「ひろしま『ひと・夢』未来塾」の第3回講座を三次市の「広島ふるさと村」にて開催しました。
今回,使わせていただいた「いろりの間」は広さ32帖,2階まで吹抜の天井で
広々とした部屋でリラックスして講座,ワークを行うことができました。
マイプランコースでは,未来塾OBが駆けつけ,
現在の活動紹介をしていただいた後,ワークを行いました。
反岡さんは首都圏で働いていらっしゃいましたが,
2年前に広島県の「ひろしま里山ウェーブ拡大プロジェクト」で大崎上島町のツアープランを作成したのをきっかけに
活動拠点を広島市安佐南区の「反岡商店」に移されました。
また,昨年は地域への効果的な取組のために「未来塾」を受講され,自身のプランをブラッシュアップされました。
現在は商店の仕事の傍ら,大崎上島町でのイベントやPR活動をするとともに,
ツアーの参加者と地元の方とのつなぎ役としてご活躍されています。
今後は自身の現場での経験を活かし,「しまの商店巡り」等を計画されており,
大崎上島町の地元の方々とのつながりを続けていくそうです。
居住地である広島市と縁のある大崎上島町での2拠点での活躍が
良い相乗効果を生んでいるように感じられました。
山田さんは昨年,障がい者支援商品の営業販売を担当しておられ,
地域産品とのかかわりをもっと持ちたいとの希望で「未来塾」を受講されました。
未来塾の受講中に「道の駅たかの」へと転職され,
塾で学んだノウハウを活かし,2017年4月の異動までは商品の販促等をされていました。
地元産品への愛情があふれ,わかりやすいポップはお客様への訴求効果が強く,
販促コーナーを設けた商品はいずれも売り上げが増加しているとのことです。
展示の仕方1つで商品の売り上げに大きく影響するという事実には塾生だけでなく,講師も驚きました。
塾生同士でざっくばらんな話ができる塾生部屋,
講師,メンターからのアドバイスがいただける講師部屋に分かれ,
それぞれで現在のプランについてのプレゼンテーションを行いました。
塾生部屋では様々な視点からの率直な意見をプランに反映するとともに
他の人のプランへのコメント力が鍛えられたようです。
講師部屋では講師の尾野さんからのアドバイスに加え,未来塾OBからのアドバイスもあり,
自分のプランをどのように深めていくべきか参考になったようでした。
マネタイズコースでは,前回の合宿研修で学んだことに関する振り返りを行った後,講義に入りました。
マネタイズコースは,採算性のある事業として地域課題の解決に取り組もうとされる方が受講されています。
・事業を行う際にはターゲットを設定することが重要であること。
・ターゲットを設定することで,組織が何を目指しているのかというゴールが明確になって
組織内で意識統一が図ることができ,また,限りある経営資源を効率的に配分することも可能となること。
・ターゲットを設定するために,年齢,性別,地域などによる市場細分化があり,また主要な市場細分化の切り口として,
地理的変数,人口統計的変数,心理的変数,行動的変数があること。
を学びました。
そして,講義に続くワークでは,対象者(受益者),寄付者や会員,ボランティアなどの事業のターゲットを
より具現化した象徴的な人物像「ペルソナ」として,実在する人物かのように想像力を働かせながら設定していきました。
次に,サービス提供におけるターゲットである「ペルソナ」の行動や心理を
可視化した「カスタマージャーニー」について学びました。
ペルソナが事業を知ったり,事業に参加したりする行動フェーズを分解し,
フェーズに応じて,何によって知ったのかという接点や,
どのように考えるのかという思考や感情などを具体的に書き出した「カスターマージャーニー・マップ」を作成することで,
団体側の思いつきや思い込みではなく,顧客起点で考えられることや,
施策の企画や制作の方針決定や運用がスムーズになるなどのメリットについて説明を受け,
ワークで実際にマップを作成していきました。
マップを作成することで,不十分な点や工夫が必要な点などの問題点も見えてきて,
それに対する対策もマップに書き込んでいきました。
塾生のみなさんはターゲットを詳細に設定していくことで,実際に事業を動かしていくイメージが膨らんでいるようでした。
マイプランコース同様,第1期,第2期の未来塾卒塾生がメンターとして参加し,ワークを行う際に塾生にアドバイスをしてくれました。
今後,未来塾のネットワークがますます広がり,塾生同士が一緒に事業を行うなど,
中山間地域での活動がさらに活発になることが期待されます。
講座概要については,次のパンフレットをご覧ください。
平成29年度「ひろしま『ひと・夢』未来塾」塾生募集パンフレット (PDFファイル)(1.45MB)
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