「ひろしま『ひと・夢』未来塾」起業準備コースは,中山間地域の資源などを生かした起業や事業拡大を志す皆さんが受講しています。
第5回講座も,イノベーション・ハブ・Camps(キャンプス)から,Zoomを活用したオンライン講座として発信してした。
受講生の地域活動のイメージを高めるために,未来塾第7期卒塾生の活動を事例として取り上げていきます。
今回は,広島県三次市で株式会社なちゅbioを立ち上げ,農業や農産加工品の製造販売を行っている,岡田 アントニールイスさんの事例を紹介しました。
岡田さんは,現在クラフトビール事業を始めようとしています。農業生産で出てくる規格外品を何とかしたいという思いから,それを原料として使用するクラフトビールの製造を決意。最初は大きな規模で事業を開始する計画でしたが,金融機関と検討した結果,3分の1程度の規模に見直しましたものの,売上はしっかり確保できる内容となりました。醸造所は,購入した空き家に隣接した倉庫の内部を改装しています。クラフトビールは年間6千リットルの製造販売が必要なので,イベント出展やネット販売など売るための柱建てを考えられています。よい原料を使っていいものを作る,ブランディングを伴った事業計画が軌道に乗ることで,原料を供給してくれる広島の農家が元気になり,いい循環ができることを目論んで活動を進めています。クラフトビールづくりはとても大きなビジネスに思えますが,岡田さんは農業を始めるにあたり,加工品開発はセットで考えていて,いろいろ考える中でクラフトビールはより広く地域を巻き込める方法だととらえてとても自然な流れで選択できたと話されています。
講座では,岡田さんのビジネスを分解し,フロントエンドとバックエンドは何か?など,販売戦略を分析し,自分ならどういう設定をするか,考えるヒントにしてもらうために紹介しました。
株式会社BPL代表取締役 川本 真督(かわもと まさよし)さん
2012年に広告業として,東京で起業。その後,ふるさとの役に立ちたいという想いから,2016年にUターンを決意。これまでに,地元企業と一緒に,多様な広告企画やブランディング支援に従事。現在,これまでの経験を活かし,「自分らしい働き方の実現」をテーマにした創業塾を立ち上げ,運営している。また,令和元年度からは,未来塾(起業準備コース)のメイン講師も務めている。
最終プレゼンに向けて,前回の講座で出された宿題までを反映したプランをもとに,一人4分間のプレゼンテーションを行いました。
今回のテーマは「アクションプランづくり」です。1つは「お金の使い方」,もう一つは,短期の行動づくりを考えていきました。クラフトビールづくりを決めた岡田さんや棚田で有名な井仁地区で立ち上げ予定のゲストハウスの売り(特徴)を考えている津川さん,そして三次市で犬用ジビエを販売していて,自分の作っている商品や取り組んでいるものを見せる場面づくりを通じて,見込み客を集めて将来ドックランカフェの開業につなげていきたい片岡さんの事例から,自分のビジネスにおいて,何のためにお金を使うのか?商品力,宣伝,ブランド力・・・。売上=客単価×顧客数×リピート率で決まる中でどこにお金をかけていくのか,そのために今何をしなければいけないのかについて,考えていきました。
講座概要については,次のパンフレットをご覧ください。
令和4年度 未来塾パンフレット (PDFファイル)(2.42MB)
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