平成26年8月19日から20日にかけて局地的に降った雨は、広島市安佐南区及び安佐北区において観測史上最大の雨量を記録しました。この集中豪雨により多数の土石流など大規模災害が発生し、死者74名、負傷者44名、被害家屋4,500棟以上となる甚大な被害をもたらしました。
改めましてここに犠牲となられました方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。今回の県民だよりでは、この度の災害を踏まえた県の対応とともに、防災・減災対策の実効性を高めるための情報について特別号としてお届けします。
このたびの災害により犠牲となられました方々に、衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に対し、心からお見舞い申し上げます。
また、災害発生時からこれまで、生活支援物資の提供や、土砂の撤去、家屋の片付けなど、様々な面で、被災者の生活支援に取り組んでいただいているボランティア、企業、団体、個人、事業者の皆様に対し、厚く御礼を申し上げます。
災害発生から2か月以上が経過しますが、依然として避難所での生活を余儀なくされている方や、自宅に戻られたものの二次災害や今後の生活再建など、様々な不安を抱えておられる方がいらっしゃいます。広島県は、国や広島市と連携しながら被災された皆様が一日も早く元の生活に戻れるよう、全力で取り組んでいるところです。
一方、この度の災害では、自主的に判断して避難行動をとる自助や、地域において助け合う共助の大切さについて改めて認識させられました。このため、県民の皆様が「自らの判断で命を守る」行動がとれるよう、新たに県民総ぐるみ運動を展開することとし、そのための条例を検討してまいります。
同時に、これまで行政が取り組んできたハード・ソフトそれぞれの対策も強化を図り、自助・共助・公助をうまくかみ合わせて、効果的な減災の取組を進めてまいります。
共に「災害死ゼロ」を目指し、災害に強い広島県をつくりましょう。
広島県知事 湯崎 英彦
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