「ひろしま未来チャレンジビジョン」を改定し、新たな挑戦を推進する広島県。今回は、湯崎知事とともに、元広島東洋カープの選手で、現在は野球解説者として活躍する前田智徳さんに、広島県の魅力や可能性、将来の展望についてご自身の経験談を交え、熱く語っていただきました。
湯崎 | 前田さんは広島に住んで何年になりますか? |
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前田 | 25年です。故郷の熊本より、広島での生活が長くなりました。 |
湯崎 | 実は、前田さんが来られた平成2年と比べると、広島県の人口は約1万6千人も減っています。とりわけ少子化の進行は深刻です。 |
前田 | 私の次男も野球をやっているのですが、野球少年がかなり減っていますね。 |
湯崎 | 広島県では子育てしやすい環境づくりに取り組んでいるのですが、それでも一人の女性が産む子供の数はまだ低い状況にあります。子育てをもっと応援していくことが県の課題になっています。 |
湯崎 | ひろしま未来チャレンジビジョンでは、広島県が目指す姿を掲げています。それが「仕事でチャレンジ!暮らしをエンジョイ!活気あふれる広島県」。仕事も暮らしも両方の希望をかなえることができるという意味を込めています。 |
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前田 | 県のキャッチフレーズとしては非常にめずらしいですね。 |
湯崎 | どんな人にも、仕事で“こうなりたい”という希望があると思いますが、実現しようとすると家庭生活がおろそかになるのではないかと考えがちです。しかし、効率的に働いて時間に余裕が生まれると、家族との時間や趣味を楽しむことができると思います。そうした仕事も暮らしもあきらめずに楽しめる欲張りなライフスタイルの実現をサポートしていきます。 |
前田 | 「欲張りなライフスタイル」ですか。これも印象的な言葉ですね。 |
湯崎 | 仕事も家庭も両立できる環境こそが世界のスタンダードです。通勤にもレジャーの移動にもかなりの時間がかかってしまう東京のような大都会とは違い、欲張りなライフスタイルを実現できるのが、広島県の強みだと思います。 |
湯崎 | 広島の強みと言えば、郷土愛の強さもありますよね。 |
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前田 | 私も現役時代、大きなケガに見舞われた後、自分のイメージとは程遠いプレースタイルになってしまったときは、ファンの温かい声援が本当に支えになりました。 |
湯崎 | 広島の人はカープを愛していますから。大変なケガを乗り越えようとしている前田さんの姿や、メジャーリーグから広島に復帰した黒田選手の姿を見て、心が熱くなるのではないでしょうか。 |
前田 | 黒田選手も温かい声援を送ってくれたファンの期待に応えたいという思いで、広島に帰ってきたのだと思います。 |
湯崎 | 先ほどの目指す姿を実現するため、3つの視点を持って様々な取組を進めようとしています。そのひとつが「イノベーション※」です。前田さんも、新しいアイデアで打撃を改良するなど、イノベーションを起こされたと思うのですが。 |
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前田 | 球界で実績を残されている選手に直接アドバイスをもらいに行ったこともあります。その中で吸収できるものを取捨選択し、試行錯誤しながら身につけていきました。ただ練習でできても、試合になるとそううまくはいきません。我慢して挑戦し続けなければ、「できた」という瞬間は決して訪れることはないと思います。 |
湯崎 | 企業活動もそうですね。どんな製品でも何もないところから突然ポンと生まれることはなく、一つひとつの地道な積み重ね。そこに、新しいアイデアを取り入れることによって、真のイノベーションが生まれると思います。 |
湯崎 | 現役時代、オフの時はご家族とどう過ごしていましたか? |
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前田 | それが父親失格で。オフの間も、ファンの期待に応えるために毎日トレーニングをしていました。今は子供たちとの外食や息子の野球の手伝いなど、現役時代にできなかったことを積極的にやっていますね。少しずつ家族に対して恩返しができているのかなと。 |
湯崎 | 広島県では、日本一家族で暮らしやすい「ファミリー・フレンドリー※」な県を目指しているので、前田さんのように、家族との時間をゆっくりと楽しめる環境づくりにも力を注いでいます。 |
イノベーション
フロンティア精神にあふれた県民性を生かし、様々な分野でイノベーションを起こして、生産性や暮らしの利便性の向上を図る。
ファミリー・フレンドリー
保育・教育・医療の充実、住環境の向上など、家族で住みたい環境づくりを通じ、誰もが暮らしやすい広島県の実現を目指す。
都市と自然の近接ライフ
都市と自然が近く、どちらの魅力も満喫できる環境を生かし、都市も自然もスマートに楽しむライフスタイルの魅力に磨きをかける。
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