情報

　・食品リコール（自主回収）情報の届出制度について【広島県HP】