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株式会社山豊のイクメンを応援する取り組み

2014年8月7日

株式会社山豊 代表取締役社長 山本千曲

代表取締役社長 山本千曲 氏

出来る限り“長く”勤めてもらいたい
一生“山豊”に関わってもらいたい

山豊は昭和37年の創業で、今年で53年目を迎えており、伝統食品メーカーとしてお客様の健康づくりと地域の発展に貢献できる企業を目指しています。企業としての目標の成就は、社員の力なくしては達成できません。そのことから、平成26年4月1日より「社員の仕事と家庭の両立を支援するための雇用環境の整備」を行動計画として掲げ、その中に男性の育児休業の取得促進を掲げました。

社内制度の整備に乗り出した背景は?

ここ最近様々な業種で労働力不足の声を耳にするようになりました。日本の人口構成は経済成長と共に変化を重ね、少産少死型へ人口転換をしてきています。山豊でもこの高齢化のメカニズムを無視することはできません。さらに、山豊では未婚の男女社員が多数在籍している背景があり、将来的に仕事と家庭を両立できる職場環境を整備することにより、継続就業を目指すことにしました。人材は“宝”です。社員の離職は会社にとって大きな損失となります。それを事前に防ぐために、社内制度の整備に乗り出しました。

育児休業制度の導入を検討中の経営者にメッセージを

私自身も末娘が小学校2年生の父親ですが、いい仕事ができるのは家庭が安定しているからだと自負しています。育児休業を取得する者がいれば、社内では皆が助け合いカバーしようと行動に移します。それは役割分担ができているからです。社員の仕事と家庭の両立を支援する社内制度は会社の役割であると考えています。例えば当社には、社員の妻が出産の場合に3日間の特別休暇を取得できます。慶弔休暇と同様に、出産に当たってもしっかりと家庭を大事にして欲しいと思った為です。他にも当社でいえば、私は毎月誕生月の社員・パートさんを集め、誕生日会を行います。育休というと、ハードルが高いかもしれませんが、そういったコミュニケーションにより経営者の想いを伝え、会社の社風を作っていくことも一つの手段であると思います。

会社の目指す立ち位置が明確になった時、おのずと結論は浮かびあがるはずです。私は、社員の想いをカタチにすることこそが、経営者の役割であると考えています。


株式会社山豊 生産部 生産課 石山直樹

生産部 生産課 石山直樹(育児休業取得者) 氏

子は親に育てられます。ですが、親も子に育てられているんですよ。

第一子である娘の誕生を機に3日間の育児休業を利用しました。生産現場は若手からベテランまで多数在籍していることもあり、凄くアットホームな職場です。私の娘が産まれた際はみなさん手放しに喜んでくださいました。大変有難いことですね。

子育てを通じて気持ちの変化は?

まずは仕事に対する責任の持ち方が変わりました。一家の主として、家族を養っていかないといけませんからね。責任重大です。そして、娘が生まれたことで妻との共通の話題ができ、会話がずっと増え家庭環境が充実したと思います。男性社員は休みをいただいても、子育てにおいて何の役にも立たないのではないかと感じているようですが、それは間違いです。母親に比べ出来ることは限られているかもしれませんが、サポートすることは十分可能です。“母親のために”と思い行動することが、子どものためになったりします。そして自分にとっては、仕事と家庭の双方が充実することで、人間としての幅が広がったように思いますね。まさに育児は「共育」なのだと思います。

経験をどのように生かしていきたいか?

娘の出生時は入社して2年でしたが、それから5年の月日が過ぎ、現在は現場を任せていただけるようになりました。今度は私自身が育児休業の取得を勧める立場ですので、部下が安心して制度を利用できるよう、社内の環境づくりをより一層整えていきたいです。山豊の社風は「喜怒哀楽を共に分かち合う」です。育休だけでなく、妻と子が同時に病気になったときなど、これまでの上司は気持ちよく私に休みをくれました。子供が怪我をしたときにはすぐに早退させてくれました。現在も当社では週に2回のノー残業デーが徹底されており、私の属する職場においては,毎日時間外労働はほぼありません。私も、部下の幸せを共に喜べるようにしていきたいと思います。

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