13時20分,大崎上島町において「カーボンリサイクル実証研究拠点」開所式に出席しました。
広島県では,炭素資源が持続的に循環する社会経済「カーボン・サーキュラー・エコノミー」の実現に向け,昨年度,推進構想を策定し,実証研究の強化と拠点化,新たな産業集積を図るため,多角的な取組を推進しているところです。
こうした中,経済産業省様及びNEDO様により,大崎上島にカーボンリサイクルの実証研究拠点が整備されたことは,世界最先端の技術や近く実用化が見込める技術を集めたショーケースとして,世界にアピールできるものであると,大変期待しております。
一方,県においても,今年度,カーボンリサイクル関連技術の研究・実証支援制度「HIROSHIMA CARBON CIRCULAR PROJECT」を創設しました。このプロジェクトでは,先日,省エネ型のCO2回収・資源化システムの開発や,微細藻類の大量培養手法の構築,製紙の工程で生じる炭酸カルシウムを活用したコンクリート製造など,9テーマの研究・実証を採択したところです。来年度以降も,新しい研究テーマを採択する予定としており,広島における研究強化と拠点化を加速してまいります。
また,カーボンリサイクルの推進母体として設立した「カーボン・サーキュラー・エコノミー推進協議会」には,現在,県内外の90以上の企業や研究者が参画しています。会員同士のマッチングや交流に加え,産学官が連携したワーキンググループの設置など,新たな研究・実証に向けた動きを活発化させるとともに,若手研究者の育成や次世代教育にも着手しています。
世界のカーボンニュートラル実現に向け,カーボンリサイクル技術で世界を牽引できるよう,力を尽くしてまいります。