株式会社サタケのイクメンを応援する取り組み
経営本部 人事部 取締役 木谷博郁 氏
社員が喜んでくれることが喜び
サタケでは一般事業主行動計画に「男性の育児休業取得」を掲げた翌年に育児休業取得者第一号が誕生しました。第一号を皮切りに、平成26年現在までに26人の従業員が育児休業制度を利用しています。男性の育児休業の推進活動は会社の為ではありません。社員の笑顔の為に推進しています。
男性の育児休業制度を導入してからの業績の変化は?
業績へ結びつけるにはそう簡単なものではありません。ですが、会社としての雰囲気には少なからず変化があったように感じますね。社員ひとりの穴埋めはなんとかなるんです。現場がその人無しで回ることで、戻ってくるときはより付加価値の高い仕事ができるようになる。表面的には見えにくいですが大きな変化だと思いますよ。
今後の会社としての最終目標は?
最終型はありません。育児休業はワーク・ライフ・バランス実現への取り組みのひとつに過ぎません。会社の一番の資本は社員です。社員が幸せに暮らすために、我々経営陣は体制を整えているだけなんです。
育児休業制度の導入を検討中の経営者にメッセージを
社員の笑顔を見たいでしょ?その社員に対する思い入れがあればきっと行動できるはずです。“いずれ”ではダメです。
“いま”一歩を踏み出しましょう。「育児休業を取得して良かった」という声が、人から人へと伝わり私の耳に入ったときは心の中でガッツポーズをします。こんなに嬉しいことはないですよ!!
サタケでのその他の取り組みは?
ワーク・ライフ・バランスという視点から以下のような制度も完備されています。
- 週5日ノー残業デー
- 社内保育室「バンブー」の設置
- 育児休業前説明会の実施
- 時短制度の完備
その他にも、イクメン促進のための社内ポスターの掲出など、ワーク・ライフ・バランスをとるために様々な独自の制度も展開されています。
経営本部 人事部 人事統括課 水野洋一(育児休業取得者)氏
社会人生活は60歳まで、家族と生きるのはそれより長い
家族の基盤を築くことは、社会人としての幅を広げるものだと感じました
第一子である息子が生後3ヶ月の頃に30日間の育児休業制度を利用しました。制度を利用することで、家族の絆が深まったように感じます。仕事には休日がありますが、育児には休みがありません。母親の偉大さを改めて感じることができました。
育児休業を取得しづらくはなかったですか?
サタケでは”当たり前”であり自然の流れですので、後ろめたさは全くありませんでした。前例もありましたので、気軽に取得できたのかもしれません。社員の為を想い、積極的に育児休業取得を促してくれる企業はまだまだ広島県内では数少ない事例ですので、本当に感謝しています。会社への感謝の気持ち、同僚への感謝の気持ちで、休業後、より一層仕事に精力的に取り組めるようになったと感じています。
今後イクメンになる方へのメッセージを
“取るまではとても不安、取ってからの不安もある”ですが、そこは勤めている企業を信頼しましょう。男性が積極的に休みをとり、育児や家事をする風土が日本中で定着することで、女性にとっても働きやすい環境が整う。仕事での代わりはたくさんいますが、子どもにとっての父親はひとりしかいません。ですから子どもの為にも、また自分の為にも一緒に過ごすことをお勧めします。息子ですのでベタ惚れになることはないと予想していましたが、そんなことはありませんよ。
もう毎日メロメロです。子どもの成長過程を見守れるのはいいものです。母親だけの特権にするのは実に惜しいことをしていますよ。